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第二部 好奇心はやっかい事を招く 1
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飛び交う剣劇の音と人の騒めきが風に乗り店の中まで聞こえてきた。
それにいち早く反応した亜麻色の髪の旅人が食堂から飛び出す。
「おい、こら、オリビエ!」
一緒に食事をしていた黒髪の旅人が大慌てで立ち上がり捕まえようと手を伸ばした。が、素早く躱されてしまう。
「オレたちは、ケンカ見物なんてしているヒマはないんだぞ!」
せめて声だけでもと見える背中にかける。
「フェリオ、大丈夫!」
振り向きもせず走って行った。
「何が大丈夫なんだよ?」
すぐに出口へ駆けるが相棒オリビエは騒ぎの元へ一目散、野次馬の中へ紛れ込んでいた。
「特等席で見る気だな」
野次馬が大好きなオリビエは、真ん前を陣取ろうとしているはずだ。
仕方のない奴と後を追おうとすれば、間髪入れずに外套を後ろから引っ張られた。
「お客さん、お代!」
切羽詰まった表情のこの店の主人がいた。
「あ、ああ」
慌てフェリオは手を差し出している主人に金を放り投げるようにして渡し、後を追った。
それにいち早く反応した亜麻色の髪の旅人が食堂から飛び出す。
「おい、こら、オリビエ!」
一緒に食事をしていた黒髪の旅人が大慌てで立ち上がり捕まえようと手を伸ばした。が、素早く躱されてしまう。
「オレたちは、ケンカ見物なんてしているヒマはないんだぞ!」
せめて声だけでもと見える背中にかける。
「フェリオ、大丈夫!」
振り向きもせず走って行った。
「何が大丈夫なんだよ?」
すぐに出口へ駆けるが相棒オリビエは騒ぎの元へ一目散、野次馬の中へ紛れ込んでいた。
「特等席で見る気だな」
野次馬が大好きなオリビエは、真ん前を陣取ろうとしているはずだ。
仕方のない奴と後を追おうとすれば、間髪入れずに外套を後ろから引っ張られた。
「お客さん、お代!」
切羽詰まった表情のこの店の主人がいた。
「あ、ああ」
慌てフェリオは手を差し出している主人に金を放り投げるようにして渡し、後を追った。
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