最強魔導師の息子

ブレイブ

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2章 魔法学園

第6魔導師 初めて来る王都

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デュアル「行きますよ!」

僕は短剣を持って、スラッシュに接近した

スラッシュ「そんな単調な攻撃!」

俺はデュアル様に接近して、トルースを振りかぶった

デュアル「ストーム」

僕はストームでスラッシュの後ろを取った

スラッシュ「甘いですよ」

俺はデュアル様の気配を察知(さっち)し、後ろを取ったデュアル様が居る方を見た

デュアル「エンペラーキャノン」

僕は父上より弱いけど、スラッシュにエンペラーキャノンを放った

デュアル「サークルブレード」

俺は自分の周りに剣を呼び出した

デュアル「残念でしたね」

デュアル様が俺に向かって放ったエンペラーキャノンを俺に当たる直前に、サークルブレードによって呼び出した剣がエンペラーキャノンを斬った

デュアル「なら!」

僕は短剣を投げようとしたけど……

スラッシュ「勝負ありです」

俺はトルースをデュアル様の首に当てた

デュアル「また、負けた…」

僕はスラッシュから離れてから、悲しんだ

スラッシュ「…デュアル様は負けましたが、強くなってますよ」

俺はトルースを鞘に納めてから言った

デュアル「ホント?」

僕は首を傾げた

スラッシュ「はい。デュアル様は三年経って、確実に成長しています」

スラッシュ「魔法学園を卒業してから戦う日が楽しみです」

デュアル「僕、魔法学園に入学出来るんですか?」

スラッシュ「おや?聞いてませんでした?」

デュアル「はい。聞いていません」

僕がスラッシュに聞くと、スラッシュは何故か笑った

スラッシュ「先日。デュアル様、デスタ様、ロザリー様の3名に魔法学園の入学許可書が届きました」

デュアル「……それは本当ですか?」

スラッシュ「はい」

デュアル「やった~♪」

僕はスラッシュに負けたけど、魔法学園に入学出来る嬉しさが勝(まさ)って、ジャンプした

デスタ・ロザリー「デュアルー」

デュアル「デスタ、ロザリー。おはようございます」

デスタ・ロザリー「今日から俺(私)達は」

デュアル・デスタ・ロザリー「魔法学園に入学♪」

デュアル「スラッシュ、何時(いつ)王都(おうと)に向かうのですか?」

スラッシュ「ゼロ様が馬車で向かうと言ってました」

ゼロ「ああ。その通り」

スラッシュ「ッ!?びっくりしたぁ」

突然俺の隣にゼロ様が現れたので、びっくりした

ゼロ「…すまない…」

デュアル「ゼロおじさん、今から行くんですか?」

ゼロ「ああ。入り口に馬車を置いている」

スラッシュ「その馬車ってテンペストホースじゃないですよね」

ゼロ「違う。普通の馬だ」

ゼロ「テンペストホースのスピードに彼奴らはついていけないからな」

ロザリー「ゼロおじさん早く行こ!」

デスタ「行こ行こ♪」

デュアル「行きましょう!」

ゼロ「そうだな」

ゼロ「(小さい頃の子供は純粋で可愛いな)」

俺は心の中で言いながら、国の入り口に向かった










デュアル「今日何かありました?」

僕達は国の入り口に向かう途中、街を通っているけど、街が何時も以上に賑やかだった

ゼロ「お前達が魔法学園に入学するからだろ」

ゼロ「…それと、着いたぞ」

デュアル「いつの間に…」

気づけば僕達は街を出ていた

ゼロ「やっぱり居たな。お前達は」

俺の馬車の近くに、ブレイブ、フィル、フリート、ゼアル、キラ、ロック、サラが居た

フリート「デスタ。頑張れよ」

キラ「ママとパパも応援してるから」

ゼアル「おじさんも応援するぞ」

デスタ「ありがと。俺、頑張るよ」

ロック「ロザリー。けがするなよ」

サラ「頑張ってね♪」

ロザリー「うん♪頑張る♪」

フィル「デュアル。怖いかもしれないけど、頑張ってね」

デュアル「頑張ります!」

ブレイブ「一人で全ての事をするんじゃなくて、周りを頼れ」

デュアル「はい!」

ゼロ「出発するぞー」

デスタ・ロザリー「は~い♪」

デュアル「分かりました」

ゼロ「……んじゃ、行くぞ」

俺は三人が乗った事を確認してから、馬車を動かした

ブレイブ「……行っちゃったな…」

僕は息子が魔法学園に行ってくれて嬉しいが、それと同時に悲しくもあった

フリート「そうだな…」

俺もブレイブと同じく、暗い顔になった

ブレイブ「……でも、六年後には帰って来るんだ。それまでは僕達も頑張らないとな」

僕は馬車を見送ってから、城に戻った










デュアル「ゼロおじさん」

ゼロ「なんだ?」

デュアル「今日モンスターは現れませんか?」

僕は馬車にある小さい窓から外の景色を見ながらゼロおじさんに聞いた

ゼロ「今日は現れないな」

デスタ「現れても、俺が倒してやるよ」

ロザリー「私も戦う時は手伝うよ」

デュアル「僕も手伝いますよ!」

ゼロ「お前達。成長したな」

デュアル「……三年前僕達は何もできなかったので…」

ゼロ「まあ、お前らは成長してる。自信を持て」

デスタ・ロザリー「ありがと」

デュアル「ありがとうございます」

ゼロ「さて、後は門を通るだけだな」

王都の警備兵「次の者」

ゼロ「これでいいですか?」

俺は国の入国許可証を王都の警備兵に見せた

王都の警備兵「……入国を許可する」

俺は馬車を持っている人間に許可証に判を押し、返した

ゼロ「ありがとうございます」

俺は判を押された許可証を受け取り、馬車を動かした

ロザリー「さっきの紙はなに?」

ゼロ「あれは入国許可証って言って、他国に入る時に国の警備兵に見せてから、入るか、入れないか、分かる紙だ」

デスタ「前にお父さんが持ってるの見た」

ゼロ「彼奴らも前に発行したからな」

俺はそう言って、馬車を止めた

デスタ・ロザリー「よいしょ」

俺とロザリーは馬車を降りた

デュアル「あっ待ってください」

僕は先に馬車から降りたデスタとデュアルを追いかけようと、馬車を降りようとしたら……

ゼロ「デュアル、降りる前にこれを被れ」

俺はデュアルに白のフードを渡した

デュアル「わ、分かりました」

僕は降りる前にゼロおじさんから渡された白のフードを被った

ゼロ「一般的に、獣人は差別されるからな。魔法学園では大丈夫だが、国に居る時は被っておけよ」

デュアル「分かりました」

僕はゼロおじさんが言った事を全部聞いてから馬車を降りた

デュアル「すごい」

僕は馬車から降りて、初めて王都を見たけど、エンペラー国と違って、賑やかで派手だった

ゼロ「俺は用事があるから、お前達が行ってくれ」

デスタ・ロザリー「分かった」

デュアル「分かりました」

デスタ「デュアル。早く行くぞ!」

ロザリー「置いてくよ!」

私とデスタはデュアルの腕を掴んで走った

デュアル「わ、分かりましたから!腕を掴まないでくださーい」
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