普通の人間だった僕は魔王に転生しました

１章 新たな魔王

幼い悪魔

聖「んん？」

聖「……夢じゃなかったんだ」

聖は部屋と窓からの景色を見たが、夢ではなく、本当に聖は異世界に居た

聖「ん？」

聖は悲しんでいたが、掛け布団が少し盛り上がってるため､掛け布団を退かした

ゴウ・ライ「あっ」

ベッドにはゴウとライが居た

ゴウ・ライ「ばれちゃった」

聖「おはよう､二人とも」

ゴウ・ライ「おはようございます♪魔王様♪」










リアス「ヒジリ様、本日よりお仕事をしてもらいます」

聖「は､はい」









聖「……読めない」

聖は書類を見ているが、言語が違うのか、さっきから書類を見ては頭から湯気が出ている

リアス「どうしました？」

聖「…言葉が読めないんです」

リアス「言葉が読めない？」

聖「…はい」

リアス「あ、申し訳ありません」

リアスは突然頭を下げた

聖「え？」

突然の事に聖は首かしげた

リアス「こちらの書類は我々魔族の言語が使われているため、すぐに変えます」

リアスは少し焦りながら言った

ゴウ「魔王様、お仕事終わった？」

ライ「終わったなら遊ぼ！」

聖「わわッ！？」

ゴウとライは強引に聖を引っ張った










ゴウ・ライ「魔王様、なにして遊ぶ？」

聖「なにする？」

聖はゴウとライに視線を合わせ、屈(かが)んだ

ゴウ・ライ「鬼ごっこ♪」

聖「分かった。鬼は僕がするね」

ゴウ「は～い」

ライ「じゃあ１０数えてね」

ライがそう言うと､ライの背中から悪魔の翼が生えた

聖「ほえ？」

ゴウ「ライ、行こ♪」

ゴウの背中からも、悪魔の翼が生えた

ライ「うん♪」

ライはそのままゴウと一緒に逃げた

聖「ええッ！？」

聖が驚いているうちに二人は居なくなっていた





聖「こっちかな？」

聖は二人が飛んで行った方向を見ていたため､飛んで行った方向に行くと、山が見えた





聖「そ、そろそろ…かな？」

山には道があったが、ちゃんとした道ではなく、険しい道になっている

聖「あ…居た！」

山の頂上にはゴウとライがいたが、ゴウとライは山の頂上で寝ている龍の身体の上で遊んでいた

ゴウ「あ、見つかった」

聖「降りないと危ないよ？」

聖は二人に言ったが、

ゴウ・ライ「やだ！」

二人が嫌がると、地面が揺れ始めた

聖「え…」

地面が揺れ始めた瞬間、龍の目が開いた

龍「―！！」

龍は目覚めた瞬間、動き､咆哮を上げた

ゴウ・ライ「わわッ！？」

ゴウとライは突然動いた龍の身体から落ちた

聖「…大丈夫？」

聖は助走をしてからジャンプをし､二人をキャッチし､着地した

ゴウ・ライ「うん！」

二人は怖かったのか、聖に抱きついた

聖「(僕こんなに運動神経なかったよね？)」

聖は二人を撫でながら考えた

龍「―！！」

龍は怒っているのか、聖に向かって来たが、聖に攻撃をしようとした瞬間、聖の魔力を感じ､逃げていった

聖「…え？」

聖は逃げようとしたが、龍が逃げ、首をかしげた

ゴウ・ライ「魔王様の魔力ってすごいね！」

聖「あ、ありがと」





リアス「…ゴウ、ライ。聖様を勝手に連れ出すとはどういう事？」

三人が帰ってくると、リアスは怒っていた

ゴウ・ライ「…えっと」

聖「リアスさん、二人は遊びたかっただけなんだ」

リアス「聖様」

聖「だからね」

リアス「……分かりました」

リアス「ただし、次は私も同行します。それでいいですか？」

聖・ゴウ・ライ「はい♪」