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第1章 運命
第八話 ギルド
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はあ、眠い。
俺は朝起きて手を見たら前使っていたスマホを握っていた。
取りあえず俺は、スマホをポケットに入れてリアンと一緒に朝食を摂りに行った。
「ふう、お腹一杯になったな」
「そうね」
俺達は朝食を摂り、今後の事を考えていた。
取りあえず今日で宿の契約が切れるので更新するかリアンに聞いたら、俺に任せると言ってきた。
俺的には素材を採取したり色々したいから二日くらいは野宿することを聞いたらあっさり了承した。
無理しなくていいよ、と言ったら好きで着いて来ているからいいと言ってきた。
冗談で、俺の事好きなのか聞いたら顔を真っ赤にして殴られた。
確かに変なこと聞いた俺に非があるとはいえ腹パンはきついです、ハイ。
そんなことを考えているとリアンが、そうえばっといった顔をして俺に聞いてきた。
「そうえばシンは、ギルドには行かないの?」
「ギルドか......」
確か依頼を受けたりする所だったはず。
でも俺は素材を集めはしても、魔物とはそんなにまだ戦ったことはないから戦力外だろう。
「一応覗くだけ覗きましょうよ」
「う~ん......わかった」
まあ覗くだけならいいか、と思い俺は着替えて荷物を背負い、リアンと一緒にトラリィアのギルドへ向かった。
「うわ~......大きいな」
何が大きいかというと、中の依頼ボードが黒板の三倍近くは大きかったのだ。
そして俺はその中の依頼がどんなのか見ていた。
「スライム五匹の討伐に、こっちはウルフ三匹の討伐か」
リアンなら楽勝だろうけど、俺はできてもスライム討伐ぐらいだろう。
ウルフなんて相手にしたら、俺が奴らに狩られるだろう。
取りあえず俺は、受付でスライム五匹の討伐を受けた
「さて、受けたはいいが武器を買わなければな」
俺はリアンに鍛冶屋に行くことを伝えて、近くの鍛冶屋で軽い剣を探した。
するといかつい鍛冶屋のおっさんが出てきた。
「なんだ? めぼしいものはあったか?」
「いえ、軽い細身の剣を探していまして......」
そういうと、おっさんは奥から銀製のレイピアを取り出した。
「こいつはどうだ? 軽いしかなり使いやすいと思うぜ」
確かにこいつは使いやすそうだ。
俺はこのレイピアを金貨五枚で買った。
剣を買った俺は、ギルドに戻ってリアンと合流して町の外に出た。
「スライムは確か平原にいるからそんなにきつくは無いと思うわ」
「ただ、油断すると突然変異したスライムに遭遇するかもしれないから気を付けてね」
確かに記憶には突然変異したスライムは毒を持っていたりするようだ。
その毒にも、体を麻痺させたりする毒や、命を奪う毒など色々あるようだ。
そんなことを考えていると、目の前には普通種のスライムが二匹現れていた。
「今回は素材の事は関係無しでいいよ」
「そう? じゃあまとめて一掃するね」
そういうと、リアンはランク四の火炎魔法をスライムに放ち、気が付くと目の前のスライムはどこにもいなかった。
「後三匹ね」
嘘だろ......あの威力でランク四なのか。
俺は、絶対にリアンは怒らせないようにしようと心の中でそう思った。
その後もリアンの火炎魔法で残る三匹も楽々と討伐していった。
あれ? ひょっとして俺はお荷物ですか?
そう思いながら帰っている途中、後ろからウルフの群れが襲い掛かってきた。
「きゃあ!?」
しまった、奴らさっきリアンがスライムを楽々と討伐している所を見ていやがった。
それで奴らは、戦力外の俺には目もくれずにリアンを襲ったのか。
だがそれは奴らにとってのミスだ、なぜならこの時のためにあるものを用意しておいたのだ。
「こっちだ犬ども!」
俺はウルフ達に石ころを投げた。
すると都合よくこっちに矛先が向いてくれた。
そして俺は鞄からある薬を取り出した。
「食らいやがれ!」
俺は薬をウルフたちに投げつけた。
すると奴らは、その薬を食らった瞬間はそうでもなかったが、五秒ぐらいすると体を痙攣させて倒れていった。
そう、俺が投げていたのはスライムのコアを粉砕して混ぜた麻痺薬なのだ。
鍛冶屋に行ってギルドに行っている時に素材を集めて一応作っておいたのだ。
そして俺はウルフの頭上にレイピアを突き刺していき、とどめを刺していった。
「ふうぅ~、流石に疲れた」
俺たちはギルドに行き、スライムを討伐したことを伝えると銀貨四枚を報酬でもらった。
まあ、スライム相手ならこれぐらいが妥当なんだろう。
その後は、その銀貨で宿で二人部屋を借りた。
俺は素材屋に向かうことを伝えると、リアンは疲れたらしく宿で休むらしい。
魔法使いは、結構気疲れするらしい。
まだ余裕のあった俺は素材屋でいくつか素材を買った。
主に買った物はニトロ草を金貨一枚で二十五本を買った。
「いや~、こんだけのニトロ草を買うってことはお客さんは薬草師さんかい? やっぱり鉱石採取ツアーに出るのかい?」
なんだそれ? 俺はただ魔物にために買ったつもりだがそんなことあるなんて初耳だ。
「あの、その話詳しく聞かせてくれませんか?」
「なんだツアーに出るのかと思ったけど違ったのかい、鉱石ツアーはこの国の王が気まぐれで主催している素材採取ツアーだよ、鉄とか銀とか運が良ければクリスタルとかも見つかるときもあるよ」
なに!? クリスタルだと、それはいかざるを得ないな。
でも何で王は自分の損するようなことしているのだろう?
鉄や銀、運よくクリスタルとかを売ればかなりの収入になるはず。
「なんでこの国の王は、その採取ツアーを開催するんですか? 売ればかなりの金が王の手元にいくはずなのに」
「まあ、他から見ればそう思うだろうね......だけどこの国の王、クラット王はそんなことには興味ないみたいでいつからかこうやって気まぐれで開催しているんだよ」
無欲とは驚いた、普通の王どころか人なら自分に徳があることは人には教えないはずだ。
俺は口を開けて驚いていた。
「まあ、驚くのも無理ないね、でも人柄も良くてこの国ではみんなに愛されているんだよ」
そうえば、レイズニアには何て名前の王がいたんだろう。
いつかレイズニアへ戻った時にエレアに聞いてみるかな。
「開催される日は明後日だから準備した方がいいよ」
俺はそういわれると店を出て宿に向かった。
ふと俺は時計を見ると、少し夕食の時間に遅れていた。
「ヤバい!? 間に合うかこれ」
急いで宿に向かい、食堂に行くともう夕食は下げられていた。
嘘だろ......情報の代わりに飯抜きとか冗談でも笑えねーよ......
そう思いながらうなだれていると、リアンが声かけてきた。
「お腹すいているなら何か作ろうか?」
俺はその言葉を聞いて歓喜した。
すると、リアンは顔を赤くして俺の手を握り部屋向かい走った。
「何を作ってくれるの?」
「おにぎりよ、今は材料的にそれしか作れない、だけど作る場所が無いの」
まだだ、こんな事でリアンの手作りおにぎりをあきらめるわけにはいかない。
俺はある道具の事を思い出した。
それは、夢の中でユーリからもらったスマホだ。
あれを使うと自分だけの空間が作れるから場所の問題なんて関係ないのだ。
「場所なら問題ないよ」
そういい、俺はスマホを使うと目の前にドアが現れた。
何かどこかにありそうなドアだな。
そう思いながら開けると、中は白い空間になっていた。
確かにこれなら色々できそうだ。
そう思っているとリアンが驚いた表情で聞いてきた。
「シンの持っているその道具一体どこで手に入れたの?」
「ある人からもらったんだよ、とにかくもうお腹すいて倒れそう」
そういうと、リアンは急いでおにぎりを握ってくれた。
今の俺からしてリアンは、女神のように思えた。
そうして俺は三つ近く食べると満腹になり、元の宿に戻ってリアンに色々聞かれたが、取りあえず高級な魔道具と言ってごまかした。
その後は、取りあえずもう眠かったのでベットで休むことにした。
俺は朝起きて手を見たら前使っていたスマホを握っていた。
取りあえず俺は、スマホをポケットに入れてリアンと一緒に朝食を摂りに行った。
「ふう、お腹一杯になったな」
「そうね」
俺達は朝食を摂り、今後の事を考えていた。
取りあえず今日で宿の契約が切れるので更新するかリアンに聞いたら、俺に任せると言ってきた。
俺的には素材を採取したり色々したいから二日くらいは野宿することを聞いたらあっさり了承した。
無理しなくていいよ、と言ったら好きで着いて来ているからいいと言ってきた。
冗談で、俺の事好きなのか聞いたら顔を真っ赤にして殴られた。
確かに変なこと聞いた俺に非があるとはいえ腹パンはきついです、ハイ。
そんなことを考えているとリアンが、そうえばっといった顔をして俺に聞いてきた。
「そうえばシンは、ギルドには行かないの?」
「ギルドか......」
確か依頼を受けたりする所だったはず。
でも俺は素材を集めはしても、魔物とはそんなにまだ戦ったことはないから戦力外だろう。
「一応覗くだけ覗きましょうよ」
「う~ん......わかった」
まあ覗くだけならいいか、と思い俺は着替えて荷物を背負い、リアンと一緒にトラリィアのギルドへ向かった。
「うわ~......大きいな」
何が大きいかというと、中の依頼ボードが黒板の三倍近くは大きかったのだ。
そして俺はその中の依頼がどんなのか見ていた。
「スライム五匹の討伐に、こっちはウルフ三匹の討伐か」
リアンなら楽勝だろうけど、俺はできてもスライム討伐ぐらいだろう。
ウルフなんて相手にしたら、俺が奴らに狩られるだろう。
取りあえず俺は、受付でスライム五匹の討伐を受けた
「さて、受けたはいいが武器を買わなければな」
俺はリアンに鍛冶屋に行くことを伝えて、近くの鍛冶屋で軽い剣を探した。
するといかつい鍛冶屋のおっさんが出てきた。
「なんだ? めぼしいものはあったか?」
「いえ、軽い細身の剣を探していまして......」
そういうと、おっさんは奥から銀製のレイピアを取り出した。
「こいつはどうだ? 軽いしかなり使いやすいと思うぜ」
確かにこいつは使いやすそうだ。
俺はこのレイピアを金貨五枚で買った。
剣を買った俺は、ギルドに戻ってリアンと合流して町の外に出た。
「スライムは確か平原にいるからそんなにきつくは無いと思うわ」
「ただ、油断すると突然変異したスライムに遭遇するかもしれないから気を付けてね」
確かに記憶には突然変異したスライムは毒を持っていたりするようだ。
その毒にも、体を麻痺させたりする毒や、命を奪う毒など色々あるようだ。
そんなことを考えていると、目の前には普通種のスライムが二匹現れていた。
「今回は素材の事は関係無しでいいよ」
「そう? じゃあまとめて一掃するね」
そういうと、リアンはランク四の火炎魔法をスライムに放ち、気が付くと目の前のスライムはどこにもいなかった。
「後三匹ね」
嘘だろ......あの威力でランク四なのか。
俺は、絶対にリアンは怒らせないようにしようと心の中でそう思った。
その後もリアンの火炎魔法で残る三匹も楽々と討伐していった。
あれ? ひょっとして俺はお荷物ですか?
そう思いながら帰っている途中、後ろからウルフの群れが襲い掛かってきた。
「きゃあ!?」
しまった、奴らさっきリアンがスライムを楽々と討伐している所を見ていやがった。
それで奴らは、戦力外の俺には目もくれずにリアンを襲ったのか。
だがそれは奴らにとってのミスだ、なぜならこの時のためにあるものを用意しておいたのだ。
「こっちだ犬ども!」
俺はウルフ達に石ころを投げた。
すると都合よくこっちに矛先が向いてくれた。
そして俺は鞄からある薬を取り出した。
「食らいやがれ!」
俺は薬をウルフたちに投げつけた。
すると奴らは、その薬を食らった瞬間はそうでもなかったが、五秒ぐらいすると体を痙攣させて倒れていった。
そう、俺が投げていたのはスライムのコアを粉砕して混ぜた麻痺薬なのだ。
鍛冶屋に行ってギルドに行っている時に素材を集めて一応作っておいたのだ。
そして俺はウルフの頭上にレイピアを突き刺していき、とどめを刺していった。
「ふうぅ~、流石に疲れた」
俺たちはギルドに行き、スライムを討伐したことを伝えると銀貨四枚を報酬でもらった。
まあ、スライム相手ならこれぐらいが妥当なんだろう。
その後は、その銀貨で宿で二人部屋を借りた。
俺は素材屋に向かうことを伝えると、リアンは疲れたらしく宿で休むらしい。
魔法使いは、結構気疲れするらしい。
まだ余裕のあった俺は素材屋でいくつか素材を買った。
主に買った物はニトロ草を金貨一枚で二十五本を買った。
「いや~、こんだけのニトロ草を買うってことはお客さんは薬草師さんかい? やっぱり鉱石採取ツアーに出るのかい?」
なんだそれ? 俺はただ魔物にために買ったつもりだがそんなことあるなんて初耳だ。
「あの、その話詳しく聞かせてくれませんか?」
「なんだツアーに出るのかと思ったけど違ったのかい、鉱石ツアーはこの国の王が気まぐれで主催している素材採取ツアーだよ、鉄とか銀とか運が良ければクリスタルとかも見つかるときもあるよ」
なに!? クリスタルだと、それはいかざるを得ないな。
でも何で王は自分の損するようなことしているのだろう?
鉄や銀、運よくクリスタルとかを売ればかなりの収入になるはず。
「なんでこの国の王は、その採取ツアーを開催するんですか? 売ればかなりの金が王の手元にいくはずなのに」
「まあ、他から見ればそう思うだろうね......だけどこの国の王、クラット王はそんなことには興味ないみたいでいつからかこうやって気まぐれで開催しているんだよ」
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そうえば、レイズニアには何て名前の王がいたんだろう。
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俺はそういわれると店を出て宿に向かった。
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嘘だろ......情報の代わりに飯抜きとか冗談でも笑えねーよ......
そう思いながらうなだれていると、リアンが声かけてきた。
「お腹すいているなら何か作ろうか?」
俺はその言葉を聞いて歓喜した。
すると、リアンは顔を赤くして俺の手を握り部屋向かい走った。
「何を作ってくれるの?」
「おにぎりよ、今は材料的にそれしか作れない、だけど作る場所が無いの」
まだだ、こんな事でリアンの手作りおにぎりをあきらめるわけにはいかない。
俺はある道具の事を思い出した。
それは、夢の中でユーリからもらったスマホだ。
あれを使うと自分だけの空間が作れるから場所の問題なんて関係ないのだ。
「場所なら問題ないよ」
そういい、俺はスマホを使うと目の前にドアが現れた。
何かどこかにありそうなドアだな。
そう思いながら開けると、中は白い空間になっていた。
確かにこれなら色々できそうだ。
そう思っているとリアンが驚いた表情で聞いてきた。
「シンの持っているその道具一体どこで手に入れたの?」
「ある人からもらったんだよ、とにかくもうお腹すいて倒れそう」
そういうと、リアンは急いでおにぎりを握ってくれた。
今の俺からしてリアンは、女神のように思えた。
そうして俺は三つ近く食べると満腹になり、元の宿に戻ってリアンに色々聞かれたが、取りあえず高級な魔道具と言ってごまかした。
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