急に王妃って言われても…。オジサマが好きなだけだったのに…

satomi

文字の大きさ
14 / 18

14.やってきた王配候補

しおりを挟む

 1週間後、ラクトフェン王子がこのラックス王国にやって来た!
「初めまして。ここより西方のウエストクール王国第3王子をしております、ラクトフェン=ウエストクールと申します。以後お見知りおきを」
「スイッチ=ラックスだ。一応この国の国王だ。よろしくな。いろんな国をまわっていると聞いたが目的は?」
 なんて言うか、ストレートというか、不躾というか……。
「他国を巡る目的ですか?私は第3王子という地位で、王位継承権はあるものの使用することはないでしょうからね。趣味の一環ですか?他国の文化を実際に見て体験することが好きなんです」
 なるほどなぁ。陛下にもひるまずになかなか私には好印象な受け答えだ。
「私達より年上でしょうか?申し遅れました。えーと、一応王太子をしてますアレックス=ラックスと申します。13才です。」
「あ、遅くなり失礼します。私はこの国の王妃ミシェル=ラックスと申します。よろしくね」
 フランク過ぎただろうか?ドキドキするなぁ。
「私はリック=ラックス、第2王子。趣味は魔術。よろしくお願いします」
「私はサンドラ=ラックスよ。趣味……政かしら?」
 おいおい!ラクトフェン王子がどうしようって顔してるけど?大丈夫なの~!
「3人は三つ子なのよ~。全員13才ね。アレックスが長男だから一応の王太子だけど、いろいろ思惑あるのよ!」
 イカン、危なく他国の人間にこの国の内情をさらけ出すところだった。
「あ、最近首座ったかなぁって双子がこの下にいるわよ?男女の双子!」
「可愛らしいでしょうね。陛下と王妃殿下は美男美女って感じですから」
 そうなのか?陛下は……まぁわかる。前・国王陛下に似てきたんだもんね。
「サンドラ王女。趣味が政なのですか?今まで巡ってきた国の中でもそのような王女には会ったことがありません」
 普通じゃないもんね。サンドラは賢いのよ。

 陛下に許可をもらわなければ、サンドラの王配探しをしていると。
「陛下、サンドラの事ラクトフェン王子に伝えて、王配候補って言っていいかな?」
「私から言おう」
 なんだか、言葉が重くなるけどいいかなぁ?
「ラクトフェン王子、これはラックス王国の存亡に関わる事なので、内密にお願いしたい。えー、サンドラなんだが賢いんだ」
「いいではないですか?」
「尋常じゃないぞ?この国の王太子の肩書を持っているのはアレックスだが、実際にこの国を継ぐ予定なのは「サンドラ王女ですか?」」
 話が早い!
「まぁ、そうなんだ。アレックスは武術で、リックは魔術でサンドラを支えると言っている。ここまではよい。問題はこの後だ。サンドラの王配……」
 陛下が言いにくそうなのでやっぱり私が言おう。

「そうなのよ!あまりにもサンドラが優秀でね?サンドラが女王になった時に隣で支えるようないい方がなかなかいらっしゃらなくて。貴方に白羽の矢が刺さったの!」
「私ですか?」
「そうなのよ。サンドラの好みだってあるじゃない?いくら賢くても、脂ギッシュな王配は私だって義理の息子にしたくないわ」
「はあ」
「サンドラの好みはね…」
「母様!」
 サンドラに遮られた。
「えーっと、この王城を案内しますわ。庭だって庭師が頑張って美しくしているから見ていただきたいですし―――」
 サンドラ……雨天で庭の案内は無理よ。城の中の案内にしておきなさいな。

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

可愛い妹を母は溺愛して、私のことを嫌っていたはずなのに王太子と婚約が決まった途端、その溺愛が私に向くとは思いませんでした

珠宮さくら
恋愛
ステファニア・サンマルティーニは、伯爵家に生まれたが、実母が妹の方だけをひたすら可愛いと溺愛していた。 それが当たり前となった伯爵家で、ステファニアは必死になって妹と遊ぼうとしたが、母はそのたび、おかしなことを言うばかりだった。 そんなことがいつまで続くのかと思っていたのだが、王太子と婚約した途端、一変するとは思いもしなかった。

他人の婚約者を誘惑せずにはいられない令嬢に目をつけられましたが、私の婚約者を馬鹿にし過ぎだと思います

珠宮さくら
恋愛
ニヴェス・カスティリオーネは婚約者ができたのだが、あまり嬉しくない状況で婚約することになった。 最初は、ニヴェスの妹との婚約者にどうかと言う話だったのだ。その子息が、ニヴェスより年下で妹との方が歳が近いからだった。 それなのに妹はある理由で婚約したくないと言っていて、それをフォローしたニヴェスが、その子息に気に入られて婚約することになったのだが……。

見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです

珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。 その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。 それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。

存在感と取り柄のない私のことを必要ないと思っている人は、母だけではないはずです。でも、兄たちに大事にされているのに気づきませんでした

珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれた5人兄弟の真ん中に生まれたルクレツィア・オルランディ。彼女は、存在感と取り柄がないことが悩みの女の子だった。 そんなルクレツィアを必要ないと思っているのは母だけで、父と他の兄弟姉妹は全くそんなことを思っていないのを勘違いして、すれ違い続けることになるとは、誰も思いもしなかった。

お姉様。ずっと隠していたことをお伝えしますね ~私は不幸ではなく幸せですよ~

柚木ゆず
恋愛
 今日は私が、ラファオール伯爵家に嫁ぐ日。ついにハーオット子爵邸を出られる時が訪れましたので、これまで隠していたことをお伝えします。  お姉様たちは私を苦しめるために、私が苦手にしていたクロード様と政略結婚をさせましたよね?  ですがそれは大きな間違いで、私はずっとクロード様のことが――

手作りお菓子をゴミ箱に捨てられた私は、自棄を起こしてとんでもない相手と婚約したのですが、私も含めたみんな変になっていたようです

珠宮さくら
恋愛
アンゼリカ・クリットの生まれた国には、不思議な習慣があった。だから、アンゼリカは必死になって頑張って馴染もうとした。 でも、アンゼリカではそれが難しすぎた。それでも、頑張り続けた結果、みんなに喜ばれる才能を開花させたはずなのにどうにもおかしな方向に突き進むことになった。 加えて好きになった人が最低野郎だとわかり、自棄を起こして婚約した子息も最低だったりとアンゼリカの周りは、最悪が溢れていたようだ。

見知らぬ子息に婚約破棄してくれと言われ、腹の立つ言葉を投げつけられましたが、どうやら必要ない我慢をしてしまうようです

珠宮さくら
恋愛
両親のいいとこ取りをした出来の良い兄を持ったジェンシーナ・ペデルセン。そんな兄に似ずとも、母親の家系に似ていれば、それだけでもだいぶ恵まれたことになったのだが、残念ながらジェンシーナは似ることができなかった。 だからといって家族は、それでジェンシーナを蔑ろにすることはなかったが、比べたがる人はどこにでもいるようだ。 それだけでなく、ジェンシーナは何気に厄介な人間に巻き込まれてしまうが、我慢する必要もないことに気づくのが、いつも遅いようで……。

見るに堪えない顔の存在しない王女として、家族に疎まれ続けていたのに私の幸せを願ってくれる人のおかげで、私は安心して笑顔になれます

珠宮さくら
恋愛
ローザンネ国の島国で生まれたアンネリース・ランメルス。彼女には、双子の片割れがいた。何もかも与えてもらえている片割れと何も与えられることのないアンネリース。 そんなアンネリースを育ててくれた乳母とその娘のおかげでローザンネ国で生きることができた。そうでなければ、彼女はとっくに死んでいた。 そんな時に別の国の王太子の婚約者として留学することになったのだが、その条件は仮面を付けた者だった。 ローザンネ国で仮面を付けた者は、見るに堪えない顔をしている証だが、他所の国では真逆に捉えられていた。

処理中です...