親バカ戦線異状アリ

satomi

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私は世間ではオネェと呼ばれる人種(?)に分類されるらしい。
これでも昔はちゃんと男・男してたのよ?ほら、実際息子だっているし。遺憾ながらついてるし,チッ忌々しい。
あらヤダ、男っぽくなっちゃった!

息子の名前は、ヴィックス=カイスター。これでも私は侯爵ヨ。だから、ヴィックスは次期侯爵様。
産まれた時はそりゃあもう、可愛かったわ~。
目に入れても痛くない!って感じだった。


それで、ヴィックスが学園初等部の時に超張り切って行ったら、白い目で見られたわ。悲しい…。ちょっと、本気で張り切っただけなのに。
逆にさぁ、侯爵として会議に出席しなきゃなんない時の方が苦痛の極み!
なんで私が男装しなきゃんないのよ!…ハイ、男です。生物学的にだけどネ♡

そういうわけで妻と離婚しました。
離婚理由って価値観の相違でいいのかしら?私は妻ならいい友達になれると思ったんだけどなぁ。向こうは‘旦那’を求めてたんだから仕方ないか。
やっぱ価値観の相違かな?どっちかが不貞行為をしましたとかじゃないわけだし。

それでね!ヴィックスなんだけど、仲いい子がいるのよ~。トロ=デ=アーバンクルクっていうの。名前からもわかるように、このアーバンクルク王国の王太子よ~。
そんな繋がりで国王と親ネットワークみたいなのができたわけ!


最初トロに、「両親に会ってもらいたい」って言われた時はそりゃあ緊張したわよ。トロの言葉って何かアレよね。プロポーズみたいよね。っとそれはさておきよ!
もう、男装すべきか、このままでいいか悩んだわ~。最初はね、一応会議に出席するみたいに男装して国王に謁見したけど、2度目からはもう普通に会うようになったわ。
お互いの息子自慢大会開催。もう両手で数えらんないくらい開催してるわよ。
そんなだから、王妃は呆れて見てるわね…。参加すればいいのに。

で、女の格好で王宮に出入りして国王と親しくしてるから、側妃狙い?とか噂されるのよ。絶対にありえないのに。王妃なんてそれがわかりきってるから、噂を微塵も気にしてないわ。



もう、ヴィックスもトロも20才になって、はぁ、あっという間なのねぇ。
で、なんか2人して留学する!って言いだした!
もう王宮での親会議(名称変更)は議題『息子が留学するとか言ってる~』となった。
ヴィックスは、獣人レインハルト国に、トロは東方の国にそれぞれ留学するらしい。2人とも優秀だから、奨学金で留学できちゃう。2人とも目的は『見聞を広げること』
視野が広いことは素晴らしいと思う。
でも…父を置いていくのは寂しい!

私も侯爵としての仕事があるし、国王も仕事があるしで追いかけることは不可能。

いや、確かにさぁ。ヴィックスが離れるの嫌で、ヴィックス宛の釣り書を握りつぶしてたし、国王だって、もう十分なのにトロに帝王学を学ばせようとしていたどぉ。
それが嫌だったのかなぁ?

おとーさんはさびしいです!子離れできてないと言われようがいいです!


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