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side木霊 一言いい?
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「···死ぬかと思った。」
「ごめんね、本当にごめん。」
地面に手をつきゼーゼー言ってる私にちーが謝罪する。
「落ち着いたところで私の自己紹介をさせていただきます。」
─いや、今さら!?てか、今かよ!!─
という、言葉はとりあえず話が長くなりそうなので飲み込む。
「私の名前はレアジード、この国の王宮魔導師をしております。
これから、皆様のサポートをいろいろさせていただきますのでよろしくお願いいたします。」
レアジードさんが深々とお辞儀をした。
「えっと、水城玲奈(みずきれな)です。
よろしくお願いいたします。」
「東條木霊(とうじょうこだま)です、よろしくお願いします。」
「海野千華(うんのちはな)です。
よろしくお願いします。」
私たちもお辞儀をする。
「皆様いい響きのお名前ですね。
私のことはジードとお呼びください。
それと、いつまでもここに留まるのも息が詰まってしまいますから、場所を変えてから説明させていただきます。」
「ここは、王宮なんですか?」
ちーが小さく手を挙げて言った。
「はい、ここは王宮の地下になります。
では、参りましょうか。」
このあと、私たちは地下から出て大きな円形の広間に連れていかれた。
「ようこそ、お待ちしておりました。勇者様方。」
そこには、段が高くなったところに豪華な椅子が置いてあり、小太りしたお爺さんが座っていた。
この人がこの国の王様なのだろう、···多分。
他に、側近と言われる人っぽい人も立ってる。
それよりも──
この部屋すっごく豪華。
というか豪華絢爛って言う方がしっくり来る。
部屋の柱一本一本に細かい装飾が施されているし、天井は大きなシャンデリア。
窓は上部がステンドグラスになっていて枠は金色でこれまた細かい装飾。
壁は白く、床はピカピカ。
まさに、この一部屋で権力を感じられる。
他の二人も目を丸くして部屋を見ていた。
「王が声をかけているのです。
早く、面を下げなさい。」
そんな私たちを見て、側近っぽい人が言った。
てか、本当に王様だったんだ。
「これこれ、良いのだ。
我が国を救いに来てくださった勇者様方なのだから、こちらが頭を下げるのが礼儀だろう。」
王様が側近っぽい人に笑いかけた。
一言良いだろうか。
私たち、突然召喚されただけなんだってば。
「ごめんね、本当にごめん。」
地面に手をつきゼーゼー言ってる私にちーが謝罪する。
「落ち着いたところで私の自己紹介をさせていただきます。」
─いや、今さら!?てか、今かよ!!─
という、言葉はとりあえず話が長くなりそうなので飲み込む。
「私の名前はレアジード、この国の王宮魔導師をしております。
これから、皆様のサポートをいろいろさせていただきますのでよろしくお願いいたします。」
レアジードさんが深々とお辞儀をした。
「えっと、水城玲奈(みずきれな)です。
よろしくお願いいたします。」
「東條木霊(とうじょうこだま)です、よろしくお願いします。」
「海野千華(うんのちはな)です。
よろしくお願いします。」
私たちもお辞儀をする。
「皆様いい響きのお名前ですね。
私のことはジードとお呼びください。
それと、いつまでもここに留まるのも息が詰まってしまいますから、場所を変えてから説明させていただきます。」
「ここは、王宮なんですか?」
ちーが小さく手を挙げて言った。
「はい、ここは王宮の地下になります。
では、参りましょうか。」
このあと、私たちは地下から出て大きな円形の広間に連れていかれた。
「ようこそ、お待ちしておりました。勇者様方。」
そこには、段が高くなったところに豪華な椅子が置いてあり、小太りしたお爺さんが座っていた。
この人がこの国の王様なのだろう、···多分。
他に、側近と言われる人っぽい人も立ってる。
それよりも──
この部屋すっごく豪華。
というか豪華絢爛って言う方がしっくり来る。
部屋の柱一本一本に細かい装飾が施されているし、天井は大きなシャンデリア。
窓は上部がステンドグラスになっていて枠は金色でこれまた細かい装飾。
壁は白く、床はピカピカ。
まさに、この一部屋で権力を感じられる。
他の二人も目を丸くして部屋を見ていた。
「王が声をかけているのです。
早く、面を下げなさい。」
そんな私たちを見て、側近っぽい人が言った。
てか、本当に王様だったんだ。
「これこれ、良いのだ。
我が国を救いに来てくださった勇者様方なのだから、こちらが頭を下げるのが礼儀だろう。」
王様が側近っぽい人に笑いかけた。
一言良いだろうか。
私たち、突然召喚されただけなんだってば。
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