【完結】王甥殿下の幼な妻

花鶏

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おまけ

アルムベルクの昼下がり

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 リリアの十七の誕生日からひと月。
 アルムベルクの四月はまだ肌寒い。ようやく動物たちが冬眠から目覚め、活動を始める季節だ。

 領主屋敷では薪を節約したいというリリアの意向で、二人は広間ではなくマティアスの寝室で寛いでいた。

 昨夜遅くに隣のギースベルト領での会議から帰ってきたマティアスが、朝から何か物言いたげに時々視線を向けてくる。
 マティアスの描いた刺繍図面に丁寧に針を刺していた手を止めて、リリアはマティアスに顔を向ける。

「マティアス様、流石に気になります」
「…………なんでも、ない」

 マティアスは気まずそうな顔で斜め向かいのソファに座る妻から目を逸らす。
 リリアは四分の一ほど作業の進んだショールを脇机に置いた。

「マティアス様、なんでも話し合うって、お約束じゃないですか」
「そういう、なんていうか、話し合う必要のある事じゃない」
「でも、言いたいことがおありなんですよね」

 催促するリリアを見ないまま、マティアスは拗ねたように答えた。

「貴女に、お願いしたいことがあったんだが、………よく、考えたら、変態みたいなことだった」
「変態みたいなお願いごと」
「………だから言えない」
「どうぞ!」
「おい」

 期待に満ちた瞳で見つめるリリアにマティアスは苦い顔で言う。

「貴女はなんで、俺が変態っぽいと喜ぶんだ」
「そうでしたか?」
「そうだろう。期待してもだめだ。………軽蔑されたくないから、言いたくない」
「軽蔑なんて、しません。
 寧ろ、ときめくと思います」
「今の自分の発言に疑問はないのか」

 首を傾げてじっとマティアスのお願いごとを待っているリリアに、マティアスは暫く逡巡していたが、やがてしどろもどろに言い訳から話し始める。

「その、別に、無理にしたいとか、そういうわけではない」
「はい」

「………胸、に、顔を、うずめたい……」
「……………………」

「やっぱりいい」
「なんなんですか」
「今、思い切り引いただろう」
「引いてません」

 嘘だ、やっぱり言うんじゃなかった、と耳を赤くして抗議するマティアスに、リリアは難しい顔で口をへの字にした。

「引いてはいませんが、口に突っ込みたいとかならまだしも……よりによって、ぱふぱふをご所望だなんて」
「なんだそれは」
「女性の胸に顔をうずめる行為の名称です」
「名称? こんなことに正式名称があるのか?」
「マティアス様。
 マティアス様ごときヒヨッコが思いつく程度の変態行為には、須く先人の付けた名称があるのですよ」
「なんで貴女が誇らしげなんだ。
 というか、変態の勉強は控えてくれと言ったじゃないか」

「ですが、誠に遺憾ながら、わたくしのささやかな胸では、マティアス様の頭を挟むなんて、とても」
「頭を挟みたいとまでは言ってない」
「豊かな乳房で頭部を挟むのがぱふぱふの正式な手続きのはずです」

 意味がわからない。
 乳房で、頭を、挟む?

 一瞬何かがぐらついたが、リリアができないと言うことならマティアスにとってはどうでもいい情報である。

 ていうか口に突っ込むって何をだ。
 リリアの口に突っ込む?
 頭は口には入らないから違う。
 指か?

 興味ないどころか考えたこともない。
 指を突っ込んでどうするんだ。

 指をリリアの口に………いや待て何を考えてるんだ。変態の汚染力が怖すぎる。

「…………………挟みたいとは言っていない」

 指のことはいったん忘れることにする。

「うずめるだけなら、いつもなさってるではないですか」
「それは閨でのことじゃないか。こんな昼間から、服着たままの女性の胸に顔をうずめたいなんて、変態だろう……」

 自分で言っていて軽く傷つく。

「服? 服、着たままで良いんですか」
「なんで脱ぐことになってるんだ」

 リリアが怪訝な顔で首を傾ぐ。

「マティアス様。もしかしてそれは、ただのハグでは」
「!?」

 そんな馬鹿な。
 じゃあこの罪悪感のような感情はなんだというのか。

「ハグなら、胸である必要はないだろう! もっとなにか、変態なことのはずだ」

 必死で己の変態性を言い募る自分の言動が最早よく分からない。

「よく分かりませんけど、良いですよ」
「なんでもかんでもすぐに了承するんじゃない」
「嫌じゃないので、とりあえずしてみれば良いと思います」

 リリアが両手を広げた。

「どうぞ」
「……少しでも、嫌なら、ちゃんとそう言うか」
「お約束します」

 躊躇いがちに手を伸ばしてリリアを抱き上げる。

 寝台の大きなクッションに細い身体を横たえて、いつものように腕の間に閉じ込める。

 妙に緊張する。

 顔が触れるまであと少しの距離を、理性とかプライドとか羞恥心とか、あと何か得体の知れない感情が阻んでいる。

 躊躇うマティアスの頭をリリアが両腕で優しく抱き込んだ。
 顔が、胸元に埋まる。
 リリアの身体に乗り直すようにして細い身体に腕を回す。初めは遠慮していた指がリリアの背中にしがみつく。

 黙ったまま頭を擦り付けるマティアスに、リリアが控えめに問うた。

「……あの、今日は予定の日じゃないですけど、しますか?」
「………………このままがいい」

 普段のマティアスならこんな提案を貰えば飛びつくのに、今は不思議なほどその気になれない。

 リリアは顔を上げようとしないマティアスの頭を抱きしめて背中を優しくとんとんと叩いた。
 子どものように甘やかされて、マティアスはようやく自分が柄にもなく落ち込んでいたのだと気づく。

「何か、あったんですか?」
「……………あとで、話す」

 今はただ、このままリリアの腕に包まれていたかった。


 アルムベルクの北部には、北部の領だけで守られる協定がある。昨日の春の会議ではその協定の更新が行われた。

 初めて参加する北部全体の会議で、マティアスは自分なりに協定について勉強していたし、北部の面々の名前と経歴も頭に入れておいた。

 マティアスは、北部全体の会議では北部全体の発展のための話し合いをするものだと思い込んでいた。だから、中央街道に近いロンベルク領に街道の中継地を作ってはどうかと提案してみたのだ。金を出し合って街道を整備すれば、北部全体の流通が改善され、数年内には投資額以上のメリットが見込める。
 表面上は穏やかに進行していた会議はその一言でひっくり返った。

 是非前向きに検討しようではないか。ではどこがいくら負担するのか。メリットの少ない領はどうするのか。ロンベルクの利が大きすぎるのではないか。現状を見込んで投資済みのものには補填をするのか。
 そして、北部の中では発言権の大きい、現在の交易の中心地であるエルスハイマーの領主は、憤怒の炎を老獪な笑みで包んでマティアスに詰め寄った。

 ―――それでは、我がエルスハイマー領の失うものについては、提案したアルムベルクが責任をとってくれるのでしょうな。

 結局、その場を収めたのは、マティアスの補佐官をしているブルーノだった。

 ブルーノは以前マティアスにこの話をされてから、王都と連絡を取り合っていたようだった。こつこつと根回しした結果、ビュッセル商会の新しい工場をエルスハイマーに誘致する内諾をとり、王宮の官吏に半製品の関税について確認をとり、外交部には輸出品の競合状況を問い合わせ、エルスハイマーにも減収以上の金を落とす話をとりつけていた。
 それだけの情報を一気に出した後、肝心の工場誘致については北部領が抵抗している女性労働の規制撤廃に満場一致で同意しなければ全て無かったことになり、結果としてロンベルクの中継地の話も棚上げだと締め括った。

 当然のように結論は持ち越しとなり、今月中に起案したアルムベルクに回答を貰うこととして、会議は終了した。

 ひと月で全ての領が結論を出すことは難しい。特に今まで女性の労働力を搾取していた豪商からの反発を抑えるのにどこも苦労するだろう。
 賛同が得られれば忙しくはなるが、北部全体のメリットは大きい。得られなければ誰も得も損もしない。
 どちらに転んでもアルムベルクには被害のないところに落ち着いた。

 マティアスは、北部全体の会議では北部全体の発展のための話し合いをするものだと思い込んでいた。幼少の頃から王家の人間として教育を受け、政は人民の生活が全体として良くなる道を考える癖がついている。
 会議という場において、誰もが自分の利益のみを求めるという当たり前のことが、また、多数の利益になることでも力関係でねじ伏せられるということが分かっていなかった。

 危うくエルスハイマーとアルムベルクの関係を壊すところだったマティアスは、帰りの馬車でブルーノに詫びた。
 ところがブルーノは逆にマティアスに黙って動いていたこと、マティアスのアルムベルク統治に於いて王族の肩書を持ち出さないという主義に反したことについて頭を下げたのだった。


 どれくらいの時間そうしていたのか、マティアスはふと我に返った。
 リリアの手は変わらずマティアスの頭や肩を優しく撫でたり叩いたりしている。

 幼子のような甘え方をしてしまった自分が急に恥ずかしくなり、慌てて身体を持ち上げた。

「―――すまない、みっともないことをした」

 リリアはクッションに横たわったまま首を傾げる。

「ご期待に添えましたか」

 重かった頭も肩も心も意外なほどに軽い。

「…………めちゃくちゃ元気出た」
「良かったです」

 覆い被さられたまま、リリアがにっこり微笑む。
 その笑顔に愛しさが溢れて、マティアスはやんわりとリリアの身体を抱きしめ直した。今はこの身体に触れることに何の抵抗も感じない。
 そうしてマティアスは先程の罪悪感の正体に気づく。

「貴女の身体を、利用するような真似をして、すまない……」

 愛しているからこそではあったが、愛ではなかった。リリアの身体に触れて、ただ一方的に癒されたかった。

 胸に抱かれている間、立場も能力も関係なく、存在を望まれているのだと信じられた。

 女性の胸の威力はすごい。

「マティアス様だから、甘えてくださるの、嬉しいですよ」

 ふふ、と楽しそうに笑って、リリアは抱きしめられたままマティアスの背中をぽんぽんと叩いた。

「すごく重くて、びっくりしました」
「すまない」
「いつも乗っかってるとき、ずっと体重かけないようにしてくださってたんだなって」

 マティアスは眉を下げる。

「…………その、いつも思うんだが、乗っかるとか突っ込むとかじゃなくて、もう少し言い方に情緒を含めてもらえないか」
「じょうちょ」
「初耳の単語みたいな言い方をする……」
「マティアス様は、情緒のないわたくしは、お嫌いですか」
「………あってもなくても、好きだよ」
「わたくしも、変態でもそうでなくてもマティアス様が好きですよ。次の変態のお願いごと、楽しみにしてます」
「…………………そうか」

 それはもしかして、変態の俺の方が好きなのではないのか。

 なんとなく気付いていたが、多分リリアはマティアスより上級者である。もしかしたら、指を突っ込ませろと言ったら喜ぶのかもしれない。


 気づけばもう昼下がりである。
 食事をとって、リリアに出来の悪い夫の失敗談を話してしまおう。事なきを得たのだからきっと笑って聞いてくれる。そして、ブルーノにどう感謝を示すのか相談したい。

 この人がいてくれて、側にいられて、本当に良かった。
 午前中とは打って変わって幸せな気分の中でマティアスは、もう少しだけ、と腕の中の細い身体を抱きしめ直した。


.
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みんなの感想(1件)

ナンシー
2023.05.08 ナンシー

とても興味深く一気に読ませて頂きました。
番外編も面白かったです。
今後の二人のお話もまた読めたら嬉しいです。

花鶏
2023.05.08 花鶏

感想ありがとうございます!

思ったより長い話になってしまったのに番外編まで読んでいただけて嬉しいです。
そのうちマティアスとリリアのちょっと長めのおまけを更新すると思いますので、よろしくお願いします。

解除

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