普通の人間だった僕は魔王に転生しました

ブレイブ

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1章 新たな魔王

勇者刹那

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アビス「今の貴様はまだまだダメだが、魔王の器の候補ではある」

アビスはさっきの口調になり、言った

聖「ホントですか?」

アビス「ああ。貴様は魔王の器の候補であるのは確かだな」

アビスがさっきの口調に戻っていると、リアスがアビスに向かって魔法を放った

アビス「うおッ!?」

アビス「リアス、何すんだよ!」

アビスはリアスが放った魔法を避けた

リアス「あなたの言葉は魔王様に失礼なんですよ」

リアスは怒っているが、さっきよりはマシになっている

アビス「え?魔王の器の候補って言ったぞ?」

アビスは首をかしげたが、その言葉はリアスに対して、火に油を注ぐ言葉だった

リアス「聖様は魔王の器候補ではなく魔王の器です!!」

リアス「デビルスフィア」

リアスはデビルスフィアという名の巨大な火球を放った

アビス「秘書さん、機嫌でも悪いのか?」

アビスはデビルスフィアを余裕で回避し、言った

リアス「あなたのせいでね!!」

リアスは連続でデビルスフィアを放った

聖「あわわッ」

聖は怯え、おどおどしている

リアス「これで反省しますか?」

リアスは巨大なデビルスフィアを見せた

アビス「はいはい、反省しますよ~」

リアス「……そうですか」

リアス「デス・スフィア」

リアスはアビスに向かって巨大なデビルスフィアを放った










聖「あれ?」

聖はリアスのデス・スフィアの爆発に巻き込まれていたが、聖は禍々しい結界によって守られていた

アビス「リアス~やり過ぎだろ?」

アビスはデス・スフィアの直撃をくらったはずだが、ピンピンしている

リアス「あなたはこれぐらいでピンピンしていますからね」

アビス「いや、そうじゃなくてな」

リアス「……はッ!?」

リアス「聖様!!ご無事ですかッ!?」

リアスは聖の事を思いだし、聖が無事かどうか確認した

聖「は、はい」

聖は煙の中から現れた

リアス「ご無事でなによりです」

アビス「しっかし、良く無事だったな」

聖「禍々しい結界が守ってくれたんです」

アビス「結界?」

アビス「おいリアス、そこまで教えてたのか?」

リアス「いえ、私はそこまでは」

アビス「(流石、魔王様だな)」

アビスは二人にばれないように笑った





聖「……良し、できた」

次の日になり、聖は一人で書類の整理ができた

ゴウ「魔王様」

ライ「終わった?」

聖が書類の整理を終えると、ゴウとライが来た

聖「うん。終わったよ」

聖はゴウとライの頭を優しく撫でた

ゴウ・ライ「えへへ♪」

アビス「おーい、ヒジリ~」

聖「アビスさん、どうしました?」

聖がゴウとライを抱きしめていると、アビスが来た

アビス「仕事終わったんなら、ちょっと行かねぇか?」

聖「どこに?」

アビス「人間の国だよ」





聖「人間の国でなにするんですか?」

聖はアビスと一緒に王都に来た

アビス「なんだと思う?」

アビスは着ているフードから顔を見せ言った

聖「…侵略とか?」

アビス「は?」

アビス「そんな三流悪魔みたいな事するかよ」

アビスが愚痴をこぼすように、言った後、止まった

聖「ん?」

アビス「…此処だ」

アビスが止まったのは王都にある武器屋だった





アビス「おっちゃん~良い槍あるか?」

武器屋の店主「おお、良い奴ならあるぞ」

アビス「よっしゃ」





アビス「…おっこれいいな」

アビスは鉄でできた槍を持つと、周りの邪魔にならない範囲で動かしている

アビス「ヒジリ?どうだ?」

聖「…えっと、良いと思いますよ?」

聖は困惑しながらも言った

アビス「へへ、ありがとな」





聖「槍を持ってるのどうして槍を買うんですか?」

アビス「俺さぁ、物を壊しやすいから武器が大量にいるんだよな」

二人が会話していると、広場から騒がしい

アビス「なんかやってるみたいだな、行ってみようぜ!」

アビスが広場の方に走って行った





アビス「んだよ。祭りかと思ったのによ」

アビスはがっかりしている

王都の国民「いや~勇者刹那様がいれば安心だな」

王都の国民B「だよなぁ」

聖「勇者刹那?」

王都の国民「お嬢ちゃん知らないのかい?」

王都の国民B「最近この国で勇者が見つかったんだ」

聖「そうなんですか」





聖「……」

聖は魔王城に向かっているが、浮かない顔をしている

アビス「なあ、なんかあったか?」

聖「いえ、なにも…」

聖はそう言っているが、明らかに落ち込んでいる

アビス「……」

アビス「なんかあるなら言えよ」

聖「え?」

アビス「俺なんかでよかったらなんか言ってくれ、俺、結構暇だからな」

聖「……はい」

アビスの言葉を聞いて、聖は笑った
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