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婚礼期間となって、アルビオルは仕事が完全にお休みになった。王様がそんな長期の休みをとって良いのかと思うのだが、婚礼期間は歴代の王もみな同じように休みをとっていたらしい。
婚礼期間三日目、朝起きたら隣でアルビオルがすやすや寝ていて、なんとも幸せな気持ちになった。
「んん……」
抱きついた二の腕に、アルビオルが頭を擦り付けて来る。アルビオルの白い髪は、光輝いていて、銀髪のようにも見える時がある。撫でると猫っ毛でふわふわしている。撫でていたら、アルビオルが顔を上げてジュンの頬にキスをする。
「おはよう、ジュン」
まだ少し眠そうな顔でアルビオルは言う。
「眠いなら、まだ寝てても良いんだぞ」
昨晩も、夜遅くまで励んでしまったので、あまり寝れていないはずだ。
「いや、大丈夫だ」
アルビオルはジュンの頬にキスをし続ける。唇に触れたキスに、ジュンも応える。触れ合うだけのキスが、しだいに深いモノに変わっていった。舌を絡めていると、お腹に固いモノがあたった。ジュンの体の上に乗り上げていたアルビオルの腰のモノである。それが、やんわりとお腹に押し付けられる。ジュンはアルビオルの腰に回していた手をおろして、臀部を撫でる。アルビオルのお尻はなかなか柔らかで、撫でがいがあった。その手を太ももにおろして、太もも全体を撫でる。こちらは程よく引き締まって、張りがある。少年から青年に移行する未成熟な体の作りは、瑞々しい若々しさを感じた。
「ジュン……」
アルビオルが唇を離して、物欲しそうな顔をする。それが、何を待っているのかはすぐにわかる。ジュンは体を起こして、アルビオルの体を抱いて、下にした。立場の逆転してアルビオルが、熱っぽい目でジュンを見て来る。ジュンは、服の上からアルビオルのモノを撫でる。固くなったそこを、ゆっくりとマッサージしてやる。
「ん……」
アルビオルが目を閉じて、その刺激に体を委ねる。治療をしていた時は、一度も顔を見せてくれなかったが、恋人同士になってからは、こうして気持ちよさに浸る顔も見せてくれるようになった。彼の頬や首と唇にキスを落としながら、マッサージを続けた。
息使いが乱れ、興奮が高まって来た様子を見ながら、下着の中に手を入れる。しっとりと汗ばんだペニスの裏を撫でる。
「むぅ……」
アルビオルが眉をすぼめる。微妙な刺激である。逝くほど強烈ではないが、我慢できる程曖昧でもない。しばらく裏側を撫でた後、アルビオルの限界が近いのを見て、ペニスを掴んでしごいてやった。
「あっ!」
アルビオルがジュンのシャツを握りしめて、手で追い詰めたらすぐに逝った。アルビオルの浅黒い色のお腹に、白濁液が飛び散る。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
額に汗をを滲ませて荒く息をするアルビオルを見下ろして眺める。
(エロいな)
とてつもなくエロかった。
しばらく眺めた後、ジュンは濡れた布でアルビオルのお腹を拭って綺麗にした。
「ジュン、下も……」
アルビオルにねだられるままジュンは、彼のお尻を撫でる。オイルで濡らした指先で、お尻の割れ目をじっく撫でて、入り口が柔らかくなったら指を入れた。
「んっ」
アルビオル声をあげる。
「痛いか?」
「大丈夫だ……」
まだ、こちらでするのに慣れていないので、アルビオルの反応を毎度こわごわ伺ってしまう。痛い思いはさせたくないのだ。
「昨日は、二本入ったのだ、今日は、三本入ると良いのだが」
「そんなに急がなくても大丈夫だよ」
指を一本入れてしまうと、上側の内壁を押す。
「むぅ……」
アルビオルの息が少しずつ乱れて来る。彼の興奮に伴い、しっとりとお尻が濡れて来る。本来、男は濡れないのだが、これも秘薬の効果なのだろう。
二本目の指を、慎重に入れる。
「あぁ!」
アルビオルが背中をのけぞらせる。ジュンは落ち着けるように、彼の手を握る。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
二本目が全て入ってしまう。彼のお尻が、キュッキュッとジュンの指を締める。目を開けたアルビオルが少し不安そうに、こちらを見て来る。
「ほ、本当にここに入るのだろうか」
「そのはずだけど」
幸い、ジュンのモノは標準サイズである。三本指が入れば、受け入れられるだろう。指を動かして、中をこなれさせてから、三本目の指を入れようとする。しかし、入り口はきゅっと締まっていて、もう一本はなかなか入っていかない。
「ジュン、キスしながらがいい」
アルビオルが手を伸ばして来る。ジュンは体を屈めて、彼にキスをする。舌を絡め、熱いキスを交わしながら、指をゆっくりと動かした。すると、中に空間が出来た気がした。今なら入ると思い、三本目の指をゆっくりと中に入れる。アルビオルは目を固く閉じている。無理をしないように、反応を見ながら挿入した。
アルビオルが目を開ける。
「入ったよ」
三本目の指も全て入ってしまった。アルビオルが確かめるように下を見る。
「本当に入ったのか」
「お疲れ様、アルビオル」
彼の頬にキスをする。
「このまま、しばらく中を慣れさせるね」
「うむ……」
三〇分程、中に指を入れたまま、ゆっくりとマッサージを行った。アルビオルは時間が経つ事に、とろけた顔をして甘い声をあげていた。
つづく
婚礼期間となって、アルビオルは仕事が完全にお休みになった。王様がそんな長期の休みをとって良いのかと思うのだが、婚礼期間は歴代の王もみな同じように休みをとっていたらしい。
婚礼期間三日目、朝起きたら隣でアルビオルがすやすや寝ていて、なんとも幸せな気持ちになった。
「んん……」
抱きついた二の腕に、アルビオルが頭を擦り付けて来る。アルビオルの白い髪は、光輝いていて、銀髪のようにも見える時がある。撫でると猫っ毛でふわふわしている。撫でていたら、アルビオルが顔を上げてジュンの頬にキスをする。
「おはよう、ジュン」
まだ少し眠そうな顔でアルビオルは言う。
「眠いなら、まだ寝てても良いんだぞ」
昨晩も、夜遅くまで励んでしまったので、あまり寝れていないはずだ。
「いや、大丈夫だ」
アルビオルはジュンの頬にキスをし続ける。唇に触れたキスに、ジュンも応える。触れ合うだけのキスが、しだいに深いモノに変わっていった。舌を絡めていると、お腹に固いモノがあたった。ジュンの体の上に乗り上げていたアルビオルの腰のモノである。それが、やんわりとお腹に押し付けられる。ジュンはアルビオルの腰に回していた手をおろして、臀部を撫でる。アルビオルのお尻はなかなか柔らかで、撫でがいがあった。その手を太ももにおろして、太もも全体を撫でる。こちらは程よく引き締まって、張りがある。少年から青年に移行する未成熟な体の作りは、瑞々しい若々しさを感じた。
「ジュン……」
アルビオルが唇を離して、物欲しそうな顔をする。それが、何を待っているのかはすぐにわかる。ジュンは体を起こして、アルビオルの体を抱いて、下にした。立場の逆転してアルビオルが、熱っぽい目でジュンを見て来る。ジュンは、服の上からアルビオルのモノを撫でる。固くなったそこを、ゆっくりとマッサージしてやる。
「ん……」
アルビオルが目を閉じて、その刺激に体を委ねる。治療をしていた時は、一度も顔を見せてくれなかったが、恋人同士になってからは、こうして気持ちよさに浸る顔も見せてくれるようになった。彼の頬や首と唇にキスを落としながら、マッサージを続けた。
息使いが乱れ、興奮が高まって来た様子を見ながら、下着の中に手を入れる。しっとりと汗ばんだペニスの裏を撫でる。
「むぅ……」
アルビオルが眉をすぼめる。微妙な刺激である。逝くほど強烈ではないが、我慢できる程曖昧でもない。しばらく裏側を撫でた後、アルビオルの限界が近いのを見て、ペニスを掴んでしごいてやった。
「あっ!」
アルビオルがジュンのシャツを握りしめて、手で追い詰めたらすぐに逝った。アルビオルの浅黒い色のお腹に、白濁液が飛び散る。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
額に汗をを滲ませて荒く息をするアルビオルを見下ろして眺める。
(エロいな)
とてつもなくエロかった。
しばらく眺めた後、ジュンは濡れた布でアルビオルのお腹を拭って綺麗にした。
「ジュン、下も……」
アルビオルにねだられるままジュンは、彼のお尻を撫でる。オイルで濡らした指先で、お尻の割れ目をじっく撫でて、入り口が柔らかくなったら指を入れた。
「んっ」
アルビオル声をあげる。
「痛いか?」
「大丈夫だ……」
まだ、こちらでするのに慣れていないので、アルビオルの反応を毎度こわごわ伺ってしまう。痛い思いはさせたくないのだ。
「昨日は、二本入ったのだ、今日は、三本入ると良いのだが」
「そんなに急がなくても大丈夫だよ」
指を一本入れてしまうと、上側の内壁を押す。
「むぅ……」
アルビオルの息が少しずつ乱れて来る。彼の興奮に伴い、しっとりとお尻が濡れて来る。本来、男は濡れないのだが、これも秘薬の効果なのだろう。
二本目の指を、慎重に入れる。
「あぁ!」
アルビオルが背中をのけぞらせる。ジュンは落ち着けるように、彼の手を握る。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
二本目が全て入ってしまう。彼のお尻が、キュッキュッとジュンの指を締める。目を開けたアルビオルが少し不安そうに、こちらを見て来る。
「ほ、本当にここに入るのだろうか」
「そのはずだけど」
幸い、ジュンのモノは標準サイズである。三本指が入れば、受け入れられるだろう。指を動かして、中をこなれさせてから、三本目の指を入れようとする。しかし、入り口はきゅっと締まっていて、もう一本はなかなか入っていかない。
「ジュン、キスしながらがいい」
アルビオルが手を伸ばして来る。ジュンは体を屈めて、彼にキスをする。舌を絡め、熱いキスを交わしながら、指をゆっくりと動かした。すると、中に空間が出来た気がした。今なら入ると思い、三本目の指をゆっくりと中に入れる。アルビオルは目を固く閉じている。無理をしないように、反応を見ながら挿入した。
アルビオルが目を開ける。
「入ったよ」
三本目の指も全て入ってしまった。アルビオルが確かめるように下を見る。
「本当に入ったのか」
「お疲れ様、アルビオル」
彼の頬にキスをする。
「このまま、しばらく中を慣れさせるね」
「うむ……」
三〇分程、中に指を入れたまま、ゆっくりとマッサージを行った。アルビオルは時間が経つ事に、とろけた顔をして甘い声をあげていた。
つづく
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