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逃亡
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家にちゃんと居るか見張られていた。
約束を破った自分にも非はあると思うが、家に結界なるものを張られ外部との接触を勝手に断たれていた事に無性に腹がだった。怒りがどうにも抑えられない。
「長老様に一度この赤い鳥やめてもら」
「ダメだ‼︎やめてくれ、頼む。」
初めてみるイグニスさんの姿に怒りも忘れて唖然とする。
「頼む。許してくれ…ユルシテクレ」
この一瞬で目に見えて憔悴し、そして…最近素敵に見えていた強面に得体の知れない恐怖を感じた。
比喩でもなんでもなくイグニスさんの身体から薄ら黒っぽいモヤが立ち上りだしていれば誰だって怖いよ。
この人…人間だよね。
魔王とかじゃないよね。
許してくれって勝手に結界なるものを張った事に対しでだよね。
なんか、なんか違う事に対して言われてる気が薄ら…いや!全力で他の事謝られてる~?
ヤバい⁈
勢いよくイグニスに背を向け今さっき閉じた窓を開けて足を掛けると、
「ちょっと1人で考えさせてください。」
振り返りもせずに一気に言い切ると外に飛び出した。
全力で走りながら、気が付いた。
この町に私の逃げる場所なんて…ないじゃん。
姉様~助けて~
魔王が魔王がいるよ~
必死に走っていて気付かなかった。
自分があの謎の森へ続く道へと走り込んでいた事に、
そして、手から赤い糸の鳥が滑り落ちていた事に…
約束を破った自分にも非はあると思うが、家に結界なるものを張られ外部との接触を勝手に断たれていた事に無性に腹がだった。怒りがどうにも抑えられない。
「長老様に一度この赤い鳥やめてもら」
「ダメだ‼︎やめてくれ、頼む。」
初めてみるイグニスさんの姿に怒りも忘れて唖然とする。
「頼む。許してくれ…ユルシテクレ」
この一瞬で目に見えて憔悴し、そして…最近素敵に見えていた強面に得体の知れない恐怖を感じた。
比喩でもなんでもなくイグニスさんの身体から薄ら黒っぽいモヤが立ち上りだしていれば誰だって怖いよ。
この人…人間だよね。
魔王とかじゃないよね。
許してくれって勝手に結界なるものを張った事に対しでだよね。
なんか、なんか違う事に対して言われてる気が薄ら…いや!全力で他の事謝られてる~?
ヤバい⁈
勢いよくイグニスに背を向け今さっき閉じた窓を開けて足を掛けると、
「ちょっと1人で考えさせてください。」
振り返りもせずに一気に言い切ると外に飛び出した。
全力で走りながら、気が付いた。
この町に私の逃げる場所なんて…ないじゃん。
姉様~助けて~
魔王が魔王がいるよ~
必死に走っていて気付かなかった。
自分があの謎の森へ続く道へと走り込んでいた事に、
そして、手から赤い糸の鳥が滑り落ちていた事に…
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