最強魔導師の息子

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7章 神聖の国ルチア

46魔導師 俺は俺を

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クイーン「グラシズ?ルチアはどうしたの?」

私はルチアが居なくなり、八つ当たりに近いが、グラシズに言った

グラシズ「……」

デュアル「ルチア様は拐われた可能性があります」

クイーン「拐われた?」

デュアル「はい。先ほどルチア様を探していましたが、突然、感じていた魔力がなくなりました」

僕が言うと、仲間以外の皆さんの目が点になった

クイーン「そんな事が分かるの?」

デュアル「はい。ある程度は分かります」

クイーン「魔力がなくなったって事は近くに居ないってこと?」

デュアル「はい。詳しい場所は分かりませんが、ある程度の場所は分かります」

デスタ「なら早く行こうぜ」

デュアル「はい」

グラシズ「私も行かせてください」

私が言うと、皆さんの視線が来た

グラシズ「身勝手かもしれませんが、私もルチア様を助けたいんです!」

クイーン「グラシズ、さすがに身勝手すぎるわ…」

グラシズ「分かっております、自分が蒔(ま)いた種というのは」

グラシズ「でも!私はルチアを助けたいんです!!」

クイーン「……」

クイーン「分かったわ、ウィーク。貴方も行きなさい」

ウィーク「は、はい!」










デュアル「さっきはここから魔力が消えました」

あれから僕達はルチアを助ける為に、僕、デスタ、ディパーチャー、ノンブル、グラシズさん、ウィークさんの六人で向かい、他はクイーンさんの護衛をしている

デスタ「確かに、僅(わず)かだが、魔力を感じるな」

デュアル「では、始めます」

僕は目を閉じ、集中した

デュアル「(見えてきた)」

僕達獣人の鼻と耳は人間の倍感じるが、僕と父上のような獣人は獣人の3倍感じることができる

デュアル「こっちです」

僕は歩き始めた











デスタ「なあ、ウィークさん?」

ウィーク「な、なに?」

デスタ「いや、戦ってる時と今が違うからなんでかなって思って」

ウィーク「戦う時は気持ち切り替わるんだ」

デスタ「ふーん」










デスタ「此処か?」

デュアル「はい。そろそろです」

あれから僕は国を離れ、開けた場所に来た

グラシズ「ですが、何もありませんよ?」

デュアル「ありますよ!」

僕は岩壁(がんへき)に向かって、エンペラーキャノンを放つと、岩壁は崩れず、ホログラムのようなものが現れ、隠された場所が現れた

デスタ「んじゃs」

俺は隠されたていた場所に入ろうとしたが、足を止めた

ノンブル「どうした?」

デスタ「何か来る」

俺が戦斧を構えた瞬間、隠された場所から大量のモンスターが現れた

デュアル「場所は合ってますね」

僕は両手に短剣を構えた瞬間、グラシズさんとウィークさんが僕達の前に出た

グラシズ「此処は私達が対処(たいしょ)します」

ウィーク「皆さんはルチア様を助けてください」

デュアル「行きましょう皆さん」

ディパーチャー「うん」

デスタ・ノンブル「ああ」










ノンブル「だいぶ奥まで来たな」

あれから俺たちは先に進み、だいぶ奥まで来たが、奥は開けた場所になっている

ノンブル「誰だ!」

俺は歩いて此処に居る奴(やつ)とは違う魔力を感じた

ガーベッジ「バレちまったか」

俺は奇襲(きしゅう)しようとしたが、失敗に終わった

ノンブル「皆、此処は俺に任せてくれ」

デュアル「危険です!」

デスタ「やらせてやれ」

デュアル「デスタ」

僕が見たデスタは真剣な目をしていた

デスタ「行くぞ」

ガーベッジ「行かせるかよ」

俺は炎で殺そうとしたが…

ノンブル「それは俺のセリフだ」

ガーベッジ「へぇ~」

ノンブルの手から放たれた風が俺の炎を消した

ガーベッジ「やるぞ、炎浪(えんろう)」

炎浪「ああ」







デスタ「数が多いな」

デスタ「デュアル、でけぇ一発撃てるか?」

俺は襲ってくるモンスターを倒しながら聞いた

デュアル「撃てますが、今撃つと崩壊して僕達は生き埋めになりますよ」

デスタ「だったら戦斧(これ)しかねぇな」

デュアル「はじめからそうですよね」










ノンブル「おらッ」

俺は鉤爪を炎浪に向かって、振った

炎浪「ふん」

我は鉤爪を避けず、炎を纏った尻尾で弾(はじ)いた

ノンブル「くっ」

ガーベッジ「ホラよ!」

俺はノンブルが怯んだ瞬間にフレイムブラストを放った

ノンブル「ガードウインド!」

俺は身体に風を纏い、向かってきたフレイムブラストを逃がした

ノンブル「(まだ奥の手は使えないな…)」

俺はデスタが協力してくれて、奥の手が出来たが、まだ温存している。その理由は俺の魔力が大幅に消えるからだ

ノンブル「スピードウインドクロー!!」

俺はスピードクローに風を纏わせ、ガーベッジに向かって振った

ガーベッジ「新技だねぇ」

俺は風を纏った鉤爪を回避したが…

ガーベッジ「ちっ」

刃は回避したが…風で少し切られた

炎狼「さっさと仕留めないのか?」

ガーベッジ「遊んでるんだよ」

俺は魔方陣を展開し、全方位から炎を放った

ガーベッジ「これは避けることは出来ないだろ?」

ノンブル「確かに...避けることは出来ないな……」

確かに、ガーベッジが言ったように、以前の俺なら避けることなんて無理だったが、だが今の俺には諦める気持ちがなかった










デスタ「ノンブル、お前の弱点ってなんだ?」

ノンブル「そうだな~」

ノンブル「たくさんあるが、全方位からの攻撃が苦手だ」

デスタ「だったら慣れるしかないな」

俺は大量の魔方陣を展開し、魔方陣から一斉に魔法を放った

ノンブル「うおッ!?」

ノンブル「いきなりなんだよ!!」

デスタ「お前を強くするためだ」

デスタ「親父が教えてくれた方法だから効果はある」

ノンブル「そうかよッ!!」










ノンブル「(今思えば結構地獄だったな…)」

ガーベッジ「燃えちまえ!」

ノンブル「今だ!」

俺はアクセルで加速し、全方位からの炎を避けた

ガーベッジ「なッ!?」

ノンブル「オラよッ」

俺はガーベッジ(クズ)の顔を蹴ってやった

ガーベッジ「てめぇ!」

ノンブル「良い顔になったな」

俺を見るガーベッジ(クズ)の顔は余裕の表情から怒りの表情に変わった

ノンブル「ホラ来いよ、また避けてやる」

ガーベッジ「だったら避けれなくしてやる!」

俺は両手に炎を出し、それを一つに合わせ、巨大な火球を生み出した

ガーベッジ「消え失せろ!!」

ノンブル「ウインドブラスト!!」

俺はウインドブラストを放ったが、ガーベッジの炎に負けかけている

ガーベッジ「お前の風なんか意味ねぇんだよ!!」

ノンブル「(ウインドブラストじゃ駄目だ、もっと威力を!)」

ガーベッジ「なんでてめぇは抗(あらが)う!親の仇だからか」

ノンブル「それもあるが」

ノンブル「俺は俺を越えるだけだ!!」

俺は残りの魔力を全てウインドブラストに使い、その瞬間、ウインドブラストは台風程の風を纏った

ガーベッジ「俺が負けるなんて、認めねぇッ!!」

俺と炎は風にのみこまれた

ノンブル「へへッざまあみろ」

ノンブル「後は」

俺は炎狼を探そうとしたが…俺は倒れちまった
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