126 / 153
魔人たちとの決戦
しおりを挟む
「なに? この化け物たちは!」
シャミーの困惑した表情が、事態の奇怪さを物語る。
「こいつらも魔人?」
先ほどカメレオンの魔人を捉えたメルとアリシアだったが、そこにいるのは前の魔人とは比べ物にならないほど忌まわしい存在だった。一匹はネッドが遭遇した虫の魔人。大口を開けたイモ虫の様な体に、人間の手足がそのまま生えたような格好だ。そしてもう一匹。彼奴は爪と牙が異常に進化した狼男さながらの魔人で、その口からはヨダレをダラダラと垂らしている。
「あんた、どこかへ隠れてなさい。私とメルは、怪物に掛かりっきりになりますわ」
状況の深刻さを感じ取ったアリシアが、急いでシャミーを縛っているロープをナイフで切った。すぐに駆け出し、散乱した調度品の陰に隠れるシャミー。部屋から逃げ出したいのは山々だが、早くも狼魔人が出入り口付近に陣取っている。
「ええい、やってしまえ。小娘さえ無事なら、後の二人は殺してもいいぞ!」
首領が叫ぶ。メルは、その声に聞き覚えがあった。
「じゃ、私は狼の方ね!」
メルは、両手に装備された十本の鋭い爪を顔の横に添え、威嚇をしている狼の魔人へと突進する。
「あっ、ちょっとズルイ!私が何で、こんなキモイ虫と戦わなきゃいけないんですの!」
ハズレくじを引かされたとばかりに、アリシアがわめいた。
それでも魔王の娘は、両手のナイフから暗黒火球を連続で虫の魔人へと発射する。動きの鈍い魔人は、それを避ける事が出来ない。
「はい、速攻勝利! さすが、私ですわ」
一人歓喜の声をあげるアリシア、だが虫の魔人に当たった火球は、ジュッと音を立てすぐさま消えた。どうやら魔人の体から染み出る粘液が、魔法の炎を無効化している様である。
「えぇ? そんなの、ありぃ!?」
もっとも幾ら無効化能力があるとはいえ、メルと戦った時に出した特大の暗黒火球なら仕留められると考えたアリシアであったが、ここでそれを使えば、今いる部屋もろとも屋敷まで全壊させてしまう可能性だってある。
「何やってんのよ、アリシア。接近戦でブチのめしなさい!」
物陰からヒョイと顔を出したシャミーが、指揮官さながらに指示を出した。
「うるさいですわね。外野は黙ってて!」
言われなくても、そんな事は分かっていますわ。でもあの粘液まみれの魔人に近づいて蹴りでも入れたら、ブーツが滅茶苦茶になっちゃうじゃない。ネッドに見せたくて、お小遣いをはたいて買ったブランド物の逸品なのに~。
だが、そんな事も言っていられない。靴はまたパパにねだって買ってもらえばいいと、アリシアは意を決して虫の魔人の後ろに回った。愚鈍な魔人は、ノソノソと向きを変えようとしたが間に合うはずもない。
奴の背中を思いっ切り蹴り飛ばし、前のめりに倒れたところをナイフで背中を斬り裂く算段のアリシアは、虫の魔人の背中に靴底がめり込むほどの蹴りを入れた。
甲高い声をあげた虫の魔人はそのまま前に倒れるかと思いきや、めり込んだアリシアの靴底を支点にして、上半身が後ろへグニャリと百八十度近くも曲がった。そして大きく醜い空洞に見える口を、アリシアの目の前に突き出したのである。
すぐに魔人の口から大量の粘液が発射される。アリシアは、すんでのところでそれを避けたが、的を外れたおぞましい溶解液は、丁度、シャミーがいる場所の後ろの壁へとベチャリとぶつかった。壁は瞬時に音を立てて溶け始め、隣の部屋の様子が少しわかる程の威力を見せつける。
「アリシア。私を殺す気!?」
シャミーは猛抗議したが、アリシアの耳には届かない。
これは意外な難敵だ。魔王の娘は当初の楽観的イメージを捨てた。
一方、狼の魔人と戦っているメルも順調とは言えない様子である。魔人は手足の爪全てと牙を使って縦横無尽にメルを屠ろうと襲ってくる。対するメルは剣一本。しかもこの狼は意外と小回りが利き、少しずつではあるがメルを追い詰めていく。
間違いない。こいつがリルゴットの森の周辺で起こった惨殺事件の犯人だ。あのやり口は、どんなモンスターでも無理だけど、こいつなら出来る。実際に刃を交えたメルはそう断定した。
殺された人たちの仇を取ってやる!
だがそう思ってはみたものの、部屋の中ではメルのスピードを十分に生かすのは難しい。となれば、おのずと狼の魔人優勢となるのは致し方のない成り行きであった。
「きゃっ!」
攻防の末、遂に狼の魔人の爪が、メルが着ている服の一部を斬り裂いた。メルが悲鳴上げる。
「ちょっと、これ高いのよ!」
ギルド第三主幹の品位を保つため、彼女の服は特注品だ。しかし、いつもすぐに汚してしまうため、ギルマスである父にお小言を貰っていたメルは激高する。戦いの最中に身に着けている物の心配をするあたり、メルとアリシア、意外とこの二人は気があっているのかも知れない。
奇妙でもあり激しくもある戦いが暫く続いた後、二人は部屋の中央へ追い詰められ背中合わせになった。
「もう終わりだ。それ、とどめを刺せ、魔人ども!」
仮面の首領が叫ぶ。
「少しピンチね。どうする?」
「私は全然、ピンチじゃないですわ」
背中の向こう側にいる相棒同士が交わす軽口の後、メルはアリシアに何事かを囁いた。
「Goー!!」
メルの合図と共に、二人は魔人たちへと突っ込んでいく。ただしメルが虫の魔人に、アリシアが狼の魔人へである。相手の逆転に、驚く魔人たち。
まずアリシアが、両手のナイフを左右に揺らす。すぐに二振りの切っ先には小さな暗黒火球が数多く現れた。突然の事に、狼の魔人はアリシアへの攻撃を躊躇する。一方メルは剣を後ろに下げ、如何にも無防備に、虫の魔人へ突進していった。チャンスと見た魔人は腹からギュルギュルという音を立てながら、溶解液の発射準備を整える。
「今よ!」
メルの一声で、アリシアは全ての暗黒魔球を狼の魔人相手に発射した。だが威力は弱く、次々と撃破されて行く。一方、メルの体が虫の魔人のすぐそばまで近づいた時、魔人はここぞとばかりに溶解液を大量に吐き出した。
その悪魔の粘液がメルに当たるかと思った瞬間、メルは慣性の法則を無効化する魔法を使い直角に横へ飛ぶ。もう片方で、無数の暗黒魔球を薙ぎ払った狼の魔人は呆気に取られていた。目の前にいたはずのアリシアが霧の様に消え失せていたからだ。そして悪魔の娘の代わりに彼の眼前に映ったのは、醜悪な臭いを放つ大量の溶解液だった。
咄嗟の事に避けられず、強力な酸をもろに浴びてしまう狼の魔人。
非道なほどの絶叫と共に頭部をかきむしる魔人だったが、やがて肩口辺りまでの肉はドロドロに溶け落ち、彼は床に崩れるように倒れた。
虫の魔人は自らの行為が味方を屠ってしまった事に混乱し、自分の敵がどこいるのかなど全く気づかない。難なく魔人の背後に回ったメルは、イモ虫の後頭部から胸のあたりまでを真っ二つに斬り裂いた。刃は溶解液の溜まる腹まで届いてはいないので、酸の噴出は最小限に抑えられている。
「ふぅ、やったわね」
「まぁ、ちょっと面倒でしたわ」
強敵を倒して、しばし恍惚の境地を楽しむメルとアリシア。だがそんな至福の時は、すぐ打ち破られる。
家具が何かにぶつかる激しい音がしたかと思うと、憐れな逃走者はもんどりうってその場に倒れた。
「もう、二人とも。なに悦に入ってるのよ。親玉が逃げちゃうところだったじゃない!」
自分が縛られていた椅子をブン投げて、首領の逃走を阻止したシャミーのダメ出しが飛ぶ。
シャミーの困惑した表情が、事態の奇怪さを物語る。
「こいつらも魔人?」
先ほどカメレオンの魔人を捉えたメルとアリシアだったが、そこにいるのは前の魔人とは比べ物にならないほど忌まわしい存在だった。一匹はネッドが遭遇した虫の魔人。大口を開けたイモ虫の様な体に、人間の手足がそのまま生えたような格好だ。そしてもう一匹。彼奴は爪と牙が異常に進化した狼男さながらの魔人で、その口からはヨダレをダラダラと垂らしている。
「あんた、どこかへ隠れてなさい。私とメルは、怪物に掛かりっきりになりますわ」
状況の深刻さを感じ取ったアリシアが、急いでシャミーを縛っているロープをナイフで切った。すぐに駆け出し、散乱した調度品の陰に隠れるシャミー。部屋から逃げ出したいのは山々だが、早くも狼魔人が出入り口付近に陣取っている。
「ええい、やってしまえ。小娘さえ無事なら、後の二人は殺してもいいぞ!」
首領が叫ぶ。メルは、その声に聞き覚えがあった。
「じゃ、私は狼の方ね!」
メルは、両手に装備された十本の鋭い爪を顔の横に添え、威嚇をしている狼の魔人へと突進する。
「あっ、ちょっとズルイ!私が何で、こんなキモイ虫と戦わなきゃいけないんですの!」
ハズレくじを引かされたとばかりに、アリシアがわめいた。
それでも魔王の娘は、両手のナイフから暗黒火球を連続で虫の魔人へと発射する。動きの鈍い魔人は、それを避ける事が出来ない。
「はい、速攻勝利! さすが、私ですわ」
一人歓喜の声をあげるアリシア、だが虫の魔人に当たった火球は、ジュッと音を立てすぐさま消えた。どうやら魔人の体から染み出る粘液が、魔法の炎を無効化している様である。
「えぇ? そんなの、ありぃ!?」
もっとも幾ら無効化能力があるとはいえ、メルと戦った時に出した特大の暗黒火球なら仕留められると考えたアリシアであったが、ここでそれを使えば、今いる部屋もろとも屋敷まで全壊させてしまう可能性だってある。
「何やってんのよ、アリシア。接近戦でブチのめしなさい!」
物陰からヒョイと顔を出したシャミーが、指揮官さながらに指示を出した。
「うるさいですわね。外野は黙ってて!」
言われなくても、そんな事は分かっていますわ。でもあの粘液まみれの魔人に近づいて蹴りでも入れたら、ブーツが滅茶苦茶になっちゃうじゃない。ネッドに見せたくて、お小遣いをはたいて買ったブランド物の逸品なのに~。
だが、そんな事も言っていられない。靴はまたパパにねだって買ってもらえばいいと、アリシアは意を決して虫の魔人の後ろに回った。愚鈍な魔人は、ノソノソと向きを変えようとしたが間に合うはずもない。
奴の背中を思いっ切り蹴り飛ばし、前のめりに倒れたところをナイフで背中を斬り裂く算段のアリシアは、虫の魔人の背中に靴底がめり込むほどの蹴りを入れた。
甲高い声をあげた虫の魔人はそのまま前に倒れるかと思いきや、めり込んだアリシアの靴底を支点にして、上半身が後ろへグニャリと百八十度近くも曲がった。そして大きく醜い空洞に見える口を、アリシアの目の前に突き出したのである。
すぐに魔人の口から大量の粘液が発射される。アリシアは、すんでのところでそれを避けたが、的を外れたおぞましい溶解液は、丁度、シャミーがいる場所の後ろの壁へとベチャリとぶつかった。壁は瞬時に音を立てて溶け始め、隣の部屋の様子が少しわかる程の威力を見せつける。
「アリシア。私を殺す気!?」
シャミーは猛抗議したが、アリシアの耳には届かない。
これは意外な難敵だ。魔王の娘は当初の楽観的イメージを捨てた。
一方、狼の魔人と戦っているメルも順調とは言えない様子である。魔人は手足の爪全てと牙を使って縦横無尽にメルを屠ろうと襲ってくる。対するメルは剣一本。しかもこの狼は意外と小回りが利き、少しずつではあるがメルを追い詰めていく。
間違いない。こいつがリルゴットの森の周辺で起こった惨殺事件の犯人だ。あのやり口は、どんなモンスターでも無理だけど、こいつなら出来る。実際に刃を交えたメルはそう断定した。
殺された人たちの仇を取ってやる!
だがそう思ってはみたものの、部屋の中ではメルのスピードを十分に生かすのは難しい。となれば、おのずと狼の魔人優勢となるのは致し方のない成り行きであった。
「きゃっ!」
攻防の末、遂に狼の魔人の爪が、メルが着ている服の一部を斬り裂いた。メルが悲鳴上げる。
「ちょっと、これ高いのよ!」
ギルド第三主幹の品位を保つため、彼女の服は特注品だ。しかし、いつもすぐに汚してしまうため、ギルマスである父にお小言を貰っていたメルは激高する。戦いの最中に身に着けている物の心配をするあたり、メルとアリシア、意外とこの二人は気があっているのかも知れない。
奇妙でもあり激しくもある戦いが暫く続いた後、二人は部屋の中央へ追い詰められ背中合わせになった。
「もう終わりだ。それ、とどめを刺せ、魔人ども!」
仮面の首領が叫ぶ。
「少しピンチね。どうする?」
「私は全然、ピンチじゃないですわ」
背中の向こう側にいる相棒同士が交わす軽口の後、メルはアリシアに何事かを囁いた。
「Goー!!」
メルの合図と共に、二人は魔人たちへと突っ込んでいく。ただしメルが虫の魔人に、アリシアが狼の魔人へである。相手の逆転に、驚く魔人たち。
まずアリシアが、両手のナイフを左右に揺らす。すぐに二振りの切っ先には小さな暗黒火球が数多く現れた。突然の事に、狼の魔人はアリシアへの攻撃を躊躇する。一方メルは剣を後ろに下げ、如何にも無防備に、虫の魔人へ突進していった。チャンスと見た魔人は腹からギュルギュルという音を立てながら、溶解液の発射準備を整える。
「今よ!」
メルの一声で、アリシアは全ての暗黒魔球を狼の魔人相手に発射した。だが威力は弱く、次々と撃破されて行く。一方、メルの体が虫の魔人のすぐそばまで近づいた時、魔人はここぞとばかりに溶解液を大量に吐き出した。
その悪魔の粘液がメルに当たるかと思った瞬間、メルは慣性の法則を無効化する魔法を使い直角に横へ飛ぶ。もう片方で、無数の暗黒魔球を薙ぎ払った狼の魔人は呆気に取られていた。目の前にいたはずのアリシアが霧の様に消え失せていたからだ。そして悪魔の娘の代わりに彼の眼前に映ったのは、醜悪な臭いを放つ大量の溶解液だった。
咄嗟の事に避けられず、強力な酸をもろに浴びてしまう狼の魔人。
非道なほどの絶叫と共に頭部をかきむしる魔人だったが、やがて肩口辺りまでの肉はドロドロに溶け落ち、彼は床に崩れるように倒れた。
虫の魔人は自らの行為が味方を屠ってしまった事に混乱し、自分の敵がどこいるのかなど全く気づかない。難なく魔人の背後に回ったメルは、イモ虫の後頭部から胸のあたりまでを真っ二つに斬り裂いた。刃は溶解液の溜まる腹まで届いてはいないので、酸の噴出は最小限に抑えられている。
「ふぅ、やったわね」
「まぁ、ちょっと面倒でしたわ」
強敵を倒して、しばし恍惚の境地を楽しむメルとアリシア。だがそんな至福の時は、すぐ打ち破られる。
家具が何かにぶつかる激しい音がしたかと思うと、憐れな逃走者はもんどりうってその場に倒れた。
「もう、二人とも。なに悦に入ってるのよ。親玉が逃げちゃうところだったじゃない!」
自分が縛られていた椅子をブン投げて、首領の逃走を阻止したシャミーのダメ出しが飛ぶ。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)
屯神 焔
ファンタジー
魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』
この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。
そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。
それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。
しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。
正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。
そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。
スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。
迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。
父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。
一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。
そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。
毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。
そんなある日。
『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』
「・・・・・・え?」
祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。
「祠が消えた?」
彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。
「ま、いっか。」
この日から、彼の生活は一変する。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

家族はチート級、私は加護持ち末っ子です!
咲良
ファンタジー
前世の記憶を持っているこの国のお姫様、アクアマリン。
家族はチート級に強いのに…
私は魔力ゼロ!?
今年で五歳。能力鑑定の日が来た。期待もせずに鑑定用の水晶に触れて見ると、神の愛し子+神の加護!?
優しい優しい家族は褒めてくれて… 国民も喜んでくれて… なんだかんだで楽しい生活を過ごしてます!
もふもふなお友達と溺愛チート家族の日常?物語

テンプレを無視する異世界生活
ss
ファンタジー
主人公の如月 翔(きさらぎ しょう)は1度見聞きしたものを完璧に覚えるIQ200を超える大天才。
そんな彼が勇者召喚により異世界へ。
だが、翔には何のスキルもなかった。
翔は異世界で過ごしていくうちに異世界の真実を解き明かしていく。
これは、そんなスキルなしの大天才が行く異世界生活である..........
hotランキング2位にランクイン
人気ランキング3位にランクイン
ファンタジーで2位にランクイン
※しばらくは0時、6時、12時、6時の4本投稿にしようと思います。
※コメントが多すぎて処理しきれなくなった時は一時的に閉鎖する場合があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる