6 / 29
閑話 悟の悲劇(?)~誰かタスケテ
しおりを挟む
とある日常、兄弟の末っ子・悟が普通に学校に行った。
「ラッキー!朝から眼福。悟クン見ちゃった♡」
「え~、わたしは見逃した。んー!くやしー!!」
「わたしは教室で見れるし~!」
「「い~な~」」
というのが悟の通う大学の朝の光景。
朝から実にめんどくさい。悟は医療系短大に通っている。悟は看護学科。当然のように女子が多い。悔しがってたりするのは悟とは違う学科若しくは学年の生徒なのだろう。
「えー、今日は編入生を紹介する」
(看護学科にねぇ。モノズキがいたもんだ)
「名前は中野丈一郎君だ」
「「きゃー、オトコよ!男子歓迎」」
(中野丈一郎……ん?まさかな?)
「中野丈一郎です。で・も、性転換手術してるからジョナサンって呼んでね☆」
もともとそれなりにイケメンなのでそこそこ美人で、サラサラロングストレート黒髪が彼女(?)の武器だろう。
(マジかよ?)
「悟くーん、会いたくて編入しちゃった☆」
悟・「俺は会いたくなかった(一生)」
「えー、冷たいー。クールなとこはお兄さんに似たのかしら?」
悟・「真面目に授業受けろよ」
「先生!着替えとかトイレは女子トイレですか?」
「君はなぁ――戸籍は男なんだよ。男子トイレ…」
「キャー!天国ー!着替えも男子更衣室?」
丈一郎はワクワクしている。
「そんなに喜ぶんなら、女子トイレで女子更衣室!反対の女子生徒はいるか?」
「「一応トイレはともかく更衣室はねぇ?」」
悟・「丈一郎は変態だ。男子が同じ更衣室にいたら、盗撮やら犯罪まがいの事されるぞ?」
「では、中野君は女子更衣室を使うように(学校から犯罪者を出すわけにはいかない!)」
悟の発言により丈一郎の処遇は決まった。
休み時間
「二人はどんな関係なの?」
悟・(まぁ、聞いてくるわな)
「関係って。そうね、秘密の人には言えない関係かしら?」
「「キャー!」」
俺は小声で丈一郎に言った。
悟・「余計な事は言うなよ?」
「もちろん、それは固くキャシー姉から言わるてる」
悟・「キャシーって誰だよ?」
「あら、キャサリン姉さんヨ」
俺はため息がでた。
悟・「―――ってことがあったんだよ」
聡尊・「「ご愁傷様」」
悟・「キャサリーン、俺の通ってるトコ丈一郎にリークした?」
キ・「丈一郎なんて呼ばないであげて~」
悟・「ジョナサン……」
尊・「あいつ、そんな源氏名なのか?」
キ・「わたしの事、慕ってくれて『キャシー姉』って呼んでくれるワ」
悟・「そうでなくて、リークしたか否かね?」
キ・「うーん、そんなに怒らないで~!ジョナサンがどうしてもっていうから~」
聡・「キャシーとジョナサンって仲なのか……」
悟・「俺のキャンパスライフが滅茶苦茶だよ」
瀬・「恐れ入ります、坊ちゃん方」
瀬蓮が現れた。
聡尊悟・「「「坊ちゃんはやめて」」」
瀬・「ご主人方。悟様、転校しますか?悟様の学力をもってすればどこの学校もウェルカム状
態でしょう」
キ・「ところで、瀬蓮ってまさにセバスチャンって感じヨネ。ところで、この兄弟の資産ってどのくらいあるのかしら?いっつも思ってたのヨ。手術代も取らないし、術後もなーんもかからないでしょ?」
瀬・「おおよそですが……この国の国家予算の10倍くらいかと」
聡・「そんなにあったのか……。どうりで手術室が最新(だよなぁ。異世界のだけど)……」
尊・「親父とおふくろ、どうやってお金貯めたんだ?」
悟・「あはは。錬金術ー」
聡・「……で、悟は転校するのか?」
悟・「うーん。別に離れ難い友達がいるとかじゃないんだけどさぁ。ここから通いやすいし。キャサリンさえリークしなければねぇ」
キ・「いや~ん、三人に見つめられると照れちゃうじゃない!んもうっ、悪かったわよ!ジョナサンにはあんまり悟クンにくっつかないように指導しておく」
悟・「ついでに、あいつに学校に来るときは男の服を着るように指導してくれよ。初日でぶちかましてるから意味ないけど、世の中にはギャップ萌えと言うものもあるからな」
キ・「……わかったわ」
聡尊悟・「「「裏の事も口封じでな」」」
キ・「それはわかってる。表の喫茶店だって、いきなり女子大生だらけになったら鬱陶しいでしょう?表の話もしないように言う」
悟・「むしろ、俺に関わるな」
最後の一言が悟様の正直な気持ちでしょうな。丈一郎さんは罰を与えたつもりが、馴染んでしまった奇特な人物で……。我々としても複雑な思いです。キャサリン様は自分を慕ってくれているのでいいのでしょうけど。
「ラッキー!朝から眼福。悟クン見ちゃった♡」
「え~、わたしは見逃した。んー!くやしー!!」
「わたしは教室で見れるし~!」
「「い~な~」」
というのが悟の通う大学の朝の光景。
朝から実にめんどくさい。悟は医療系短大に通っている。悟は看護学科。当然のように女子が多い。悔しがってたりするのは悟とは違う学科若しくは学年の生徒なのだろう。
「えー、今日は編入生を紹介する」
(看護学科にねぇ。モノズキがいたもんだ)
「名前は中野丈一郎君だ」
「「きゃー、オトコよ!男子歓迎」」
(中野丈一郎……ん?まさかな?)
「中野丈一郎です。で・も、性転換手術してるからジョナサンって呼んでね☆」
もともとそれなりにイケメンなのでそこそこ美人で、サラサラロングストレート黒髪が彼女(?)の武器だろう。
(マジかよ?)
「悟くーん、会いたくて編入しちゃった☆」
悟・「俺は会いたくなかった(一生)」
「えー、冷たいー。クールなとこはお兄さんに似たのかしら?」
悟・「真面目に授業受けろよ」
「先生!着替えとかトイレは女子トイレですか?」
「君はなぁ――戸籍は男なんだよ。男子トイレ…」
「キャー!天国ー!着替えも男子更衣室?」
丈一郎はワクワクしている。
「そんなに喜ぶんなら、女子トイレで女子更衣室!反対の女子生徒はいるか?」
「「一応トイレはともかく更衣室はねぇ?」」
悟・「丈一郎は変態だ。男子が同じ更衣室にいたら、盗撮やら犯罪まがいの事されるぞ?」
「では、中野君は女子更衣室を使うように(学校から犯罪者を出すわけにはいかない!)」
悟の発言により丈一郎の処遇は決まった。
休み時間
「二人はどんな関係なの?」
悟・(まぁ、聞いてくるわな)
「関係って。そうね、秘密の人には言えない関係かしら?」
「「キャー!」」
俺は小声で丈一郎に言った。
悟・「余計な事は言うなよ?」
「もちろん、それは固くキャシー姉から言わるてる」
悟・「キャシーって誰だよ?」
「あら、キャサリン姉さんヨ」
俺はため息がでた。
悟・「―――ってことがあったんだよ」
聡尊・「「ご愁傷様」」
悟・「キャサリーン、俺の通ってるトコ丈一郎にリークした?」
キ・「丈一郎なんて呼ばないであげて~」
悟・「ジョナサン……」
尊・「あいつ、そんな源氏名なのか?」
キ・「わたしの事、慕ってくれて『キャシー姉』って呼んでくれるワ」
悟・「そうでなくて、リークしたか否かね?」
キ・「うーん、そんなに怒らないで~!ジョナサンがどうしてもっていうから~」
聡・「キャシーとジョナサンって仲なのか……」
悟・「俺のキャンパスライフが滅茶苦茶だよ」
瀬・「恐れ入ります、坊ちゃん方」
瀬蓮が現れた。
聡尊悟・「「「坊ちゃんはやめて」」」
瀬・「ご主人方。悟様、転校しますか?悟様の学力をもってすればどこの学校もウェルカム状
態でしょう」
キ・「ところで、瀬蓮ってまさにセバスチャンって感じヨネ。ところで、この兄弟の資産ってどのくらいあるのかしら?いっつも思ってたのヨ。手術代も取らないし、術後もなーんもかからないでしょ?」
瀬・「おおよそですが……この国の国家予算の10倍くらいかと」
聡・「そんなにあったのか……。どうりで手術室が最新(だよなぁ。異世界のだけど)……」
尊・「親父とおふくろ、どうやってお金貯めたんだ?」
悟・「あはは。錬金術ー」
聡・「……で、悟は転校するのか?」
悟・「うーん。別に離れ難い友達がいるとかじゃないんだけどさぁ。ここから通いやすいし。キャサリンさえリークしなければねぇ」
キ・「いや~ん、三人に見つめられると照れちゃうじゃない!んもうっ、悪かったわよ!ジョナサンにはあんまり悟クンにくっつかないように指導しておく」
悟・「ついでに、あいつに学校に来るときは男の服を着るように指導してくれよ。初日でぶちかましてるから意味ないけど、世の中にはギャップ萌えと言うものもあるからな」
キ・「……わかったわ」
聡尊悟・「「「裏の事も口封じでな」」」
キ・「それはわかってる。表の喫茶店だって、いきなり女子大生だらけになったら鬱陶しいでしょう?表の話もしないように言う」
悟・「むしろ、俺に関わるな」
最後の一言が悟様の正直な気持ちでしょうな。丈一郎さんは罰を与えたつもりが、馴染んでしまった奇特な人物で……。我々としても複雑な思いです。キャサリン様は自分を慕ってくれているのでいいのでしょうけど。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
俺の娘、チョロインじゃん!
ちゃんこ
ファンタジー
俺、そこそこイケてる男爵(32) 可愛い俺の娘はヒロイン……あれ?
乙女ゲーム? 悪役令嬢? ざまぁ? 何、この情報……?
男爵令嬢が王太子と婚約なんて、あり得なくね?
アホな俺の娘が高位貴族令息たちと仲良しこよしなんて、あり得なくね?
ざまぁされること必至じゃね?
でも、学園入学は来年だ。まだ間に合う。そうだ、隣国に移住しよう……問題ないな、うん!
「おのれぇぇ! 公爵令嬢たる我が娘を断罪するとは! 許さぬぞーっ!」
余裕ぶっこいてたら、おヒゲが素敵な公爵(41)が突進してきた!
え? え? 公爵もゲーム情報キャッチしたの? ぎゃぁぁぁ!
【ヒロインの父親】vs.【悪役令嬢の父親】の戦いが始まる?
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる