上 下
3 / 24

3話 リョウフィーバー☆

しおりを挟む
――なにやら今度は男に囲まれてる。助けるか…
「リョウに何か用ですか?」
「翔ー!どうしよう?」
「バスケ部の勧誘に来てたんだよ」
――あぁ、今日の部活でリョウ大活躍だったから!
「まだ日本の文化がよくわかってないっぽいので、助っ人とかで勘弁してやってください。時間が空いているようでしたら参加を促しますので」
――こんなもんか?
「翔!勝手な約束するなよ‼」
「一応その場は治めたじゃん。あとはお前がなんとかしろよ。これもコミュニケーションの訓練」
――その後体育の度に新たな部活から勧誘を受け、俺はそれをフォローするのが続いた

「なぁ、お前って武術もできんの?」
「うーん、ルールブックは読んだけどどうかな?剣道はわからない。フェンシングのほうができるかなぁ?」

――地獄耳腐女子が武術系の部活にこの情報をリークしたため、翌日から武術系の部活からの勧誘がスタートした
「ねぇ、いっそのことリョウ君は文化系の部活でも活躍しそうだよね」
――ただのミーハーの発言なのに、文化系の部活もリョウの勧誘に乗り出した。俺の仕事が増えた。もう学校中がリョウフィーバーだった。…帰りはどうしよう
「翔。本で読んだんだけどさぁ。日本てニンジャの話あるでしょ?それ、できるかも!」
――何をバカな…イケメン連日の囲みで壊れたか?
 と思っていた。しかし、家の前は部活の勧誘やらリョウのファンやらでとても入れそうもなかったのに気づくと庭にいた。
「おかえり~二人とも‼今日の夕飯はリョウ君の好物ハンバーグよ‼二人とも手を洗っていらっしゃい」
――我が家もリョウ基準なのか…
「ただいまー。なんか家の前すごいことになってたけど、大物政治家とか匿ってるのか?他に考えられるのは…スキャンダラスな芸能人」
――半分当たりだ。スキャンダラスでも芸能人でもないが
「お、今日の夕飯はハンバーグか。もう‼アヤメ…俺の想いを汲んでくれたのか?」
「いやぁねぇ、ア・ナ・タ♡これはリョウ君の好物でもあるのよ。あなたへのとっておきはあとで♡」
「仕方ないなあぁ」
――俺の中で七不思議のようなものだ。何故このラブラブ夫婦で俺に兄弟がいないんだろう?と子作りのことを勉強してからというもの思ってならない
「リョウ、こんな両親で悪いな」
「翔、いいじゃないか。俺はこういうの面白くて好きだ」
――それは他人だからの意見だろうな。一緒に買い物とか勘弁
「翔、相談があるんだけど?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

(完)私を捨てるですって? ウィンザー候爵家を立て直したのは私ですよ?

青空一夏
恋愛
私はエリザベート・ウィンザー侯爵夫人。愛する夫の事業が失敗して意気消沈している夫を支える為に奮闘したわ。 私は実は転生者。だから、前世の実家での知識をもとに頑張ってみたの。お陰で儲かる事業に立て直すことができた。 ところが夫は私に言ったわ。 「君の役目は終わったよ」って。 私は・・・・・・ 異世界中世ヨーロッパ風ですが、日本と同じような食材あり。調味料も日本とほぼ似ているようなものあり。コメディのゆるふわ設定。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた

リオール
恋愛
だから? それは最強の言葉 ~~~~~~~~~ ※全6話。短いです ※ダークです!ダークな終わりしてます! 筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。 スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。 ※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

【完結】婚約を解消して進路変更を希望いたします

宇水涼麻
ファンタジー
三ヶ月後に卒業を迎える学園の食堂では卒業後の進路についての話題がそここで繰り広げられている。 しかし、一つのテーブルそんなものは関係ないとばかりに四人の生徒が戯れていた。 そこへ美しく気品ある三人の女子生徒が近付いた。 彼女たちの卒業後の進路はどうなるのだろうか? 中世ヨーロッパ風のお話です。 HOTにランクインしました。ありがとうございます! ファンタジーの週間人気部門で1位になりました。みなさまのおかげです! ありがとうございます!

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

処理中です...