最強魔導師の息子

ブレイブ

文字の大きさ
上 下
38 / 62
4章 卒業試験と旅立ち

27魔導師 神罰と旅立ち

しおりを挟む
フィル「ねぇデュアル」

僕は魔法学園の廊下をデュアルをおんぶしたままの状態で聞いた

デュアル「何ですか?」

フィル「将来の夢ってあるの?」

デュアル「あります」

フィル「教えて」

デュアル「父上の後を継ぐことです」

フィル「……」

フィル「嘘だね」

僕はデュアルを見たけど、嘘だと分かった

デュアル「ッ!?う、嘘ではありませんッ!!」

僕は母上に嘘がバレて、びっくりした

フィル「デュアルは小さい頃から嘘を言うと、顔を埋めるからね」

デュアル「そ、そうなんですか?」

フィル「そうだよ」

僕は教室のドアの前に着くと、デュアルを降ろした

デュアル「ありがとうございます」

僕は母上に軽く頭を下げてから、教室のドアを開けた

ブレイブ「良いタイミングだな」

教室のドアが開き、僕は誰が入ってきたか、見ると、ちょうど呼ぼうとしていたデュアルだった

デュアル「良いタイミング?」

僕は分からず、首を傾げた

ブレイブ「ちょうど呼ぼうと思っていたからな」

ブレイブ「卒業証書を渡すためにな」

デュアル「僕は卒業試験をクリアできたのですか?」

ブレイブ「ああ。クリアできたぞ」

デュアル「良かったです」

僕はクリアしてるか不安だったけど、卒業試験がクリアできていたと分かってやっと安心できた

ブレイブ「……さて」

ブレイブ「デュアル=インパクト。君は魔法学園を六年間過ごし、卒業試験をクリアした。君に卒業証書を渡そう」

僕はデュアルに卒業証書を渡した

デュアル「ありがとうございます」

僕は父上から卒業証書を受け取った

イグニス「卒業式は終わったが、皆これからどうするの?」

僕が生徒達に聞くと、皆考え始めた

ブレイブ「特にないんだったら、卒業祝いとして、僕の国(家)でパーティーをしないか?」

僕が聞くと、ノンブル含めた皆が目を輝かせて、僕の方を向いてきた

ブレイブ「んじゃ行くか」










ノンブル「こ、これが馬車って奴か?」

俺は皆と一緒に魔法学園を出たが、そこには貴族達が移動手段として乗っている馬車があった

デスタ「そうだぞ…って大丈夫か?」

俺はノンブルの質問に答えたが、ノンブル本人は身体が震えていた

ノンブル「なんとかな」

ノンブル「お、俺達平民とは住む世界が違うんだな」

デスタ「お前の住んでいた世界ってどんな感じだったんだ?」

ノンブル「移動は徒歩(とほ)が当たり前、寝る場所はボロボロのベッドかボロボロの布(ぬの)を羽織(はお)るだけ、食事は2日抜くか、盗む、腐りかけた物を食べてたな」

デスタ「大変だったな」

デュアル「デスタ~ノンブル~早く乗ってくださいッ!!」

僕は乗ってない二人に言った

デスタ「あっ悪い」

ノンブル「わ、悪(わり)ぃ」










フューチャー「ブレイブ。パーティーをするのは自由だが、三国(さんこく)会議は忘れないだろうな?」

ブレイブ「忘れてませんよ」

ブレイブ「僕の国。エンペラー国、フューチャー陛下のセイバー国、オスクロ王のオスクロ国ですよね」

フューチャー「ああ。その通りだ」

フューチャー「だが、三国会議を開いた理由は分かっているか?」

私がブレイブに聞くと、ブレイブはすぐに首を縦に降った

ブレイブ「分かっていますよ」

僕がフューチャー陛下の質問に答えると、馬車が止まった

ゼロ「着いたぞ」

俺はそう言って、御者席(ぎょしゃせき)を降りて、馬車のドアを開けた

ノンブル「は、早くないか?」

デスタ「馬車ってこんなもんだぞ」

俺はそう言って、馬車を降りた

デュアル「もっと速い馬もいますよ」

僕はそう言って、馬車を降りた










ゼロ「お前ら、明日ぐらいにまた王都に来てくれ」

俺は皆が降りたあと、デュアル達に言って、馬車を走らせた

デュアル「何があるんでしょう?」

僕は首を傾げた

ブレイブ「それは楽しみにしておけ」

デュアル「父上は知っているのですか?」

ブレイブ「ああ。明日を楽しみにしておけ」










デュアル「久しぶりの我が家ですね」

僕は久しぶりに城(いえ)に入って言った

パルス・スラッシュ「お帰りなさいませ」

デュアル「お久しぶりです。パルス、スラッシュ」

パルス「申し訳ありません、本日は三国会議の準備をしていたため、魔法学園に行けませんでした…」

デュアル「仕方ないですよ」

クロドラ「お久しぶりです。デュアル様、皆さんも」 

リバイアサン「久しぶりだな。デュアル、お前らも」

レッドドラゴン「お久しぶりです。デュアル様」

デュアル「お久しぶりです。皆さん」

ムート「デュアル。こいつらは誰だ?」

デュアル「みんな僕の家族です」

クロドラ「デュアル様。貴方様の肩に乗っているモンスターは誰ですか?」

デュアル「僕の従魔です」

ムート「我はデュアルの従魔のムートだ」

ディノ「久しぶりだな。デュアル」

デュアル「お久しぶりです。おじい様」

デュアル「あれ?おばあ様はいないのですか?」

僕は周りを見たけど、おばあ様はいなかった

サリア「ここ」

私は後ろからデュアルを抱きしめた

デュアル「わッ!?」

サリア「ふふ、可愛い」

フィル「お母さんだけずるい!」

僕は前からデュアルを抱きしめた

デュアル「は、離れてください///!」

僕は後ろと前から柔らかい胸が当たっているから、おばあ様と母上が離れてほしくて言った

ディノ「デュアル。おじいちゃんと何かしないか?」

デュアル「…なにします?」

スラッシュ「…ブレイブ様、来ました」

俺が外を見ると、希少な宝石が邪魔な程付いている馬車が我が国の入り口に居た

ブレイブ「了解。パルス、後はよろしく」

僕は耳と尻尾を消し、自分を人の姿にした

ブレイブ「スラッシュ、お前はパルスの護衛だ」

パルス「お任せください」

スラッシュ「分かりました」

ブレイブ「…デュアル、お前は友達達と部屋にいてくれ」

デュアル「分かりました」

ディノ「ブレイブ。私もデュアルと一緒にいていいか?」

ブレイブ「別に良いが、気をつけろよ身体が弱ってきているんだからな」

ディノ「分かっている」










パルス「お待たせしました」

私は城を出て門を開けると、オスクロ国の馬車が我が国の門を通った

オスクロ「…小さな国だな」

私が馬車をから降りて、エンペラー国を見だが、派手さもなく、しょうもない国だった

オスクロ「ルチア。お前はどう思う?」

私は娘のルチアに聞いた

ルチア「……そうですね」

私は馬車から降りて、エンペラー国を見た

ルチア「優しい国と思います」

オスクロ「…そうか」

パルス「オスクロ王」

パルス「遠い国からご足労(そくろう)いただきありがとうございます」

オスクロ「貴様、誰だ?」

私の名を呼ぶ方を見ると、そこにはメイドとそのメイドの隣には男が居た

パルス「私はメイド長(ちょう)兼(けん)、客人(きゃくじん)案内のパルスと申します」

パルス「隣の男性スラッシュは私の夫で、剣術指南役でもあります」

スラッシュ「よろしくお願いします」

ルチア「よろしくお願いします」

パルス「それでは私の後ろについてきてください」










デュアル「久しぶりの部屋ですね」

僕は皆と、おじい様と一緒に久しぶりに自分の部屋に変わった

ノンブル「ひ、広いな」

俺は初めてデュアルの部屋に入ったが、デュアルの部屋はかなり広かった

デスタ「まあ、近いうちに慣れてくるぞ」

デュアル「無理にとは言わないので、頑張って慣れてくださいね」

僕はそう言って、自分の部屋にある本棚から一つの大きい本を取った

ディノ「その本はなんだ?」

私はデュアルが持っている本が気になり、聞いた

デュアル「ここエンペラー大陸にあるたくさんの国をまとめた本です」

ディノ「どんな国があるんだ?」

デュアル「エンペラー国、セイバー国、王都、鍛冶の国フォージ、武力の国、バトル、神聖の国、ルチア、犠牲の国、サキュリファイス」

デュアル「今言った七国(ななこく)が書いてあります」

ディノ「ほとんど知らない国だな」

デュアル「僕も読んだ時は知らない国がほとんどでした」

デュアル「おじい様、一つ聞きたいことがありますが、いいですか?」

ディノ「良いぞ」

デュアル「父上が前に住んでいた屋敷は今どうなっているのですか?」

ディノ「あの屋敷は今城の近くに置いて、武器庫にしているぞ」

デュアル「武器庫?そんなに武器が必要になったんですか?」

ディノ「ああ。最近騎士団が出来てな。予想より人数が多かったから前に住んでいた屋敷は武器庫になったんだ」

デュアル「そうですか。良かった」










パルス「こちらにて我が国の王ブレイブ様、セイバー国のフューチャー様がお待ちです」

私は三国会議の部屋の扉を開けた

パルス「……」

開けた後私はすぐに紅茶を準備し、紅茶にテーブルを置いた

ブレイブ「…遅かったですね」

オスクロ「遅れて何が悪い?」

フューチャー「まあまあ、会議を始めましょう」

オスクロ「そうだな。だが、ブレイブ殿(どの)」

ブレイブ「なんだ……なんでしょうか?」

僕はいつもの口調ではなく、敬語で返した

オスクロ「この国に奴隷はいないのか?」

ブレイブ「いませんが、そちらに小さい子がいますが、こういう話を話していいのですか?」

僕はオスクロの隣にいる女の子を見て言った

オスクロ「良いんだ。我が娘ルチアにはいつか国を継いでもらうから、こういう話にも慣れてもらわないとは」

ルチア「……」

ブレイブ「そうですか…」

ブレイブ「私の国に奴隷はいません」

オスクロ「何故(なぜ)だ?」

ブレイブ「何故とは?」

オスクロ「何故奴隷がいないのだ!」

私はテーブルを叩き、言った

ブレイブ「……私の国は民(たみ)と王が協力する国だからです」

僕は紅茶を一口飲み、言った

ブレイブ「それに、私の国は武力は足りていますし、労働に関しては我々と今の民の人数で足りています」

ブレイブ「…これが、我が国に奴隷がいない理由です」

僕が奴隷がいない理由を言うと、オスクロは黙って席に座った

ブレイブ「…フューチャー陛下。そろそろいいか?」

僕はフューチャー陛下にいつもの口調で言った

フューチャー「…ああ。良いぞ」

ブレイブ「パルス。あれを持ってきてくれ」

僕が言うと、パルスは首を縦に振り、部屋を出ていった










パルス「お待たせしました」

私は部屋を出てから、持ってきた書類をブレイブ様に渡した

ブレイブ「ありがとな」

ブレイブ「オスクロ王。この書類を見てください」

僕はオスクロに書類を渡すと…

オスクロ「ッ!?き、貴様…これをどこで知ったッ!!」

ブレイブ殿に渡された書類は私の国で私がずっと隠蔽(いんぺい)していたことだった

ブレイブ「我が国の優秀なメイド長があなたの国にお邪魔した時に偶然知っただけですよ?」

オスクロ「偶然…だと?」

パルス「ルチア様、こちらに来てください」

私はルチア様の腕を掴み、言った

ルチア「わ、分かりました」

ブレイブ「…今回、あんたを呼んだのはオスクロ、あんたの国の闇を暴き、あんたとあんたの国を消すためだ」

僕はパルスがルチアを連れて行ってから言った

オスクロ「消すだと?」

オスクロ「武力で消す気かッ!!」

ブレイブ「いや、僕が神として消すだけだ」

僕が指を鳴らすと、僕とオスクロだけが移動した










オスクロ「な、何故ここに?」

私はいつの間にか、自分の国の土地にいた

ブレイブ「僕が移動させたからだよ」

オスクロ「貴様ッ!!神として消すとはどういう意味だッ!!」

ブレイブ「うるせぇな」

ブレイブ「僕が…光の獣人神として貴様を消すだけだ」

僕は魔法陣を展開し、人の姿から、本来の光の獣人神姿に変えた

オスクロ「き、貴様、か、神だったのか…」

ブレイブ「ああ」

オスクロ「だったら尚更(なおさら)人を消してはダメだろう」

ブレイブ「どうしてだ?」

オスクロ「神とは人を導く奴らだからだ!」

ブレイブ「確かに、神は人を導く役目もあるが、それは……罪がない人間だけだ」

ブレイブ「貴様は罪なき人間ではない、よって……我が消す」

オスクロ「や、やってみろ!」

私は魔法陣を展開すると、我が国の兵士が現れた

ブレイブ「数だけは一人前だな」

オスクロ「行け!」

私が指示をすると、兵士達はブレイブ殿に向かって行った

ブレイブ「邪魔だ」

僕が腕を振ると、発生した衝撃波で兵士全員が吹っ飛んでいった

ブレイブ「エンペラーキャノン」

僕は吹っ飛んだ兵士達に向かってエンペラーキャノンを放った

オスクロ「無駄だ。我が国の兵士は不死身だ!」

ブレイブ「……マジか」

僕のエンペラーキャノンをくらったオスクロの兵士達は無傷であり、何事もなかったように僕に向かってきた

オスクロ「ハハッ貴様を殺してから、国を奪い、貴様の仲間達は全員奴隷にしてやろう」

オスクロ「まあ、パルスという名のメイドだけは私の新しい妻にしてやろう」

ブレイブ「…言いてぇことはそれだけか?」

僕はブラックホールで、オスクロの兵士を引き寄せ、神剣・ゴッドで斬り、言った

オスクロ「ああ、それだけだ」

私は斬られた兵士達を見て、復活すると思ったが…

オスクロ「な、何故だ…」

私の国の兵士達は復活しなかった

ブレイブ「神剣・ゴッドは邪悪な存在を消すことができる剣だからな」

オスクロ「くそッ」

ブレイブ「……」

僕は接近し、軽くオスクロを5回殴った

オスクロ「ぐっ」

ブレイブ「さっきの言葉で腹が立ったからな。死なない程度に殺ってやるよ」

僕はオスクロを殴ったり、蹴ったり、時に神剣・ゴッドと魔力刀斬ったりしている

オスクロ「ぐ、うぅ」

ブレイブ「さて、これで貴様と貴様の国を消す」

僕はオスクロが動けなくなったタイミングで何重にも重なった巨大な魔法陣を展開した

ブレイブ「邪悪を滅ぼす光よ、全てを消さん」

ブレイブ「神罰(しんばつ)」

僕が詠唱を終え、魔法の名前を言うと何重にも重なった巨大な魔法陣から光のレーザーが放たれ、オスクロとオスクロ国は一瞬で消えた

ブレイブ「……」

僕は何も言わず、指を鳴らし、さっきいた部屋まで戻ってきた

フューチャー「早かったな」

ブレイブ「まあな」

ルチア「あの、お父さんはどこに行ったんですか?」

ブレイブ「……」

僕が後ろを向くと、そこにはオスクロの娘、ルチアが居た

ブレイブ「…僕が消した」

僕は包み隠さず言った

ルチア「そう…ですか」

ブレイブ「恨みがあるなら僕にぶつけろ」

ルチア「…いえ、恨みはありません。私も父を嫌っていたので」

ブレイブ「そうか…」

ルチア「……」

フューチャー「…泊まるところはあるのか?」

私は去ろうとしているルチアに聞いた

ルチア「王都にある宿屋に泊まるので、大丈夫です」

フューチャー「そうか…」

ルチア「それでは」

私は軽く頭を下げて、去った

ブレイブ「……」

フューチャー「ブレイブ、大丈夫か?」

私は黙っているブレイブに聞いた

ブレイブ「なんとかな」

ブレイブ「王がこんな弱かったら、これからはヤバイな…」

フューチャー「いや、お前は弱くない」

フューチャー「学生だった時に比べれば成長しているぞ」

ブレイブ「ありがとう。その言葉を聞いたら元気が出たな」

フューチャー「それは良かった。今は二人きりだから、自慢の子について話さないか?」

ブレイブ「良いな」










フューチャー「たくさん話したな」

あれから私達は子供の自慢話をたくさんした

ブレイブ「そうだな」

僕は今何時か時計を見ると…

ブレイブ「…もう夕方か…」

夕方の6時だったため、僕は驚いた

フューチャー「時間が過ぎるのは速いな」

フューチャー「今日私はここに泊まるぞ」

ブレイブ「ッ!?ディパーチャーと一緒に帰らないのか?」

僕は一瞬驚いたが、フューチャーさんに聞いた

フューチャー「あの子なら、今日は泊まると言っていたからな」

ブレイブ「そっか、フューチャーさん、ゆっくり休めよ」

フューチャー「ああ。またな」











ブレイブ「……ん?」

僕が自分の部屋で休憩していると、扉を叩く音がした

デュアル「父上、デュアルです」

ブレイブ「入って良いぞ」

僕が入って良いと言うと、扉を開いて、デュアルが入ってきた

デュアル「父上、言いたいことがあります」

ブレイブ「…なんだ?」

デュアルは真剣な顔で僕に聞いてきた

デュアル「僕は…冒険者になりたいからです」

ブレイブ「……そうか」

デュアル「父上?」

僕は父上の顔を見たけど、父上の顔は厳しい顔だったが、今の父上の顔は口角が上がって、笑っていた

ブレイブ「お前がやりたいことを見つけてくれたのが嬉しくてな」

ブレイブ「…冒険者になってもいいが、一つ条件がある」

デュアル「どんな条件ですか?」

ブレイブ「強くなって帰ってこい」

ブレイブ「それが、条件だ」

デュアル「頑張ります!」











デュアル「……んん」

デュアル「いい朝」

昨日父上に言いたかったことを僕は言えたから、熟睡できた

ディパーチャー「すぅ…すぅ」

デュアル「よく寝てますね」

僕の隣ではディパーチャーが寝ているけど、僕は慣れてきた

デュアル「ディパーチャー、起きてください」

僕はディパーチャーの身体を揺らした

ディパーチャー「……んん」

ディパーチャー「おはよう。デュアル」

デュアル「おはようございます」

ディパーチャー「皆起きてる?」

デュアル「多分皆さん起きてます」

僕はベッドの毛布布団を被って周りを見えなくした

ディパーチャー「なにしてるの?」

私はデュアルのした行動が分からず、首を傾げた

デュアル「これで僕は周りが見えないので、着替えて大丈夫ですよ」

ディパーチャー「ありがと」

私はパジャマを脱いで、服に着替え始めた

デュアル「まだですか?」

ディパーチャー「もう少し。……着替え終わったよ」

デュアル「良かった」

僕は被っていた毛布布団を脱いだ

ディパーチャー「デュアルは着替えないの?」

デュアル「着替えますよ」

ディパーチャー「私も見ないようにしたらいい?」

デュアル「はい」

ディパーチャー「分かった」

私は手で目を隠した

デュアル「……」

ディパーチャーが見てないうちに僕はパジャマを脱いで、着替え始めた

デュアル「着替え終わりましたよ」

ディパーチャー「分かった」

私は手をどけた

デュアル「皆は食事部屋に居ると思います」

ディパーチャー「そっか…早く行こ」











デュアル「やっぱりいましたね」

僕とディパーチャーが食事部屋に入ると、皆がいた

デスタ「遅かったな、寝坊したのか?」

デュアル「熟睡しただけです!」

僕は頬を膨らませて言った

ブレイブ「デュアル、ディパーチャー。そんなところにいないで座りなさい」

デュアル・ディパーチャー「あっはい」

ブレイブ「……それでは」

僕は二人が座ったのを確認してから

全員「いただきます」

僕達全員で合掌し、朝ご飯を食べ始めた












デュアル・ディパーチャー「美味しかったぁ」

パルス「ふふ♪その言葉だけで作った時の疲れがなくなります」

ブレイブ「さて、朝食も食べたし移動するか」

僕は指を鳴らして自分含めた皆を王都の入り口近くに移動させた

デュアル「…父上?これはどんな魔法ですか?」

ブレイブ「これは魔法じゃなくて、神が使える奇跡みたいなもんだ」

ゼロ「お~い、こっちこーい」

俺はギルドの近くで、ブレイブ達に向かって手を振って言った

ブレイブ「行こうか」

僕が歩くと、皆僕の後をついてきた










デュアル「ゼロおじさん、此処でなにするんですか?」

僕達はゼロおじさんが居た建物に入ったけど、建物内には武器を持っている人はたくさんいた

ゼロ「此処は冒険者ギルド。此処でお前達は冒険者登録をするんだ」

デュアル「どうやってするのですか?」

ゼロ「それはな」

俺が受付の人に視線を送ると、受付の人は俺に8枚の白いカードを渡してきた

ゼロ「このカードに魔力を流すと登録が出来るんだ」

俺はデュアル達にカードを渡した

デュアル「……変わりました」

僕は渡されたカードに魔力を流すと、カードにアルファベットのFが現れた

ディパーチャー「私も変わった」

デスタ・ノンブル「俺も変わった」

ロザリー「私も」

スカル・ブラック「俺も」

イヴ「僕も」

ゼロ「初めて冒険者登録すると、どれだけ実力あってもFランクから始まるんだ」

ルチア「あ、あの!」

デュアル「…ん?」

後ろを向くと、僕達に話しかけてきた女の子が居た

ルチア「わ、私も。貴方達のパーティーに加入していい?」

デュアル「パーティー?」

デュアル「パーティーってのは冒険者同士が組むグループって事だ」

デュアル「なるほど。入って良いですよ」

ルチア「ありがと♪」

ゼロ「メンバーも決まったところで、俺からのプレゼントがあるからついてきてくれ」










ゼロ「これが、俺からのプレゼントだ」

俺はギルドを出て、少し離れた場所でデュアル達にテンペストホースがいる馬車を見せた

デュアル「いいのですか?これではゼロおじさん達の移動手段がなくなりますよ?」

ゼロ「良いんだ。こいつでお前達が旅の感想を言ってくれるだけでいい」

ゼロ「それと、馬車には食料と飲み物があるからな」

デュアル「ありがとうございます♪」

そう言って僕は馬車に乗った

デスタ「旅ってこんなにワクワクするんだな」

ロザリー・ディパーチャー・ルチア「うん。楽しみ♪」

ノンブル「や、やっと、慣れてきた」

スカル「馬車ってやっぱ広いな」

ブラック「早く行こうぜ!」

イヴ「皆との旅、良い思いでが出来そう」

ムート「久しぶりの旅だな」

デュアル「テンペストホース、行きましょう!」

僕が言うと、テンペストホースは動き始めた

ブレイブ「気をつけて行けよ~」

フィル「気をつけてね~」

デュアル「皆さん、行ってきま~す♪」

僕は馬車の窓から身体を出して、家族、先生に向かって手を振った
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

はぐれ者ラプソディー

はじめアキラ@テンセイゲーム発売中
ファンタジー
「普通、こんなレアな生き物簡単に捨てたりしないよね?俺が言うのもなんだけど、変身できる能力を持ったモンスターってそう多くはないんだし」 人間やモンスターのコミュニティから弾きだされた者達が集う、捨てられの森。その中心に位置するインサイドの町に住むジム・ストライクは、ある日見回りの最中にスライムが捨てられていることに気づく。 本来ならば高価なモンスターのはずのスライムが、何故捨てられていたのか? ジムはそのスライムに“チェルク”と名前をつけ、仲間達と共に育てることにしたのだが……実はチェルクにはとんでもない秘密があって。

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

処理中です...