23 / 40
第二十三話 この鉱石はきみの功績
しおりを挟む
翌朝目を覚ますと、すでに王子は身支度を終え、ベッドに座って謎のポーズを取っていた。
その後朝食をいただき、挨拶を済ませるとそのまま武器屋へと向かう。
リュウコさんいわく、武器屋の店主から旅立ちの前に寄って欲しいと伝言を頼まれたとのこと。
ちなみに朝食はタブノイの団子スープと名物の鉄鋼パン(死ぬほど硬い)だった。
「おはようございます」
店内に入ると、カウンターの上に二本の剣が置いてあった。この剣は、王子とアイカさんの使っていたものだな。
「やあ、おはよう。待ってたよぉ」
奥から店主が現れる。手には弓を持っていた。
「ごめんねぇ、鎧の方を先に手入れして、そっちは間に合ったんだけど、武器はギリギリになっちゃった」
「着心地がよくなっていると思ったら、鍛え直してくれたのかい」
「うんうん。それじゃ、まずはこれ、返しておくねぇ。この剣は、君のかなぁ?」
「ああ」
鞘におさまった剣をアイカさんが受け取る。
「いい剣だねえそれ。剣も君が使い手で満足しているみたいだよぉ」
「……そうか。ありがとう」
「こっちの剣は、君のだね」
「フッ、いかにも」
続けて大剣を王子が受け取る。
「その大剣もすごいよねぇ。打ちながら、ハンマーを通して歴史のようなものが伝わってくるような感覚に陥ったよぉ」
「ラグナムア王家に代々伝わる、由緒ある剣だからね」
「でもその剣、なんだか寂しがってるみたいだよぉ。思うように力が発揮できてないみたい」
「ふむ……。まだまだ精進が足りないということかな。とにかくありがとう。鎧もあわせて、いい仕事をしてくれたようだ」
「そんで最後はこれ。お待ちかねの弓だよぉ」
「わぁ……」
カウンターの上に置かれた弓は、銀色の下地に薄いオレンジ色の縞模様があしらわれており、普通の弓よりサイズが小さいものだった。
「これはショートボウさぁ。せっかくだからトキヤ族をイメージして作ってみたんだぁ」
「すごいかわいいです」
「そうだろぉ、五回の試行錯誤を重ねてようやく決まったデザインなんだぁ。名付けて『ニャンボウナンバーファイブ』! 気に入ってくれたかなぁ?」
「は……はい。ありがとうございます」
「矢と、胸当てもセットでつけておくねぇ」
「胸当て?」
「これがないと、矢が胸に当たって軌道がずれたりケガしたりするからね。お姉さん、ちょっと大きめだから特に気をつけないと」
「あ、う、うぅ……」
店主の無自覚なセクハラ発言にチャトが困惑している。
「……何から何までありがとうございます。それでその……お代のほうは……?」
「んー、本当なら十万ワイニくらい頂くんだけどぉ……村の恩人からお金を取ろうとは思ってないよぉ」
「でも、それじゃあ……」
「いいんだよぉ。良質の鉄も手に入ったしねぇ。あの鉄鉱石、どうも化け物の体内に蓄積されていた物らしくてねぇ。胃酸で余分な部分が溶かされて、すごい純度の高い鉄になったとかなんとか」
「なるほど、ありそうな話ですね」
「だから、お金のことは気にしないで。その武器が、旅の役に立つことを祈っているよぉ」
「店主さん、ありがとう!」
「また来てねぇ」
店主に見送られ、店を出る。山の下の方を見ると、鉱山の前の広場で、親方が作業員たちに忙しそうに指示を出していた。
「親方さん、よかったねぇ。もうお酒に溺れることもなくなるかな?」
「うーん……」
あの手のタイプは何かと理由をつけて飲みまくると思うなあ。
「あ、こっちに気づいたみたい。みんなー! 頑張ってねー! さよーならーー!!」
チャトが手を振ると、親方をはじめ、作業員たちが一斉にこちらに向けて手を振り返して来る。
続けて王子が右手をあげると、全員何事もなかったかのように作業に戻って行った。
「……フッ」
こうして俺たちはツイクサの村を後にし、次の場所へ向けて旅立った。
♢ ♢ ♢ ♢
来た道を戻り、坑道を抜けると、今度は山道を東へと進んで行く。
次に目指すのは【ジンパ族】の住む【キワウの村】だそうだ。四時間程歩けば着くらしい。
それにしても、随分と山歩きにも慣れてきたな。俺もまだまだ成長できる、ということか。
「ふふふーん」
「ご機嫌だな、チャト」
「だって、やっとみんなの役に立てそうだし」
そう言いながら、嬉しそうに弓の弦を弾く。左胸に装着した黒い胸当てもよく似合っている。
「チャトさん。あそこにちょうど良さげな魔物がいますよ」
「え?」
レキスの視線の先に、茂みの中でうごめく魔物の後頭部が見え隠れしている。あれは……タブノイだろうか。
「まだこちらに気づいていません。どうぞ、一発ズドンと」
「う、うん……」
チャトが背中の矢筒から矢を取り出し、弓につがえる。
キリキリと矢を引き、タブノイの頭に狙いを定める。その真剣な横顔に、少しドキリとさせられる。昨日の王子との会話のせいで、妙に意識してしまうな。
「……」
ところが、すぐに弓をおろしてしまった。
「どうしたんだ?」
「うーん、敵意のない魔物は攻撃しづらいかも……」
食材にしてるくらいだから、容赦なく襲うものかと思っていたが……。この世界の人は、魔物にも慈しみの心を持つ、優しい人が多いのかもしれない。
「では私が、背後から延髄斬りを入れてきます」
……そんなことはなかった。
「!?」
話し声が聞こえてしまったのか、タブノイがこちらに気づく。
手に野草の入ったカゴを抱えたまま、じっとこちらを見ている。……タブノイって山菜取りとかするものなのか?
「フッ、どうする? 戦うかい?」
「うーむ、どうやら敵意はないようだが……」
しばらく見ていると、タブノイがぺこりと一礼し、山の奥へと消えて行った。
「……なんか礼儀正しいタブノイだったな」
「変異体かもしれませんね」
「変異体って巨大なやつじゃないのか?」
「変異と言っても巨大化だけとは限りません。本来知性のない魔物に、知性を宿した者が生まれることもあるのです」
「へぇ……」
ということは、言葉を交わし、分かり合える魔物もいるということかな。
「それじゃ、いこっか」
「ああ」
俺たちは再び歩き出す。進むのはタブノイの逃げて行った方向だが、まさかな……。
その後朝食をいただき、挨拶を済ませるとそのまま武器屋へと向かう。
リュウコさんいわく、武器屋の店主から旅立ちの前に寄って欲しいと伝言を頼まれたとのこと。
ちなみに朝食はタブノイの団子スープと名物の鉄鋼パン(死ぬほど硬い)だった。
「おはようございます」
店内に入ると、カウンターの上に二本の剣が置いてあった。この剣は、王子とアイカさんの使っていたものだな。
「やあ、おはよう。待ってたよぉ」
奥から店主が現れる。手には弓を持っていた。
「ごめんねぇ、鎧の方を先に手入れして、そっちは間に合ったんだけど、武器はギリギリになっちゃった」
「着心地がよくなっていると思ったら、鍛え直してくれたのかい」
「うんうん。それじゃ、まずはこれ、返しておくねぇ。この剣は、君のかなぁ?」
「ああ」
鞘におさまった剣をアイカさんが受け取る。
「いい剣だねえそれ。剣も君が使い手で満足しているみたいだよぉ」
「……そうか。ありがとう」
「こっちの剣は、君のだね」
「フッ、いかにも」
続けて大剣を王子が受け取る。
「その大剣もすごいよねぇ。打ちながら、ハンマーを通して歴史のようなものが伝わってくるような感覚に陥ったよぉ」
「ラグナムア王家に代々伝わる、由緒ある剣だからね」
「でもその剣、なんだか寂しがってるみたいだよぉ。思うように力が発揮できてないみたい」
「ふむ……。まだまだ精進が足りないということかな。とにかくありがとう。鎧もあわせて、いい仕事をしてくれたようだ」
「そんで最後はこれ。お待ちかねの弓だよぉ」
「わぁ……」
カウンターの上に置かれた弓は、銀色の下地に薄いオレンジ色の縞模様があしらわれており、普通の弓よりサイズが小さいものだった。
「これはショートボウさぁ。せっかくだからトキヤ族をイメージして作ってみたんだぁ」
「すごいかわいいです」
「そうだろぉ、五回の試行錯誤を重ねてようやく決まったデザインなんだぁ。名付けて『ニャンボウナンバーファイブ』! 気に入ってくれたかなぁ?」
「は……はい。ありがとうございます」
「矢と、胸当てもセットでつけておくねぇ」
「胸当て?」
「これがないと、矢が胸に当たって軌道がずれたりケガしたりするからね。お姉さん、ちょっと大きめだから特に気をつけないと」
「あ、う、うぅ……」
店主の無自覚なセクハラ発言にチャトが困惑している。
「……何から何までありがとうございます。それでその……お代のほうは……?」
「んー、本当なら十万ワイニくらい頂くんだけどぉ……村の恩人からお金を取ろうとは思ってないよぉ」
「でも、それじゃあ……」
「いいんだよぉ。良質の鉄も手に入ったしねぇ。あの鉄鉱石、どうも化け物の体内に蓄積されていた物らしくてねぇ。胃酸で余分な部分が溶かされて、すごい純度の高い鉄になったとかなんとか」
「なるほど、ありそうな話ですね」
「だから、お金のことは気にしないで。その武器が、旅の役に立つことを祈っているよぉ」
「店主さん、ありがとう!」
「また来てねぇ」
店主に見送られ、店を出る。山の下の方を見ると、鉱山の前の広場で、親方が作業員たちに忙しそうに指示を出していた。
「親方さん、よかったねぇ。もうお酒に溺れることもなくなるかな?」
「うーん……」
あの手のタイプは何かと理由をつけて飲みまくると思うなあ。
「あ、こっちに気づいたみたい。みんなー! 頑張ってねー! さよーならーー!!」
チャトが手を振ると、親方をはじめ、作業員たちが一斉にこちらに向けて手を振り返して来る。
続けて王子が右手をあげると、全員何事もなかったかのように作業に戻って行った。
「……フッ」
こうして俺たちはツイクサの村を後にし、次の場所へ向けて旅立った。
♢ ♢ ♢ ♢
来た道を戻り、坑道を抜けると、今度は山道を東へと進んで行く。
次に目指すのは【ジンパ族】の住む【キワウの村】だそうだ。四時間程歩けば着くらしい。
それにしても、随分と山歩きにも慣れてきたな。俺もまだまだ成長できる、ということか。
「ふふふーん」
「ご機嫌だな、チャト」
「だって、やっとみんなの役に立てそうだし」
そう言いながら、嬉しそうに弓の弦を弾く。左胸に装着した黒い胸当てもよく似合っている。
「チャトさん。あそこにちょうど良さげな魔物がいますよ」
「え?」
レキスの視線の先に、茂みの中でうごめく魔物の後頭部が見え隠れしている。あれは……タブノイだろうか。
「まだこちらに気づいていません。どうぞ、一発ズドンと」
「う、うん……」
チャトが背中の矢筒から矢を取り出し、弓につがえる。
キリキリと矢を引き、タブノイの頭に狙いを定める。その真剣な横顔に、少しドキリとさせられる。昨日の王子との会話のせいで、妙に意識してしまうな。
「……」
ところが、すぐに弓をおろしてしまった。
「どうしたんだ?」
「うーん、敵意のない魔物は攻撃しづらいかも……」
食材にしてるくらいだから、容赦なく襲うものかと思っていたが……。この世界の人は、魔物にも慈しみの心を持つ、優しい人が多いのかもしれない。
「では私が、背後から延髄斬りを入れてきます」
……そんなことはなかった。
「!?」
話し声が聞こえてしまったのか、タブノイがこちらに気づく。
手に野草の入ったカゴを抱えたまま、じっとこちらを見ている。……タブノイって山菜取りとかするものなのか?
「フッ、どうする? 戦うかい?」
「うーむ、どうやら敵意はないようだが……」
しばらく見ていると、タブノイがぺこりと一礼し、山の奥へと消えて行った。
「……なんか礼儀正しいタブノイだったな」
「変異体かもしれませんね」
「変異体って巨大なやつじゃないのか?」
「変異と言っても巨大化だけとは限りません。本来知性のない魔物に、知性を宿した者が生まれることもあるのです」
「へぇ……」
ということは、言葉を交わし、分かり合える魔物もいるということかな。
「それじゃ、いこっか」
「ああ」
俺たちは再び歩き出す。進むのはタブノイの逃げて行った方向だが、まさかな……。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ
トール
恋愛
会社帰り、駅までの道程を歩いていたはずの北野 雅(36)は、いつの間にか森の中に佇んでいた。困惑して家に帰りたいと願った雅の前に現れたのはなんと実家を模した家で!?
自身が願った事が現実になる能力を手に入れた雅が望んだのは冒険ではなく、“森に引きこもって生きる! ”だった。
果たして雅は独りで生きていけるのか!?
実は神様になっていたズボラ女と、それに巻き込まれる人々(神々)とのドタバタラブ? コメディ。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる