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本編 第二部
ep.23 海底探索
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旧ヒノモト国にて建造された、世界初の魔法供給施設・バベル。
世界で初めて異形化奇病の発症が確認された場所でもあり、今はグレゴリウス帝国の拠点となっている。
その地下に造られたプール…
ルーシェ「ではザハーク、お願いいたしますわね。」
ザハーク「御意…
(帝国兵達を見て)
諸君、今回の我々の任務は、南方大陸沖の海底の調査である。
先日の遠征で同海域を通過した際、ケットシーが反応を示したものの、それはごく微弱なものであった。
そんな折、ルーシェ殿下に類似する力を持つミシェル氏の御助力を仰げる運びとなり、本作戦を実行するに至った次第である。
探索は、ルーシェ殿下の班とミシェル氏の班とに分かれて行う。
アイシス・イリア・ペコルは殿下の護衛を…指揮は私が執る。
ミシェル氏・ラグナ氏の班は、パズズを指揮官とし、ヴェパル・フォカロルが護衛に就く。
作戦説明は以上です、殿下。」
ルーシェ「よろしい。
では各員、フォルネウスに騎乗し、直ちに出発しますわよ。」
フォルネウスは、その背に乗せた者を大きな水泡で包み、騎乗者の水中での呼吸を確保する。
塔内のプールから水路を経て海へと泳ぎ出したフォルネウスの群。
その後、やや遅れてラグナ達を追った、大海亀へと姿を変えたメリュジーヌと、その背に乗るシグルズ達。
シャールヴィ「それにしても、こんだけ広い海で探すったってなぁ…」
リン「南方大陸沖って言っても、アバウト過ぎるよね~。」
やがて、海面に浮かぶ何かを発見した。
リン「なにアレ、船?
いっぱいいるよ?」
距離を置いて浮上してみる。
シグルズ「…あれは…新興国の連合艦隊…」
ラン「帝国に内通者が居るなら、呼び寄せたのかもしんないね…」
シャールヴィ「じゃあラグ兄達、ヤバいじゃん⁉︎」
メリュジーヌ「だが、もしそうなら、あれを追えばミシェル達のもとへ行けるかもしれぬな。」
一方、海底探索中のラグナ達。
ミシェル「何か感じる?カーバンクル。」
カーバンクルが反応を示す方角を目指すと、やがて海底に、古代のものと思われる建造物を発見した。
護衛の帝国魔導師・パズズが伝話鳥でザハークに連絡する。
「こちらパズズ、目標と思われる建造物を発見しました。」
ザハーク「そうか…では、一旦浮上し、狼煙を上げよ。
位置を確認して、こちらも合流する。」
パズズ「了解しました。」
ザハーク「殿下、ミシェル班が発見したようです。
位置を確認し、合流いたしましょう。」
ルーシェ「わかりましたわ。」
ルーシェ達は浮上し、狼煙の上がった方角を目指す。
近付くにつれ、ケットシーも反応を強めていった。
やがて辿り着いた先には…
アイシス「…‼︎
…これは…⁉︎」
ペコル「…⁉︎
何するの⁉︎イリア姉様!」
ペコルの目を覆ってイリアが言う。
「ペコル、アンタは見ちゃダメだ。」
ルーシェ「これは…一体なにが起きたんですの…⁉︎」
そこにはフォルネウスと、ミシェル班に同行した帝国魔導師が発症したものと思われる異形化奇病が、死体となって漂っていたのだった。
続く…
世界で初めて異形化奇病の発症が確認された場所でもあり、今はグレゴリウス帝国の拠点となっている。
その地下に造られたプール…
ルーシェ「ではザハーク、お願いいたしますわね。」
ザハーク「御意…
(帝国兵達を見て)
諸君、今回の我々の任務は、南方大陸沖の海底の調査である。
先日の遠征で同海域を通過した際、ケットシーが反応を示したものの、それはごく微弱なものであった。
そんな折、ルーシェ殿下に類似する力を持つミシェル氏の御助力を仰げる運びとなり、本作戦を実行するに至った次第である。
探索は、ルーシェ殿下の班とミシェル氏の班とに分かれて行う。
アイシス・イリア・ペコルは殿下の護衛を…指揮は私が執る。
ミシェル氏・ラグナ氏の班は、パズズを指揮官とし、ヴェパル・フォカロルが護衛に就く。
作戦説明は以上です、殿下。」
ルーシェ「よろしい。
では各員、フォルネウスに騎乗し、直ちに出発しますわよ。」
フォルネウスは、その背に乗せた者を大きな水泡で包み、騎乗者の水中での呼吸を確保する。
塔内のプールから水路を経て海へと泳ぎ出したフォルネウスの群。
その後、やや遅れてラグナ達を追った、大海亀へと姿を変えたメリュジーヌと、その背に乗るシグルズ達。
シャールヴィ「それにしても、こんだけ広い海で探すったってなぁ…」
リン「南方大陸沖って言っても、アバウト過ぎるよね~。」
やがて、海面に浮かぶ何かを発見した。
リン「なにアレ、船?
いっぱいいるよ?」
距離を置いて浮上してみる。
シグルズ「…あれは…新興国の連合艦隊…」
ラン「帝国に内通者が居るなら、呼び寄せたのかもしんないね…」
シャールヴィ「じゃあラグ兄達、ヤバいじゃん⁉︎」
メリュジーヌ「だが、もしそうなら、あれを追えばミシェル達のもとへ行けるかもしれぬな。」
一方、海底探索中のラグナ達。
ミシェル「何か感じる?カーバンクル。」
カーバンクルが反応を示す方角を目指すと、やがて海底に、古代のものと思われる建造物を発見した。
護衛の帝国魔導師・パズズが伝話鳥でザハークに連絡する。
「こちらパズズ、目標と思われる建造物を発見しました。」
ザハーク「そうか…では、一旦浮上し、狼煙を上げよ。
位置を確認して、こちらも合流する。」
パズズ「了解しました。」
ザハーク「殿下、ミシェル班が発見したようです。
位置を確認し、合流いたしましょう。」
ルーシェ「わかりましたわ。」
ルーシェ達は浮上し、狼煙の上がった方角を目指す。
近付くにつれ、ケットシーも反応を強めていった。
やがて辿り着いた先には…
アイシス「…‼︎
…これは…⁉︎」
ペコル「…⁉︎
何するの⁉︎イリア姉様!」
ペコルの目を覆ってイリアが言う。
「ペコル、アンタは見ちゃダメだ。」
ルーシェ「これは…一体なにが起きたんですの…⁉︎」
そこにはフォルネウスと、ミシェル班に同行した帝国魔導師が発症したものと思われる異形化奇病が、死体となって漂っていたのだった。
続く…
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