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今の俺の仕事は…親父の送迎。でも、これって『バード商会』の仕事なのか?むしろ『ラルク商会』の仕事じゃないのか?
親父だから俺が借りだされてるのか?
あー、商品の仕分け作業やりてー。
「なんなの?私の送迎に不満みたいね?」
「えー?ベッキーの送迎に不満な人なんているの?」
「うちの息子よ♡ いい男に育ったでしょ?欲目かしら?」
「そんなことないわよ、ベッキー。確かにねー」
親父に顎クイされる。首イタイ…。
「お褒めにあずかり光栄です」
「んもうっ、ベッキーの子供なんだからもっとフランクでいいわよ~」
俺は仕事でここにいるんだけどな…。
「親父、皇帝のこと何て呼んでるんだ?」
「それがね?名前教えてくれないからー。仕方ないから、こうちゃんって呼んでるの!こうちゃんとベッキーの仲よ!」
あ、そう…。皇帝の名前、多分商会長が知ってるな。あとで聞いてみよう。
親父はアーバンクルク王国に。俺はライレルク王国にそれぞれ着いた。
親父は留守の間にたまった書類を片付けなきゃなんないだろう。ザマーミロ。
皇帝と受けれて話してるツケがまわってきたんだよ。
俺はライレルク王国の『バード商会』でとりあえず、ケネス帝国皇帝の本名を商会長に教えてもらおう。
…商会長は忙しかった。もう他の仕事で出張しているらしい。ケネス帝国はずっと鎖国状態だったから皇帝の本名とか知らないんだよなぁ。商会長ならデータとして知ってそうだと思ったんだけど。
仕方ない、俺は通常業務に精を出そう。念願の商品の仕分け作業を楽しくやっていた。そういえば、親父が俺に向かって秋波がどうのって言ってたけど、ナイナイ。ん?なんか視線を感じる。殺気はこもってないな。これが秋波というやつか?
侯爵家は王家に嫁ぐよりは簡単だけど、それなりに教養と家柄を必要とするから無理だよ。…とは直に言えないなぁ。別に俺はナルシストじゃないし。秋波も気のせいかもしれないし。ナルシストの痛いやつ認定の方が嫌だ。このまま何もなかったように過ごそう。
親父だから俺が借りだされてるのか?
あー、商品の仕分け作業やりてー。
「なんなの?私の送迎に不満みたいね?」
「えー?ベッキーの送迎に不満な人なんているの?」
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「そんなことないわよ、ベッキー。確かにねー」
親父に顎クイされる。首イタイ…。
「お褒めにあずかり光栄です」
「んもうっ、ベッキーの子供なんだからもっとフランクでいいわよ~」
俺は仕事でここにいるんだけどな…。
「親父、皇帝のこと何て呼んでるんだ?」
「それがね?名前教えてくれないからー。仕方ないから、こうちゃんって呼んでるの!こうちゃんとベッキーの仲よ!」
あ、そう…。皇帝の名前、多分商会長が知ってるな。あとで聞いてみよう。
親父はアーバンクルク王国に。俺はライレルク王国にそれぞれ着いた。
親父は留守の間にたまった書類を片付けなきゃなんないだろう。ザマーミロ。
皇帝と受けれて話してるツケがまわってきたんだよ。
俺はライレルク王国の『バード商会』でとりあえず、ケネス帝国皇帝の本名を商会長に教えてもらおう。
…商会長は忙しかった。もう他の仕事で出張しているらしい。ケネス帝国はずっと鎖国状態だったから皇帝の本名とか知らないんだよなぁ。商会長ならデータとして知ってそうだと思ったんだけど。
仕方ない、俺は通常業務に精を出そう。念願の商品の仕分け作業を楽しくやっていた。そういえば、親父が俺に向かって秋波がどうのって言ってたけど、ナイナイ。ん?なんか視線を感じる。殺気はこもってないな。これが秋波というやつか?
侯爵家は王家に嫁ぐよりは簡単だけど、それなりに教養と家柄を必要とするから無理だよ。…とは直に言えないなぁ。別に俺はナルシストじゃないし。秋波も気のせいかもしれないし。ナルシストの痛いやつ認定の方が嫌だ。このまま何もなかったように過ごそう。
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