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過去編 三人の過去
第四十二魔法 闇狼軍と別れ
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ディノ「……寝れない」
スラッシュと戦って疲れたからすぐ寝れると思ったけど、全く寝れない。それに嫌な予感も感じる
ディノ「外の空気でも吸うか」
僕は全く寝れないので外の空気を吸う事にした
ディノ「ん?」
今一瞬だが影の様なものが僕の横を何か通った
ディノ「まあ良いか」
ディノ「あれは」
さっきの事は忘れて外の空気を吸いに来たが訓練場には僕が教えた魔法を練習してるカムイ様が居た
カムイ「ディノッ!?今夜中の3時だよッ!?」
ディノ「それはカムイ様も同じです」
カムイ「それと、カムイ様。夜中なのでもう少しお静かに」
カムイ「あっごめん」
カムイ「それでディノも魔法の練習をしに来たの?」
僕は大きな声を出した事をディノに謝って、魔法の練習をしに来たか聞いたらディノは首を横に降った
ディノ「寝れないので外の空気を吸いに来ました」
ディノ「それに嫌な予感も感じます」
カムイ「嫌な予感?」
ディノ「…はい」
ディノ「カムイ様はどうして訓練場に?」
カムイ様に聞いたがカムイ様は難しい顔をした
カムイ「ストレス発散」
ディノ「ストレス?」
カムイ「うん。まあ立ち話じゃなくてベンチに座ろ?」
カムイ「僕、いじめられたんだ」
ディノ「ッ!?」
ベンチに座ってすぐカムイ様からいじめられてると言われた
カムイ「仲が良いと思ってたのは僕だけだったんだ」
カムイ「自慢ばっかでウザいって言われたんだ」
カムイ「僕、一人の方が良いのかも?」
ディノ「カムイ様」
カムイ様は笑っているがその瞳は悲しい瞳の様に見える
カムイ「ん?何?」
ディノ「悲しいなら言ってください」
僕はカムイ様に言うとカムイ様の目から雫が落ちた
カムイ「…ずっと仲が良かったのに妹が出来ただけで皆離れたんだ」
カムイ「僕なんかいなくなれば良いんだ」
僕はそう言ってディノから離れて自分の部屋に戻ろうとしたら……
ディノ「いなくなっていい人なんて居ません!」
カムイ「……」
ディノに止められた
ディノ「どんな人でも生まれた事に意味はあります」
カムイ「僕の事全く知らないくせに偉そうな事言うなッ!!」
ディノ「確かに僕は此処に来てまだ1ヶ月位しか経ってませんが、それでも貴方の事は少し分かります」
カムイ「……ありがとう。ディノ、僕おかしくなってた」
ディノ「その言葉を聞いて安心しました」
カムイ「安心した所悪いけど」
ディノ「なんですか?」
カムイ「勝負しよ?」
ディノ「はい、でも本気で行きますよ?」
カムイ「望むところッ!!」
ディノ「魔力拳ッ!!」
カムイ「軽い軽い」
ディノ「なッ!?」
魔力拳をカムイ様に放ったがカムイ様は首を傾げただけで避けた
カムイ「レッグブースト」
僕は目の前にいるディノに向かって足にブーストを付与したレッグブーストを放った
ディノ「ぐッ」
レッグブーストをくらって僕は後退したが痛みならスラッシュの神速剣の方が痛い
ディノ「ヘルカッター」
僕は魔力を操作してヘルブラストをカッター状にしたのをカムイ様に放った
カムイ「こ、こんな魔法あったのッ!?」
ディノが放ったヘルカッターっていう知らない魔法をなんとか避けてる
ディノ「いえ。これは僕のオリジナル魔法です」
カムイ「………」
最初は一つだったヘルカッターも今は分裂して10個になっている
カムイ「ビッグバンフレア」
僕はめんどくさくなりビッグバンフレアを放ってヘルカッターを消滅しようとしたけど
カムイ「えぇッ!?何で!!」
ヘルカッターにビッグバンフレアを放ったけど、ヘルカッターは巨大になっただけだった
ディノ「同じ属性の魔法をぶつければ威力が強い方が強化される。そう教えましたよ?」
カムイ「(ヤバイその時リアルデコイの方だった)」
ディノ「考えるとは余裕ですね」
カムイ「えッ!?」
気づけば僕の目の前には炎の魔力剣を持ったディノが居た
ディノ「炎滅斬ッ!!」
僕はさっき考えた炎の魔力剣を使った魔法をカムイ様に放った
カムイ「はぁ……負けた」
ディノ「負けるのも大事な事です」
ディノ「負けを知らなければ人は成長しませんから」
カムイ「……なるほど」
カムイ「それじゃあ何度でもやろ?」
ディノ「はい!」
カムイ「はぁ…はぁ…はぁ」
カムイ「何回勝負した?」
僕は疲れながらもディノに聞いた
ディノ「勝負は500回しました」
ディノ「カムイ様は300回勝利し。僕は200回勝利しました」
僕はカムイ様と勝負した回数を数えていたが途中忘れかけた
カムイ「じゃあ僕の方が強い?」
ディノ「はい♪」
キル「二人共早起きだな」
カムイ・ディノ「父上(陛下)?」
キル「ん?どうした?」
二人に早起きと言ったら二人は目が点になった
カムイ「父上今何時ですか?」
キル「今は朝の5時だが……まさか」
キル「ずっと魔法勝負していたのか?」
私は二人に聞いたが静かに頷いた
キル「全く早く寝なさい」
カムイ・ディノ「…はい」
キル「(少し言い過ぎたか?)」
私は少しモヤモアする気持ちを感じながらも訓練場で剣の素振りを始めた
ディノ「今何時だ?」
スラッシュ「午後3時だ」
ディノ「ありがとうスラッシュ」
スラッシュ「僕が居る事については驚かないんだな」
ディノ「慣れてるから」
スラッシュ「なるほど」
スラッシュ「それと寝起きで悪いがs」
ディノ「勝負しよう。だよね?」
スラッシュ「その通り」
ディノ「それで何回勝負するの?」
僕はスラッシュに何回勝負するのか聞いた
スラッシュ「そうだな」
スラッシュ「本気で勝負しよう」
スラッシュ「正々堂々と」
ディノ「分かった」
スラッシュ「行くぞッ」
ディノ「来いッ」
スラッシュ「スラッシュストライク!」
ディノ「炎滅斬」
僕はスラッシュが放ったスラッシュストライクに炎滅斬を放ちスラッシュストライクを真っ二つに斬った
スラッシュ「なッ!?」
ディノ「スラッシュストライクは縦ではなく横に広がっている。横に広がっているのなら中心に強烈な威力を叩けば斬る事は出来る」
スラッシュ「何時分かった」
ディノ「間違えて僕に放った時から」
スラッシュ「なるほど」
キル「ディノ、スラッシュ!!」
ディノ・スラッシュ「陛下ッ!?」
スラッシュと勝負してる途中だったが陛下が切羽詰まった顔でこっちに来た
キル「これを見てくれ」
私は一つの水晶玉を二人に見せた
ディノ・スラッシュ「なッ!?」
陛下が見せた水晶玉を見たがその水晶玉には闇狼軍が映っていた
キル「闇狼軍はエンペラー国に来る」
スラッシュ「陛下どうするのですかッ!!」
キル「迎え撃つ。それだけだ」
ディノ「国民はどうするのですか?」
キル「魔方陣で私の知り合いの国に送った」
スラッシュ「それでは」
キル「ああ、私達の国を捨てる事になるが仕方ない」
キル「スラッシュは騎士団。魔法設備を万全な状態に」
スラッシュ「はっ!」
キル「ディノは見張りを頼む」
ディノ「はっ!」
ディノ「今の所いないな」
僕は陛下に言われた通り闇狼軍がいるか見張っている
スラッシュ「ディノ。交代だ」
ディノ「え?もう1時間経った?」
見張りといっても1時間経つと交代する事になっている
スラッシュ「経ってるが?」
ディノ「それじゃあよろしく」
僕は今作った双眼鏡を渡した。ちなみに僕は見張りの時は見切りの魔眼を使っている
ディノ「広げてみよう」
僕は魔力を使って見切りの魔眼の範囲を広げた
ディノ「なッ!?」
範囲を広げて見たが其処には闇狼軍の大軍が居た
スラッシュ「ディノ交代だ」
ディノ「スラッシュッ!!急いで陛下に言ってッ!!」
スラッシュ「な、何を?」
ディノの青ざめて切羽詰まった顔に僕は怯みながらも聞いた
ディノ「闇狼軍が来てるんだ」
ディノ「距離的に後1時間で来る」
スラッシュ「わ、分かった。陛下に伝えるからディノも来てくれ」
ディノ「分かった」
ディノ「陛下」
キル「ああ、パルスから聞いた」
キル「スラッシュ。騎士団員は全員城に待機してくれ」
スラッシュ「はい」
キル「分かっているのか?」
スラッシュ「え?」
キル「お前も待機だぞ?」
スラッシュ「どういう事ですか?」
僕は陛下の言った事が分からなかった
キル「詳しくはディノから聞いてくれ」
私はスラッシュにそう言うと訓練場に向かった
ディノ「僕が陛下に言ったんだ」
陛下が居なくなったタイミングで僕はスラッシュに説明する事にした
ディノ「闇狼軍は僕が全軍相手するって」
スラッシュ「……」
僕はスラッシュに言ったがスラッシュは俯いたまま、黙っている
スラッシュ「それってお前が死の概念から外れたからか?」
ディノ「うん。そうだけど」
スラッシュ「……おい」
ディノ「ッ!?な、何?」
スラッシュは僕に向かって低い声でいうと胸ぐらを掴んだ
スラッシュ「死の概念から外れたからって自分は良くても周りはどうするんだ?」
スラッシュ「一瞬だけかもしれないが周りは喪失感を感じるんだ。それに親友の喪失感は一番感じたくないんだ」
ディノ「……スラッシュ」
スラッシュの目からは涙がこぼれていた
ディノ「分かった。自滅的な考えはやめるよ」
スラッシュ「そうしてくれ」
僕は手を離してディノに言った
ディノ「陛下?これで良いんですよね?」
キル「ああ」
スラッシュ「……陛下、ディノ。もしかして」
ディノ「その通り」
キル「戦う時はお互いの信頼関係が重要になる。だから一芝居を打ったというわけだ」
スラッシュ「それじゃあ僕が本音を言ったの恥ずかしいです///」
ディノ「まあまあ」
パルス「陛下、スラッシュ、ディノ様ッ!!!!」
パルス「闇狼軍がまもなく来ますッ!!」
キル「分かった」
私は頷き自分の城を覆うレベルの魔方陣を使い全員を街に移動した
ディノ「あれが闇狼軍」
街に着いた瞬間に闇狼軍の軍勢と強い魔力を感じた
闇狼「…どうやら我々が来るのが分かっていた様だな」
闇狼「キル=インパクトよ」
キル「何だ?」
闇狼「こちらの要求を飲んでくれれば国は滅ぼさない」
キル「一応聞こう」
闇狼「エンペラー国王子カムイ=インパクトを渡せばいいだけだ」
キル「断る」
私は闇狼が言った要求を即答で断った
闇狼「……そうか」
闇狼「シャドウ、オーガ」
私は私の右腕のシャドウ。左腕のオーガを呼んだ
シャドウ「はっ」
オーガ「何だ?」
闇狼「街を破壊的しろ」
シャドウ「承知」
オーガ「わーったよ」
シャドウ「ウルフシャドウ」
僕は影で作った狼の形の魔法を放ち街の半分を破壊した
オーガ「ウルフブレイカーッ!!」
俺は手を狼の形に変え地面を殴りシャドウが破壊していない街の半分を破壊した
ディノ「……そんな」
闇狼軍の獣人二人が放った魔法でエンペラー国の街は一瞬でなくなった
闇狼「行け」
私が腕を前に出すと闇狼軍は全員キルに向かって行った
スラッシュ「スラッシュストライク」
闇狼「…ほう」
キルの従者が放った剣技は闇狼の下っぱ獣人を半分位倒した
スラッシュ「今度はこっちの番だッ!!」
スラッシュ「全員突撃ッ!!!!」
僕がトールスを前に突きだし指示を出した
スラッシュ「ディノ僕達も続くぞッ!!」
ディノ「ああ!!」
ディノ「真・ヘルカッターッ!!」
僕は自分の魔力を半分使いカムイ様と勝負した時の3倍の大きさのヘルカッターを放ち切り刻んだ
ディノ「(ごめんなさい)」
人を殺めた事に心の中で謝りヘルブラストを放った
ディノ「これで残りは」
闇狼「シャドウ、オーガ。此処は頼んだ」
シャドウ「はっ」
オーガ「任せろ!」
ディノ「待てッ!!」
オーガ「此処は通さない」
ディノ「くっ」
何処かに行こうとする闇狼にヘルブラストを放ったがオーガの拳で散った
シャドウ「闇狼様はカムイ様に御用があるので邪魔をされるのは困ります」
スラッシュ「それだったら退いてもらうだけだ」
スラッシュ「究極(アルティメット)斬波」
シャドウ「くっ」
オーガ「ちッ」
スラッシュ「陛下今のうちに」
キル「ありがとう」
私は落ちてる瓦礫に転けない様に走り城に向かったが……
キル「なッ!?」
其処には結界があり城に入る事が出来なかった
シャドウ「残念ながらエンペラー城には我々闇狼軍以外入る事が出来ない結界を展開しています」
スラッシュ「それだったらお前は一度エンペラー城に侵入したって事か?」
シャドウ「はい、夜中頃に侵入して魔力を埋め込みました」
ディノ「(まさかあの時に感じた嫌な予感は)」
僕があの時嫌な予感について考えていると城からとんでもない魔力を感じた
スラッシュ「なんだよ……あの魔方陣は」
ディノ「……そんな」
とんでもない魔力、それは国全てを包む程の魔方陣だった
闇狼「やあカムイ」
カムイ「闇狼」
闇狼「その眼になるのもおかしくない」
カムイは私を睨んだ。その眼は親の仇を見る眼だった
カムイ「お前は僕が殺すッ!!」
闇狼「……ほう」
カムイ「ッ!?」
闇狼を中心に現れているオーラに僕は怯み動けなかった
闇狼「私から聞く事は一つだけ」
闇狼「国……家族を捨て我が闇狼軍に入る。それだけだ」
カムイ「分かった。その代わり妹のキラだけは」
闇狼「ああ、それ位なら大丈夫だ」
カムイ「僕はお前について行ったらいいのか?」
僕は自分の妹。キラだっこしながら闇狼に聞いた
闇狼「ああ、私の手を触れば良い」
カムイ「分かった」
僕は闇狼の手に触れると一面黒い世界になった
カムイ「キラ?大丈夫?」
だったしてるキラは不幸中の幸いだがすやすやと幸せな顔して寝ていた
カムイ「良かった」
僕の一番心配していた事は大丈夫だった
闇狼「その空間を真っ直ぐ進めば良い」
カムイ「分かった」
カムイ「……ごめんなさい。父上、母上、ディノ、スラッシュ、パルス」
僕は涙を流し此処には居ない家族に謝りながら空間の出口に向かった
闇狼「さて……破壊するか」
私はカムイが空間を出た事を確認し空間を消し国を破壊する事に決めた
闇狼「ダークネスエンド」
私は自分の中で最強の魔法を魔方陣から放った
闇狼「シャドウ、オーガ。戻るぞ」
シャドウ「はっ」
オーガ「了解だ」
ディノ「終わりだ」
スラッシュ「終わりじゃないだろ?僕の剣技とディノの魔法を合わせればあんな魔法倒せるだろ?」
ディノ「無理だよ。あの魔法はカムイ様でも消す事は無理だ」
ディノ「スラッシュ。攻撃するのはやめなよ?」
スラッシュ「やってみなきゃ分からないだろッ!!」
僕はディノの制止を無視し魔方陣に究極斬波を放った……
スラッシュ「嘘……だろ」
放った究極斬波はただ魔方陣に吸い込まれただけだった
ディノ「だから言っただろ?無理だって」
キル「仕方ない。ユナ」
ユナ「そうね」
ディノ「陛下、ユナ様?何をなさるのですか?」
キル「私達は闇属性と対となってる光魔法を使う事が出来る」
ユナ「でもこれ程の魔法となると命を使わないとね」
キル「こんな最後で悪いがディノ。君は強くなりなさい。スラッシュ。君は生涯ディノを支えなさい。パルス。君は元気に生きなさい」
ユナ「……さて」
キル「ああ」
私達は覚悟を決め地面に究極魔方陣を出現させた
キル・ユナ「我ら神聖な光魔法を扱う者。我が全魔力を使い究極の闇を無くさん」
キル・ユナ「神聖な世界(セイクリッド・ワールド)ッ!!」
私達が詠唱を終えると魔方陣から光が溢れ辺り一面を光が包んだ
ディノ「……」
光が消え現れた光景は闇属性の魔法は消えたが其処にはキル陛下。ユナ様はいなかった
パルス「スラッシュ落ち着いてください」
スラッシュ「離してくれッ!頼むッ!!」
ディノ「うるさいな」
落ち込んでいたら後ろからスラッシュ、パルスさんが騒いでる
パルス「トルースを捨てるなんて何バカな事考えてるんですか」
ディノ「え」
パルスさんの言ったトルースと言った言葉に耳を疑った
パルス「ディノ様も止めてくださいッ!!」
ディノ「は、はいッ!!」
遅すぎたが止めに入ったが……
スラッシュ「もう良いんだ」
僕はそう言ってさっきの戦いで出来た深い崖にトルースを投げた
ディノ「…スラッシュ。どうして?」
止めに入るのが遅くトルースは深い崖に落ちていった
スラッシュ「トルースは僕が見習い騎士だった時に陛下が自分の大切な人を守る為に使えって言われたんだ」
ディノ「その大切な人って?」
僕はスラッシュが言った大切な人とは誰か聞いた
スラッシュ「キル陛下。ユナ様だよ」
スラッシュ「だから……僕はいや……俺は剣士を引退する」
俺はトルースではなく冥界神エルダーハーデスの鎌を作った
スラッシュ「ディノ。俺とパルス。お前の従者になっていいか?」
ディノ「ヘ?」
スラッシュの言った事に僕はすっとんきょうな声が出ると同時に首を傾げた
スラッシュ「生前陛下が言ってたんだ」
スラッシュ「いつか主として慕う人が現れた時その人に忠誠を誓えって」
パルス「確かに陛下が言ってましたね」
スラッシュ・パルス「新たなる主ディノ=インパクト様どうか我らを生涯の従者に」
ディノ「…ああこれからよろしくスラッシュ、パルス」
この瞬間僕はスラッシュ、パルス。二人の主となった
ディノ「(これからは僕が二人を守るんだ)」
僕は固く決意をした
スラッシュと戦って疲れたからすぐ寝れると思ったけど、全く寝れない。それに嫌な予感も感じる
ディノ「外の空気でも吸うか」
僕は全く寝れないので外の空気を吸う事にした
ディノ「ん?」
今一瞬だが影の様なものが僕の横を何か通った
ディノ「まあ良いか」
ディノ「あれは」
さっきの事は忘れて外の空気を吸いに来たが訓練場には僕が教えた魔法を練習してるカムイ様が居た
カムイ「ディノッ!?今夜中の3時だよッ!?」
ディノ「それはカムイ様も同じです」
カムイ「それと、カムイ様。夜中なのでもう少しお静かに」
カムイ「あっごめん」
カムイ「それでディノも魔法の練習をしに来たの?」
僕は大きな声を出した事をディノに謝って、魔法の練習をしに来たか聞いたらディノは首を横に降った
ディノ「寝れないので外の空気を吸いに来ました」
ディノ「それに嫌な予感も感じます」
カムイ「嫌な予感?」
ディノ「…はい」
ディノ「カムイ様はどうして訓練場に?」
カムイ様に聞いたがカムイ様は難しい顔をした
カムイ「ストレス発散」
ディノ「ストレス?」
カムイ「うん。まあ立ち話じゃなくてベンチに座ろ?」
カムイ「僕、いじめられたんだ」
ディノ「ッ!?」
ベンチに座ってすぐカムイ様からいじめられてると言われた
カムイ「仲が良いと思ってたのは僕だけだったんだ」
カムイ「自慢ばっかでウザいって言われたんだ」
カムイ「僕、一人の方が良いのかも?」
ディノ「カムイ様」
カムイ様は笑っているがその瞳は悲しい瞳の様に見える
カムイ「ん?何?」
ディノ「悲しいなら言ってください」
僕はカムイ様に言うとカムイ様の目から雫が落ちた
カムイ「…ずっと仲が良かったのに妹が出来ただけで皆離れたんだ」
カムイ「僕なんかいなくなれば良いんだ」
僕はそう言ってディノから離れて自分の部屋に戻ろうとしたら……
ディノ「いなくなっていい人なんて居ません!」
カムイ「……」
ディノに止められた
ディノ「どんな人でも生まれた事に意味はあります」
カムイ「僕の事全く知らないくせに偉そうな事言うなッ!!」
ディノ「確かに僕は此処に来てまだ1ヶ月位しか経ってませんが、それでも貴方の事は少し分かります」
カムイ「……ありがとう。ディノ、僕おかしくなってた」
ディノ「その言葉を聞いて安心しました」
カムイ「安心した所悪いけど」
ディノ「なんですか?」
カムイ「勝負しよ?」
ディノ「はい、でも本気で行きますよ?」
カムイ「望むところッ!!」
ディノ「魔力拳ッ!!」
カムイ「軽い軽い」
ディノ「なッ!?」
魔力拳をカムイ様に放ったがカムイ様は首を傾げただけで避けた
カムイ「レッグブースト」
僕は目の前にいるディノに向かって足にブーストを付与したレッグブーストを放った
ディノ「ぐッ」
レッグブーストをくらって僕は後退したが痛みならスラッシュの神速剣の方が痛い
ディノ「ヘルカッター」
僕は魔力を操作してヘルブラストをカッター状にしたのをカムイ様に放った
カムイ「こ、こんな魔法あったのッ!?」
ディノが放ったヘルカッターっていう知らない魔法をなんとか避けてる
ディノ「いえ。これは僕のオリジナル魔法です」
カムイ「………」
最初は一つだったヘルカッターも今は分裂して10個になっている
カムイ「ビッグバンフレア」
僕はめんどくさくなりビッグバンフレアを放ってヘルカッターを消滅しようとしたけど
カムイ「えぇッ!?何で!!」
ヘルカッターにビッグバンフレアを放ったけど、ヘルカッターは巨大になっただけだった
ディノ「同じ属性の魔法をぶつければ威力が強い方が強化される。そう教えましたよ?」
カムイ「(ヤバイその時リアルデコイの方だった)」
ディノ「考えるとは余裕ですね」
カムイ「えッ!?」
気づけば僕の目の前には炎の魔力剣を持ったディノが居た
ディノ「炎滅斬ッ!!」
僕はさっき考えた炎の魔力剣を使った魔法をカムイ様に放った
カムイ「はぁ……負けた」
ディノ「負けるのも大事な事です」
ディノ「負けを知らなければ人は成長しませんから」
カムイ「……なるほど」
カムイ「それじゃあ何度でもやろ?」
ディノ「はい!」
カムイ「はぁ…はぁ…はぁ」
カムイ「何回勝負した?」
僕は疲れながらもディノに聞いた
ディノ「勝負は500回しました」
ディノ「カムイ様は300回勝利し。僕は200回勝利しました」
僕はカムイ様と勝負した回数を数えていたが途中忘れかけた
カムイ「じゃあ僕の方が強い?」
ディノ「はい♪」
キル「二人共早起きだな」
カムイ・ディノ「父上(陛下)?」
キル「ん?どうした?」
二人に早起きと言ったら二人は目が点になった
カムイ「父上今何時ですか?」
キル「今は朝の5時だが……まさか」
キル「ずっと魔法勝負していたのか?」
私は二人に聞いたが静かに頷いた
キル「全く早く寝なさい」
カムイ・ディノ「…はい」
キル「(少し言い過ぎたか?)」
私は少しモヤモアする気持ちを感じながらも訓練場で剣の素振りを始めた
ディノ「今何時だ?」
スラッシュ「午後3時だ」
ディノ「ありがとうスラッシュ」
スラッシュ「僕が居る事については驚かないんだな」
ディノ「慣れてるから」
スラッシュ「なるほど」
スラッシュ「それと寝起きで悪いがs」
ディノ「勝負しよう。だよね?」
スラッシュ「その通り」
ディノ「それで何回勝負するの?」
僕はスラッシュに何回勝負するのか聞いた
スラッシュ「そうだな」
スラッシュ「本気で勝負しよう」
スラッシュ「正々堂々と」
ディノ「分かった」
スラッシュ「行くぞッ」
ディノ「来いッ」
スラッシュ「スラッシュストライク!」
ディノ「炎滅斬」
僕はスラッシュが放ったスラッシュストライクに炎滅斬を放ちスラッシュストライクを真っ二つに斬った
スラッシュ「なッ!?」
ディノ「スラッシュストライクは縦ではなく横に広がっている。横に広がっているのなら中心に強烈な威力を叩けば斬る事は出来る」
スラッシュ「何時分かった」
ディノ「間違えて僕に放った時から」
スラッシュ「なるほど」
キル「ディノ、スラッシュ!!」
ディノ・スラッシュ「陛下ッ!?」
スラッシュと勝負してる途中だったが陛下が切羽詰まった顔でこっちに来た
キル「これを見てくれ」
私は一つの水晶玉を二人に見せた
ディノ・スラッシュ「なッ!?」
陛下が見せた水晶玉を見たがその水晶玉には闇狼軍が映っていた
キル「闇狼軍はエンペラー国に来る」
スラッシュ「陛下どうするのですかッ!!」
キル「迎え撃つ。それだけだ」
ディノ「国民はどうするのですか?」
キル「魔方陣で私の知り合いの国に送った」
スラッシュ「それでは」
キル「ああ、私達の国を捨てる事になるが仕方ない」
キル「スラッシュは騎士団。魔法設備を万全な状態に」
スラッシュ「はっ!」
キル「ディノは見張りを頼む」
ディノ「はっ!」
ディノ「今の所いないな」
僕は陛下に言われた通り闇狼軍がいるか見張っている
スラッシュ「ディノ。交代だ」
ディノ「え?もう1時間経った?」
見張りといっても1時間経つと交代する事になっている
スラッシュ「経ってるが?」
ディノ「それじゃあよろしく」
僕は今作った双眼鏡を渡した。ちなみに僕は見張りの時は見切りの魔眼を使っている
ディノ「広げてみよう」
僕は魔力を使って見切りの魔眼の範囲を広げた
ディノ「なッ!?」
範囲を広げて見たが其処には闇狼軍の大軍が居た
スラッシュ「ディノ交代だ」
ディノ「スラッシュッ!!急いで陛下に言ってッ!!」
スラッシュ「な、何を?」
ディノの青ざめて切羽詰まった顔に僕は怯みながらも聞いた
ディノ「闇狼軍が来てるんだ」
ディノ「距離的に後1時間で来る」
スラッシュ「わ、分かった。陛下に伝えるからディノも来てくれ」
ディノ「分かった」
ディノ「陛下」
キル「ああ、パルスから聞いた」
キル「スラッシュ。騎士団員は全員城に待機してくれ」
スラッシュ「はい」
キル「分かっているのか?」
スラッシュ「え?」
キル「お前も待機だぞ?」
スラッシュ「どういう事ですか?」
僕は陛下の言った事が分からなかった
キル「詳しくはディノから聞いてくれ」
私はスラッシュにそう言うと訓練場に向かった
ディノ「僕が陛下に言ったんだ」
陛下が居なくなったタイミングで僕はスラッシュに説明する事にした
ディノ「闇狼軍は僕が全軍相手するって」
スラッシュ「……」
僕はスラッシュに言ったがスラッシュは俯いたまま、黙っている
スラッシュ「それってお前が死の概念から外れたからか?」
ディノ「うん。そうだけど」
スラッシュ「……おい」
ディノ「ッ!?な、何?」
スラッシュは僕に向かって低い声でいうと胸ぐらを掴んだ
スラッシュ「死の概念から外れたからって自分は良くても周りはどうするんだ?」
スラッシュ「一瞬だけかもしれないが周りは喪失感を感じるんだ。それに親友の喪失感は一番感じたくないんだ」
ディノ「……スラッシュ」
スラッシュの目からは涙がこぼれていた
ディノ「分かった。自滅的な考えはやめるよ」
スラッシュ「そうしてくれ」
僕は手を離してディノに言った
ディノ「陛下?これで良いんですよね?」
キル「ああ」
スラッシュ「……陛下、ディノ。もしかして」
ディノ「その通り」
キル「戦う時はお互いの信頼関係が重要になる。だから一芝居を打ったというわけだ」
スラッシュ「それじゃあ僕が本音を言ったの恥ずかしいです///」
ディノ「まあまあ」
パルス「陛下、スラッシュ、ディノ様ッ!!!!」
パルス「闇狼軍がまもなく来ますッ!!」
キル「分かった」
私は頷き自分の城を覆うレベルの魔方陣を使い全員を街に移動した
ディノ「あれが闇狼軍」
街に着いた瞬間に闇狼軍の軍勢と強い魔力を感じた
闇狼「…どうやら我々が来るのが分かっていた様だな」
闇狼「キル=インパクトよ」
キル「何だ?」
闇狼「こちらの要求を飲んでくれれば国は滅ぼさない」
キル「一応聞こう」
闇狼「エンペラー国王子カムイ=インパクトを渡せばいいだけだ」
キル「断る」
私は闇狼が言った要求を即答で断った
闇狼「……そうか」
闇狼「シャドウ、オーガ」
私は私の右腕のシャドウ。左腕のオーガを呼んだ
シャドウ「はっ」
オーガ「何だ?」
闇狼「街を破壊的しろ」
シャドウ「承知」
オーガ「わーったよ」
シャドウ「ウルフシャドウ」
僕は影で作った狼の形の魔法を放ち街の半分を破壊した
オーガ「ウルフブレイカーッ!!」
俺は手を狼の形に変え地面を殴りシャドウが破壊していない街の半分を破壊した
ディノ「……そんな」
闇狼軍の獣人二人が放った魔法でエンペラー国の街は一瞬でなくなった
闇狼「行け」
私が腕を前に出すと闇狼軍は全員キルに向かって行った
スラッシュ「スラッシュストライク」
闇狼「…ほう」
キルの従者が放った剣技は闇狼の下っぱ獣人を半分位倒した
スラッシュ「今度はこっちの番だッ!!」
スラッシュ「全員突撃ッ!!!!」
僕がトールスを前に突きだし指示を出した
スラッシュ「ディノ僕達も続くぞッ!!」
ディノ「ああ!!」
ディノ「真・ヘルカッターッ!!」
僕は自分の魔力を半分使いカムイ様と勝負した時の3倍の大きさのヘルカッターを放ち切り刻んだ
ディノ「(ごめんなさい)」
人を殺めた事に心の中で謝りヘルブラストを放った
ディノ「これで残りは」
闇狼「シャドウ、オーガ。此処は頼んだ」
シャドウ「はっ」
オーガ「任せろ!」
ディノ「待てッ!!」
オーガ「此処は通さない」
ディノ「くっ」
何処かに行こうとする闇狼にヘルブラストを放ったがオーガの拳で散った
シャドウ「闇狼様はカムイ様に御用があるので邪魔をされるのは困ります」
スラッシュ「それだったら退いてもらうだけだ」
スラッシュ「究極(アルティメット)斬波」
シャドウ「くっ」
オーガ「ちッ」
スラッシュ「陛下今のうちに」
キル「ありがとう」
私は落ちてる瓦礫に転けない様に走り城に向かったが……
キル「なッ!?」
其処には結界があり城に入る事が出来なかった
シャドウ「残念ながらエンペラー城には我々闇狼軍以外入る事が出来ない結界を展開しています」
スラッシュ「それだったらお前は一度エンペラー城に侵入したって事か?」
シャドウ「はい、夜中頃に侵入して魔力を埋め込みました」
ディノ「(まさかあの時に感じた嫌な予感は)」
僕があの時嫌な予感について考えていると城からとんでもない魔力を感じた
スラッシュ「なんだよ……あの魔方陣は」
ディノ「……そんな」
とんでもない魔力、それは国全てを包む程の魔方陣だった
闇狼「やあカムイ」
カムイ「闇狼」
闇狼「その眼になるのもおかしくない」
カムイは私を睨んだ。その眼は親の仇を見る眼だった
カムイ「お前は僕が殺すッ!!」
闇狼「……ほう」
カムイ「ッ!?」
闇狼を中心に現れているオーラに僕は怯み動けなかった
闇狼「私から聞く事は一つだけ」
闇狼「国……家族を捨て我が闇狼軍に入る。それだけだ」
カムイ「分かった。その代わり妹のキラだけは」
闇狼「ああ、それ位なら大丈夫だ」
カムイ「僕はお前について行ったらいいのか?」
僕は自分の妹。キラだっこしながら闇狼に聞いた
闇狼「ああ、私の手を触れば良い」
カムイ「分かった」
僕は闇狼の手に触れると一面黒い世界になった
カムイ「キラ?大丈夫?」
だったしてるキラは不幸中の幸いだがすやすやと幸せな顔して寝ていた
カムイ「良かった」
僕の一番心配していた事は大丈夫だった
闇狼「その空間を真っ直ぐ進めば良い」
カムイ「分かった」
カムイ「……ごめんなさい。父上、母上、ディノ、スラッシュ、パルス」
僕は涙を流し此処には居ない家族に謝りながら空間の出口に向かった
闇狼「さて……破壊するか」
私はカムイが空間を出た事を確認し空間を消し国を破壊する事に決めた
闇狼「ダークネスエンド」
私は自分の中で最強の魔法を魔方陣から放った
闇狼「シャドウ、オーガ。戻るぞ」
シャドウ「はっ」
オーガ「了解だ」
ディノ「終わりだ」
スラッシュ「終わりじゃないだろ?僕の剣技とディノの魔法を合わせればあんな魔法倒せるだろ?」
ディノ「無理だよ。あの魔法はカムイ様でも消す事は無理だ」
ディノ「スラッシュ。攻撃するのはやめなよ?」
スラッシュ「やってみなきゃ分からないだろッ!!」
僕はディノの制止を無視し魔方陣に究極斬波を放った……
スラッシュ「嘘……だろ」
放った究極斬波はただ魔方陣に吸い込まれただけだった
ディノ「だから言っただろ?無理だって」
キル「仕方ない。ユナ」
ユナ「そうね」
ディノ「陛下、ユナ様?何をなさるのですか?」
キル「私達は闇属性と対となってる光魔法を使う事が出来る」
ユナ「でもこれ程の魔法となると命を使わないとね」
キル「こんな最後で悪いがディノ。君は強くなりなさい。スラッシュ。君は生涯ディノを支えなさい。パルス。君は元気に生きなさい」
ユナ「……さて」
キル「ああ」
私達は覚悟を決め地面に究極魔方陣を出現させた
キル・ユナ「我ら神聖な光魔法を扱う者。我が全魔力を使い究極の闇を無くさん」
キル・ユナ「神聖な世界(セイクリッド・ワールド)ッ!!」
私達が詠唱を終えると魔方陣から光が溢れ辺り一面を光が包んだ
ディノ「……」
光が消え現れた光景は闇属性の魔法は消えたが其処にはキル陛下。ユナ様はいなかった
パルス「スラッシュ落ち着いてください」
スラッシュ「離してくれッ!頼むッ!!」
ディノ「うるさいな」
落ち込んでいたら後ろからスラッシュ、パルスさんが騒いでる
パルス「トルースを捨てるなんて何バカな事考えてるんですか」
ディノ「え」
パルスさんの言ったトルースと言った言葉に耳を疑った
パルス「ディノ様も止めてくださいッ!!」
ディノ「は、はいッ!!」
遅すぎたが止めに入ったが……
スラッシュ「もう良いんだ」
僕はそう言ってさっきの戦いで出来た深い崖にトルースを投げた
ディノ「…スラッシュ。どうして?」
止めに入るのが遅くトルースは深い崖に落ちていった
スラッシュ「トルースは僕が見習い騎士だった時に陛下が自分の大切な人を守る為に使えって言われたんだ」
ディノ「その大切な人って?」
僕はスラッシュが言った大切な人とは誰か聞いた
スラッシュ「キル陛下。ユナ様だよ」
スラッシュ「だから……僕はいや……俺は剣士を引退する」
俺はトルースではなく冥界神エルダーハーデスの鎌を作った
スラッシュ「ディノ。俺とパルス。お前の従者になっていいか?」
ディノ「ヘ?」
スラッシュの言った事に僕はすっとんきょうな声が出ると同時に首を傾げた
スラッシュ「生前陛下が言ってたんだ」
スラッシュ「いつか主として慕う人が現れた時その人に忠誠を誓えって」
パルス「確かに陛下が言ってましたね」
スラッシュ・パルス「新たなる主ディノ=インパクト様どうか我らを生涯の従者に」
ディノ「…ああこれからよろしくスラッシュ、パルス」
この瞬間僕はスラッシュ、パルス。二人の主となった
ディノ「(これからは僕が二人を守るんだ)」
僕は固く決意をした
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