竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える

その後の日々

その後の日々からの今

リュートのもとに戻って私達は多分初めてゆっくりと色々な話をした。
リュートも今回は反省したと言って、沢山の話をし、聞いてくれた。子供と創造主様の話しは最初にしたけど、時々脱線しながら。

気付けば笑いながら、抱き合いながら、食事をしながら、沢山の時間を使って話しをしていた。

「やっぱりコミュニケーションて大切だよね。」
にっこり笑ってリュートを見上げると、優しいリュートの瞳にで会う。

「そうだな。言葉にしないと伝わらない、言葉にしてもすれ違うんだから。思った事は話して、すれ違っても、絡まっても2人で解決していかないとな。」
そう言うとリュートは私に優しいキスをくれた。

そして私達の目の前では子供達が芝生の上で転げ回って遊んでいる。
その視界の隅で創造主様と年ごろになった私達の長女が口げんかを繰り広げている。

と言っても、怒る娘を必死に宥める創造主様だ。

創造主様は今は白い世界にはほとんどいない。つがいである娘が生まれると、娘の側を離れられないらしい。

一度、白い世界に戻らなくても大丈夫か聞いたら、何故あの世界に居なければならなかったのかわからないとか言い出した。
確かに手を出せない世界をただ見てるだけって居ても居なくて同じだよね。

それを他の創造主様達にも伝えたらしい。人外な凄い人達だと思ってだけど…

皆んなが皆んな幸せになれる訳じゃないけど、幸せな創造主様が1人でも増えればいいかな。

これから私達は長い時を生きていく事になる。

沢山話しをした時に知った事、竜人の蜜月によって私も人外の仲間入りしていました。

それでも限りある命だから、これからも、この幸せを積み重ねてこの人と生きて行こう。

子供達が私達の方にかけてきた。
「リュート、どうやら見つかっちゃったみたいね。」

「ゆいおばあちゃーん、リュートおじいちゃーん」