最強魔導師の息子

３章 学園魔導師大会

第１３魔導師 学園魔導師大会開幕

ノンブル「今日だな」

俺は寮の部屋から出た

レン「ノンブル。今日は何時もより早く起きたな」

俺がノンブルの部屋を開けようとしたら、ノンブルが出てきた

ノンブル「今日は寝坊したくなかったから」

俺はレン先生に言ってから、部屋のドアを閉めた

レン「確かに、今日学生達は寝坊したくないよな」

レン「(俺達が学生の時にこんな大会があったら良かったな)」

俺は心の中で愚痴(ぐち)を言った











デュアル「今日も良い天気」

僕は眠いけど、頑張って起きて、ディパーチャーを起こさずにベッドから降り部屋のカーテンを開(ひら)けた

デュアル「デスタ、ロザリー、ディパーチャー。起きてください」

僕は三人の身体を揺らしたけど……

デスタ・ロザリー「…おはよう」

デュアル「おはようございます」

起きたのはデスタ、ロザリーの二人で、ディパーチャーは僕のベッドでまだ寝ている

ロザリー「デュアル。まだディパーチャー寝てるけど、どうする？」

デュアル「大会は何時からでしたっけ？」

デスタ「昼の１２時から始まるぞ」

デュアル「…まだ起こさなくて大丈夫ですね」

部屋の時計を見ると、まだ朝の９時と分かったので、僕達はディパーチャーを寝かせることにした

ディパーチャー「すぅ……すぅ……」

デュアル「可愛い寝顔ですね」

ロザリー「私達の寝顔も可愛いってパパとママが言ってたよ」

デスタ「俺も母さんに言われたことあったなぁ」

デュアル「僕も母上から言われたことあります」

デスタ「でも今日は、親にカッコいいとこ見せようぜ！」

デュアル・ロザリー「はい(うん)！」










ブレイブ「兄さん。後どれ位で王都に入れるんだ？」

僕達は兄さんの馬車に乗って、王都に来てるけど、今日は王都に入れる人が多いので、なかなか王都に入れない

ゼロ「……かなり待つな」

フィル「どれ位？」

ゼロ「約１時間」

ブレイブ・フィル「そんなぁ」










ディパーチャー「んん」

ディパーチャー「デュアル？」

私が起きた時にはデュアルが居なかった

デュアル「呼びました？」

僕はベッドの下から出てきた

ディパーチャー「ッ！？どうしてそんなところに居るの？」

私は一瞬驚いたけど、すぐに落ちついて、デュアルに聞いた

デュアル「ベッドの下に本を落としてしまったので」

僕はベッドの下に落としてしまった本をほこりを落としてから、見せて、言った

ディパーチャー「そっか」

デュアル「さて、行きますよ」

僕はベッドから出てから、ほこりを落とした本をベッドに置いてから、ディパーチャーに言った

ディパーチャー「どこに？」

私は首を傾げた

デュアル「闘技場ですよ」

ディパーチャー「どうして？」

私はどうして今から闘技場に行くのか分からなかった

デュアル「今日は学園魔導師大会ですよ」

ディパーチャー「……そうだった」

私は今日大会があることを思い出してから、眠気がなくなった

デュアル「行きますよ」

僕はディパーチャーの腕を掴んで、闘技場に向かった










ディパーチャー「デュアル。外に出たけど、どこに行くの？」

デュアル「闘技場ですよ」

ディパーチャー「……どこにあるの？」

私は周りを見たけど、周りに建物はなくて、あるのは魔方陣だけだった

デュアル「魔方陣から移動できます」

ディパーチャー「ちゃんと移動できるの？」

私は怖くなって、デュアルに抱きついてから目を瞑った

デュアル「大丈夫ですよ」

僕は抱きついてきたディパーチャーを離さず、一緒に魔方陣に走り、闘技場まで移動した










デュアル「着きましたよ」

ディパーチャー「…わぁ」

私は目を開けると、其処(そこ)は学園じゃなくて、広い場所だった

イグニス「二人共～こっちだぞ～」

僕はデュアル君とディパーチャーちゃんに向かって手を振った

ディパーチャー「デュアル。行こ」

私はデュアルの腕を掴んで、先生の元まで走った

フューチャー「(あの子は娘の恋人か？)」

私は娘であるディパーチャーの隣に居る子を見ていると……

ブレイブ「うちの子がどうかしましたか？」

フューチャー「ん？ああ、なんでもない」

私の娘の隣に居る子の父親らしき獣人に話しかけられたが……

フューチャー「…お主、ブレイブか？」

ブレイブ「はい」

フューチャー「久しぶりだな。私の事を覚えているか？」

ブレイブ「……もしかして、フューチャー陛下ですか？」

僕が隣の王族の様な豪華な服を着ている男性に聞くと、男性は首を縦に振った

フューチャー「お主の子も居るのか？」

ブレイブ「はい。自慢の子です」

フューチャー「私の娘も自慢の子だな」

ブレイブ「…言っておきますが、僕の子の方が強いですよ」

フューチャー「い～や、私の子の方が強いぞ」

私がブレイブと自分の子について言い合っていると……

フィル「お兄ちゃんも、フューチャーさんも落ちついて！」

僕はお兄ちゃんとフューチャーさんの間に入って、止めた

ブレイブ「あっごめん…」

フューチャー「すまない…」

ブレイブの妹、フィルに止められ、私達は落ちついた

イグニス「……これで全員揃ったね」

僕はデュアル君とディパーチャーちゃんが着き。生徒全員が居るのを確認した

デュアル「(変わりましたね)」

僕は闘技場を見てるけど、前と違って、場外の部分が出来ていた

イグニス「レン先生。こっちは揃ったよ」

僕は確認を終えた後、レンに言った

レン「了解。こっちも確認終わったぞ」

俺は生徒達を確認して、言った

アルファ「学園長。お願いします」

学園長「…皆さん。今日は全力を出してください。平民、貴族。お互い正々堂々。全力で戦ってください」

私は開始の話を終えた

アルファ「それじゃあ、皆準備をしてくれ」

アルファ「……最初は一対一ではなく、バトルロワイヤルだ」












学園長「学園の勝敗は、闘技場の場外まで落ちること、先生が止めることで決まります」

学園長「バトルロワイヤルの制限時間は１分です」

デュアル「(短かッ！？)」

僕は顔には出なかったけど、かなり驚いた

学園長「それでは、学園魔師大会、開始ッ！！」

私が開始の合図をすると、生徒達は一斉に動き始めた

デュアル「(いきなり僕達ですか…)」

平民クラスの生徒達はクラス内で戦うのではなく、全員僕達に向かってきた

デスタ「いきなり俺達かよ」

俺はそう言って、両手を地面につけた

デスタ「サンダーボルト」

俺が魔法の名前を言うと、広範囲に雷が落ち、向かってきた平民クラスをほとんど退場させた

デスタ「後はお前だけだ」

俺は残っていた平民クラスに言った

ノンブル「俺は負けねぇよ」

俺は剣を構えたが……

学園長「そこまでッ！！」

ノンブル「ちッ」

俺が剣を構えた瞬間に、バトルロワイヤルは終わった

イグニス「残った生徒は待機してて、今から対戦カードを決めるから」

フリート「デスタは強くなったな」

キラ「どれ位？」

私はデスタがどれ位強くなったのか気になり。フリートに聞いた

フリート「威力なら俺を超えてるな」

キラ「そ、そんなに？」

フリート「ああ。だが、周りをみる観察力。後は手数が足りないな」

グラン「フリート。お前も分かってきたな」

フリート「俺は親だからな。子の見本じゃないといけないからな」

ストラ「フリートも言うようになったわね」

グラン「そうだな」

私とストラは息子の成長が嬉しかった

ゼアル「確かに、考えるようになったね」

フリート「デスタ達はいつか英雄(俺達)を越えると思うぞ」

キラ「マジ？」

フリート「ああ。マジだ」

俺が家族と話していると……

学園長「対戦のカードができたので、発表します」

フリート・キラ・グラン・ストラ「(誰だ(と)(だろ)？)」

息子の対戦相手が発表されるので、俺達は黙った

学園長「一回戦。ノンブル対、デスタ」

ノンブル・デスタ「(俺か)」

学園長「二回戦。デュアル対、イヴ」

デュアル・イヴ「(僕か)」

学園長「三回戦。ロザリー対、ブラック」

ロザリー「(私か…)」

ブラック「……」

学園長「四回戦。ディパーチャー対、スカル」

スカル「ディパーチャー！絶対俺が勝つからな」

ディパーチャー「私が勝つよ」

学園長「…一回戦は今から１時間後に開始します。それまで準備してください」

ノンブル「(準備するか)」

俺は平民クラス側の入り口に入り、準備を始めた

デスタ「父さん～母さん～じいちゃん～ばあちゃん～おじさ～ん。俺絶対勝つから～！！」

俺は父さん、母さん、じいちゃん、ばあちゃんおじさんを闘技場の観客席の中から見つけて言った