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最終話 ありがとう♡
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私は結局、ジェフリー様と結婚した。
王命だからではなく、ジェフリー様がいちばん信用できるし、安心できるし、何よりも好きになってしまったから。
ウィル様のせいで回帰前も回帰後も散々な目にあったけど、ジェフリー様と心が通じ合えたことだけが良かったのかもしれない。
最初からジェフリー様を信じていれば良かったのだ。
ジェフリー様に言われた。私はチョロくて簡単に騙される、だから絶対にいきなり信じない、ジェフリー様又はお義母様に相談する。行動する前にもジェフリー様やお義母様に相談しなさいと。だから今はなんでもふたりに話す事にしている。
「ベルは私に守られていればいい、もう危ない目に合わせたくないよ。誰にもベルを利用させないからね」
ジェフリー様は笑っているが圧が凄い。
国王がウィル様の盛った毒のせいで亡くなってすぐ、ウィル様が国王になった。
表向きの死因は原因不明の病。グリーデン公爵と同じ病なので、伝染病だったのかもしれないと宮廷医師は発表した。
もちろん宮廷医師もウィル様の手下だ。
邪魔者達が消えたので、ウィル様は国王としてのびのび仕事をしている。ただ、私のささやかな復讐のため、時々苦しんでいるようだ。
私は回帰前の世界で死んだ後、あの世で神様からお詫びにともらったチートな力は身体に関する事に使える魔法だった。
そしてそれを使って私はウィル様にささやかな復讐をした。
どんな復讐かって?
それはね。お腹が弱くなる魔法をかけたの。呪いと言った方がいいかもね
すぐお腹が痛くなり、ピーピーになる魔法。死ぬまでずっとちょっとしたことでピーピーになるの。
ウィル様はそれを私がかけた魔法のせいだとは気が付いていない。
微妙に身体も心も辛いでしょ?
ウィル様は私がそんな魔法を使えるなんて知らないから疑いようも無いし、緩い魔法なので解呪方法もない。
ジェフリー様はすぐに青い顔をしてお手洗いに駆け込むウィル様を見て、「大丈夫ですか? 薬飲みますか?」と心配そうな顔をしているがお腹の中で笑っている。
あれからジェフリー様もウィル様に負けじと少しづつ腹黒になってきているみたいだ。
ウィル様は人間としてはクズだが、国王としては腹黒手腕を発揮して、我が国はどんどん発展している。
平民にも優しい法律をたくさん作ったので、民から人気がある。
民は人間としてはクズだと知らないものね。
ウィル様は最近、王太后様に結婚しろとうるさく言われ、お飾りの王妃候補を探しているようだ。
ウィル様は「駒になりそうな高位貴族の令嬢を探してくれ」とジェフリー様に命令したらしい。
ジェフリー様はもちろん「いません」と断ったと笑っていた。
セレスに「ウィル様と結婚したら?」と言ってみたが「あんなクズで腹黒で毎日ピーピーしてる男なんか嫌よ」と本気で嫌がっていた。
セレスはいずれ婿を取り、辺境伯家を継ぐそうだ。
ヒューイ様はヨーセット王国に戻った。あの後「敵を欺くために私を欺き、怖い思いをさせて申し訳なかった」と謝ってくれ、せめてものお詫びにと慰謝料をたくさんくれた。
そうそう、ウィル様もクロフォード家とノバック家に領地と慰謝料をくれた。
ウィル様の事は、お金や土地なんかで許すつもりはないけどくれるものはもらっておいた。
ジェフリー様は今、この国に宰相としてウィル様をささえている。
ジェフリー様にあまり理不尽なことをしたら、私はウィル様に、こっそり単発でぎっくり腰になる魔法や寝違える魔法、肩や膝が痛くなる魔法をかけて仕返ししている。
何の因果で2回も同じ人生を生きることになったのかわからないけど、今が幸せだからまぁいいのかなと思う。
神様がくれた身体の事に関する魔法で身近な人の健康管理をしたり、ちょっとした怪我や病気を治している。
悪いこともしているが良いこともしているのよ。
今は一男一女に恵まれ、次期公爵夫人になるためにお義母様に鍛えられる毎日を楽しく過ごしている。
どんな時も一途に私を思ってくれていたジェフリー様のおかげで今の幸せがあるのだと思う。
ジェフリー様、ウィル様が何がしたら、ささやかな嫌がらせをして痛い目に遭わすからね。
ジェフリー様、神様、ありがとう。
私はとっても幸せです。
巻き戻って本当に良かった。
了
***
皆さんありがとうございました。
これで完結となります。
ベルがウィルにしたささやかな復讐喜んでいただけましたでしょうか。
クズでも国王としては能力の高いウィルは平和でみんなが幸せな国を作っているようです。ただお腹はピーピーですが。
いつかお嫁さんがくるといいですね。
それでは、次回作もよろしくお願いします。
***
王命だからではなく、ジェフリー様がいちばん信用できるし、安心できるし、何よりも好きになってしまったから。
ウィル様のせいで回帰前も回帰後も散々な目にあったけど、ジェフリー様と心が通じ合えたことだけが良かったのかもしれない。
最初からジェフリー様を信じていれば良かったのだ。
ジェフリー様に言われた。私はチョロくて簡単に騙される、だから絶対にいきなり信じない、ジェフリー様又はお義母様に相談する。行動する前にもジェフリー様やお義母様に相談しなさいと。だから今はなんでもふたりに話す事にしている。
「ベルは私に守られていればいい、もう危ない目に合わせたくないよ。誰にもベルを利用させないからね」
ジェフリー様は笑っているが圧が凄い。
国王がウィル様の盛った毒のせいで亡くなってすぐ、ウィル様が国王になった。
表向きの死因は原因不明の病。グリーデン公爵と同じ病なので、伝染病だったのかもしれないと宮廷医師は発表した。
もちろん宮廷医師もウィル様の手下だ。
邪魔者達が消えたので、ウィル様は国王としてのびのび仕事をしている。ただ、私のささやかな復讐のため、時々苦しんでいるようだ。
私は回帰前の世界で死んだ後、あの世で神様からお詫びにともらったチートな力は身体に関する事に使える魔法だった。
そしてそれを使って私はウィル様にささやかな復讐をした。
どんな復讐かって?
それはね。お腹が弱くなる魔法をかけたの。呪いと言った方がいいかもね
すぐお腹が痛くなり、ピーピーになる魔法。死ぬまでずっとちょっとしたことでピーピーになるの。
ウィル様はそれを私がかけた魔法のせいだとは気が付いていない。
微妙に身体も心も辛いでしょ?
ウィル様は私がそんな魔法を使えるなんて知らないから疑いようも無いし、緩い魔法なので解呪方法もない。
ジェフリー様はすぐに青い顔をしてお手洗いに駆け込むウィル様を見て、「大丈夫ですか? 薬飲みますか?」と心配そうな顔をしているがお腹の中で笑っている。
あれからジェフリー様もウィル様に負けじと少しづつ腹黒になってきているみたいだ。
ウィル様は人間としてはクズだが、国王としては腹黒手腕を発揮して、我が国はどんどん発展している。
平民にも優しい法律をたくさん作ったので、民から人気がある。
民は人間としてはクズだと知らないものね。
ウィル様は最近、王太后様に結婚しろとうるさく言われ、お飾りの王妃候補を探しているようだ。
ウィル様は「駒になりそうな高位貴族の令嬢を探してくれ」とジェフリー様に命令したらしい。
ジェフリー様はもちろん「いません」と断ったと笑っていた。
セレスに「ウィル様と結婚したら?」と言ってみたが「あんなクズで腹黒で毎日ピーピーしてる男なんか嫌よ」と本気で嫌がっていた。
セレスはいずれ婿を取り、辺境伯家を継ぐそうだ。
ヒューイ様はヨーセット王国に戻った。あの後「敵を欺くために私を欺き、怖い思いをさせて申し訳なかった」と謝ってくれ、せめてものお詫びにと慰謝料をたくさんくれた。
そうそう、ウィル様もクロフォード家とノバック家に領地と慰謝料をくれた。
ウィル様の事は、お金や土地なんかで許すつもりはないけどくれるものはもらっておいた。
ジェフリー様は今、この国に宰相としてウィル様をささえている。
ジェフリー様にあまり理不尽なことをしたら、私はウィル様に、こっそり単発でぎっくり腰になる魔法や寝違える魔法、肩や膝が痛くなる魔法をかけて仕返ししている。
何の因果で2回も同じ人生を生きることになったのかわからないけど、今が幸せだからまぁいいのかなと思う。
神様がくれた身体の事に関する魔法で身近な人の健康管理をしたり、ちょっとした怪我や病気を治している。
悪いこともしているが良いこともしているのよ。
今は一男一女に恵まれ、次期公爵夫人になるためにお義母様に鍛えられる毎日を楽しく過ごしている。
どんな時も一途に私を思ってくれていたジェフリー様のおかげで今の幸せがあるのだと思う。
ジェフリー様、ウィル様が何がしたら、ささやかな嫌がらせをして痛い目に遭わすからね。
ジェフリー様、神様、ありがとう。
私はとっても幸せです。
巻き戻って本当に良かった。
了
***
皆さんありがとうございました。
これで完結となります。
ベルがウィルにしたささやかな復讐喜んでいただけましたでしょうか。
クズでも国王としては能力の高いウィルは平和でみんなが幸せな国を作っているようです。ただお腹はピーピーですが。
いつかお嫁さんがくるといいですね。
それでは、次回作もよろしくお願いします。
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