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その後の日々
亀裂
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寝室への突然の強制連行…原因が判明。竜人には蜜月なるものがあるらしい。
蜜月とはリュートの説明を聞くところの初夜だと思われる。蜜月…月、それを月単になんて長い!長過ぎるわ‼︎
時期はそれぞれだが大体半年~1年…蜜月って言うか蜜年⁈初年夜?
…もはや自分でもない考えてるのか分からなくなってきた…
一生に一回、最高でも1年耐えれば!
…
…?
…おかしい
…もう1年以上経ってない?
…蜜月の終わりってどこで分かるの?
「リュート、蜜月入ってからどれくらい経ったのかな?」
「…」
リュートにそっと目を逸らされた⁈
「蜜月って…もしかして、終わってる?」
「…」
「リュート‼︎」
「2年はまだたってない…」
「…」
これって確実に蜜月ってのは終わってるよね⁈最近体力がついてきて、余裕ができたのかと思ってだけど…蜜月が終わってて、落ち着いてきてたんだ。
…じゃあなんで私は寝室から出れてないの?
「リュート…私の事騙してたんだ…」
こぼれ落ちた言葉が、自分を犯す。
「結⁈ちっ違う!騙してなんかいない‼︎」
「じゃあ、何も知らない私が、気づかないのがいけなかったの…」
「結!…ごめ」
伸ばされたリュートの手を咄嗟に叩き落としてしまった。こんな事が…
「ねぇ。何も知らない、分からない私は、何を信じればいいの?誰を頼ればいいの?
知ってる?私の世界とあなたの世界は違うの…私は何も…何も知らないの。」
なんだろ…涙も出ない。辛いはずなのに…ただ体が、心が重い。
「蜜月、終わってるんだよね。お願い。暫く1人になりたい。出て行って。」
背を向けると背後で誰かが騒いでる。でも何も聞こえない。聞きたくない。
ここは…嫌っ、居たくない。
『じゃあ、こっちに来る?』
蜜月とはリュートの説明を聞くところの初夜だと思われる。蜜月…月、それを月単になんて長い!長過ぎるわ‼︎
時期はそれぞれだが大体半年~1年…蜜月って言うか蜜年⁈初年夜?
…もはや自分でもない考えてるのか分からなくなってきた…
一生に一回、最高でも1年耐えれば!
…
…?
…おかしい
…もう1年以上経ってない?
…蜜月の終わりってどこで分かるの?
「リュート、蜜月入ってからどれくらい経ったのかな?」
「…」
リュートにそっと目を逸らされた⁈
「蜜月って…もしかして、終わってる?」
「…」
「リュート‼︎」
「2年はまだたってない…」
「…」
これって確実に蜜月ってのは終わってるよね⁈最近体力がついてきて、余裕ができたのかと思ってだけど…蜜月が終わってて、落ち着いてきてたんだ。
…じゃあなんで私は寝室から出れてないの?
「リュート…私の事騙してたんだ…」
こぼれ落ちた言葉が、自分を犯す。
「結⁈ちっ違う!騙してなんかいない‼︎」
「じゃあ、何も知らない私が、気づかないのがいけなかったの…」
「結!…ごめ」
伸ばされたリュートの手を咄嗟に叩き落としてしまった。こんな事が…
「ねぇ。何も知らない、分からない私は、何を信じればいいの?誰を頼ればいいの?
知ってる?私の世界とあなたの世界は違うの…私は何も…何も知らないの。」
なんだろ…涙も出ない。辛いはずなのに…ただ体が、心が重い。
「蜜月、終わってるんだよね。お願い。暫く1人になりたい。出て行って。」
背を向けると背後で誰かが騒いでる。でも何も聞こえない。聞きたくない。
ここは…嫌っ、居たくない。
『じゃあ、こっちに来る?』
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