43 / 115
対決!魔犬ゾルハウンド
しおりを挟む
濃縮された焔はゾルハウンドの喉を焼き、魔犬は異様な悲鳴を上げて転げまわる。
仲間の危機を救うべく、二匹目の魔犬がボクの後方から突進してくるが、ボクは体を半分ひねり、左手に携えている盾の魔使具”魔盾環(まじゅんかん)”を対物理攻撃モードで発動させた。
握り手の先に溶着されている輪の少し先に、直径五十センチほどの青い魔方陣が現れる。予期せぬ盾の出現に一瞬怯んだゾルハウンドであったが、仲間の仇とばかり憎悪にまみれた牙をむき出しにして襲い掛かって来た。
ボクは体をもう半分ひねり、正面で魔犬の攻撃を受け止める。先ほどの雷撃効果も薄れ、ほぼ全力で盾にぶつかってきた魔犬であったが、情けないほどあっけなく弾き飛ばされた。
魔盾環は単に攻撃を防ぐ盾ではない。許容限界はあるものの、物理攻撃であれば与えられた衝撃と同じエネルギーを発生させて対象物を弾き飛ばす事が出来るし、魔法攻撃であればそれを吸収する。
しかし、さすがは中堅どころの魔物ゾルハウンド。すぐさま体勢を立て直してこちらへ再突進してくる。今度は盾にまともにぶつかる事はないだろう。知性が低いとはいえ、それだけの知恵はあると考えるのが妥当である。
また奴は自らの勝機を確信しているとみえて、恐ろしい表情の中にもどこか余裕が伺えた。その余裕の源は、ボクの後ろで焦熱の苦しみから辛うじて身を立て直した、もう一匹のゾルハウンドであろう。ボクを挟み撃ちにする算段だ。
背後のゾルハウンドには、火傷により既に噛みつく力は残されていない。となると当然、魔法の叫喚で口から衝撃波を撃ち出す事になる。案の定、後ろの魔犬の喉奥で、空気が強烈に圧縮される音が聞こえてきた。しかしボクは振り返らず、目の前の魔犬に集中する。
「危ない!スタン、後ろから衝撃波が!」
ポピッカが叫んだ瞬間、背後のゾルハウンドの頭が吹っ飛ぶ音がダンジョンに木霊した。火傷による口肉の癒着により、喉の奥で醸成された衝撃波の行き場がなくなり暴発したのである。
頭部が無くなったであろう魔犬が床に倒れ込む音を確認し、ボクは眼前の敵に勝負をかけた。
「あぁ……!」
驚きの声をあげるポピッカ。
「スタンは、あらかじめこれを狙っていたんですよ。動きの素早いゾルハウンドを、そのまま二匹相手にするのは大変です。雷撃魔法で動きを鈍らせ、まず一匹を”既に死んでいる”状態に陥らせた。
その上で残りのゾルハウンドと対峙する作戦だったのでしょう」
ふん、わかっているじゃないか。ザレドスの適切な分析に、ボクは小気味良さを感じる。
「ガウッ!! グワッガー!!」
仲間を惨殺されパニックに陥ったゾルハウンドの片割れが、狂った鉄砲玉のようにボクへと突っ込んでくる。そして先ほどの轍は踏まぬとばかり、喉の奥から絞り出すように得意の衝撃波を撃ち込んできた。
疾走による体当たりに加えての衝撃波。物理攻撃と魔法攻撃の二段構えの作戦である。でもボクは慌てない。魔力を操作し、魔盾環に更に魔法攻撃用のシールドを追加する。
先ほどの対物理攻撃用の青い魔方陣の前方に、今度は対魔法攻撃用の赤い魔方陣が現れた。
このスムーズな魔盾環の動作。さすがは天才魔使具職人、ヴァロンゼ・ガドゼランの手によるものだ。ボクは最高の魔使具を縦横無尽に使いこなせる悦びに打ち震える。
魔犬の放った衝撃波は赤い魔方陣に吸い込まれ、続いて特攻を試みた奴の体は既に肉塊と化した仲間同様、青い魔方陣に弾き飛ばされた。ボクはすかさすバランスを崩したゾルハウンドへ向かって、魔奏スティックを振るう。
短い棒状の魔使具の先から今度は鞭状に変形した雷撃が伸び、魔犬の首にしっかりと絡みつく。ボクは魔奏スティックに付属しているストラップを通じて、体内のマジックエッセンスをそれに注ぎ込んだ。
一時的に雷撃鞭の出力が増幅された事を確認したボクは、それを一気に引き戻す。案の定、魔犬の首はその衝撃に耐え切れず、バチっという衝撃音と共に、胴体から頭首だけが離れ落ちた。
さてと、ここまでは良し。ゲルドーシュの方はどうだろうか。ボクは、やや前方に目を向けた。見るとゲルドーシュとモンスターが一進一退の攻防を繰り広げている。
「おおい、ゲル。手伝おうか」
ボクは軽く声をかける。もちろん本当に手伝うつもりなどない。そんな必要はないからだ。
「あぁ、そっちは終わったのかい。さすがだねぇ。こっちはもう少しで片がつくから、余計な手出しはしないでくんな!」
向こうもボクが手出しをする気がない事を良く知っている。まぁ、戦闘中の気軽なやり取りといったところだろうか。ボクは魔盾環にて展開されている二つの魔方陣を解除して、ポピッカとザレドスが待つ後方へと下がる。
「手伝わなくていいんですの? 割と苦戦しているようですけど」
ポピッカが懸念を示す。
「いいの、いいの。ゲルの奴、楽しんでいるだけだから」
ボクは顔の前で手を振り、そのまま付近の壁にもたれかかった。こっちの責務は果たしたので、あとは高見の見物と洒落込むとしよう。
「大丈夫ですよ、ポピッカ。彼はかなりの余裕をもって戦っています。それに引きかえ相手の方は、一杯一杯の状態ですな」
ザレドスが、お得意の分析を披露する
「何でわかるんですの?」
「いま私が装着している探索用の魔使具で、さっきから彼の戦いを観察してるんですけどね。ゲルは息も上がっていないし、筋肉の発熱量も普段とあまり変わりません。つまり、余裕って事です」
「だったらどうして、早く勝負をつけないんでしょう?」
ポピッカが疑問を重ねる。
「さっきも言ったように、戦いを楽しんでいるのさ。奴は根っからの戦士なんだ。でも、今まで彼の相手としては役不足の敵としか出合わなかっただろう?
だから、まぁ欲求不満というか、手もち無沙汰というか……。それをいま思い切り発散しているのさ。特に拳熊は耐久力が高いからね、サンドバッグとしては最適なんだよ」
今度はボクが、僧侶の心配を払しょくするための努力をする。
妨害者の陰謀で閉じ込められてから、あいつが一番気を弱らせていた。妊娠した婚約者をおいてきた身だから気持ちは分からなくもないが、これで少しは気が晴れてくれればいいと思う。
仲間の危機を救うべく、二匹目の魔犬がボクの後方から突進してくるが、ボクは体を半分ひねり、左手に携えている盾の魔使具”魔盾環(まじゅんかん)”を対物理攻撃モードで発動させた。
握り手の先に溶着されている輪の少し先に、直径五十センチほどの青い魔方陣が現れる。予期せぬ盾の出現に一瞬怯んだゾルハウンドであったが、仲間の仇とばかり憎悪にまみれた牙をむき出しにして襲い掛かって来た。
ボクは体をもう半分ひねり、正面で魔犬の攻撃を受け止める。先ほどの雷撃効果も薄れ、ほぼ全力で盾にぶつかってきた魔犬であったが、情けないほどあっけなく弾き飛ばされた。
魔盾環は単に攻撃を防ぐ盾ではない。許容限界はあるものの、物理攻撃であれば与えられた衝撃と同じエネルギーを発生させて対象物を弾き飛ばす事が出来るし、魔法攻撃であればそれを吸収する。
しかし、さすがは中堅どころの魔物ゾルハウンド。すぐさま体勢を立て直してこちらへ再突進してくる。今度は盾にまともにぶつかる事はないだろう。知性が低いとはいえ、それだけの知恵はあると考えるのが妥当である。
また奴は自らの勝機を確信しているとみえて、恐ろしい表情の中にもどこか余裕が伺えた。その余裕の源は、ボクの後ろで焦熱の苦しみから辛うじて身を立て直した、もう一匹のゾルハウンドであろう。ボクを挟み撃ちにする算段だ。
背後のゾルハウンドには、火傷により既に噛みつく力は残されていない。となると当然、魔法の叫喚で口から衝撃波を撃ち出す事になる。案の定、後ろの魔犬の喉奥で、空気が強烈に圧縮される音が聞こえてきた。しかしボクは振り返らず、目の前の魔犬に集中する。
「危ない!スタン、後ろから衝撃波が!」
ポピッカが叫んだ瞬間、背後のゾルハウンドの頭が吹っ飛ぶ音がダンジョンに木霊した。火傷による口肉の癒着により、喉の奥で醸成された衝撃波の行き場がなくなり暴発したのである。
頭部が無くなったであろう魔犬が床に倒れ込む音を確認し、ボクは眼前の敵に勝負をかけた。
「あぁ……!」
驚きの声をあげるポピッカ。
「スタンは、あらかじめこれを狙っていたんですよ。動きの素早いゾルハウンドを、そのまま二匹相手にするのは大変です。雷撃魔法で動きを鈍らせ、まず一匹を”既に死んでいる”状態に陥らせた。
その上で残りのゾルハウンドと対峙する作戦だったのでしょう」
ふん、わかっているじゃないか。ザレドスの適切な分析に、ボクは小気味良さを感じる。
「ガウッ!! グワッガー!!」
仲間を惨殺されパニックに陥ったゾルハウンドの片割れが、狂った鉄砲玉のようにボクへと突っ込んでくる。そして先ほどの轍は踏まぬとばかり、喉の奥から絞り出すように得意の衝撃波を撃ち込んできた。
疾走による体当たりに加えての衝撃波。物理攻撃と魔法攻撃の二段構えの作戦である。でもボクは慌てない。魔力を操作し、魔盾環に更に魔法攻撃用のシールドを追加する。
先ほどの対物理攻撃用の青い魔方陣の前方に、今度は対魔法攻撃用の赤い魔方陣が現れた。
このスムーズな魔盾環の動作。さすがは天才魔使具職人、ヴァロンゼ・ガドゼランの手によるものだ。ボクは最高の魔使具を縦横無尽に使いこなせる悦びに打ち震える。
魔犬の放った衝撃波は赤い魔方陣に吸い込まれ、続いて特攻を試みた奴の体は既に肉塊と化した仲間同様、青い魔方陣に弾き飛ばされた。ボクはすかさすバランスを崩したゾルハウンドへ向かって、魔奏スティックを振るう。
短い棒状の魔使具の先から今度は鞭状に変形した雷撃が伸び、魔犬の首にしっかりと絡みつく。ボクは魔奏スティックに付属しているストラップを通じて、体内のマジックエッセンスをそれに注ぎ込んだ。
一時的に雷撃鞭の出力が増幅された事を確認したボクは、それを一気に引き戻す。案の定、魔犬の首はその衝撃に耐え切れず、バチっという衝撃音と共に、胴体から頭首だけが離れ落ちた。
さてと、ここまでは良し。ゲルドーシュの方はどうだろうか。ボクは、やや前方に目を向けた。見るとゲルドーシュとモンスターが一進一退の攻防を繰り広げている。
「おおい、ゲル。手伝おうか」
ボクは軽く声をかける。もちろん本当に手伝うつもりなどない。そんな必要はないからだ。
「あぁ、そっちは終わったのかい。さすがだねぇ。こっちはもう少しで片がつくから、余計な手出しはしないでくんな!」
向こうもボクが手出しをする気がない事を良く知っている。まぁ、戦闘中の気軽なやり取りといったところだろうか。ボクは魔盾環にて展開されている二つの魔方陣を解除して、ポピッカとザレドスが待つ後方へと下がる。
「手伝わなくていいんですの? 割と苦戦しているようですけど」
ポピッカが懸念を示す。
「いいの、いいの。ゲルの奴、楽しんでいるだけだから」
ボクは顔の前で手を振り、そのまま付近の壁にもたれかかった。こっちの責務は果たしたので、あとは高見の見物と洒落込むとしよう。
「大丈夫ですよ、ポピッカ。彼はかなりの余裕をもって戦っています。それに引きかえ相手の方は、一杯一杯の状態ですな」
ザレドスが、お得意の分析を披露する
「何でわかるんですの?」
「いま私が装着している探索用の魔使具で、さっきから彼の戦いを観察してるんですけどね。ゲルは息も上がっていないし、筋肉の発熱量も普段とあまり変わりません。つまり、余裕って事です」
「だったらどうして、早く勝負をつけないんでしょう?」
ポピッカが疑問を重ねる。
「さっきも言ったように、戦いを楽しんでいるのさ。奴は根っからの戦士なんだ。でも、今まで彼の相手としては役不足の敵としか出合わなかっただろう?
だから、まぁ欲求不満というか、手もち無沙汰というか……。それをいま思い切り発散しているのさ。特に拳熊は耐久力が高いからね、サンドバッグとしては最適なんだよ」
今度はボクが、僧侶の心配を払しょくするための努力をする。
妨害者の陰謀で閉じ込められてから、あいつが一番気を弱らせていた。妊娠した婚約者をおいてきた身だから気持ちは分からなくもないが、これで少しは気が晴れてくれればいいと思う。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
セオリー通り?の王太子と救いの娘
日室千種・ちぐ
恋愛
古の森の娘ユーラは、使命を持って叔父と一緒に生まれて初めて人の国へと旅立った。山脈と古き森に抱かれ外界と隔絶されたその国では、王太子である息子に相応しい妃をと、王妃が国中から年頃の令嬢たちを招待していた。だが王太子リューセドルク本人は、くだらない催しだと興味がない。彼は、昔森の民から国に託された大切な竜たちが、この数年衰弱していることに頭を悩ませていた。竜について情報を得るためだけに、リューセドルクは代々森と交流を保つ辺境領の領主の娘と接触しようとする。だがその娘は、辺境から城まで同道したユーラたちを何故かひどく嫌っていた。一方ユーラは、王城で竜を探すうちに見かけたリューセドルクを、自らの運命の相手と確信する。だが、リューセドルクは竜のことのみならず、母から押し付けられる理想の王太子像に辟易し、疲弊していた——。
王太子と彼を救う娘の定石通りの物語、けれども実は、誰もが悩み、誰もが臆病で、そして誰かを想っている。
異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】
ちっき
ファンタジー
【書籍化決定しました!】
異世界に行った所で政治改革やら出来るわけでもなくチートも俺TUEEEE!も無く異世界での日常を全力で楽しむ女子高生の物語。
暇な時に異世界ぷらぷら遊びに行く日常にちょっとだけ楽しみが増える程度のスパイスを振りかけて。そんな気分でおでかけしてるのに王国でドタパタと、スパイスってそれ何万スコヴィルですか!
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

記憶の選択
なまけ猫
ライト文芸
平凡な高校生・西山が街中でクラスメイトを助けたことをきっかけに、日常生活が変わってしまう。様々な重要な選択を迫られるが、西山は何を選択し、どのように過ごしていくのか。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL

パーティ追放が進化の条件?! チートジョブ『道化師』からの成り上がり。
荒井竜馬
ファンタジー
『第16回ファンタジー小説大賞』奨励賞受賞作品
あらすじ
勢いが凄いと話題のS級パーティ『黒龍の牙』。そのパーティに所属していた『道化師見習い』のアイクは突然パーティを追放されてしまう。
しかし、『道化師見習い』の進化条件がパーティから独立をすることだったアイクは、『道化師見習い』から『道化師』に進化する。
道化師としてのジョブを手に入れたアイクは、高いステータスと新たなスキルも手に入れた。
そして、見習いから独立したアイクの元には助手という女の子が現れたり、使い魔と契約をしたりして多くのクエストをこなしていくことに。
追放されて良かった。思わずそう思ってしまうような世界がアイクを待っていた。
成り上がりとざまぁ、後は異世界で少しゆっくりと。そんなファンタジー小説。
ヒロインは6話から登場します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる