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最強はいつも一人

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王都にあるギルド。ナイトギルド、そのギルドには最強の人間がいるが、その人間はいつも一人でいる

ロンリ―「此処なら大丈夫」

ロンリーは一番奥の一人用の席に座った










ロンリー「…いただきます」

ロンリーは注文をして届いた料理を食べた

ギルドの冒険者「あいつ、また一人だな」

ギルドの冒険者B「おい、誰か一緒に居てやれよ」

ギルドの冒険者C「嫌だよ。あいつには一人がお似合いだ」

ロンリー「……」

ギルドの冒険者が言った言葉はロンリーに聞こえていたが、ロンリーは気にせず、料理を食べている










ロンリー「…どれにしようかな?」

料理を食べ終わったロンリーはギルドにあるクエストを見ているが、それは全(すべ)てS級のクエストだ

ロンリー「……これでいっか」

ロンリーは適当にクエストを選んだ










ロンリー「…此処か」

ロンリーが適当に選んだクエストはクロービーストの素材確保。クロービーストは名前の通り、爪が発達(はったつ)して、強固な爪になっている。1体だとA級ほどだが、群れの場合はS級になる常に群れで行動しており、広い草原に現れる

ロンリー「行くよ。雷切」

ロンリーの手には雷を纏った剣が現れた

クロービースト「!」

ロンリーの気配を感じ、群れで向かって来た

ロンリー「その方が良い」

ロンリーは雷切を逆手もちで持ち、クロービーストに向かって行った

ロンリー「はあッ!!」

クロービーストが爪を振ったが、ロンリーの雷切が爪を斬った

クロービースト「ッ!?」

クロービーストは自分の爪が斬られた事に驚いた

ロンリー「やああッ!!」

ロンリーはクロービースト達の爪だけを斬った

クロービースト「!!」

クロービースト達は勝てないと、本能が察(さっ)し、逃げていった

ロンリー「これだけあれば大丈夫」

ロンリーは持ってきた袋にクロービーストの爪を入れた










ロンリー「よいしょ」

ロンリーはクロービーストの爪を入れた袋をクエストカウンターに置いた

ロンリー「アナザ、これでいいよね?」

アナザ「ああ」

クエストカウンターに居る男性、アナザは袋の中身を確認した

ギルドの冒険者「おいおい、最強の剣士様は爪だけかよ、俺だったら1匹ぐらい持ってくるのにな」

ロンリー「そりゃあ、依頼は素材確保だったからね」

ギルドの冒険者「だからなんだよ?」

ロンリー「依頼文にはどんな素材でも良いって書いてあったし、それに、クロービーストの爪は1ヶ月もすれば元に戻るからね」

ロンリー「だから、爪だけなの」

ロンリーはそう言って、アナザから依頼達成のお金が入った袋を受け取った
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