暗殺者は異世界でスローライフ

satomi

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水田作るのって力技だな。卵と肉の方はカオリに、接客はサグルに頼んで俺は水田作成中。
俺が買ってきた苗の数的にはそんなに広い水田は必要ないんだよなぁ。せいぜいダブルベッドくらいの広さがあれば十分。
鍬はご近所さんからお借りしました。「お兄ちゃん、家庭菜園でもやるのかい?若いっていいねぇ。奥さんもいて、養鶏もして、家庭菜園もする元気があるんだから」と、言われた。農家が思う『家庭菜園』とはどんな規模のものなのだろう?

はぁ、あとは水を引くだけ…。水!…どこから引こう?
俺がオロオロしていると、カオリが来てくれた。
「水でしょ?絶対ないと思って来てみたら、ほんとに無くて、オロオロしてるんだもん。いいもの見せてもらったわ。お礼に……」
流石、聖女。光ったと思ったら俺が耕した所になみなみとした水が!
「やったー!水田ができたー!!」

サグルに早速苗を植えてもらった。そこは素人水田に足をとられる。
「ドンマイだー!サグル頑張れー!!」何かテンションがあがった。

「ご近所さんに聞いたんだけど、米は苗を植えるんじゃなくて、種をまず植えて苗を作るらしい」
ほう。
「それから水田」
へぇー、難しいんだなぁ。

サグルが水田に苗を植え終わった。

カオリが水田の水に手を入れて、なんか唱えた。
カオリが光ってる。苗が一気に成長した。ついでに水田の水もなくなった。

「さぁ、サグル!鎌を持って収穫だー!!」


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