最強魔導師の息子

７章 神聖の国ルチア

４１魔導師 神聖の国ルチア

ルチア「まだ暗い」

私は起きたけど､まだ外は暗く、湖近くで､馬車は止まっていた

ルチア「よいしょ」

私は皆を起こさないように､タオルと､変えの服を持って、湖に向かった









ルチア「誰も居ないよね？」

私は近くにある湖(みずうみ)に周りを見て、誰か居ないか、見た

ルチア「…良かった。誰も居ない」

私は誰も居ないことを確認してから、服を脱いで、水浴びをした

ルチア「(久しぶりに綺麗にできて良かった)」

私は水浴びで､身体を綺麗にできるのが、嬉しかった










ルチア「そろそろいいかな」

私は水浴びを終え、身体を拭こうと湖から上がったけど…

ルチア「え…」

私の目の前に人影が現れた

ルチア「きゃああああああああああ」

私は気づけば、目の前の人影に向かって殴っていた

デスタ「うがっ」

ロザリー「大丈夫ッ！？」

私は悲鳴が聞こえた方に向かって、走ったけど…

ロザリー「？？？」

その場を見た私の視界には恥ずかしがってるルチアと気絶しているデスタがいるから、私の頭には？(はてな)マークがたくさん出てきた










デスタ「…まぶし」

俺は寝れないから一人で鍛錬している時に、ルチアの悲鳴が聞こえたから､向かったが､何故かその瞬間、俺の視界は暗くなったが、今は視界が明るくなった

デュアル「お目覚めですか？」

僕は起きたデスタに言ったけど､僕の中には怒っている感情と､同情の感情の二つの感情が僕の中にある

デスタ「お…おう」

俺が目を覚ますと、仲間の視線が全部俺に向かっている

ロザリー「……正座」

デスタ「え？」

ロザリー「正座！」

私はデスタに指をさして言った

デスタ「は､はいッ！！」

俺はロザリーの気迫に負け、すぐに正座した

ディパーチャー「なんでルチアの事覗いてたの？」

私はデスタに聞いたけど､デスタは混乱してるか、分からないけど､いつもと違うと感じる

デスタ「いや、あれは…」

ロザリー「デスタの年も考えてたら分かるけど､そういうのはダメなことはおじさんが教えてくれたよね？」

デスタ「……あのさぁ」

デスタ「俺は鍛錬してたら悲鳴が聞こえたから向かっただけだよッ！！」

俺はカッとなってしまって、逆ギレみたいになってしまってた…

ルチア「…あの」

ルチア「……私が見た人影…デスタじゃないと思う」

私が言ったら、皆、目が点になった

ルチア「…ごめんなさい」

ロザリー「ホント？」

ルチア「うん」

ロザリー「…デスタ、ごめんなさい」

私はデスタに頭を下げて、謝った

デスタ「い､いや…俺も悪かったよ…」

俺もルチアに頭を下げて、謝った










デュアル「そろそろですね」

少し気まずい空気の中､僕達の馬車がそろそろ神聖の国ルチアに着くころだ










ルチア「(いろいろ変わっちゃった…)」

私は馬車の窓から国を見ているけど……久しぶりに帰ってきた国はいろいろ変わっていた

槍を持った門番「そこの者、止まれ」

デュアル「なんですか？」

僕達の馬車が門を通ろうとした瞬間、槍を持った門番に止められ、僕はテンペストホースに止まれの指示をした

槍を持った門番「この国には入国料を払う法がある」

デュアル「いくらですか？」

槍を持った門番「馬車には何人乗っている？」

デュアル「仲間は十人、従魔が一人です」

槍を持った門番「……なら入国料は銀貨5枚だ」

デュアル「…はい」

僕は袋から銀貨を5枚出し、門番さんに渡した

槍を持った門番「よし、良いぞ」










ルチア「(…本当に変わってしまった…)」

私はさっきの入国料を知って、国が本当に変わってしまったと､分かってしまった…

デスタ「大丈夫か？暗い顔になってるぞ？」

俺はルチアの様子がいつもと違うから、心配になり、聞いた

ルチア「だ、大丈夫だよ！」

私はデスタに言われた瞬間、暗い顔を消して、いつもの表情に変えた

デスタ「そうか？」

ルチア「う、うん」

私はいつもの調子に戻した