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番外編
アンソニーの恋11(アンソニー視点2)
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俺は一生懸命にソフィアに愛を伝えた。
ソフィアは拒否したが、そんなもの聞かなかったことにする。
もう、押すしかない。
そんな時、急にロバートとレイチェル嬢が現れた。
なんだ? どうしたんだ?
ふたりは俺達を心配して、きっとここにいるだろうと来たらしい。
ふたりは俺の援護射撃をしてくれた。
「ソフィアごめんなさい。私全てを話してしまったの。もうこれ以上あなたに辛い思いをしてほしくないの。お願い、幸せになって。大丈夫。アンソニー様を信じて。きっとうまく行くわ。だからお願いソフィア……」
レイチェルは泣きながらソフィアを説得してくれている。
「私も応援する。それにレイチェルは姉を巻き込んだ。もう逃げられないぞ。姉が旗を振ればみんな動き出す。みんなソフィアとアンソニーのために動いてくれる。だからソフィアはアンソニーを信じて胸に飛び込めば良い」
ロバートよ。さすが親友だ。ありがとう。
しかし、俺はソフィアが家のためにナゼア男爵の後妻になろうとしていることをその時知り、慌てふためいた。
どうしてそんなことに。
そんなに困っているなら何故言ってくれなかったのか。
頼りにされない自分の不甲斐なさを呪った。
俺は話をつけるまで、とりあえず、ナゼア男爵に見つからないようにソフィアを王宮に隠そうと考えた。
4人で王宮に移動魔法で飛ぶと母上と義姉上がのんびりお茶を飲んでいた。
のんきな二人の姿を見て気が抜けてしまった。
母上は二人の気持ちが決まったのなら後は大人に任せなさいと言った。
義姉上もスイーツを頬張りながらうんうんと頷いている。
どうやら俺は王太子にならなくてもいいらしい。
まぁ、国王の器じゃない事は誰でもわかる。俺は騎士として頑張るつもりだ。
ソフィアは高位貴族令嬢教育をうけろと母上に言われていた。
伯爵令嬢だからある程度の教育は受けていると思うので、サラッと流すだけだという。
義姉上やレイチェル嬢も手伝ってくれるそうだ。
義姉上は突然ソフィアの手を取る。
「ソフィア嬢、うちの領地でやってるドレスサロンで刺繍の仕事しない?
もちろん結婚してからでいいわ。新人騎士は貧乏だから、お給料ははずむわよ」
義姉上、いきなりそれか?
まぁ、義姉上らしいが。
「ありがとうございます。刺繍は得意だし、好きなので嬉しいです」
ソフィアは頷いていた。
「私、ソフィア嬢を人気刺繍作家にしようと思うの。ノルスバン王国中の女の子達がソフィア嬢の刺繍の入ったドレスに憧れるようにフェノバール商会でプロデュースするわね。楽しみだわ」
義姉上のテンションにソフィアは固まっている。
義姉上は有言実行の人。きっとそうなると思う。
ソフィアよ。義姉上とはこれから長い付き合いになる。慣れてくれ。
俺の周りは頼りになる大人だらけだ。あんな風だが義姉上もなかなか凄い。
なんせあのリカルド兄上を意のままに動かしている。
リカルド兄上がソフィアの父親のランタス伯爵を説得してくれた。
まずは病を治すのが先だ。母上の主治医から治療を受けてくれることになった。
俺とソフィアの結婚はナゼア男爵にきちんと断り、それからということになった。まだ書類にサインをしていなかったし、金を受け取ってなかったので、きっと向こうも諦めてくれるだろうとのこと。
しかし、あのナゼア男爵だ。どんな難癖を付けてくるかもしれない。
ナゼア男爵との話は俺がつける。
早い方がいい。明日にでもナゼア男爵に会いに行こう。
今日はもう遅い。明日の朝先触れを出そう。
「ソフィアはしばらくここにいればいい。ナゼア男爵には俺が話をつけるよ。ここは安全だからね」
「ご迷惑をお掛けします」
「迷惑なわけないだろう。ソフィアと同じ屋根の下にいると思うだけで幸せになるよ」
俺は本当に幸せだ。
さぁ、待ってろよ、ナゼア男爵!
ソフィアは渡さないからな!
ソフィアは拒否したが、そんなもの聞かなかったことにする。
もう、押すしかない。
そんな時、急にロバートとレイチェル嬢が現れた。
なんだ? どうしたんだ?
ふたりは俺達を心配して、きっとここにいるだろうと来たらしい。
ふたりは俺の援護射撃をしてくれた。
「ソフィアごめんなさい。私全てを話してしまったの。もうこれ以上あなたに辛い思いをしてほしくないの。お願い、幸せになって。大丈夫。アンソニー様を信じて。きっとうまく行くわ。だからお願いソフィア……」
レイチェルは泣きながらソフィアを説得してくれている。
「私も応援する。それにレイチェルは姉を巻き込んだ。もう逃げられないぞ。姉が旗を振ればみんな動き出す。みんなソフィアとアンソニーのために動いてくれる。だからソフィアはアンソニーを信じて胸に飛び込めば良い」
ロバートよ。さすが親友だ。ありがとう。
しかし、俺はソフィアが家のためにナゼア男爵の後妻になろうとしていることをその時知り、慌てふためいた。
どうしてそんなことに。
そんなに困っているなら何故言ってくれなかったのか。
頼りにされない自分の不甲斐なさを呪った。
俺は話をつけるまで、とりあえず、ナゼア男爵に見つからないようにソフィアを王宮に隠そうと考えた。
4人で王宮に移動魔法で飛ぶと母上と義姉上がのんびりお茶を飲んでいた。
のんきな二人の姿を見て気が抜けてしまった。
母上は二人の気持ちが決まったのなら後は大人に任せなさいと言った。
義姉上もスイーツを頬張りながらうんうんと頷いている。
どうやら俺は王太子にならなくてもいいらしい。
まぁ、国王の器じゃない事は誰でもわかる。俺は騎士として頑張るつもりだ。
ソフィアは高位貴族令嬢教育をうけろと母上に言われていた。
伯爵令嬢だからある程度の教育は受けていると思うので、サラッと流すだけだという。
義姉上やレイチェル嬢も手伝ってくれるそうだ。
義姉上は突然ソフィアの手を取る。
「ソフィア嬢、うちの領地でやってるドレスサロンで刺繍の仕事しない?
もちろん結婚してからでいいわ。新人騎士は貧乏だから、お給料ははずむわよ」
義姉上、いきなりそれか?
まぁ、義姉上らしいが。
「ありがとうございます。刺繍は得意だし、好きなので嬉しいです」
ソフィアは頷いていた。
「私、ソフィア嬢を人気刺繍作家にしようと思うの。ノルスバン王国中の女の子達がソフィア嬢の刺繍の入ったドレスに憧れるようにフェノバール商会でプロデュースするわね。楽しみだわ」
義姉上のテンションにソフィアは固まっている。
義姉上は有言実行の人。きっとそうなると思う。
ソフィアよ。義姉上とはこれから長い付き合いになる。慣れてくれ。
俺の周りは頼りになる大人だらけだ。あんな風だが義姉上もなかなか凄い。
なんせあのリカルド兄上を意のままに動かしている。
リカルド兄上がソフィアの父親のランタス伯爵を説得してくれた。
まずは病を治すのが先だ。母上の主治医から治療を受けてくれることになった。
俺とソフィアの結婚はナゼア男爵にきちんと断り、それからということになった。まだ書類にサインをしていなかったし、金を受け取ってなかったので、きっと向こうも諦めてくれるだろうとのこと。
しかし、あのナゼア男爵だ。どんな難癖を付けてくるかもしれない。
ナゼア男爵との話は俺がつける。
早い方がいい。明日にでもナゼア男爵に会いに行こう。
今日はもう遅い。明日の朝先触れを出そう。
「ソフィアはしばらくここにいればいい。ナゼア男爵には俺が話をつけるよ。ここは安全だからね」
「ご迷惑をお掛けします」
「迷惑なわけないだろう。ソフィアと同じ屋根の下にいると思うだけで幸せになるよ」
俺は本当に幸せだ。
さぁ、待ってろよ、ナゼア男爵!
ソフィアは渡さないからな!
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