初級魔法しか使えない?だったら極めます

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2章 ウィザードグランプリ

覚悟

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ヘレティック「ふ、二人ともッ!!遅れちゃうよッ!?」

カノン「分かっている凡人!だから急いでいるんだ!」

ヘレティックは初級加速魔法のクイック、カノンは中級加速魔法のハイスピードで走っている。ヘレティック、カノン、エイスの三人が遅刻しそうな理由は酒場で冒険者等の話を聞いたりしていると、気づけば朝を迎えていたため、三人は急いで学園に向かっている

エイス「お先に」

エイスは氷を足元に出し、滑るように動き、二人を抜いて、先に学園に向かった

ヘレティック「あ、その手があったか」

ヘレティックはクイックを止め、エイスと同じように、足元に氷を出したが、

ヘレティック「うわッ!?」

足が滑り、転けた










ヘレティック「朝から最悪…」

ヘレティック「え?」

ヘレティックは一応学園に着いたが、朝からの事があり、落ち込んでいると、ヘレティックを中心に魔方陣が展開された










ヘレティック「…此処は」

ヘレティックは現れた魔方陣によって移動した場所はダンジョンだったが、あの時偶然見た100層の景色とは明らかな違いがあり、禍々しい景色が見えている

???「急に呼んですまないな」

ヘレティック「???」

ヘレティックは声がした方を向くと、男がモンスターを食っていた

ザード「俺はザード。よろしくな」

男はモンスターを食い終わり、名前を言った










エイス「…ヘレティックがいない」

エイスはヘレティックがいないため、ずっと不機嫌で、魔力が漏れており、誰も近づけない程のオーラが出ている

エイス「……見つけた」

魔力が漏れていたおかげか、エイスはヘレティックの場所を見つけた











ヘレティック「ザードってまさか…」

ヘレティック「ウィザードマスター。氷魔のザード様ッ!?」

ザード「まあな」

ザード「んで、お前を呼んだ理由はエイスとどういう関係か気になったからだ」

ヘレティック「…エイスさんは僕の師匠で憧れの存在です」

ザード「お前、使える魔法は?」

ヘレティック「初級なら基本的な魔法はできます」

ザード「属性は?」

ヘレティック「分かりません」

ザード「分からない?」

ヘレティック「はい。まだ初級ですが、炎、雷、氷、風の魔法ができます」

ザード「そうか」

ザードがそう言うと、一瞬で氷が現れ、ヘレティックを動けなくした

ザード「お前のレベル何かたかが知れてる」

ザード「お前のためにも、エイス(娘)を師匠と思うな」

ヘレティック「……」

ヘレティック「確かに、僕の強さはたかが知れてます。自分でも時々、呆れる事があります」

ザード「そうだろ?だったら」

ヘレティック「…でも、僕は諦めたくない!」

ヘレティック「たとえどんな壁があろうと!魔法を極めて師匠(エイス)を越えるッ!!」

ザード「……はっ」

ザード「(おなじじゃねぇか)」

ザードの目には今のヘレティックが幼い時のエイスと重なった

エイス(幼少期)「絶対、お父さんを越えるから!!」

ザード「そんだけの事を言うなら、ウィザードグランプリで良い結果を出せよ?」

ヘレティック「ウィザードグランプリ?」

ザード「毎年やる学園内で最強のウィザードを決める大会だ。良い結果を出せたら、俺達がアイスエイジがお前を認めてやる」

ザードが指を鳴らすと、ヘレティックを動けなくした氷が砕けた

ザード「期待してるぞ」

ヘレティック「はい!」

ヘレティック「……あ、此処って何階層何ですか?」

ザード「200階層だ」

ザード「安心しろ、今居るモンスターは全て片付けた」

ヘレティック「…どうしよう」

エイス「ヘレティック!」

ヘレティック「エイス!」

ヘレティックがどう戻ろうか考えていると、エイスが現れた

エイス「戻ろ」

ヘレティックに優しく言って、

エイス「お父さん、邪魔」

ザードに対してはきつく言い、ザードをどかした

ザード「ッ!?」

ザードはその場で倒れた











エイス「大丈夫だった?」

ヘレティック「うん」

エイス「お父さん変な人だけど、気にしないで」

エイス「ウィザードグランプリ。頑張ろ」

ヘレティック「うん!」
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