大魔王の娘に転生したのはいいが、何故か幼なじみたちが勇者として現れた

年齢は？

「う～へぇ～」
「あはは、クルア姫もまだまだお子様だね。」
薬を飲んで苦さに机に突っ伏した私を見てナルサさんが笑った。
「幼女にお子様って言われたくないです···。」
「いや、私年齢的には成人してるからね？」
えっへんと胸を張る幼女···ナルサさん。　
「魔族の成人って何歳なんですか？」

「百歳。」

「！···私まだまだ子供じゃないですか!!」
「ちなみに、君の体術の師匠グレンもまだまだこ・ど・も。」
人差し指で『こども』強調する幼女。

···なんかのフリですかね。

「っていうか、ナルサさんは何歳なんですか？」
「私？
私は···、何歳だっけ？」
私に向けて疑問を投げるナルサさん。
···わざと、ではなさそう。
「覚えて無いんですか？」
「うーん、この姿になってから歳なんて気にしたことないからな～。
何歳になってもどうせこのままだし。
むしろ、老けるのが羨ましいくらいだよ！」

今この人、全世界の老けを気にしてる人を敵にまわしたんじゃないかな？

「ちなみに、クシャーナは1036歳だよ。」
「···なんで自分のは覚えてないのに他人の歳は覚えてるんですか。
しかも、お母様···。」
「いや、彼女は歳を気にしてたから。
1000歳いってるのにあの美貌はあり得ないと思うんだけど、本人はそう思わないみたいで誕生日が来る度にため息ついてたね。」
やれやれ、とナルサさんは頭を振った。

てか、お母様1000歳いってたんだ···。
見た目二十代前半にしか見えなかった。