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番外編 季節といえばこれ!!
夏といえば(前編) 海とスイカ割り
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ブレイブ「フィル、上機嫌だけど、何かあったの」
最近のフィルは何時もより、笑顔が増えたり、スキップで移動したり、している
フィル「うん♪」
ブレイブ「(もしかして)」
僕は思った事をフィルに聞いた
ブレイブ「フィル。彼氏、出来た?」
フィル「!!!???」
フィル「かかかかれれれれししししいいいいー!?」
フィル「か、彼氏は居ないよ!!」
フィル「そ、それに、僕、好きな人は居ないよ!!!」
ブレイブ「わ、分かったから、僕が悪かった」
僕がそう言うと、フィルはやっと落ち着いた
ブレイブ「……それで、最近上機嫌だけど、何かあったの?」
フィル「お父さんが海、行かないかって聞いてきた」
ブレイブ「!海か」
フィル「…お兄ちゃん?」
一瞬、お兄ちゃんの顔が変わった
ブレイブ「……僕は大丈夫」
フィル「分かった。お父さんに言ってくる」
ブレイブ「…待って」
僕はフィルを呼び止めた
フィル「ん?何、お兄ちゃん?」
ブレイブ「海はいつ行くの?」
フィル「明日」
ブレイブ「…了解」
次の日
ブレイブ「父さん、結構誘ったな」
僕とフィル含めて、ZZランク全員と、アルファ、レン、イグニス、フリート、ゼアル、スラッシュが居る。クロドラは誘ったが、まだ寝ているのか、まだ来てなかった
ディノ「男子は右、女子は左の更衣室だ」
フリート「行こうぜ、相棒!」
ブレイブ「はいはい」
ブレイブ「(全く、何時ものフリートだな」
男子更衣室
フリート「ブレイブ」
ブレイブ「何?」
フリート「フィルって可愛いな」
ブレイブ「……一応言っておくけど、フィルは好きな人。居ないよ」
僕はフリートににらみ目で言った
フリート「……へぇー」
ブレイブ「……フィルの甘えん坊、いつ無くなるのかな」
ブレイブ「一緒に寝るはお風呂は一緒に入りたがるし、甘えん坊、無くなって欲しいんだよね」
今僕は最近思ってるのフィルの事を相棒に愚痴った
フリート「(……大変だな)」
10分後
ディノ「皆着替えたな!皆、思う存分遊べ!!」
ブレイブ「あ、僕は遊ばずに本読むから」
全員「なッ!?」
ブレイブ「……え?」
僕が遊ばないって言ったら皆が驚いた顔で僕を見た
フリート「相棒。本を大量に持ってきてるが、もしかして」
ブレイブ「うん。本を読むけど」
フィル「…もしかして、お兄ちゃん。トラウマ、思い出した?」
ブレイブ「………うん」
フィル「やっぱり」
フリート「トラウマ?」
フィル「うん、お兄ちゃん、海に来るの二回目なんだけど、初めて海に来た時はしゃぎすぎちゃって、波に飲まれちゃったから」
フリート「なるほど」
ブレイブ「……まあ、そんな事が有ったから海に来ても、遊ばずに、本を読むだけって事」
ブレイブ「皆、楽しんでね」
5分後
フィル「お兄ちゃん」
ブレイブ「フィル、どうしたの?疲れた?」
魔道書を読んでいたら、フィルが話しかけてきた
フィル「ううん」
僕は首を横に振った
フィル「お兄ちゃん、波はないよ」
ブレイブ「そうなんだ」
ブレイブ「…今読んでる魔道書を最後まで読んだら、海で遊ぶよ」
フィル「…ホント?」
ブレイブ「うん」
僕は即答した
フィル「わーい」
ブレイブ「(…変わらないな)」
フィルは強く成ったけど今みたいな可愛さは小さい頃から変わらない
20分後
ブレイブ「ふぅ、新しい魔法を暗記するのは疲れるな」
ブレイブ「……フィル、読み終わったよ」
フィル「すぅ、すぅ」
ブレイブ「…いつも通りだな」
ブレイブ「(……フィルも大きく成ったな、小さかったのに、今は僕と同じ位の身長に成ったし、胸もGカップに大きくなったし)」
ブレイブ「(…って!!僕は何を考えているんだ!!!!)」
僕は心の中で自分にツッコミをしていると
フィル「えへへ~お兄ちゃん、だーいすき」
ブレイブ「…全く」
僕は満更でもない顔で言った
ブレイブ「(そろそろ、起こすか)」
ブレイブ「フィル、起きて」
フィル「……んみゅ?」
ブレイブ「魔道書読み終わったから、遊ぼう」
フィル「…うん」
ブレイブ「……久し振りに海で遊ぶな」
ブレイブ「……」
僕達が海で遊ぼうとした時、僕に水がかけられた
フィル「お兄ちゃん、大丈夫?」
ブレイブ「…うん。大丈夫」
フィル「…あっ」
僕は察した、こう言う時のお兄ちゃんは笑顔だけど、怒ってる時だ
フリート「ブレイブ、びっくりしたか?」
ブレイブ「…うん。びっくりしたよ、僕に水はかかるは魔道書にも水がかかったからね」
僕は笑顔でフリートに言った
フリート「…も、もしかして、キレてる?」
俺はブレイブに聞いた
ブレイブ「……キレてるよ?」
ブレイブ「フリートが水属性の魔法を使ったから、僕も水属性のさっき覚えた、新しい魔法を使うよ」
ブレイブ「ウォーターハザード」
僕は津波レベルの水をフリートに向かって放った
ブレイブ「何年振りかな、海に入るの」
フリート「し、死ぬかと思った」
フリート「……それにしても、俺達以外誰も来ないな」
ブレイブ「…どうしてか、分かる?」
僕はフリートに聞いた
フリート「…さあな」
ブレイブ「……僕達が居る海、というか、この島、父さんが買ったんだよね」
フリート「……は?」
フリート「…島を買った?」
ブレイブ「うん」
フリート「…いやいや、普通に考えて島を買うのに、白金貨二枚いるぞ!?」
ブレイブ「……インパクト家って超絶お金持ちの家系だから」
フリート「…マジか」
ブレイブ「うん。マジだから、慣れてね」
僕がフリートと話していると、スラッシュが来た
スラッシュ「ブレイブ様」
ブレイブ「ん?何、スラッシュ?」
スラッシュ「近くでモンスターを確認しました」
ブレイブ「分かった」
30分後
ディノ「皆、集合してくれ~」
ブレイブ「何だろ?」
ディノ「……この島の海に海龍神、リバイアサンが生息している事が分かった」
ブレイブ「…さっき潜ってる時に多分、リバイアサンの尻尾を見た」
ブレイブ「また、潜ってくる」
10分後
ブレイブ「…いないな」
10分経ったがリバイアサンの尻尾は見つけられてない
ブレイブ「…上がるか」
僕は一旦上がる事にした
フリート「居たか?」
ブレイブ「居なかった」
ブレイブ「……奥の手を使うか」
フリート「奥の手?」
ブレイブ「うん。奥の手」
僕はそう言って、両手に雷属性の魔力を付与した
フリート「…おいおい、奥の手ってまさか!?」
ブレイブ「そのまさか」
ブレイブ「…サンダーボルトッッッ!!!!」
僕は海水に雷魔法を使って、辺り一面に放電をした
ブレイブ「……よし」
少し経って、海面からリバイアサンが現れた
リバイアサン「……貴様らか」
ブレイブ「雷魔法を使ったのは僕だけ」
リバイアサン「…その事ではない、貴様らが我の住処に踏み入ったのだ、散れ」
リバイアサン「ウォーターストーム」
ブレイブ「魔法障壁」
僕は魔法障壁を使って、ウォーターストームを防いだ
ブレイブ「……さっき、住処って言ってたけど、もしかして、元々、住んでいたの?」
僕はリバイアサンに聞いた
リバイアサン「……ああ、我はこの海に住んでいた」
リバイアサン「我が数年、離れた時。この島はゴミで溢れた」
ブレイブ「……僕達はゴミを捨てないよ」
リバイアサン「…そう言って、人間は信頼を作り、裏切る。それが人間の本性だ」
ブレイブ「………それでも、優しい人間は居るよ」
リバイアサン「…その言葉に嘘は無いか?」
ブレイブ「うん」
リバイアサン「……貴様、名は」
ブレイブ「…ブレイブ=インパクト」
リバイアサン「………我を従魔にしてくれるか?」
ブレイブ「…僕は良いけど、クロドラがどうかな」
従魔は何体、契約したらいいか、分からない
リバイアサン「クロドラ?」
我は目の前の男、ブレイブがクロドラと言った。多分、従魔だろう
???「ブレイブ様~」
ブレイブ「うわぁ!?」
僕がリバイアサンと話しているとクロドラが勢いよく、僕の体にぶつかってきた
クロドラ「酷いですよ!!僕を置いていくなんて!!!ブレイブ様を探すのかなり時間が掛かったんですから!!!!」
ブレイブ「…朝起こそうとしたのに、寝てたクロドラが悪い」
クロドラ「……え?」
クロドラ「…僕、寝てたんですか?」
ブレイブ「うん。ぐっすり、気持ちよく、寝てたね」
クロドラ「……申し訳ございませんでした」
ブレイブ「謝らなくていいよ」
リバイアサン「話。いいか?」
ブレイブ「あっ良いよ」
リバイアサン「…改めて、言う。我を従魔にしてくれるか?」
クロドラ「従魔になるんだったら、まず、敬語をしないと」
ブレイブ「(…新しく従魔になる子にはタメ口なんだ)」
リバイアサン「……我は敬語をしたことがなくてな」
ブレイブ「僕は敬語じゃなくてもいいよ」
リバイアサン「…そうか。それだったら、このままにしておく」
ブレイブ「……名前っと」
リバイアサン「すまないが」
ブレイブ「ん?」
僕がリバイアサンの名前を考えている時、リバイアサンに止められた
リバイアサン「我は自分の名前を気に入ってるんだ」
ブレイブ「…分かった」
ブレイブ「これからよろしく。リバイアサン」
リバイアサン「ああ、よろしくだ。我が主」
ブレイブ「……あっ忘れてた」
僕はリバイアサンに言うことを思い出した
リバイアサン「どうした?」
ブレイブ「SD形態になれる?」
リバイアサン「ああ」
我は即答した
リバイアサン「……この姿の事だろ」
ブレイブ「うん。やっぱり可愛いな」
ブレイブ「(そう言えば皆、さっきから黙ってるけど、どうしたのかな?)」
僕は皆が居る方を向いた
フィル「お兄ちゃん。怖くないの?」
ブレイブ「うん。怖くない」
ブレイブ「…父さん」
ディノ「どうした?」
ブレイブ「海に来て遊ぶ以外、何かない?」
僕は飽きたから、父さんに聞いた
ディノ「スイカを持ってきてるから、スイカ割りをしようと思う」
ロック「……スイカ?それだったら、粉々に成ったスイカならありますが」
ディノ「…え!?」
私はスイカを置いた場所を見たが
ディノ「本当だ」
スイカはロック君が言った通り、粉々に成っていた
ディノ「……どうしてだ」
スイカは魔法障壁を付与していたから、ここら辺のモンスターは粉々に出来ないはず
ハヤト「………それ、俺がやりました」
ディノ「………本当か?ハヤト君」
ハヤト「ネオと勝負してた時俺が余所見をしてしまって、スイカの方に魔法を放ってしまいました」
ハヤト「…ネオは悪くありません」
ディノ「……そうか。仕方ない」
ディノ「家からスイカを持ってくる」
スラッシュ「俺も手伝います」
ディノ「私だけで大丈夫だ」
私はそう言って家に一旦帰った
5分後
ディノ「持ってきたぞ」
私はスイカを15個持ってきた
ディノ「1人一回までだぞ」
ディノ「勿論…クロドラとリバイアサンの分も有るぞ」
クロドラ「…僕達が人型になれるの、知ってたんですか?」
ディノ「ああ、だから15個持ってきた」
ディノ「私もスイカ割りはしたいからな」
ディノ「……スイカ割りの順番はくじで決める事にした」
ブレイブ「(父さんらしいな)」
僕達はくじを引いた。
一番 サラ
二番 ロック
三番 スラッシュ
四番 ディノ
五番 ネオ
六番 フリート
七番 フィル
八番 レン
九番 アルファ
十番 イグニス
十一番 ゼアル
十二番 ハヤト
十三番 クロドラ
十四番 リバイアサン
十五番 ブレイブ
サラ「よし、頑張るぞ」
ディノ「…忘れてた。スイカを割る用の棒と目隠し用のハチマキだ」
サラ「…ありがとうございます」
サラ「ディノさん」
ディノ「何だ?」
サラ「棒とハチマキ。予備ありますか?」
ディノ「棒の方は人数分あるが、ハチマキはサラちゃんに渡した一つだけだ」
サラ「…分かりました」
ディノ「……それじゃあ、初めてくれ」
サラ「よし!」
私は目隠し用のハチマキを付けた
サラ「(探知魔法を使えば、すぐに終わるよね)」
ディノ「言っておくが、探知魔法は禁止だ」
サラ「…え!?」
ディノ「探知魔法を使えば、すぐに終わってしまうからな」
サラ「……なるほど」
ディノ「ロック君、指示を頼む」
ロック「ヘ?」
俺は急に言われたから、すっとんきょうな声が出た
ディノ「パートナーの声を聞いた方がいいと、思ってな」
ロック「……確かに…その方がいいですね」
ロック「サラ、指示は任しとけ!!」
サラ「…ちゃんと指示してよ」
ロック「おう!!俺を信じろ」
ディノ「それじゃあ、改めて、初めてくれ」
ロック「サラ、前」
サラ「了解」
私は言われた通り、前に進んだ
ロック「まだ前」
サラ「分かった」
ロック「…後一歩」
サラ「……分かった」
ロック「…そこだ!」
サラ「えい!」
サラ「…割れたかな?」
私はハチマキを取って確認した
サラ「よかった」
スイカは綺麗に割れてた
ディノ「次はロック君だ」
ロック「…分かりました」
ロック「サラ、指示はなくて大丈夫だ」
サラ「え!?」
ロック「サラ、ハチマキ」
サラ「えっあっはい」
私はロックにハチマキを渡した
ロック「よし、やるか」
俺はサラからハチマキを受け取った
ロック「ディノさん」
ディノ「どうした?」
ロック「加速魔法を使っていいですか?」
ディノ「…ああ」
ロック「……それじゃあ、行くか」
俺はハチマキを付けて、棒を握った
ロック「…アクセル」
俺は加速魔法を使って、スイカの目の前に行った
ロック「せいっ!」
パカッ
ロック「…少しずれたな」
俺はハチマキを取って、スイカを確認したが。スイカは綺麗には割れてなかった
ロック「ほらよスラッシュ」
俺はスラッシュにハチマキを渡した
スラッシュ「ありがとうございます」
俺はロック様からハチマキを受け取った
ロック「…ブレイブ」
俺はブレイブに聞いた
ブレイブ「ん?」
ロック「スラッシュって元元敬語なのか?」
ブレイブ「うん」
ブレイブ「スラッシュの性格と、タメ口に変わったのは自分の中に闇が出来たらしい」
ロック「らしい?」
ブレイブ「…詳しくは分からないんだ」
僕がロックと話をしていると。スラッシュがスイカを綺麗に割っていた
スラッシュ「よし」
スラッシュ「どうぞ。主様」
俺はディノ様にハチマキを渡した
ディノ「ありがとう」
私はスラッシュからハチマキを受け取った
ディノ「久しぶりにやるな」
ディノ「…アクセル」
私は加速魔法を使ってスイカの目の前に行った
ディノ「せいっ」
パカッ
ディノ「……よし、綺麗に割れたな」
久しぶりにスイカ割りをしたが、感覚は残っていた
ディノ「次は」
ネオ「…僕です」
ディノ「そうだった」
私はネオ君にハチマキを渡した
ネオ「……よし」
僕はハチマキを付けて、歩いた
ネオ「(まだ、だな)」
ネオ「…此処だ」
パカッ
ネオ「よし」
ネオ「…はい、フリート君」
僕はフリート君にハチマキを渡した
フリート「ありがとうございます」
フリート「…やるか」
俺はハチマキを付けて、皆がやった様に加速魔法を使ってスイカの目の前に行こうとしたが
グシャア
フリート「…あっ」
速度を間違えてスイカに突っ込んだ
フリート「(…うまいな。このスイカ)」
俺は口周りに付いたスイカを食べた
ブレイブ「あ、ある意味、スイカ割りだね」
フリート「だ、だな」
フリート「…次、フィルだったか?」
フィル「……うん」
フリート「…濡れてるから、拭くな」
俺は転送魔法を使って、ハンカチを手に召還して、スイカの汁で濡れてるハチマキを拭いた
フリート「……まだ、濡れてるが、これ以上汁、取れないんだ」
フィル「…これだけ取れてたら、大丈夫」
フィル「頑張るぞー」
僕はハチマキを付けた
フィル「…アクセル」
僕も加速魔法を使ってスイカの目の前に行った
フィル「えいっ!」
パカッ
フィル「……やった」
スイカは綺麗に割れていた
フィル「…はい、レン君」
僕はレン君にハチマキを渡した
レン「ありがとうございます」
俺はフィルさんから、ハチマキを受け取った
レン「よし」
俺はハチマキを付けた
レン「アクセル」
俺も加速魔法を使ってスイカの目の前に行った
レン「よっと」
パカッ
レン「…しゃッ!」
スイカは綺麗に割れていた
レン「…はい、兄さん」
俺は兄さんにハチマキを渡した
アルファ「よし」
俺はハチマキを付けた
アルファ「(普通に歩くか)」
俺は十歩歩いた
アルファ「せいっ」
アルファ「はい、イグニス君」
俺はイグニス君にハチマキを渡した
イグニス「スイカが割れたか、確認しなくていいんですか?」
俺は思ってる事をアルファさんに聞いた
アルファ「大丈夫」
アルファ「夏になると弟がスイカ割りをしようって言っていたから、見なくても大丈夫」
イグニス「…なるほど」
僕はスイカを見たがスイカは綺麗に割れていた
アルファ「頑張れ」
イグニス「…はい!」
イグニス「やるか」
僕はハチマキを付けた
イグニス「アクセル」
僕も加速魔法を使ってスイカの目の前じゃなくて、加速魔法のスピードを利用して、スイカを割った
イグニス「はい、ゼアル」
僕はハチマキを取って、ゼアルにハチマキを渡した
ゼアル「イグニスさん、ありがとうございます」
ゼアル「フリ兄みたいに成らないようにしないと」
フリート「悪かったな!!」
ゼアル「(フリ兄の言葉は聞かない事にしよ)」
僕はハチマキを付けた
ゼアル「(確か十歩、だっけ?)」
僕は十歩歩いた
ゼアル「えい!」
ゼアル「……どうかな?」
僕はスイカを見たが
ゼアル「フリ兄みたいにならなくてよかった」
スイカは割れてたけど、けど、ちょっと崩れてた
ゼアル「(次はハヤト様だったな)」
僕はハチマキを取りながら心の中で言った
ゼアル「ハヤト様、頑張ってください」
僕はハヤト様にハチマキを渡した
ハヤト「……ああ、頑張ってくる」
俺はゼアルから、ハチマキを受け取った
ゼアル「…ハヤト様?」
僕がハヤト様にハチマキを渡した時ハヤト様は暗い顔をしていた
ブレイブ「ハヤト君はスイカの事で罪悪感を感じてるんだよ」
ブレイブ「ああいう時は1人にした方がいい」
ハヤト「(……俺、楽しんでいいんだろうか?)」
ハヤト「(俺のせいでディノさんがスイカを家から持ってきてるんだから)」
ハヤト「(……一応やるか)」
俺はハチマキを付けた
ハヤト「(適当にやるか)」
俺は適当に十一歩歩いた
ハヤト「よっと」
ハヤト「(どうだ?)」
俺はハチマキを取り、スイカを見た。スイカは綺麗に割れていた
ディノ「ハヤト君」
ハヤト「……何ですか?」
ディノ「…もしかして、途中まで適当じゃなかったかい?」
ハヤト「……はい」
ディノ「どうしてだい?」
ハヤト「俺がスイカを粉々にしたんですよ」
ディノ「余所見をするのは仕方ない事だ」
ディノ「…君は罪悪感を感じなくていい」
ハヤト「……怒ってないんですか」
ディノ「ああ、君は何時も通りにすればいい」
ハヤト「………はい、何時も通りにします!」
ハヤト「…次はクロドラだったな」
ハヤト「本当に人型になれるのか?」
クロドラ「ああ、従魔に成ったモンスターは人型になる事が出来る」
ハヤト「…そうか、スイカ割り頑張れよ」
俺はハチマキをクロドラに渡した
クロドラ「ああ」
僕はハヤトからハチマキを受け取った
クロドラ「……人型変化」
僕は魔法を使って人型になった
ブレイブ「!?」
ブレイブ「(顔面偏差値高ッ!)」
フィル「(カッコいい)」
クロドラ「よし、頑張ろう」
僕はハチマキを付けて、五歩、歩いた
クロドラ「はあっ!」
クロドラ「どうだろ」
僕はハチマキを取ってスイカが割れている確認した
クロドラ「あっ」
スイカは割れてすらいなかった
ブレイブ「…(ドンマイ)」
クロドラ「次はリバイアサンだな」
リバイアサン「ああ」
クロドラ「難しいから、気をつけろ」
僕はリバイアサンにハチマキを渡した
リバイアサン「貴様の様にはならないな」
クロドラ「なんだと!!」
僕はリバイアサンに声を荒げて言った
リバイアサン「事実だ。貴様はスイカを割れなかった。我はスイカを綺麗に割れるからな」
クロドラ「……やってみたら分かる」
リバイアサン「そうか」
リバイアサン「人型変化」
我は魔法を使って人型になった
ブレイブ「!?」
フィル「…カッコいい」
ブレイブ「……そうだね」
ブレイブ「………」
リバイアサン「我が主、大丈夫か?」
ブレイブ「…何が?」
リバイアサン「我とクロドラが人型に変化した時驚いた顔をしてるが」
ブレイブ「……ああ、その事か」
ブレイブ「大丈夫だから、リバイアサンはスイカ割り頑張って」
リバイアサン「ふっスイカは綺麗に割ってやろう」
リバイアサン「始めるか」
我はハチマキを付けた
リバイアサン「水龍斬」
リバイアサン「……どうだ?」
我はハチマキを取ってスイカが割れたか確認した
リバイアサン「よし」
スイカは綺麗に割れていた
ディノ「…まさか、攻撃魔法を使うとは」
ディノ「まあ、言ってなかった私が悪いがな」
リバイアサン「我が主、頑張れ」
我は主にハチマキを渡した
ブレイブ「ありがとう。リバイアサン」
僕はリバイアサンからハチマキを受け取った
ブレイブ「…よし」
僕はハチマキを付けた
ブレイブ「…行くぞ」
僕は感覚だけを頼りに進んだ
ブレイブ「(まだ歩こう)」
ブレイブ「はあッ!」
パカッ
ブレイブ「…(どうだろ?)」
僕はハチマキを取って確認した
ブレイブ「やった♪」
スイカは綺麗に割れていた
ディノ「よし、皆割ったから、食べるぞ!!!」
ブレイブ・フィル「お~~!」
僕達の声だけが重なった
ブレイブ「…え?」
フィル「皆、スイカ食べないの?」
ロック「いや、食べるけどよ」
サラ「スイカは15個あったから、スイカ全部8個に割れたから、8×15で120なんだけど」
ブレイブ「大丈夫、父さんの従魔ケルベロスが大食いだから」
フィル「そうそう、僕達が食べきれなかった分はケルベロスが食べてくれるから」
ロック「…そうか、なら、大丈夫だな」
ブレイブ「久しぶりに食べたけど、美味しいな」
スイカ割りをした後僕達は食べれる限り食べて、食べれなかった分はケルベロスが食べる事になった
フィル「うん。美味しいね」
ロック「うまッ!?」
俺は一口食べて驚いた
サラ「確かに」
私もロック同じで一口食べて驚いた
ハヤト「うまいな、ネオ」
ネオ「うん。そうだね」
レン「うまい」
アルファ「今まで食べたスイカの中で一番だな」
ゼアル「美味しいね。フリ兄」
フリート「ああ、うまいな」
イグニス「美味しい」
クロドラ「美味しい」
リバイアサン「ああ、我もこんなにうまいスイカは初めてだ」
ディノ「スラッシュ、遠慮せずに沢山食べろ」
スラッシュ「良いのですか?ケルベロス様の為に置いといた方がいいのでは?」
ディノ「無くなったら、家から持ってくればいい」
10分後
ディノ「50個余ったか」
ディノ「…来い、ケルベロス!」
私は召還魔法を使って家からケルベロスを呼び出した
ケルベロス「何ですかディノ様?僕、眠たいんですが?」
僕は寝てる時に主、ディノ様が召還魔法で呼び出された
ディノ「寝てる時に呼び出してすまない」
ディノ「スイカが余ってるが、食べるか?」
ケルベロス「はい!食べます」
ディノ「…遠慮せず食べろ」
私は転送魔法を使って、ケルベロスの目の前に余ったスイカ50個出した
ケルベロス「いいんですか?」
ディノ「ああ」
ケルベロス「わーい」
僕は目の前にあるスイカ50個を三つの首で食べた
ケルベロス「幸せ~」
5分後
ケルベロス「美味しかった」
僕は50個のスイカ完食した
ディノ「……さて、海のメインイベントは終わったが、海で遊びたかったら、残っていい」
ディノ「私は学園に戻っておく」
ディノ「…ケルベロス、SD形態でなって、付いて来てくれ」
ケルベロス「分かりました」
僕はSD形態になってディノ様に付いて行った
ブレイブ「……フィル、どうする?」
僕はフィルに聞いた
フィル「僕はまだ海で遊ぶ」
ブレイブ「じゃあお兄ちゃんも遊ぶよ」
僕達とクロドラ、リバイアサンだけが残って、一時間遊んだ。こうして、僕達の夏の風物詩の一つが終わった
最近のフィルは何時もより、笑顔が増えたり、スキップで移動したり、している
フィル「うん♪」
ブレイブ「(もしかして)」
僕は思った事をフィルに聞いた
ブレイブ「フィル。彼氏、出来た?」
フィル「!!!???」
フィル「かかかかれれれれししししいいいいー!?」
フィル「か、彼氏は居ないよ!!」
フィル「そ、それに、僕、好きな人は居ないよ!!!」
ブレイブ「わ、分かったから、僕が悪かった」
僕がそう言うと、フィルはやっと落ち着いた
ブレイブ「……それで、最近上機嫌だけど、何かあったの?」
フィル「お父さんが海、行かないかって聞いてきた」
ブレイブ「!海か」
フィル「…お兄ちゃん?」
一瞬、お兄ちゃんの顔が変わった
ブレイブ「……僕は大丈夫」
フィル「分かった。お父さんに言ってくる」
ブレイブ「…待って」
僕はフィルを呼び止めた
フィル「ん?何、お兄ちゃん?」
ブレイブ「海はいつ行くの?」
フィル「明日」
ブレイブ「…了解」
次の日
ブレイブ「父さん、結構誘ったな」
僕とフィル含めて、ZZランク全員と、アルファ、レン、イグニス、フリート、ゼアル、スラッシュが居る。クロドラは誘ったが、まだ寝ているのか、まだ来てなかった
ディノ「男子は右、女子は左の更衣室だ」
フリート「行こうぜ、相棒!」
ブレイブ「はいはい」
ブレイブ「(全く、何時ものフリートだな」
男子更衣室
フリート「ブレイブ」
ブレイブ「何?」
フリート「フィルって可愛いな」
ブレイブ「……一応言っておくけど、フィルは好きな人。居ないよ」
僕はフリートににらみ目で言った
フリート「……へぇー」
ブレイブ「……フィルの甘えん坊、いつ無くなるのかな」
ブレイブ「一緒に寝るはお風呂は一緒に入りたがるし、甘えん坊、無くなって欲しいんだよね」
今僕は最近思ってるのフィルの事を相棒に愚痴った
フリート「(……大変だな)」
10分後
ディノ「皆着替えたな!皆、思う存分遊べ!!」
ブレイブ「あ、僕は遊ばずに本読むから」
全員「なッ!?」
ブレイブ「……え?」
僕が遊ばないって言ったら皆が驚いた顔で僕を見た
フリート「相棒。本を大量に持ってきてるが、もしかして」
ブレイブ「うん。本を読むけど」
フィル「…もしかして、お兄ちゃん。トラウマ、思い出した?」
ブレイブ「………うん」
フィル「やっぱり」
フリート「トラウマ?」
フィル「うん、お兄ちゃん、海に来るの二回目なんだけど、初めて海に来た時はしゃぎすぎちゃって、波に飲まれちゃったから」
フリート「なるほど」
ブレイブ「……まあ、そんな事が有ったから海に来ても、遊ばずに、本を読むだけって事」
ブレイブ「皆、楽しんでね」
5分後
フィル「お兄ちゃん」
ブレイブ「フィル、どうしたの?疲れた?」
魔道書を読んでいたら、フィルが話しかけてきた
フィル「ううん」
僕は首を横に振った
フィル「お兄ちゃん、波はないよ」
ブレイブ「そうなんだ」
ブレイブ「…今読んでる魔道書を最後まで読んだら、海で遊ぶよ」
フィル「…ホント?」
ブレイブ「うん」
僕は即答した
フィル「わーい」
ブレイブ「(…変わらないな)」
フィルは強く成ったけど今みたいな可愛さは小さい頃から変わらない
20分後
ブレイブ「ふぅ、新しい魔法を暗記するのは疲れるな」
ブレイブ「……フィル、読み終わったよ」
フィル「すぅ、すぅ」
ブレイブ「…いつも通りだな」
ブレイブ「(……フィルも大きく成ったな、小さかったのに、今は僕と同じ位の身長に成ったし、胸もGカップに大きくなったし)」
ブレイブ「(…って!!僕は何を考えているんだ!!!!)」
僕は心の中で自分にツッコミをしていると
フィル「えへへ~お兄ちゃん、だーいすき」
ブレイブ「…全く」
僕は満更でもない顔で言った
ブレイブ「(そろそろ、起こすか)」
ブレイブ「フィル、起きて」
フィル「……んみゅ?」
ブレイブ「魔道書読み終わったから、遊ぼう」
フィル「…うん」
ブレイブ「……久し振りに海で遊ぶな」
ブレイブ「……」
僕達が海で遊ぼうとした時、僕に水がかけられた
フィル「お兄ちゃん、大丈夫?」
ブレイブ「…うん。大丈夫」
フィル「…あっ」
僕は察した、こう言う時のお兄ちゃんは笑顔だけど、怒ってる時だ
フリート「ブレイブ、びっくりしたか?」
ブレイブ「…うん。びっくりしたよ、僕に水はかかるは魔道書にも水がかかったからね」
僕は笑顔でフリートに言った
フリート「…も、もしかして、キレてる?」
俺はブレイブに聞いた
ブレイブ「……キレてるよ?」
ブレイブ「フリートが水属性の魔法を使ったから、僕も水属性のさっき覚えた、新しい魔法を使うよ」
ブレイブ「ウォーターハザード」
僕は津波レベルの水をフリートに向かって放った
ブレイブ「何年振りかな、海に入るの」
フリート「し、死ぬかと思った」
フリート「……それにしても、俺達以外誰も来ないな」
ブレイブ「…どうしてか、分かる?」
僕はフリートに聞いた
フリート「…さあな」
ブレイブ「……僕達が居る海、というか、この島、父さんが買ったんだよね」
フリート「……は?」
フリート「…島を買った?」
ブレイブ「うん」
フリート「…いやいや、普通に考えて島を買うのに、白金貨二枚いるぞ!?」
ブレイブ「……インパクト家って超絶お金持ちの家系だから」
フリート「…マジか」
ブレイブ「うん。マジだから、慣れてね」
僕がフリートと話していると、スラッシュが来た
スラッシュ「ブレイブ様」
ブレイブ「ん?何、スラッシュ?」
スラッシュ「近くでモンスターを確認しました」
ブレイブ「分かった」
30分後
ディノ「皆、集合してくれ~」
ブレイブ「何だろ?」
ディノ「……この島の海に海龍神、リバイアサンが生息している事が分かった」
ブレイブ「…さっき潜ってる時に多分、リバイアサンの尻尾を見た」
ブレイブ「また、潜ってくる」
10分後
ブレイブ「…いないな」
10分経ったがリバイアサンの尻尾は見つけられてない
ブレイブ「…上がるか」
僕は一旦上がる事にした
フリート「居たか?」
ブレイブ「居なかった」
ブレイブ「……奥の手を使うか」
フリート「奥の手?」
ブレイブ「うん。奥の手」
僕はそう言って、両手に雷属性の魔力を付与した
フリート「…おいおい、奥の手ってまさか!?」
ブレイブ「そのまさか」
ブレイブ「…サンダーボルトッッッ!!!!」
僕は海水に雷魔法を使って、辺り一面に放電をした
ブレイブ「……よし」
少し経って、海面からリバイアサンが現れた
リバイアサン「……貴様らか」
ブレイブ「雷魔法を使ったのは僕だけ」
リバイアサン「…その事ではない、貴様らが我の住処に踏み入ったのだ、散れ」
リバイアサン「ウォーターストーム」
ブレイブ「魔法障壁」
僕は魔法障壁を使って、ウォーターストームを防いだ
ブレイブ「……さっき、住処って言ってたけど、もしかして、元々、住んでいたの?」
僕はリバイアサンに聞いた
リバイアサン「……ああ、我はこの海に住んでいた」
リバイアサン「我が数年、離れた時。この島はゴミで溢れた」
ブレイブ「……僕達はゴミを捨てないよ」
リバイアサン「…そう言って、人間は信頼を作り、裏切る。それが人間の本性だ」
ブレイブ「………それでも、優しい人間は居るよ」
リバイアサン「…その言葉に嘘は無いか?」
ブレイブ「うん」
リバイアサン「……貴様、名は」
ブレイブ「…ブレイブ=インパクト」
リバイアサン「………我を従魔にしてくれるか?」
ブレイブ「…僕は良いけど、クロドラがどうかな」
従魔は何体、契約したらいいか、分からない
リバイアサン「クロドラ?」
我は目の前の男、ブレイブがクロドラと言った。多分、従魔だろう
???「ブレイブ様~」
ブレイブ「うわぁ!?」
僕がリバイアサンと話しているとクロドラが勢いよく、僕の体にぶつかってきた
クロドラ「酷いですよ!!僕を置いていくなんて!!!ブレイブ様を探すのかなり時間が掛かったんですから!!!!」
ブレイブ「…朝起こそうとしたのに、寝てたクロドラが悪い」
クロドラ「……え?」
クロドラ「…僕、寝てたんですか?」
ブレイブ「うん。ぐっすり、気持ちよく、寝てたね」
クロドラ「……申し訳ございませんでした」
ブレイブ「謝らなくていいよ」
リバイアサン「話。いいか?」
ブレイブ「あっ良いよ」
リバイアサン「…改めて、言う。我を従魔にしてくれるか?」
クロドラ「従魔になるんだったら、まず、敬語をしないと」
ブレイブ「(…新しく従魔になる子にはタメ口なんだ)」
リバイアサン「……我は敬語をしたことがなくてな」
ブレイブ「僕は敬語じゃなくてもいいよ」
リバイアサン「…そうか。それだったら、このままにしておく」
ブレイブ「……名前っと」
リバイアサン「すまないが」
ブレイブ「ん?」
僕がリバイアサンの名前を考えている時、リバイアサンに止められた
リバイアサン「我は自分の名前を気に入ってるんだ」
ブレイブ「…分かった」
ブレイブ「これからよろしく。リバイアサン」
リバイアサン「ああ、よろしくだ。我が主」
ブレイブ「……あっ忘れてた」
僕はリバイアサンに言うことを思い出した
リバイアサン「どうした?」
ブレイブ「SD形態になれる?」
リバイアサン「ああ」
我は即答した
リバイアサン「……この姿の事だろ」
ブレイブ「うん。やっぱり可愛いな」
ブレイブ「(そう言えば皆、さっきから黙ってるけど、どうしたのかな?)」
僕は皆が居る方を向いた
フィル「お兄ちゃん。怖くないの?」
ブレイブ「うん。怖くない」
ブレイブ「…父さん」
ディノ「どうした?」
ブレイブ「海に来て遊ぶ以外、何かない?」
僕は飽きたから、父さんに聞いた
ディノ「スイカを持ってきてるから、スイカ割りをしようと思う」
ロック「……スイカ?それだったら、粉々に成ったスイカならありますが」
ディノ「…え!?」
私はスイカを置いた場所を見たが
ディノ「本当だ」
スイカはロック君が言った通り、粉々に成っていた
ディノ「……どうしてだ」
スイカは魔法障壁を付与していたから、ここら辺のモンスターは粉々に出来ないはず
ハヤト「………それ、俺がやりました」
ディノ「………本当か?ハヤト君」
ハヤト「ネオと勝負してた時俺が余所見をしてしまって、スイカの方に魔法を放ってしまいました」
ハヤト「…ネオは悪くありません」
ディノ「……そうか。仕方ない」
ディノ「家からスイカを持ってくる」
スラッシュ「俺も手伝います」
ディノ「私だけで大丈夫だ」
私はそう言って家に一旦帰った
5分後
ディノ「持ってきたぞ」
私はスイカを15個持ってきた
ディノ「1人一回までだぞ」
ディノ「勿論…クロドラとリバイアサンの分も有るぞ」
クロドラ「…僕達が人型になれるの、知ってたんですか?」
ディノ「ああ、だから15個持ってきた」
ディノ「私もスイカ割りはしたいからな」
ディノ「……スイカ割りの順番はくじで決める事にした」
ブレイブ「(父さんらしいな)」
僕達はくじを引いた。
一番 サラ
二番 ロック
三番 スラッシュ
四番 ディノ
五番 ネオ
六番 フリート
七番 フィル
八番 レン
九番 アルファ
十番 イグニス
十一番 ゼアル
十二番 ハヤト
十三番 クロドラ
十四番 リバイアサン
十五番 ブレイブ
サラ「よし、頑張るぞ」
ディノ「…忘れてた。スイカを割る用の棒と目隠し用のハチマキだ」
サラ「…ありがとうございます」
サラ「ディノさん」
ディノ「何だ?」
サラ「棒とハチマキ。予備ありますか?」
ディノ「棒の方は人数分あるが、ハチマキはサラちゃんに渡した一つだけだ」
サラ「…分かりました」
ディノ「……それじゃあ、初めてくれ」
サラ「よし!」
私は目隠し用のハチマキを付けた
サラ「(探知魔法を使えば、すぐに終わるよね)」
ディノ「言っておくが、探知魔法は禁止だ」
サラ「…え!?」
ディノ「探知魔法を使えば、すぐに終わってしまうからな」
サラ「……なるほど」
ディノ「ロック君、指示を頼む」
ロック「ヘ?」
俺は急に言われたから、すっとんきょうな声が出た
ディノ「パートナーの声を聞いた方がいいと、思ってな」
ロック「……確かに…その方がいいですね」
ロック「サラ、指示は任しとけ!!」
サラ「…ちゃんと指示してよ」
ロック「おう!!俺を信じろ」
ディノ「それじゃあ、改めて、初めてくれ」
ロック「サラ、前」
サラ「了解」
私は言われた通り、前に進んだ
ロック「まだ前」
サラ「分かった」
ロック「…後一歩」
サラ「……分かった」
ロック「…そこだ!」
サラ「えい!」
サラ「…割れたかな?」
私はハチマキを取って確認した
サラ「よかった」
スイカは綺麗に割れてた
ディノ「次はロック君だ」
ロック「…分かりました」
ロック「サラ、指示はなくて大丈夫だ」
サラ「え!?」
ロック「サラ、ハチマキ」
サラ「えっあっはい」
私はロックにハチマキを渡した
ロック「よし、やるか」
俺はサラからハチマキを受け取った
ロック「ディノさん」
ディノ「どうした?」
ロック「加速魔法を使っていいですか?」
ディノ「…ああ」
ロック「……それじゃあ、行くか」
俺はハチマキを付けて、棒を握った
ロック「…アクセル」
俺は加速魔法を使って、スイカの目の前に行った
ロック「せいっ!」
パカッ
ロック「…少しずれたな」
俺はハチマキを取って、スイカを確認したが。スイカは綺麗には割れてなかった
ロック「ほらよスラッシュ」
俺はスラッシュにハチマキを渡した
スラッシュ「ありがとうございます」
俺はロック様からハチマキを受け取った
ロック「…ブレイブ」
俺はブレイブに聞いた
ブレイブ「ん?」
ロック「スラッシュって元元敬語なのか?」
ブレイブ「うん」
ブレイブ「スラッシュの性格と、タメ口に変わったのは自分の中に闇が出来たらしい」
ロック「らしい?」
ブレイブ「…詳しくは分からないんだ」
僕がロックと話をしていると。スラッシュがスイカを綺麗に割っていた
スラッシュ「よし」
スラッシュ「どうぞ。主様」
俺はディノ様にハチマキを渡した
ディノ「ありがとう」
私はスラッシュからハチマキを受け取った
ディノ「久しぶりにやるな」
ディノ「…アクセル」
私は加速魔法を使ってスイカの目の前に行った
ディノ「せいっ」
パカッ
ディノ「……よし、綺麗に割れたな」
久しぶりにスイカ割りをしたが、感覚は残っていた
ディノ「次は」
ネオ「…僕です」
ディノ「そうだった」
私はネオ君にハチマキを渡した
ネオ「……よし」
僕はハチマキを付けて、歩いた
ネオ「(まだ、だな)」
ネオ「…此処だ」
パカッ
ネオ「よし」
ネオ「…はい、フリート君」
僕はフリート君にハチマキを渡した
フリート「ありがとうございます」
フリート「…やるか」
俺はハチマキを付けて、皆がやった様に加速魔法を使ってスイカの目の前に行こうとしたが
グシャア
フリート「…あっ」
速度を間違えてスイカに突っ込んだ
フリート「(…うまいな。このスイカ)」
俺は口周りに付いたスイカを食べた
ブレイブ「あ、ある意味、スイカ割りだね」
フリート「だ、だな」
フリート「…次、フィルだったか?」
フィル「……うん」
フリート「…濡れてるから、拭くな」
俺は転送魔法を使って、ハンカチを手に召還して、スイカの汁で濡れてるハチマキを拭いた
フリート「……まだ、濡れてるが、これ以上汁、取れないんだ」
フィル「…これだけ取れてたら、大丈夫」
フィル「頑張るぞー」
僕はハチマキを付けた
フィル「…アクセル」
僕も加速魔法を使ってスイカの目の前に行った
フィル「えいっ!」
パカッ
フィル「……やった」
スイカは綺麗に割れていた
フィル「…はい、レン君」
僕はレン君にハチマキを渡した
レン「ありがとうございます」
俺はフィルさんから、ハチマキを受け取った
レン「よし」
俺はハチマキを付けた
レン「アクセル」
俺も加速魔法を使ってスイカの目の前に行った
レン「よっと」
パカッ
レン「…しゃッ!」
スイカは綺麗に割れていた
レン「…はい、兄さん」
俺は兄さんにハチマキを渡した
アルファ「よし」
俺はハチマキを付けた
アルファ「(普通に歩くか)」
俺は十歩歩いた
アルファ「せいっ」
アルファ「はい、イグニス君」
俺はイグニス君にハチマキを渡した
イグニス「スイカが割れたか、確認しなくていいんですか?」
俺は思ってる事をアルファさんに聞いた
アルファ「大丈夫」
アルファ「夏になると弟がスイカ割りをしようって言っていたから、見なくても大丈夫」
イグニス「…なるほど」
僕はスイカを見たがスイカは綺麗に割れていた
アルファ「頑張れ」
イグニス「…はい!」
イグニス「やるか」
僕はハチマキを付けた
イグニス「アクセル」
僕も加速魔法を使ってスイカの目の前じゃなくて、加速魔法のスピードを利用して、スイカを割った
イグニス「はい、ゼアル」
僕はハチマキを取って、ゼアルにハチマキを渡した
ゼアル「イグニスさん、ありがとうございます」
ゼアル「フリ兄みたいに成らないようにしないと」
フリート「悪かったな!!」
ゼアル「(フリ兄の言葉は聞かない事にしよ)」
僕はハチマキを付けた
ゼアル「(確か十歩、だっけ?)」
僕は十歩歩いた
ゼアル「えい!」
ゼアル「……どうかな?」
僕はスイカを見たが
ゼアル「フリ兄みたいにならなくてよかった」
スイカは割れてたけど、けど、ちょっと崩れてた
ゼアル「(次はハヤト様だったな)」
僕はハチマキを取りながら心の中で言った
ゼアル「ハヤト様、頑張ってください」
僕はハヤト様にハチマキを渡した
ハヤト「……ああ、頑張ってくる」
俺はゼアルから、ハチマキを受け取った
ゼアル「…ハヤト様?」
僕がハヤト様にハチマキを渡した時ハヤト様は暗い顔をしていた
ブレイブ「ハヤト君はスイカの事で罪悪感を感じてるんだよ」
ブレイブ「ああいう時は1人にした方がいい」
ハヤト「(……俺、楽しんでいいんだろうか?)」
ハヤト「(俺のせいでディノさんがスイカを家から持ってきてるんだから)」
ハヤト「(……一応やるか)」
俺はハチマキを付けた
ハヤト「(適当にやるか)」
俺は適当に十一歩歩いた
ハヤト「よっと」
ハヤト「(どうだ?)」
俺はハチマキを取り、スイカを見た。スイカは綺麗に割れていた
ディノ「ハヤト君」
ハヤト「……何ですか?」
ディノ「…もしかして、途中まで適当じゃなかったかい?」
ハヤト「……はい」
ディノ「どうしてだい?」
ハヤト「俺がスイカを粉々にしたんですよ」
ディノ「余所見をするのは仕方ない事だ」
ディノ「…君は罪悪感を感じなくていい」
ハヤト「……怒ってないんですか」
ディノ「ああ、君は何時も通りにすればいい」
ハヤト「………はい、何時も通りにします!」
ハヤト「…次はクロドラだったな」
ハヤト「本当に人型になれるのか?」
クロドラ「ああ、従魔に成ったモンスターは人型になる事が出来る」
ハヤト「…そうか、スイカ割り頑張れよ」
俺はハチマキをクロドラに渡した
クロドラ「ああ」
僕はハヤトからハチマキを受け取った
クロドラ「……人型変化」
僕は魔法を使って人型になった
ブレイブ「!?」
ブレイブ「(顔面偏差値高ッ!)」
フィル「(カッコいい)」
クロドラ「よし、頑張ろう」
僕はハチマキを付けて、五歩、歩いた
クロドラ「はあっ!」
クロドラ「どうだろ」
僕はハチマキを取ってスイカが割れている確認した
クロドラ「あっ」
スイカは割れてすらいなかった
ブレイブ「…(ドンマイ)」
クロドラ「次はリバイアサンだな」
リバイアサン「ああ」
クロドラ「難しいから、気をつけろ」
僕はリバイアサンにハチマキを渡した
リバイアサン「貴様の様にはならないな」
クロドラ「なんだと!!」
僕はリバイアサンに声を荒げて言った
リバイアサン「事実だ。貴様はスイカを割れなかった。我はスイカを綺麗に割れるからな」
クロドラ「……やってみたら分かる」
リバイアサン「そうか」
リバイアサン「人型変化」
我は魔法を使って人型になった
ブレイブ「!?」
フィル「…カッコいい」
ブレイブ「……そうだね」
ブレイブ「………」
リバイアサン「我が主、大丈夫か?」
ブレイブ「…何が?」
リバイアサン「我とクロドラが人型に変化した時驚いた顔をしてるが」
ブレイブ「……ああ、その事か」
ブレイブ「大丈夫だから、リバイアサンはスイカ割り頑張って」
リバイアサン「ふっスイカは綺麗に割ってやろう」
リバイアサン「始めるか」
我はハチマキを付けた
リバイアサン「水龍斬」
リバイアサン「……どうだ?」
我はハチマキを取ってスイカが割れたか確認した
リバイアサン「よし」
スイカは綺麗に割れていた
ディノ「…まさか、攻撃魔法を使うとは」
ディノ「まあ、言ってなかった私が悪いがな」
リバイアサン「我が主、頑張れ」
我は主にハチマキを渡した
ブレイブ「ありがとう。リバイアサン」
僕はリバイアサンからハチマキを受け取った
ブレイブ「…よし」
僕はハチマキを付けた
ブレイブ「…行くぞ」
僕は感覚だけを頼りに進んだ
ブレイブ「(まだ歩こう)」
ブレイブ「はあッ!」
パカッ
ブレイブ「…(どうだろ?)」
僕はハチマキを取って確認した
ブレイブ「やった♪」
スイカは綺麗に割れていた
ディノ「よし、皆割ったから、食べるぞ!!!」
ブレイブ・フィル「お~~!」
僕達の声だけが重なった
ブレイブ「…え?」
フィル「皆、スイカ食べないの?」
ロック「いや、食べるけどよ」
サラ「スイカは15個あったから、スイカ全部8個に割れたから、8×15で120なんだけど」
ブレイブ「大丈夫、父さんの従魔ケルベロスが大食いだから」
フィル「そうそう、僕達が食べきれなかった分はケルベロスが食べてくれるから」
ロック「…そうか、なら、大丈夫だな」
ブレイブ「久しぶりに食べたけど、美味しいな」
スイカ割りをした後僕達は食べれる限り食べて、食べれなかった分はケルベロスが食べる事になった
フィル「うん。美味しいね」
ロック「うまッ!?」
俺は一口食べて驚いた
サラ「確かに」
私もロック同じで一口食べて驚いた
ハヤト「うまいな、ネオ」
ネオ「うん。そうだね」
レン「うまい」
アルファ「今まで食べたスイカの中で一番だな」
ゼアル「美味しいね。フリ兄」
フリート「ああ、うまいな」
イグニス「美味しい」
クロドラ「美味しい」
リバイアサン「ああ、我もこんなにうまいスイカは初めてだ」
ディノ「スラッシュ、遠慮せずに沢山食べろ」
スラッシュ「良いのですか?ケルベロス様の為に置いといた方がいいのでは?」
ディノ「無くなったら、家から持ってくればいい」
10分後
ディノ「50個余ったか」
ディノ「…来い、ケルベロス!」
私は召還魔法を使って家からケルベロスを呼び出した
ケルベロス「何ですかディノ様?僕、眠たいんですが?」
僕は寝てる時に主、ディノ様が召還魔法で呼び出された
ディノ「寝てる時に呼び出してすまない」
ディノ「スイカが余ってるが、食べるか?」
ケルベロス「はい!食べます」
ディノ「…遠慮せず食べろ」
私は転送魔法を使って、ケルベロスの目の前に余ったスイカ50個出した
ケルベロス「いいんですか?」
ディノ「ああ」
ケルベロス「わーい」
僕は目の前にあるスイカ50個を三つの首で食べた
ケルベロス「幸せ~」
5分後
ケルベロス「美味しかった」
僕は50個のスイカ完食した
ディノ「……さて、海のメインイベントは終わったが、海で遊びたかったら、残っていい」
ディノ「私は学園に戻っておく」
ディノ「…ケルベロス、SD形態でなって、付いて来てくれ」
ケルベロス「分かりました」
僕はSD形態になってディノ様に付いて行った
ブレイブ「……フィル、どうする?」
僕はフィルに聞いた
フィル「僕はまだ海で遊ぶ」
ブレイブ「じゃあお兄ちゃんも遊ぶよ」
僕達とクロドラ、リバイアサンだけが残って、一時間遊んだ。こうして、僕達の夏の風物詩の一つが終わった
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※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
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