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第1章 ファイナル・サーガⅦ遺跡
第4話 没クエスト
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【ファイナル・サーガⅦ取扱説明書】より
星に選ばれし仲間と共に世界を混乱に陥れた邪星帝ネーブラの打ち倒せ。
~星に選ばれし者達~
■主人公
プレイヤーの分身。冒険者に憧れるタラス村の少年。幼馴染のメリスと共に、邪星帝ネーブラ打倒の旅に出る。幼少期から鍛えた剣を手に取り戦う。
■メリス
タラス村の教会の神父の1人娘でお菓子作りが得意な少女。将来、教会を継ぐ為に回復魔法を修行中。主人公とはお隣さん同士の幼馴染。
■マリカ
メリデェ魔導学院出身の才女。魔導の力を恐れたネーブラが学院に潜伏させた配下により、学院ごと学友と師を灰にされた。攻撃魔法のエキスパート。
■ベルソガ
邪星帝ネーブラによって滅ぼされたネアント王国の元将軍。たった1人だけ生き残った戦士は王族と民、妻と娘の仇を討つべく立ち上がる。攻防一体の大盾を軽々と扱う怪力の持ち主。
■バンズット
愛くるしい小型犬の様な見た目を持つ人語を理解する不思議な生物。邪星帝ネーブラに飼われていた?味方のステータスアップ、敵のステータスダウンが出来るバンズット砲の使い手。重火器を巧みに使う。
■ガンダヌル
攻撃魔法と回復魔法を巧みに操る大賢者。何か行動をするとすぐに眠くなってしまうお爺ちゃんだが、何を隠そうその正体は邪星帝ネーブラの呪いで姿を変えられてしまったギャル!?
■????
????????。
俺が『ファイナル・サーガⅦ』のワールドオープンに合わせて没データ発掘プレイを始めてから5日間ほど。周りには平均Lv20帯で2人の仲間を引き連れたプレイヤーもチラホラ目にする様になった。
「普通にやれば、そろそろマリカが仲間になる頃だったな」
物理アタッカーの主人公。その後ろにはヒーラーのメリス。そして、3人目として加わる魔法アタッカーのマリカが続く。
そして、SNSでちょっと話題の普通にやらない人達も目撃する事になった。5日間も経ってレベルは上がっていない、仲間はメリスのみ。当然、プレイ開始日が遅れれば進行も遅れるわけだがそれとは違う。そもそも冒険を進める気配すら感じられないプレイヤーである。
「あれが噂の常連客たち、だろうな……」
オリジナル版をプレイしていたおじさん達はシナリオを進めるとヒロインのメリスをロスしてしまう展開を経験済み。ならば、進まなければいいとしてタラス村周辺に留まり続けているらしいのだ。
そして、リアルの都合に追われ過ぎるあまり限られたプレイ時間しかない事が新たなプレイスタイルを生み出させた。フルダイヴ型のリアルCGで甦りAIにより自由に会話出来るメリスと夜な夜な話をするだけでログアウトする日々…。
ゲーマー少年がおじさんになり、ゲーマーとしてのチャレンジスピリットを捨ててしまえばただのおじさん。タラス村は別名『スナックめりす』とか呼ばれているらしい…。
未だゲーマーのおっさんにはちょっと理解出来ないが…。それもフルダイヴ全盛となった時代のプレイスタイルの一つの形なのかもしれない。
スタート地点であるタラス村での発掘を終え、俺達は『魔塞都市ベルナダウン』へ立ち寄った。新規プレイで始めるとここでマリカが仲間に加わるイベントが発生する。そんなわけで、プレイヤーの姿で賑わってはいたのだが。
「まだ……、あの時のままなのね……。でも、いつか必ず」
既に俺の仲間となっているマリカは邪星帝ネーブラの軍勢の攻撃で廃墟同然となった故郷を眺めていた。
オリジナル版の時はウインドウを流れるそんな台詞を読めばいいだけだったが。こうしてリアルな仲間として感じられる状態で側にいると、どう声をかけるべきか難しいものだな…。
自立思考を持ちこの世界に生きているマリカはいずれ復興が進むものと思っているのだろうが、俺は永遠にこのままなのを知っている。
「マリカ。いつになるかわからないがベルナダウンはいずれ甦る。焼け落ちたとは言え、都市はここにあるのだからな」
「そうね…。ありがとう、ベルソガ」
マリカに声をかけたベルソガもネーブラによって故郷を失っていたわけだが、彼の場合は大地から国土がごっそりと消え地底へと続く大穴が開いてしまっている状態だ。彼だからこそマリカにかけられる言葉というものもある。
オリジナル版の頃から変わらない、マリカとベルソナを仲間にした状態で魔塞都市ベルナダウンを訪れた時に発生する2人のやり取りだった。
ベルソガはいぶし銀のイケオジキャラ。将来こんなおじさんに成れたらいいなとかちょっと憧れたわけだが果たしてどうだろうか?
「経験値不足……」
真横にいるイケオジを見ながらそんな風に思わされてみる。
さて、例によって没データを求めて魔塞都市ベルナダウンの中を歩いて巡る。瓦礫に何かの燃えカスを目にするだけの光景がしばらく続くだけだった。
「ごめんなさい……。学院のせいで、私達のチカラが足りなくて……」
マリカはその様なものに反応しては謝り続けていた。マリカが通っていたメリデェ魔導学院は魔導のチカラを恐れた邪星帝ネーブラに狙われ焼け落ちた、その巻き添えを食らった様な形で学院のある都市も延焼した。
そして、都市の中心部にあるメリデェ魔導学院があった場所へやって来た。きっと何かの建物だったんだろう、そう思える巨大な燃えカスがあるだけだ。
「みんな……。カルネ先生、私はまだあなた達の仇を討てずに……」
それを前にしてマリカは涙していた。ありし日の学院、師に友の姿をそこに重ねているのだろう。魔塞都市ベルナダウン襲撃の様子はゲーム内では描かれないので、俺は廃墟状態のここしか知らないわけだが。
その時、急にBGMが変わった。どこか物悲しい気分にさせられるこの都市専用のBGMから聞き覚えのあるものに。
「これは、『星の回廊』のBGMか? あれがここに現れる展開なんてなかったはずだ。とすれば!」
辺りには鈴の音が響き渡る様な専用BGMが流れ始めていた。そして、学院の残骸に重なる様に空間の裂け目が現れ、流れ星の様な物が噴き出してはいずこかへ飛び去って行く。
それはクリア後のプレイで現れる様になる特殊クエストへの入り口だ。フィールド上、ダンジョン、町、海上、あらゆる所に現れる。それをクリアする事で得られるものは全キャラの専用装備だったり、守護星獣だったり、高難易度クエではあるがそれだけに得られるものは大きかった。
「このクラスのクエストが没になっていたとはな」
『ファイナル・サーガ』シリーズ遺跡の没データ、その中でも特大のものに付けられた異名『エリプス(メーカー名)文明の黒歴史』に値するものが始まる予感はする。するのだが。
「さてな、クリアした後の報酬がさっぱり思いつかないが……。まあ、いいか」
俺が使っているプレイデータはオリジナル版で実装されていた『星の回廊』の全てを回収済み。専用装備、守護星獣の全てが揃っている。更なる強化があるとしてそれがどういうものなのか想像がついていない。
だが、想像しても意味がないとすぐに気付いた発掘プレイヤー。没データなのだからそこまで用意されてないかもしれないのだ。
「もし、メリスの専用装備とかだったら? 生存ルートが存在する可能性も高まるんだが。まあ、いいや」
一応、その可能性もチラつきはする。だが、専用装備が存在してもキャラは存在しない、そんな事が余裕で起こるのが没データなのだから深く考え過ぎないに越した事はない。
没になっていたものを純粋に楽しむべし。それが没データに付ける俺の取説。
星に選ばれし仲間と共に世界を混乱に陥れた邪星帝ネーブラの打ち倒せ。
~星に選ばれし者達~
■主人公
プレイヤーの分身。冒険者に憧れるタラス村の少年。幼馴染のメリスと共に、邪星帝ネーブラ打倒の旅に出る。幼少期から鍛えた剣を手に取り戦う。
■メリス
タラス村の教会の神父の1人娘でお菓子作りが得意な少女。将来、教会を継ぐ為に回復魔法を修行中。主人公とはお隣さん同士の幼馴染。
■マリカ
メリデェ魔導学院出身の才女。魔導の力を恐れたネーブラが学院に潜伏させた配下により、学院ごと学友と師を灰にされた。攻撃魔法のエキスパート。
■ベルソガ
邪星帝ネーブラによって滅ぼされたネアント王国の元将軍。たった1人だけ生き残った戦士は王族と民、妻と娘の仇を討つべく立ち上がる。攻防一体の大盾を軽々と扱う怪力の持ち主。
■バンズット
愛くるしい小型犬の様な見た目を持つ人語を理解する不思議な生物。邪星帝ネーブラに飼われていた?味方のステータスアップ、敵のステータスダウンが出来るバンズット砲の使い手。重火器を巧みに使う。
■ガンダヌル
攻撃魔法と回復魔法を巧みに操る大賢者。何か行動をするとすぐに眠くなってしまうお爺ちゃんだが、何を隠そうその正体は邪星帝ネーブラの呪いで姿を変えられてしまったギャル!?
■????
????????。
俺が『ファイナル・サーガⅦ』のワールドオープンに合わせて没データ発掘プレイを始めてから5日間ほど。周りには平均Lv20帯で2人の仲間を引き連れたプレイヤーもチラホラ目にする様になった。
「普通にやれば、そろそろマリカが仲間になる頃だったな」
物理アタッカーの主人公。その後ろにはヒーラーのメリス。そして、3人目として加わる魔法アタッカーのマリカが続く。
そして、SNSでちょっと話題の普通にやらない人達も目撃する事になった。5日間も経ってレベルは上がっていない、仲間はメリスのみ。当然、プレイ開始日が遅れれば進行も遅れるわけだがそれとは違う。そもそも冒険を進める気配すら感じられないプレイヤーである。
「あれが噂の常連客たち、だろうな……」
オリジナル版をプレイしていたおじさん達はシナリオを進めるとヒロインのメリスをロスしてしまう展開を経験済み。ならば、進まなければいいとしてタラス村周辺に留まり続けているらしいのだ。
そして、リアルの都合に追われ過ぎるあまり限られたプレイ時間しかない事が新たなプレイスタイルを生み出させた。フルダイヴ型のリアルCGで甦りAIにより自由に会話出来るメリスと夜な夜な話をするだけでログアウトする日々…。
ゲーマー少年がおじさんになり、ゲーマーとしてのチャレンジスピリットを捨ててしまえばただのおじさん。タラス村は別名『スナックめりす』とか呼ばれているらしい…。
未だゲーマーのおっさんにはちょっと理解出来ないが…。それもフルダイヴ全盛となった時代のプレイスタイルの一つの形なのかもしれない。
スタート地点であるタラス村での発掘を終え、俺達は『魔塞都市ベルナダウン』へ立ち寄った。新規プレイで始めるとここでマリカが仲間に加わるイベントが発生する。そんなわけで、プレイヤーの姿で賑わってはいたのだが。
「まだ……、あの時のままなのね……。でも、いつか必ず」
既に俺の仲間となっているマリカは邪星帝ネーブラの軍勢の攻撃で廃墟同然となった故郷を眺めていた。
オリジナル版の時はウインドウを流れるそんな台詞を読めばいいだけだったが。こうしてリアルな仲間として感じられる状態で側にいると、どう声をかけるべきか難しいものだな…。
自立思考を持ちこの世界に生きているマリカはいずれ復興が進むものと思っているのだろうが、俺は永遠にこのままなのを知っている。
「マリカ。いつになるかわからないがベルナダウンはいずれ甦る。焼け落ちたとは言え、都市はここにあるのだからな」
「そうね…。ありがとう、ベルソガ」
マリカに声をかけたベルソガもネーブラによって故郷を失っていたわけだが、彼の場合は大地から国土がごっそりと消え地底へと続く大穴が開いてしまっている状態だ。彼だからこそマリカにかけられる言葉というものもある。
オリジナル版の頃から変わらない、マリカとベルソナを仲間にした状態で魔塞都市ベルナダウンを訪れた時に発生する2人のやり取りだった。
ベルソガはいぶし銀のイケオジキャラ。将来こんなおじさんに成れたらいいなとかちょっと憧れたわけだが果たしてどうだろうか?
「経験値不足……」
真横にいるイケオジを見ながらそんな風に思わされてみる。
さて、例によって没データを求めて魔塞都市ベルナダウンの中を歩いて巡る。瓦礫に何かの燃えカスを目にするだけの光景がしばらく続くだけだった。
「ごめんなさい……。学院のせいで、私達のチカラが足りなくて……」
マリカはその様なものに反応しては謝り続けていた。マリカが通っていたメリデェ魔導学院は魔導のチカラを恐れた邪星帝ネーブラに狙われ焼け落ちた、その巻き添えを食らった様な形で学院のある都市も延焼した。
そして、都市の中心部にあるメリデェ魔導学院があった場所へやって来た。きっと何かの建物だったんだろう、そう思える巨大な燃えカスがあるだけだ。
「みんな……。カルネ先生、私はまだあなた達の仇を討てずに……」
それを前にしてマリカは涙していた。ありし日の学院、師に友の姿をそこに重ねているのだろう。魔塞都市ベルナダウン襲撃の様子はゲーム内では描かれないので、俺は廃墟状態のここしか知らないわけだが。
その時、急にBGMが変わった。どこか物悲しい気分にさせられるこの都市専用のBGMから聞き覚えのあるものに。
「これは、『星の回廊』のBGMか? あれがここに現れる展開なんてなかったはずだ。とすれば!」
辺りには鈴の音が響き渡る様な専用BGMが流れ始めていた。そして、学院の残骸に重なる様に空間の裂け目が現れ、流れ星の様な物が噴き出してはいずこかへ飛び去って行く。
それはクリア後のプレイで現れる様になる特殊クエストへの入り口だ。フィールド上、ダンジョン、町、海上、あらゆる所に現れる。それをクリアする事で得られるものは全キャラの専用装備だったり、守護星獣だったり、高難易度クエではあるがそれだけに得られるものは大きかった。
「このクラスのクエストが没になっていたとはな」
『ファイナル・サーガ』シリーズ遺跡の没データ、その中でも特大のものに付けられた異名『エリプス(メーカー名)文明の黒歴史』に値するものが始まる予感はする。するのだが。
「さてな、クリアした後の報酬がさっぱり思いつかないが……。まあ、いいか」
俺が使っているプレイデータはオリジナル版で実装されていた『星の回廊』の全てを回収済み。専用装備、守護星獣の全てが揃っている。更なる強化があるとしてそれがどういうものなのか想像がついていない。
だが、想像しても意味がないとすぐに気付いた発掘プレイヤー。没データなのだからそこまで用意されてないかもしれないのだ。
「もし、メリスの専用装備とかだったら? 生存ルートが存在する可能性も高まるんだが。まあ、いいや」
一応、その可能性もチラつきはする。だが、専用装備が存在してもキャラは存在しない、そんな事が余裕で起こるのが没データなのだから深く考え過ぎないに越した事はない。
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