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13.急展開
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「故マリエン王国国王の葬式が明日行われます。そこから三日ほど、あれこれと式典が行われ、更にそこから十日後にアルフォンス様の戴冠式が行われることになりました」
「まあ。それは……なんといいますか。おめでとうございます……?」
エレインは苦々しくそう言った。国王死去についての発言と、戴冠についての発言、どちらを優先すれば良いのかわからない、という様子だ。
「ああ。まあ、遅かれ早かれそうなる予定だったのでな。あなたがここに来た時点で、ちょっとクーデターを早める予定になったが、それも行う前に兄上は死んでしまった。こちらとしてはありがたいことだらけだ」
あっさりとアルフォンスはそう言うと、ランバルトが「アルフォンス様!」とたしなめる声をあげた。
「クーデター……? わたしがここに来た時点で?」
それには「仕方がない」と言いたげな苦笑いを浮かべて、ランバルトが説明をする。
「そもそも、我々もクーデターを起こして、アルフォンス様を国王にしようと考えていたのです」
「ああ、そうなのですね」
取り立ててそれに驚くことなくエレインが答えれば、アルフォンスは「はは」と笑い声をあげた。
「驚かないのか」
「いえ、特には。しかし、そのような話をわたしにしてしまって、良いのでしょうか」
「どうせ未遂だ。口で何を言おうが、それは起きなかったのだ。罪には問われないだろうさ」
それは確かに、と苦笑いを見せるエレイン。
「わたしがここに来た時点で早める予定になったというのは……?」
「あなたが兄上の側室になって一晩を越せば、純潔は守られなかった。それどころか、下手をすれば兄の子供を身ごもることも可能性としてはあるだろう? そこまでのことを、たった一晩であなたの両肩に課すつもりはなかった」
「!」
「なので、側室の儀式の前にクーデターを発生させるように、兵士を用意していた。そうしたら、アレだ。先を越された」
両手を上にあげて、ソファの背にもたれるアルフォンス。
「終戦のための条約の前提には、あなたが国王の側室になること、いや、側室とは言わず「嫁ぐこと」と曖昧だが、まあ、それが条件になっていた。なので、儀式は終えなければいけなかったんだ。儀式を終えて、しかし、夜伽との時間の前。要するに儀式の後。そこが、クーデターのちょうど良い、唯一の機会だった」
「それに、横槍が入ったということですね」
「そうだ。となると、終戦の本条約が結べなくなる。あなたが兄の側室にならなければ、わたしの妹がそちらに嫁いだ意味もなくなるからな。では、あなたを返すから妹を返してくれと言えば良いのかというと、そうでもない」
「とは?」
アルフォンスは苦々しそうに告げた。
「そちらでは既に大々的に妹との婚約発表が行われていることと、妹につけた者からの報告では、どうやら妹もガリアナ王国のことを悪く思ってはいないようだ。非常にありがたい。あなたの国は、妹を丁重にもてなしてくれている様子だった。」
「そうなのですね。それは、良かった」
敵国から嫁いでも、きっと待遇は良いのだろう。あるいは、周囲からの視線に鈍感な女性なのか。ガリアナ王国は「負けてはいないがほぼ敗戦国」という状態で、そこに嫁ぐとなれば大体の女性は嘆くだろうと思うのに。とはいえ、その辺はよくわからなかったが、エレインは安堵の息を漏らした。
「うん。だが、あなたをガリアナ王国に返すとなると、こちらとしては対になる条件が消える。まあ、それでもわたしとしては問題ないんだが、公平ではないことは出来れば避けたい」
「なるほど」
「なので、あなたにわたしの妻になっていただきたい」
「……え?」
突然話が飛んだ、とエレインは思う。いや、本当はそうでもないはずなのだ。だが、まったく頭になかった。自分が、目の前にいる男の妻に? 彼女は常に現実的なことを考えるように努めていたが、それはあまり現実的に思えなかった。だって、そうではないか。自分の兄の側室になろうとしていた女を娶ろうというのか。
「それは、ええっと、側室、ということです、よね?」
「いや」
「では……愛妾ですか……?」
「違う。あなたに、王妃になっていただけたらと思っているのだが」
「それは、出来ません」
いくらなんでも、敵国だった国の王妃に自分がなるなんて。いや、確かにマリエン王国のバーニャが嫁いだのも、ガリアナ王国の第一王子、彼女から見れば「上の弟」だ。彼は、のちのちにはガリアナ国王になると考えられているから、王妃にマリエン王国の王族がなることは周知の事実と言ってもいい。
しかし、そちらは時間がまだまだある。だが、こちらはと言えば、十日後には戴冠式を行い、きっと、終戦の契約を行うとなればすぐにでも結婚をするに違いない。結婚をすれば、一瞬で王妃だ。国民から、石を投げられるような視線を送られながら、彼の隣に座らなければいけないのかと思うと、ぞっとする。
「あなたが先に王妃になってくれれば、そちらに嫁いだわたしの妹もそう問題なく第一王子の婚約者でいられるというものだし……無理だろうか?」
「何にせよ、わたしはあなたには嫁ぎません。そもそも、国王がお亡くなりになったならば、新しい取り交わしを早急にすべきではないですか?」
「それなんだが……取り交わしには、ガリアナの第一王女がマリエン国王に嫁ぐと書いてあった。しかし、それがどの時点のマリエン国王かまでは書いていなかった」
そんな馬鹿なことがあってたまるか。エレインは一瞬言葉を失ったが、う、うん、と軽く咳き込んでから問いかける。
「本当ですか? 第何代マリエン国王、だとか、国王のお名前も正式に記されているのではないですか? 公的な文書です。明言されていると思いますが」
「いいや。しかも、兄上に王妃がいる前提ではあったのだろうが、書面では側室、愛妾、どの立場になるのかは明示しておらず、ただマリエン王国国王に嫁ぐと。多分、立場はのちほど伝える、とでもしていたのだろうな」
「は……」
「おい、見せろ」
アルフォンスの言葉で、ランバルトは手元に用意した資料をエレインに渡した。エレインは驚きの表情で、書類の文言を見る。
「そのう、この部分です」
「それぞれ王族より女性を一人、双方相手国の王族に嫁がせること。マリエン王国からはガリアナ王国の第一王子、ないしは第二王子に、ガリアナ王国からはマリエン王国国王に……」
エレインは目を見開いた。それから「失礼」と断りを入れて、最初から読み飛ばしがないように、と指で文言をたどってぶつぶつと読んでいく。そして、最後にサインを見る。間違いなく、これは正しく交わされた書状だ。王だけが使うことが出来る国璽が押されている。確かに、文言の中には「マリエン王国国王」としか書いていない。それが良かったのかどうかは、また微妙なところなのだが……。
アルフォンスはエレインが読んでいる最中、黙って彼女の様子をじっと見ていた。読み終わり、ふう、と小さく息を吐いて体を起こすエレインは、少しばかり疲れた表情を見えた。
「では、わたしはアルフォンス様の側室になれば良いということですよね? どうぞ、まずはあなたの方でお好きな女性をお選びになって結婚なさってください。その後にでも、側室になりましょう」
「それまでどうするんだ? ここで待つつもりなのか?」
それを言われると痛い。確かにアルフォンスの側室になるということは、正式な結婚を行った後となるだろう。とはいえ、まさか結婚をしてすぐに側室をつけるわけにもいかないだろうし、更には結婚をするまでここでマリエン王国の金を使って滞在をしているのもよろしくない。そもそも、そこまで待って、そこからようやく終戦の条約を結べると思うと少しばかり遠すぎる。それまでに、また何か横やりが入る可能性もあるし……と、問題はてんこもりだ。
「この文書によると、側室だとか愛妾だとか形は問わないと。だから、いっそのこと逆で、早く終戦の条約を結ぶために、あなたに王妃になって欲しいのだ」
「契約結婚というものですか……?」
「まあ、そうとも言う。もともとあなたがこの国に来たこと自体がそうだったのだろうし、話は逸れていないだろう」
エレインは「ううん」と軽く唸る。まったく、こんな馬鹿馬鹿しいことがあるのかと思う反面、何にせよ、故マリエン国王の側室になることを回避できたのはありがたいはとつくづく思う。しかし……と困っていると、アルフォンスは言葉を続けた。
「まあ。それは……なんといいますか。おめでとうございます……?」
エレインは苦々しくそう言った。国王死去についての発言と、戴冠についての発言、どちらを優先すれば良いのかわからない、という様子だ。
「ああ。まあ、遅かれ早かれそうなる予定だったのでな。あなたがここに来た時点で、ちょっとクーデターを早める予定になったが、それも行う前に兄上は死んでしまった。こちらとしてはありがたいことだらけだ」
あっさりとアルフォンスはそう言うと、ランバルトが「アルフォンス様!」とたしなめる声をあげた。
「クーデター……? わたしがここに来た時点で?」
それには「仕方がない」と言いたげな苦笑いを浮かべて、ランバルトが説明をする。
「そもそも、我々もクーデターを起こして、アルフォンス様を国王にしようと考えていたのです」
「ああ、そうなのですね」
取り立ててそれに驚くことなくエレインが答えれば、アルフォンスは「はは」と笑い声をあげた。
「驚かないのか」
「いえ、特には。しかし、そのような話をわたしにしてしまって、良いのでしょうか」
「どうせ未遂だ。口で何を言おうが、それは起きなかったのだ。罪には問われないだろうさ」
それは確かに、と苦笑いを見せるエレイン。
「わたしがここに来た時点で早める予定になったというのは……?」
「あなたが兄上の側室になって一晩を越せば、純潔は守られなかった。それどころか、下手をすれば兄の子供を身ごもることも可能性としてはあるだろう? そこまでのことを、たった一晩であなたの両肩に課すつもりはなかった」
「!」
「なので、側室の儀式の前にクーデターを発生させるように、兵士を用意していた。そうしたら、アレだ。先を越された」
両手を上にあげて、ソファの背にもたれるアルフォンス。
「終戦のための条約の前提には、あなたが国王の側室になること、いや、側室とは言わず「嫁ぐこと」と曖昧だが、まあ、それが条件になっていた。なので、儀式は終えなければいけなかったんだ。儀式を終えて、しかし、夜伽との時間の前。要するに儀式の後。そこが、クーデターのちょうど良い、唯一の機会だった」
「それに、横槍が入ったということですね」
「そうだ。となると、終戦の本条約が結べなくなる。あなたが兄の側室にならなければ、わたしの妹がそちらに嫁いだ意味もなくなるからな。では、あなたを返すから妹を返してくれと言えば良いのかというと、そうでもない」
「とは?」
アルフォンスは苦々しそうに告げた。
「そちらでは既に大々的に妹との婚約発表が行われていることと、妹につけた者からの報告では、どうやら妹もガリアナ王国のことを悪く思ってはいないようだ。非常にありがたい。あなたの国は、妹を丁重にもてなしてくれている様子だった。」
「そうなのですね。それは、良かった」
敵国から嫁いでも、きっと待遇は良いのだろう。あるいは、周囲からの視線に鈍感な女性なのか。ガリアナ王国は「負けてはいないがほぼ敗戦国」という状態で、そこに嫁ぐとなれば大体の女性は嘆くだろうと思うのに。とはいえ、その辺はよくわからなかったが、エレインは安堵の息を漏らした。
「うん。だが、あなたをガリアナ王国に返すとなると、こちらとしては対になる条件が消える。まあ、それでもわたしとしては問題ないんだが、公平ではないことは出来れば避けたい」
「なるほど」
「なので、あなたにわたしの妻になっていただきたい」
「……え?」
突然話が飛んだ、とエレインは思う。いや、本当はそうでもないはずなのだ。だが、まったく頭になかった。自分が、目の前にいる男の妻に? 彼女は常に現実的なことを考えるように努めていたが、それはあまり現実的に思えなかった。だって、そうではないか。自分の兄の側室になろうとしていた女を娶ろうというのか。
「それは、ええっと、側室、ということです、よね?」
「いや」
「では……愛妾ですか……?」
「違う。あなたに、王妃になっていただけたらと思っているのだが」
「それは、出来ません」
いくらなんでも、敵国だった国の王妃に自分がなるなんて。いや、確かにマリエン王国のバーニャが嫁いだのも、ガリアナ王国の第一王子、彼女から見れば「上の弟」だ。彼は、のちのちにはガリアナ国王になると考えられているから、王妃にマリエン王国の王族がなることは周知の事実と言ってもいい。
しかし、そちらは時間がまだまだある。だが、こちらはと言えば、十日後には戴冠式を行い、きっと、終戦の契約を行うとなればすぐにでも結婚をするに違いない。結婚をすれば、一瞬で王妃だ。国民から、石を投げられるような視線を送られながら、彼の隣に座らなければいけないのかと思うと、ぞっとする。
「あなたが先に王妃になってくれれば、そちらに嫁いだわたしの妹もそう問題なく第一王子の婚約者でいられるというものだし……無理だろうか?」
「何にせよ、わたしはあなたには嫁ぎません。そもそも、国王がお亡くなりになったならば、新しい取り交わしを早急にすべきではないですか?」
「それなんだが……取り交わしには、ガリアナの第一王女がマリエン国王に嫁ぐと書いてあった。しかし、それがどの時点のマリエン国王かまでは書いていなかった」
そんな馬鹿なことがあってたまるか。エレインは一瞬言葉を失ったが、う、うん、と軽く咳き込んでから問いかける。
「本当ですか? 第何代マリエン国王、だとか、国王のお名前も正式に記されているのではないですか? 公的な文書です。明言されていると思いますが」
「いいや。しかも、兄上に王妃がいる前提ではあったのだろうが、書面では側室、愛妾、どの立場になるのかは明示しておらず、ただマリエン王国国王に嫁ぐと。多分、立場はのちほど伝える、とでもしていたのだろうな」
「は……」
「おい、見せろ」
アルフォンスの言葉で、ランバルトは手元に用意した資料をエレインに渡した。エレインは驚きの表情で、書類の文言を見る。
「そのう、この部分です」
「それぞれ王族より女性を一人、双方相手国の王族に嫁がせること。マリエン王国からはガリアナ王国の第一王子、ないしは第二王子に、ガリアナ王国からはマリエン王国国王に……」
エレインは目を見開いた。それから「失礼」と断りを入れて、最初から読み飛ばしがないように、と指で文言をたどってぶつぶつと読んでいく。そして、最後にサインを見る。間違いなく、これは正しく交わされた書状だ。王だけが使うことが出来る国璽が押されている。確かに、文言の中には「マリエン王国国王」としか書いていない。それが良かったのかどうかは、また微妙なところなのだが……。
アルフォンスはエレインが読んでいる最中、黙って彼女の様子をじっと見ていた。読み終わり、ふう、と小さく息を吐いて体を起こすエレインは、少しばかり疲れた表情を見えた。
「では、わたしはアルフォンス様の側室になれば良いということですよね? どうぞ、まずはあなたの方でお好きな女性をお選びになって結婚なさってください。その後にでも、側室になりましょう」
「それまでどうするんだ? ここで待つつもりなのか?」
それを言われると痛い。確かにアルフォンスの側室になるということは、正式な結婚を行った後となるだろう。とはいえ、まさか結婚をしてすぐに側室をつけるわけにもいかないだろうし、更には結婚をするまでここでマリエン王国の金を使って滞在をしているのもよろしくない。そもそも、そこまで待って、そこからようやく終戦の条約を結べると思うと少しばかり遠すぎる。それまでに、また何か横やりが入る可能性もあるし……と、問題はてんこもりだ。
「この文書によると、側室だとか愛妾だとか形は問わないと。だから、いっそのこと逆で、早く終戦の条約を結ぶために、あなたに王妃になって欲しいのだ」
「契約結婚というものですか……?」
「まあ、そうとも言う。もともとあなたがこの国に来たこと自体がそうだったのだろうし、話は逸れていないだろう」
エレインは「ううん」と軽く唸る。まったく、こんな馬鹿馬鹿しいことがあるのかと思う反面、何にせよ、故マリエン国王の側室になることを回避できたのはありがたいはとつくづく思う。しかし……と困っていると、アルフォンスは言葉を続けた。
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