最強魔導師の息子

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7章 神聖の国ルチア

43魔導師 狙われたルチア

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クイーン「ルチア。貴女は狙われているの」

ルチア「誰にですか?」

クイーン「…分からない、けど、貴女を守ってみせるわ」

クイーン「私は騎士団、クイーンガーディアンの団長、ビトレイドを疑っているわ」

ルチア「どうしてですか?」

クイーン「彼が長期の遠征に行った瞬間、おかしな事が起きたのよ」

ルチア「いろんな事?」

クイーン「モンスターが増えたりぐらいだけど、多すぎる事があったのよ」

クイーン「その時、ビトレイドは遠征から戻ってきたんだけど、モンスターはビトレイドを見た瞬間、逃げたけど、恐怖によって逃げんじゃなくて、命令されたように逃げたのよ」

ルチア「……」

クイーン「それに、彼は何(なに)かの石を持っていたわ」

クイーン「……旅する魔導師の皆さん、あなた方(がた)に依頼するわ。ルチアを守ってちょうだい」

デュアル「はい」

デュアル「…って、どうして僕達のパーティー名を知っているんですか?」

僕は真剣になっていたけど、クイーンさんがパーティー名を知っていたから、少し気が抜けた

クイーン「あら?もしかして知らないの?」

デュアル「何をですか?」

クイーン「あなた達、結構有名なパーティーよ」

クイーン「ここまで噂が流れてるからね」

デュアル「(そんなになんだ)」

クイーン「パーティーのリーダーは誰なの?」

デュアル「僕です」

クイーン「ふふっルチアと同じぐらい可愛いわね」

私はルチアと同じぐらい可愛いと言ったけど、デュアルちゃんはしゅんとしていた

デュアル「可愛いではなくカッコいいと言ってほしいです」

デュアル「…僕男ですから」

クイーン「え…???」

デュアル「どうしました?」

僕と話していたクイーンさんは固まり、何故か騎士団の皆さんも固まっていた

クイーン「んんッ」

クイーン「依頼のことだけど、報酬はそっちが決めて良いわ」

私はデュアルちゃ…デュアル君に言ったけど、彼は首をかしげた

デュアル「報酬を決めていいとは?」

クイーン「言葉の通り、そっちが報酬を決めて良いってこと」

クイーン「流石に国は渡せないけど、それ以外だったらなんでも良いわ」

グラシズ「クイーン様それは流石に…」

クイーン「あら?私は子供を守れるなら出せるものはすべて差し出すわ」

グラシズ「……」

クイーン「報酬に関しては解決した時に言ってね」

デュアル「…はい」










デュアル「さて、どうします?」

デスタ「どうって?」

デュアル「ルチアを護衛し、ルチアを狙っている人を探すことです」

ルチア「それだったら、一緒に国を歩いたらいいんじゃない?」

ルチア「一緒に居た方が安全だと思うし」

デュアル「そうですね」










ルチア「この時間帯は人が多いから気をつけてね」

私達は今、外に出て歩いているが、城を出たのが昼だったため、人が多い

デュアル「はい」

デスタ「おう」










ルチア「ここがいつもの大通りだよ」

私達は人波を抜け、大通りに出た

デスタ「知らねぇものだらけだな」

俺達は大通りを歩いているが、知らないものしかない

子供「あっルチア様だ」

子供B「ホントだ」

ルチア「皆、いい子にしてた?」

私達が歩いていると、子供達が向かってきた

子供C「うん♪」

子供「ルチア様、遊ぼ!」

ルチア「良いよ、なにして遊ぶ?」

デスタ「ルチア、遊んで大丈夫なのか?」

ルチア「大丈夫。皆が守ってくれてるから」

子供達「かけっこ!」

ルチア「分かった。いつも場所?」

私が聞くと、子供達は首を縦に振った










ルチア「それじゃあ行くよ」

あれから私達はいつもの場所に着いて、私は子供達に言った

デュアル「よ~いどん」

僕が腕を振り下ろすと、ルチアと子供達が同時に走った

ルチア「(いつもどおり)」

私は遅く走った

デスタ「(遅くねぇか?)」

俺は疑問に思った瞬間、子供達が先にゴールし、その後(あと)、ルチアがゴールした

子供達「ルチア様!もう一回♪」

ルチア「良いよ、もうi」

私が振り返った瞬間、私に向かって矢が飛んできていた

デスタ「オラよ!」

俺は子供達にけがするかも知れないから、見えた矢に向かって、蹴り、軌道(きどう)を変えた

デスタ「ふぅ」

デスタ「大丈夫か?」

ルチア「う、うん」

子供達「お兄ちゃんすごい!!」

デスタ「そ、そうか?」

俺は子供達からキラキラした目で言っている

ノンブル「(小さい子は元気だな)」

俺は広場にある丸太の椅子に座って、周りを見ていたが……
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