竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える

その後の日々

帰る場所

「俺から結を奪う奴は誰であろうが容赦しない‼︎」

「えっ？」
リュートの声？
周りを見回すと、頭上で白い創造主様が宙に浮いた窓を楽しそうに見ていた。

『あははは～、予想外に持ち直したね～
よかった、よかった。このまま生きるのやめちゃうなぁ～って思ってたのにね～』

生きるのやめちゃう？
「あっ、あのー
創造主様？すみません。」

『今見てるのはね～君のつがいくんだよ～。
君が見つからないから生きるの諦めたかなぁ～と思ったら～色々想像しててね～君を支える新しい男まで想像して～許せなくなっちゃったみたい。あははは～凄いね～』

えっ？リュート⁈
死んじゃうの⁈

『違うよ～死んだら他の男に君をとられちゃうから～やめたんだよ～』

えっ？なんか壮大な事になり過ぎてない？
忘れそうになってたけど…
蜜月が、蜜年になってて…監禁？されてて、凄くイライラしちゃって、少し1人になって冷静になって考えを纏めたかっただけだったのに… 

リュートが生と死の狭間にいたって事？

「え～⁈」
帰らなくっちゃ

『まだダメだよ～せっかく君をよべたんだからね～つがいくんも持ち直したし～大丈夫だよ～』

まだって事は帰れるんだよね。リュートの所に…

…私が帰りたい所はリュートの所なんだ。