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50.腹をくくるティアナ
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「王族ならば、誰かを招くことは可能だけれど、わたしはそこを使う権利をいただいただけだから……」
だから、マリウスを連れては入れない、という意味だ。それを聞いて、マリウスの表情が歪む。ティアナも、マリウスと共にいけないことは不安でいっぱいだ。だが、彼女はぎゅっと唇を一度引き結んで、それから「ふう」と息を吐いた。
「行ってくるわ。舞踏会で疲れたので、そこで休ませてもらおうと思いました、って言い訳は出来るし」
そう言って、ティアナは弱弱しく笑う。
「ティアナ。これを」
「なぁに?」
彼は、シャツのボタンを2つはずし、シャツの下に隠していた、首から下げていたらしいペンダントを取った。それを、ティアナの首に下げる。困ったことにチェーンが長く、ティアナのドレスの前にチャームのようなものが出てしまい「その、申し訳ないが、胸の方に、その……」と、照れながら言う。
「なあに? これ」
胸の谷間にそれをぐいぐい詰めながら聞くティアナ。マリウスはそれを見てほのかにほほを紅潮させるが、ティアナはそれに気づかない。
「お守り」
「? ありがとう」
よくわからない、という表情を見せてから、ティアナは「行くわね」と言ってマリウスに軽く手を振った。本当は行きたくない。怖い。何がどうなっているのか、自分の頭だけで判断しなければいけないなんて、不安で不安で仕方がない。
だが、ここまでお膳立てをされて、尻込むわけにはいかないな、となんとか気合を入れてティアナは進んだ。通路に立っている兵士に「大聖女です。通していただけます?」と言えば、彼らはその奥で何が行われているのかはわかっていないようで「どうぞ」とあっさりとティアナを通した。ティアナは憶えていなかったが、通路を守っている2人の兵士のうち1人は、先日ランメルツ伯爵と共に来た時に当番だったので会っている。よって、着飾っているとはいえ、一目で彼女が大聖女だとわかり、簡単に通してくれたのだろう。
見れば、サロンに入る入口付近でコンスタンツェが待っていた。姿を現している。
「ティアナ」
「コンスタンツェ、どうしたの」
見れば、コンスタンツェは鬼の形相と言えるほど、口をゆがめている。
「よろしくないわ!」
「何が?」
「マートリー男爵が、借用書にサインを今ちょうどしようとしているの。それ、『ホロゥを使っている』のよ!」
「……えっ?」
ティアナが声をあげた時だった。バン、と内側から扉が開かれる。コンスタンツェは驚いて、ふわりと上にあがると天井にはりついてしまう。
中から出て来たのは、薄暗いローブを身に纏った男――マイツェン家の令息――だった。
「おや、これは。白銀の大聖女様ではございませんか。何用ですか」
「あら……あなたは、ええっと?」
本当はわかっている。だが、ティアナは名前を名乗ってもらえなかったわけだし、ととぼけて見せた。
「お名前、お伺いしていませんでしたわ」
「わたしですか? マイツェンですよ」
家名しか言わないあたりが、腹立たしい。ティアナはそう思ったが、ぱん、と手を合わせて
「そうそう。そんなお名前でしたわね? こちら、王族の方々だけが使えるサロンだと聞いていたのですが……今、利用させていただいても?」
と、明るく訪ねた。
「残念ですが、先客がおりまして……」
あえて、王妃だとは言わないマイツェン。しかし、ティアナは「あら、でも、マートリー男爵はいらっしゃるんじゃないですか? マートリー男爵にわたし、お話があって……それで、ここまで追って来たんですのよ」と言うと、彼の表情は歪んだ。
すると、室内から「う……う……」とほのかにうめき声が聞こえる。男性の声。続いて、それへ向けてなのか「さあ、サインをしなさい」と言う女性の声がかすかに聞こえた。
コンスタンツェはそうっと天井から降りてきて、ティアナに「中にはあと、王妃とマートリー男爵しかいないわ」と囁いた。
「失礼しました」
ティアナは頭を下げて、すっと身を引いた。すると、マイツェンは彼女が退いてくれると思ったのか、あからさまにほっとした表情で、扉を閉めながら体を翻した。その隙をついて、閉まりかけた扉を彼女は無理矢理両手でバン、と開けて、マイツェンにぶつかりながら室内に入る。多少の対格差はあるものの、残念ながらマイツェンは魔導士。こちらは大聖女……ではなく、剣の鍛錬をそれなりに続けて来た強い体幹にものを言わせて、ティアナは顔色ひとつ変えずに彼を突き飛ばした。
「失礼いたしますわ! マートリー男爵、いらっしゃいます!?」
驚いて、王妃は「誰ですか!」と声を上げる。コンスタンツェが言った通り、サロンには、王妃とマートリー男爵らしき人物、そしてマイツェンしかいなかった。マートリー男爵らしき人物はペンを持ち、何かの書類にサインをしようとしている。彼は俯いて、口からは相変わらず「う、うう、う」とうめき声が漏れるだけだった。
「まあ。白銀の大聖女ではないですか。ここに何用ですか」
ぴくりと眉を動かして王妃は言う。豪奢なサロンの調度品に囲まれて、今日の王妃の装いも美しい。そんなことを言うのは申し訳ないのだが、マリウスからもらった高価なドレスですら見劣りしてしまいそうなほどだ。
「マートリー男爵に用事があって、探していたのです。こちらに向かったと教えてくださった方がいらして……もしかして、王族の方しか使えないところに間違って行ってしまったんじゃないかと思って、慌ててしまいました」
正直、苦しい言い訳だ。王妃の視線が刺さる。
だが、ここは王族が使うサロン。そして、誰かが使っていたら他のものが使えなくなる、とは聞いていなかった。要するに、王妃がティアナを追い出すことはよほどのことがなければ出来ないし、ティアナがここに入って来たことも本来は問題ないことなのだ。
しかし、どうやら「よほどのこと」があるようで、王妃は
「ここは今、わたくしが使っています。マートリー男爵もわたくしと話をしているところです。それが終わってから会場に戻らせるので、その後に話して頂戴」
と、多少苛立った声音で言い放つ。とはいえ、決定的に「出て行きなさい」とまでは言えない様子だった。
だから、マリウスを連れては入れない、という意味だ。それを聞いて、マリウスの表情が歪む。ティアナも、マリウスと共にいけないことは不安でいっぱいだ。だが、彼女はぎゅっと唇を一度引き結んで、それから「ふう」と息を吐いた。
「行ってくるわ。舞踏会で疲れたので、そこで休ませてもらおうと思いました、って言い訳は出来るし」
そう言って、ティアナは弱弱しく笑う。
「ティアナ。これを」
「なぁに?」
彼は、シャツのボタンを2つはずし、シャツの下に隠していた、首から下げていたらしいペンダントを取った。それを、ティアナの首に下げる。困ったことにチェーンが長く、ティアナのドレスの前にチャームのようなものが出てしまい「その、申し訳ないが、胸の方に、その……」と、照れながら言う。
「なあに? これ」
胸の谷間にそれをぐいぐい詰めながら聞くティアナ。マリウスはそれを見てほのかにほほを紅潮させるが、ティアナはそれに気づかない。
「お守り」
「? ありがとう」
よくわからない、という表情を見せてから、ティアナは「行くわね」と言ってマリウスに軽く手を振った。本当は行きたくない。怖い。何がどうなっているのか、自分の頭だけで判断しなければいけないなんて、不安で不安で仕方がない。
だが、ここまでお膳立てをされて、尻込むわけにはいかないな、となんとか気合を入れてティアナは進んだ。通路に立っている兵士に「大聖女です。通していただけます?」と言えば、彼らはその奥で何が行われているのかはわかっていないようで「どうぞ」とあっさりとティアナを通した。ティアナは憶えていなかったが、通路を守っている2人の兵士のうち1人は、先日ランメルツ伯爵と共に来た時に当番だったので会っている。よって、着飾っているとはいえ、一目で彼女が大聖女だとわかり、簡単に通してくれたのだろう。
見れば、サロンに入る入口付近でコンスタンツェが待っていた。姿を現している。
「ティアナ」
「コンスタンツェ、どうしたの」
見れば、コンスタンツェは鬼の形相と言えるほど、口をゆがめている。
「よろしくないわ!」
「何が?」
「マートリー男爵が、借用書にサインを今ちょうどしようとしているの。それ、『ホロゥを使っている』のよ!」
「……えっ?」
ティアナが声をあげた時だった。バン、と内側から扉が開かれる。コンスタンツェは驚いて、ふわりと上にあがると天井にはりついてしまう。
中から出て来たのは、薄暗いローブを身に纏った男――マイツェン家の令息――だった。
「おや、これは。白銀の大聖女様ではございませんか。何用ですか」
「あら……あなたは、ええっと?」
本当はわかっている。だが、ティアナは名前を名乗ってもらえなかったわけだし、ととぼけて見せた。
「お名前、お伺いしていませんでしたわ」
「わたしですか? マイツェンですよ」
家名しか言わないあたりが、腹立たしい。ティアナはそう思ったが、ぱん、と手を合わせて
「そうそう。そんなお名前でしたわね? こちら、王族の方々だけが使えるサロンだと聞いていたのですが……今、利用させていただいても?」
と、明るく訪ねた。
「残念ですが、先客がおりまして……」
あえて、王妃だとは言わないマイツェン。しかし、ティアナは「あら、でも、マートリー男爵はいらっしゃるんじゃないですか? マートリー男爵にわたし、お話があって……それで、ここまで追って来たんですのよ」と言うと、彼の表情は歪んだ。
すると、室内から「う……う……」とほのかにうめき声が聞こえる。男性の声。続いて、それへ向けてなのか「さあ、サインをしなさい」と言う女性の声がかすかに聞こえた。
コンスタンツェはそうっと天井から降りてきて、ティアナに「中にはあと、王妃とマートリー男爵しかいないわ」と囁いた。
「失礼しました」
ティアナは頭を下げて、すっと身を引いた。すると、マイツェンは彼女が退いてくれると思ったのか、あからさまにほっとした表情で、扉を閉めながら体を翻した。その隙をついて、閉まりかけた扉を彼女は無理矢理両手でバン、と開けて、マイツェンにぶつかりながら室内に入る。多少の対格差はあるものの、残念ながらマイツェンは魔導士。こちらは大聖女……ではなく、剣の鍛錬をそれなりに続けて来た強い体幹にものを言わせて、ティアナは顔色ひとつ変えずに彼を突き飛ばした。
「失礼いたしますわ! マートリー男爵、いらっしゃいます!?」
驚いて、王妃は「誰ですか!」と声を上げる。コンスタンツェが言った通り、サロンには、王妃とマートリー男爵らしき人物、そしてマイツェンしかいなかった。マートリー男爵らしき人物はペンを持ち、何かの書類にサインをしようとしている。彼は俯いて、口からは相変わらず「う、うう、う」とうめき声が漏れるだけだった。
「まあ。白銀の大聖女ではないですか。ここに何用ですか」
ぴくりと眉を動かして王妃は言う。豪奢なサロンの調度品に囲まれて、今日の王妃の装いも美しい。そんなことを言うのは申し訳ないのだが、マリウスからもらった高価なドレスですら見劣りしてしまいそうなほどだ。
「マートリー男爵に用事があって、探していたのです。こちらに向かったと教えてくださった方がいらして……もしかして、王族の方しか使えないところに間違って行ってしまったんじゃないかと思って、慌ててしまいました」
正直、苦しい言い訳だ。王妃の視線が刺さる。
だが、ここは王族が使うサロン。そして、誰かが使っていたら他のものが使えなくなる、とは聞いていなかった。要するに、王妃がティアナを追い出すことはよほどのことがなければ出来ないし、ティアナがここに入って来たことも本来は問題ないことなのだ。
しかし、どうやら「よほどのこと」があるようで、王妃は
「ここは今、わたくしが使っています。マートリー男爵もわたくしと話をしているところです。それが終わってから会場に戻らせるので、その後に話して頂戴」
と、多少苛立った声音で言い放つ。とはいえ、決定的に「出て行きなさい」とまでは言えない様子だった。
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