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彼は、翻訳官という職を与えた。最初、彼を毛嫌いしていたものたちも、彼が古今のありとあらゆる言葉を自由に使役し、私との日常会話を古代語でこなすのを見て、余計なちょっかいを出すことは少なくなっていた。
彼を便利に使っているようで気が引ける部分はあったが、彼のほうから申し出があってのことだ。彼曰く、「ただ飯を食うつもりはない」ということで、それでなければ、下働きでもすると言うことだったが、それは丁重に断った。私と彼にとって最適な彼の職が、翻訳官ということに落ち着いた形だ。
「今日の分は、これ」
彼は私に紙の束を手渡す。五枚分、びっしりと翻訳された文章が並んでいる。私は食事を終えたあとにこれを読む。彼は最近では図書館ではなく、自室に本を持ち出して翻訳をしているようだった。こちらの方が明るいというのが理由だった。
「人間、太陽の光を浴びていないと、健康に悪いんだ」
彼はそう言うが、私にはよく解らない。実際、太陽は、作物に実りを与えてくれるだろうが、それが、人間にも適用されるというのが理解出来なかった。彼の世界では、常識なのかも知れないが、理由は聞かなかった。迷信の類いだろう。ともあれ彼が、薄ぐらい図書館ではなく、明るい部屋の中に居るというのは、いくらかましな光景に思えたので、私も特に反対するつもりはないが。
「今日は、頼まれていた本の他にも、ちょっと面白そうな本があったから、読んでみたよ」
「どんな本ですか?」
「大昔の詩集みたいな感じかな。散文が沢山載っていたと思うよ。文章が凄く綺麗だった。詩を読んで、光景を思い浮かべるのが出来るのは、凄いな。海の見える、綺麗な街の、夕焼けの詩だったよ」
彼の言う詩は、覚えがあった。だが、その詩は、途中までで、現在は伝わらず意味が釈然としない箇所が残るはずだった。我々はその欠損を芸術だと思っていたが、全文が残っているのだろうか。知りたいような、知りたくないような、気持ちが、揺れる。
「あんたも、気になる?」
気になる、と言いかけて、口ごもった。そういえば、いつの間にか、あんた、と呼ばれることに慣れた。なれなれしい、と周りのものたちが眉を顰めているのは知っている。「ああやって、取り入るのが得意なのは男娼上がり」だからだ。そういう噂は、まだ絶えない。
「いや、私は聞かないことにしておく」
「知ってる詩だった?」
「おそらくは」
「じゃあ、気が向いたら、翻訳するよ。あんたが必要なら」
ならば、きっと、翻訳の機会は訪れない。私はそう、口にし掛けて、やめた。彼が、無邪気に笑っているからだ。彼と、私は、毎日夕食を共にしている。本について語るのは、楽しい。食事のあと、時折、酒を酌み交わすこともある。私達の会話は、殆ど、本のことばかりだった。お互い、興味があることは、それしか知らないからだ。
食事のあと、当然のように酒を酌み交わす。
「あんた、神官だから酒は弱いと思ってたのに、意外に強いよな」
火酒をぺろりとなめて、彼はいう。私が好むのは、香りのよい、こうした蒸留酒だったが、彼はもっと気軽に飲めるエールのようなものを好むようだった。酒には、対して強くはないが、飲むのは好きなようだ。
「酒に酔うという概念が、私には乏しい」
「なんだそれ。ふつうは、限度を超えて飲んだら、酔っぱらって醜態をさらすだろ?」
彼の言い分ではそうだったが、だとすれば私は限度を超えて酒を飲んだことがないのだろう。かといって、醜態をさらすのはごめんこうむりたいので、いつものように、度を過ごさない飲み方をしていれば良い。
「あんた、いつも、超然としてるから……酔っぱらったら、どうなるのかな。意外に、泣き上戸だったりして」
彼は勝手な妄想をして、けたけたと笑っている。勝手に一人で会話しているのを、私が聞いているだけという形になっているが、少し、様子がおかしい気がした。いつも、こんな風に、絡んでこない。彼は彼なりに、私との間に、見えない線を引いているように感じていた。今は、それを、感じない。酔っているのだろう。
「酔っているのか?」
「いいや、酔ってない。酔っていません」
顔が赤い。眼が、少しうつろな気がした。
「古今、酔っている人間ほど、酔っていないなどというものです。お酒はそのへんにして、そろそろ……」
部屋へかえってお休みになればいいでしょう、と言おうとしたところで、彼が、私の顔を、じっと見ていることに気が付いた。
「なにか?」
顔に、なにかついているだろうか。食事のあとではあるが、顔に食べ物をつけているとは思い難い。
「いや、その……あんたに、謝らなければならないことがあって」
歯切れ悪く彼がいう。言いづらいことがあるのだろう。彼が謝る理由については、私には見当もつかなかったが、無言で続きを促す。
「その、神官たちが、言ってたんだけど。俺を近くにおいてることで、あんたが、悪く言われていることがある、それが、申し訳なく思っているんだ」
「あなたが私に色目を使って取り入っているだとか、そういう意味での」
とぼやかすように言おうとして、私は言葉を変えた。
「あなたが私の夜の相手をしているだとか?」
「そのとおりです」
彼は神妙な顔をしていう。私に対して、申し訳ないという気持ちがにじみ出ているが、なぜだろう。理解が出来なくて、彼に問う。
「あなたは、自分の職業を、卑下していないとおっしゃったでしょう? なのに、なぜ、そういう表情をするのですか?」
彼が、顔をゆがめて、口早に私にまくしたてる。
「ちょっと、あんた、それ、本気で言ってんの? 俺が、自分の職業を貶めてないことと、あんたが、侮辱されてんのは別問題だろ!」
生まれて初めて、たぶん、私は、他人に怒鳴られたのだとおもう。驚いて、声も出せなければ、反論もできなかった。瞬き、は出来たけれど、動くことはできなかった。
「なんで、侮辱されてんのにだまってるんだよ」
それならば、私も同じことが言いたい、と文句を言いたいが、声にならない。あなたも。ここへ来た当初、食事を踏みにじられたり汚物を入れられたりして、侮辱されたではないか。その時、あなたは、私に助けを求めなかった。それなのに、なぜ、あなたが私を、怒るのだ。彼の、怒りは、まっすぐ私を射る。彼に、魔力があれば、私の身を焼いたかもしれない。金色の火の粉を振りまきながら赤々と燃える炎を連想した。
「ああいった噂は、よくあることでしょう。それに、事実は異なります」
だが、彼の場合は違った。事実として危害が加えられたのだ。
「それに、なぜ、そんなに、怒るのですか?」
「それは」
そう呟いたきり、彼は口をつぐんだ。私は、私を侮辱したものがいるという事実より、なぜ、彼がこのことを気にしているのか、私の為に怒っているのか、そちらの方が気になった。私が、彼の為に、彼の身に降りかかっていた問題を解決した時、私は自分の立場を守るためで、それ以外の意味はなかった。彼は、どういう立場で、私の為に憤るのか、理解しがたいものがあったからだ。
この日彼は「少し酔ったみたいで、余計なことを言いました」と、丁寧な口調で私に詫びてから、部屋を辞した。残った酒を傾けながら、彼の理由を考えていたが、うまく思考できない。さっきまで、飲んでいた酒は、百年たって劣化したように、味が抜けて感じた。
彼を便利に使っているようで気が引ける部分はあったが、彼のほうから申し出があってのことだ。彼曰く、「ただ飯を食うつもりはない」ということで、それでなければ、下働きでもすると言うことだったが、それは丁重に断った。私と彼にとって最適な彼の職が、翻訳官ということに落ち着いた形だ。
「今日の分は、これ」
彼は私に紙の束を手渡す。五枚分、びっしりと翻訳された文章が並んでいる。私は食事を終えたあとにこれを読む。彼は最近では図書館ではなく、自室に本を持ち出して翻訳をしているようだった。こちらの方が明るいというのが理由だった。
「人間、太陽の光を浴びていないと、健康に悪いんだ」
彼はそう言うが、私にはよく解らない。実際、太陽は、作物に実りを与えてくれるだろうが、それが、人間にも適用されるというのが理解出来なかった。彼の世界では、常識なのかも知れないが、理由は聞かなかった。迷信の類いだろう。ともあれ彼が、薄ぐらい図書館ではなく、明るい部屋の中に居るというのは、いくらかましな光景に思えたので、私も特に反対するつもりはないが。
「今日は、頼まれていた本の他にも、ちょっと面白そうな本があったから、読んでみたよ」
「どんな本ですか?」
「大昔の詩集みたいな感じかな。散文が沢山載っていたと思うよ。文章が凄く綺麗だった。詩を読んで、光景を思い浮かべるのが出来るのは、凄いな。海の見える、綺麗な街の、夕焼けの詩だったよ」
彼の言う詩は、覚えがあった。だが、その詩は、途中までで、現在は伝わらず意味が釈然としない箇所が残るはずだった。我々はその欠損を芸術だと思っていたが、全文が残っているのだろうか。知りたいような、知りたくないような、気持ちが、揺れる。
「あんたも、気になる?」
気になる、と言いかけて、口ごもった。そういえば、いつの間にか、あんた、と呼ばれることに慣れた。なれなれしい、と周りのものたちが眉を顰めているのは知っている。「ああやって、取り入るのが得意なのは男娼上がり」だからだ。そういう噂は、まだ絶えない。
「いや、私は聞かないことにしておく」
「知ってる詩だった?」
「おそらくは」
「じゃあ、気が向いたら、翻訳するよ。あんたが必要なら」
ならば、きっと、翻訳の機会は訪れない。私はそう、口にし掛けて、やめた。彼が、無邪気に笑っているからだ。彼と、私は、毎日夕食を共にしている。本について語るのは、楽しい。食事のあと、時折、酒を酌み交わすこともある。私達の会話は、殆ど、本のことばかりだった。お互い、興味があることは、それしか知らないからだ。
食事のあと、当然のように酒を酌み交わす。
「あんた、神官だから酒は弱いと思ってたのに、意外に強いよな」
火酒をぺろりとなめて、彼はいう。私が好むのは、香りのよい、こうした蒸留酒だったが、彼はもっと気軽に飲めるエールのようなものを好むようだった。酒には、対して強くはないが、飲むのは好きなようだ。
「酒に酔うという概念が、私には乏しい」
「なんだそれ。ふつうは、限度を超えて飲んだら、酔っぱらって醜態をさらすだろ?」
彼の言い分ではそうだったが、だとすれば私は限度を超えて酒を飲んだことがないのだろう。かといって、醜態をさらすのはごめんこうむりたいので、いつものように、度を過ごさない飲み方をしていれば良い。
「あんた、いつも、超然としてるから……酔っぱらったら、どうなるのかな。意外に、泣き上戸だったりして」
彼は勝手な妄想をして、けたけたと笑っている。勝手に一人で会話しているのを、私が聞いているだけという形になっているが、少し、様子がおかしい気がした。いつも、こんな風に、絡んでこない。彼は彼なりに、私との間に、見えない線を引いているように感じていた。今は、それを、感じない。酔っているのだろう。
「酔っているのか?」
「いいや、酔ってない。酔っていません」
顔が赤い。眼が、少しうつろな気がした。
「古今、酔っている人間ほど、酔っていないなどというものです。お酒はそのへんにして、そろそろ……」
部屋へかえってお休みになればいいでしょう、と言おうとしたところで、彼が、私の顔を、じっと見ていることに気が付いた。
「なにか?」
顔に、なにかついているだろうか。食事のあとではあるが、顔に食べ物をつけているとは思い難い。
「いや、その……あんたに、謝らなければならないことがあって」
歯切れ悪く彼がいう。言いづらいことがあるのだろう。彼が謝る理由については、私には見当もつかなかったが、無言で続きを促す。
「その、神官たちが、言ってたんだけど。俺を近くにおいてることで、あんたが、悪く言われていることがある、それが、申し訳なく思っているんだ」
「あなたが私に色目を使って取り入っているだとか、そういう意味での」
とぼやかすように言おうとして、私は言葉を変えた。
「あなたが私の夜の相手をしているだとか?」
「そのとおりです」
彼は神妙な顔をしていう。私に対して、申し訳ないという気持ちがにじみ出ているが、なぜだろう。理解が出来なくて、彼に問う。
「あなたは、自分の職業を、卑下していないとおっしゃったでしょう? なのに、なぜ、そういう表情をするのですか?」
彼が、顔をゆがめて、口早に私にまくしたてる。
「ちょっと、あんた、それ、本気で言ってんの? 俺が、自分の職業を貶めてないことと、あんたが、侮辱されてんのは別問題だろ!」
生まれて初めて、たぶん、私は、他人に怒鳴られたのだとおもう。驚いて、声も出せなければ、反論もできなかった。瞬き、は出来たけれど、動くことはできなかった。
「なんで、侮辱されてんのにだまってるんだよ」
それならば、私も同じことが言いたい、と文句を言いたいが、声にならない。あなたも。ここへ来た当初、食事を踏みにじられたり汚物を入れられたりして、侮辱されたではないか。その時、あなたは、私に助けを求めなかった。それなのに、なぜ、あなたが私を、怒るのだ。彼の、怒りは、まっすぐ私を射る。彼に、魔力があれば、私の身を焼いたかもしれない。金色の火の粉を振りまきながら赤々と燃える炎を連想した。
「ああいった噂は、よくあることでしょう。それに、事実は異なります」
だが、彼の場合は違った。事実として危害が加えられたのだ。
「それに、なぜ、そんなに、怒るのですか?」
「それは」
そう呟いたきり、彼は口をつぐんだ。私は、私を侮辱したものがいるという事実より、なぜ、彼がこのことを気にしているのか、私の為に怒っているのか、そちらの方が気になった。私が、彼の為に、彼の身に降りかかっていた問題を解決した時、私は自分の立場を守るためで、それ以外の意味はなかった。彼は、どういう立場で、私の為に憤るのか、理解しがたいものがあったからだ。
この日彼は「少し酔ったみたいで、余計なことを言いました」と、丁寧な口調で私に詫びてから、部屋を辞した。残った酒を傾けながら、彼の理由を考えていたが、うまく思考できない。さっきまで、飲んでいた酒は、百年たって劣化したように、味が抜けて感じた。
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