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なんて解放感なんだろう?
あの親父がいないというだけで、心が軽い!
しかも、ここは獣人国レインハルト。モフモフがいっぱいだ♡
俺は故国ではあんまり公にしていないが、モフモフが大好きだー!(あー!ぁー!ぁー!)
こんなにモフモフに囲まれると思わなかった。
しかし悲しいかな、獣人国ルールによると「モフモフは非常に親しい間柄の人にのみ触れさせる」とある。非常に親しい間柄とは?…やはり恋人以上の間柄だろうか?家族?
獣人同士のカップルならば、自分の体にもモフモフがくっついてるんだからいいだろう?と俺は思ってしまうのだが、違うのか?
難しいのは恐ろしい・・・。
まずは国王に挨拶。まぁ、アーバンクルクの伝手で留学できてるようなもんだからな。
「面を上げよ」
何てことだよ!国王は狼の獣人なのか?尻尾がいい感じだな?オイ。
「其方は優秀らしいなぁ。なんか面白いことして…違う、よい発明とかして領民のためによりよい生活ができることを私は望んでいるぞ」
「優秀とは畏れ多いお言葉です。領民のよりよい生活の役に立てるように精進してまいりたいと思います」
俺は聞き逃さない。確かに言った。国王「面白いことして」と言った。面白い事なら、うちの親父は存在が面白いが?国王って暇なのかなぁ?いや、忙しいけど、つまらないのか?大変だなぁ。
私、トロ=デ=アーバンクルクは東方の国へと留学をしている。アーバンクルク王国にはこの国の第1王女が嫁入りしているから、ちょっとした縁がある。
まずは国王に挨拶しなくてはならないだろう。それが筋というものだろう。
「アーバンクルク王国より留学して参りましたトロ=デ=アーバンクルクです。お会いするのは2度目でしょうか?この国では主に文化を学びたいと思います」
「あー、アーバンクルク王国の王子か。久しいな。ちょっと見ないうちに大きくなった気がするが?」
「はい。20才になりました。義姉様ももう2人の御子を産んでいますよ?」
国王は動揺して、椅子から立ち上がった。
「何だと?あの娘、ろくに連絡を寄越さないから知らなんだ。儂に孫が生まれていたとは…」
「元気な男の子ですよ」
「情報感謝する。して、こちらの国の文化かぁ。この国で生活すればいいと思うが、貴殿の事は優秀だとアーバンクルク王国の国王から聞いている。…その際に孫の事でも伝えてくれれば」
「全く申し訳ありません。義姉様が連絡しているものだと思っていたものですから」
「…はぁ。仕方ないなぁ。せっかくの機会だ。『ラルク商会』で働くのはどうだ?働く機会などなかっただろう?商会で働いていれば、この国の文化は元より、他の国の文化もわかる。なーに、『ラルク商会』に儂が紹介状を書いてやろう」
私は椅子から立ち上がり、国王に腰を90度折って感謝した。
あの親父がいないというだけで、心が軽い!
しかも、ここは獣人国レインハルト。モフモフがいっぱいだ♡
俺は故国ではあんまり公にしていないが、モフモフが大好きだー!(あー!ぁー!ぁー!)
こんなにモフモフに囲まれると思わなかった。
しかし悲しいかな、獣人国ルールによると「モフモフは非常に親しい間柄の人にのみ触れさせる」とある。非常に親しい間柄とは?…やはり恋人以上の間柄だろうか?家族?
獣人同士のカップルならば、自分の体にもモフモフがくっついてるんだからいいだろう?と俺は思ってしまうのだが、違うのか?
難しいのは恐ろしい・・・。
まずは国王に挨拶。まぁ、アーバンクルクの伝手で留学できてるようなもんだからな。
「面を上げよ」
何てことだよ!国王は狼の獣人なのか?尻尾がいい感じだな?オイ。
「其方は優秀らしいなぁ。なんか面白いことして…違う、よい発明とかして領民のためによりよい生活ができることを私は望んでいるぞ」
「優秀とは畏れ多いお言葉です。領民のよりよい生活の役に立てるように精進してまいりたいと思います」
俺は聞き逃さない。確かに言った。国王「面白いことして」と言った。面白い事なら、うちの親父は存在が面白いが?国王って暇なのかなぁ?いや、忙しいけど、つまらないのか?大変だなぁ。
私、トロ=デ=アーバンクルクは東方の国へと留学をしている。アーバンクルク王国にはこの国の第1王女が嫁入りしているから、ちょっとした縁がある。
まずは国王に挨拶しなくてはならないだろう。それが筋というものだろう。
「アーバンクルク王国より留学して参りましたトロ=デ=アーバンクルクです。お会いするのは2度目でしょうか?この国では主に文化を学びたいと思います」
「あー、アーバンクルク王国の王子か。久しいな。ちょっと見ないうちに大きくなった気がするが?」
「はい。20才になりました。義姉様ももう2人の御子を産んでいますよ?」
国王は動揺して、椅子から立ち上がった。
「何だと?あの娘、ろくに連絡を寄越さないから知らなんだ。儂に孫が生まれていたとは…」
「元気な男の子ですよ」
「情報感謝する。して、こちらの国の文化かぁ。この国で生活すればいいと思うが、貴殿の事は優秀だとアーバンクルク王国の国王から聞いている。…その際に孫の事でも伝えてくれれば」
「全く申し訳ありません。義姉様が連絡しているものだと思っていたものですから」
「…はぁ。仕方ないなぁ。せっかくの機会だ。『ラルク商会』で働くのはどうだ?働く機会などなかっただろう?商会で働いていれば、この国の文化は元より、他の国の文化もわかる。なーに、『ラルク商会』に儂が紹介状を書いてやろう」
私は椅子から立ち上がり、国王に腰を90度折って感謝した。
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