クールな生徒会長のオンとオフが違いすぎるっ!?

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2章 夏休み

#6夏休み前最後の整理

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新「けほっけほっ」

新「……」

新は震えた手で薬を飲み、水で流した

新「もうできないな…」

新はコップ一杯分の水を飲み干した後、部屋の隅っこにあるギターケースを悲しい顔で見た










担任の先生「皆、明日から夏休みだが、羽目を外して変なことしないように」

担任の先生「では今から、大掃除だ」

上流高校では10日以上の長期休みがある時は学校全体を大掃除する










優「うわ、だいぶ埃(ほこり)溜まってるな」

優はクラスメイトと一緒に棚を動かしたが、埃が溜まっていた










結衣「雫さん、ここしよ」

結衣は雫と一緒に窓から拭くことにした

雫「う、うん!」










燐「新さ~ん♪」

皆が掃除している中、燐は新に抱きついた

新「そ、掃除できないんだけど?」

新は燐と一緒に生徒会室を掃除するはずだったが、燐は掃除をせず、新に抱きつくため、新は困惑している中、言った

燐「掃除なら、既(すで)に終わっていますよ」

新「え?」

燐「最近、放課後によく掃除をしていた事を覚えていますか?」

新「うん。汚れが気になるとか、時間あるからとか、何かと理由をつけて掃除してたけど、もしかして」

燐「ふふん、今日の為に一週間前から調整してました」

燐は胸を張って、言った

燐「というわけで」

燐は両手を広げた

新「はいはい」

新は燐を抱きしめた

燐「♪」

燐「!」

燐が喜んでいると、生徒会室のドアが開いた

優「会長、新。こっちは終わったぞ」

結衣「こっちも終わったよ」

優「あれ?会長は?」

新「会長疲れちゃって、今支えてるんだ」

優「そっか、んじゃ教室で待ってるぞ」

優達はそう言って、生徒会室を離れた

新「…燐、そろそろいい?」

新は優達が離れてから、燐に聞いたが、燐は泣きそうになっている

新「後5分ね」

燐「はい♪」










担任の先生「それじゃあ、けがや事故なく夏休みを過ごすように」

担任の先生が言うと、皆一斉に教室を出た

生徒「お前夏休み何するんだ?」

生徒B「旅行だな、お前は?」

生徒C「そうだな~」

学校内のあちこちで夏休みにどこに行くか、何をするか話している

優「新。お前夏休み何するんだ?」

新「考えてるとこ」

優「俺もなんだよなぁ」

燐「それでしたら、此処に行きませんか?」

燐は新と優の会話に割って入り、リゾートのパンフレットを見せた

新「良いね」

優「けど、結構高(たけ)ぇな」

優はパンフレットを見たが、そこには一人1泊500万と書かれている

結衣「そうだね~」

雫「…私は無理かな」

燐「あら?お金は私が出しますよ」

燐は制服の胸ポケットからブラックダイヤモンドカードを見せると、新以外が固まった
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