竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える

たま

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その後の日々

学びは大切

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浮気じゃない浮気を咎められ、寝室でのお仕置きという名の辱めを受け、ようやくリュートが落ち着いてきた今日この頃…私は決意した。

勉強しよう!
私の常識、リュートの非常識
リュートの常識、私の非常識

このままでは私が恥辱死!

違う違う、このままではこの世界をついうっかりと滅ぼしかねない!

その為にこの世界の事をま な ぶ…

いや!違う!まずはリュートの事、竜人の事を学ぶべきだ‼︎

だが、その前に私には、早急に完遂しなければならないミッションがある。
アテノール…あの野郎のつがいである「はっはるさん」新婚旅行のある所から来たらしいその人が、日本人であるか確かめねばならないという重大ミッションが。

定位置とかしたリュートの膝の上から
決意を新たにチラッとリュートを伺うと…
バッチリガッツリ目が合ってしまった…

「結?どうしたの?」

えっ!…なんて切り出そう…
お仕置きはもう嫌だ!しかし…
今、アテノールさんは地雷ですか…
誰か…美穂…

懐かしさに涙が出そうになるのを我慢して、悩んでても進まない。ここは当たって砕けろ正攻法でいこう…出来れば砕けたくないけど

「あのね、アテノールさんのつがいさんもしかしたら日本人私の世界の人かもって。」

アテノールさんの名前を出した途端暗くなったリュートに、慌てて一気に説明する。

「あぁ…確か新婚旅行のある所から来たって言ってたな。」

「つがいさんに会ってみたいの。
リュート、お願い。」

下から見上げて必死に訴える。

「グッ」
変な声を出すと目を逸らさせてしまった…
目を逸らすって竜人的にどういう意味なの…
だめ?だめなの?これだめなお願いなの?お仕置き必要レベルなのぉ~

…………
………?
……ん?耳が赤いぞ…これは…いけるのか?
「りゅぅと…お願い。」
ちょっと首を傾げてあざとく再チャレンジしてみた。

「…分かった。」

一歩間違えば致命傷を負いかねない自爆技!
成功したみたいで~す。み ん な~やったよ~

「はぁ~、可愛すぎて我慢できない。」
そのまま予備動作なく抱き上げられて漸く脱出した寝室へ…逆戻り⁈

思ってたのと 違う 形で 自爆 しました。
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