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番外編
家族会議
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「ミディアはどう思う?」
リカルド様は私の手を握ったまま顔を覗き込んだ。
「ふたりは離れ離れでいいのでしょうか?」
「そうだな。オクタヴィア殿の妹君の愛はそんなものなのか?」
は? なんだか私と視点が違う気がする。
リカルド様は言葉を続けた。
「私なら軟禁するくらい愛しく思っている相手と離れるつもりなどない。たとえ相手が病であろうがそれは変わらない。ウィリアムが拒否しているのだろうか?」
腕組みをして首を捻っている。
「ウィリアム殿下はどんな状態なのでしょう?」
「そうだな。しかし、ドラール家で訓練したものは薬の類は効かないはずだが。あのウィリアムのことだ。薬漬けのふりをして気楽に生きているのかもしれんな」
まさか。いくらウィリアム殿下でもそんなことはないだろう。
コンコン
扉を叩く音がした。
メアリーが開くと王妃様と国王陛下とオーウェン様が立っていた。
「遅くなってごめんなさい」
王妃様は私達に声をかける。
「元女王と話をしてきたわ。あちらはウィリアムのことは申し訳ないと思うけど、諜報活動をしていたわけだし、捕まったら死んでもおかしくないはず。今回のことは不問にしてくれないかと言ってきたわ」
王妃様は感情のない声で私達にそう告げる。
「
「それで母上は?」
リカルド様が王妃様の方に身を乗り出した。
「とりあえずウィリアムと話がしたいと言ったの。そしてウィリアムを軟禁して薬漬けにしたという第4王女とも会わせてもらおうかって。ふたりの話を聞かないとね」
確かにその通りだ。
リカルド様はオーウェン様の方を向いた。
「ウィリアムは薬や毒の類は効かないはずじゃないのか?」
「そうだな。効かないはずなんだが、あいつの事だ。効いたふりをしているだけじゃないのかと思う」
やはりオーウェン様の見解もリカルド様と同じか。
「ジェットを呼びましょう。もしく本当に薬漬けでも、ジェットなら治せるわ」
王妃様はジェットに浄化させる気だな。
そもそもドラール家行きを勧めたのは私だし、私も何もしないわけにはいかない。しかし、何をすればいいのか?
「とりあえず明日、移動魔法でジェニナック王国のスボレキサント公爵家に行く事になったの。私とオーウェンとリカルドとジェットで行こうと思っていたのだけれど、ミディアはどうする?」
王妃様が私の肩に手を置いた。
「ミディアは今回は留守番だ」
リカルド様が言い切った。
でも、なんだか気になる。
「リカルド様、私も行きます。ウィリアム殿下をドラール家にお願いしたのは私です」
リカルド様は何か考えているようだ。
「わかった。でも絶対私から離れないようにね」
久しぶりに会うウィリアム殿下はどうなっているのだろう?
リカルド様は私の手を握ったまま顔を覗き込んだ。
「ふたりは離れ離れでいいのでしょうか?」
「そうだな。オクタヴィア殿の妹君の愛はそんなものなのか?」
は? なんだか私と視点が違う気がする。
リカルド様は言葉を続けた。
「私なら軟禁するくらい愛しく思っている相手と離れるつもりなどない。たとえ相手が病であろうがそれは変わらない。ウィリアムが拒否しているのだろうか?」
腕組みをして首を捻っている。
「ウィリアム殿下はどんな状態なのでしょう?」
「そうだな。しかし、ドラール家で訓練したものは薬の類は効かないはずだが。あのウィリアムのことだ。薬漬けのふりをして気楽に生きているのかもしれんな」
まさか。いくらウィリアム殿下でもそんなことはないだろう。
コンコン
扉を叩く音がした。
メアリーが開くと王妃様と国王陛下とオーウェン様が立っていた。
「遅くなってごめんなさい」
王妃様は私達に声をかける。
「元女王と話をしてきたわ。あちらはウィリアムのことは申し訳ないと思うけど、諜報活動をしていたわけだし、捕まったら死んでもおかしくないはず。今回のことは不問にしてくれないかと言ってきたわ」
王妃様は感情のない声で私達にそう告げる。
「
「それで母上は?」
リカルド様が王妃様の方に身を乗り出した。
「とりあえずウィリアムと話がしたいと言ったの。そしてウィリアムを軟禁して薬漬けにしたという第4王女とも会わせてもらおうかって。ふたりの話を聞かないとね」
確かにその通りだ。
リカルド様はオーウェン様の方を向いた。
「ウィリアムは薬や毒の類は効かないはずじゃないのか?」
「そうだな。効かないはずなんだが、あいつの事だ。効いたふりをしているだけじゃないのかと思う」
やはりオーウェン様の見解もリカルド様と同じか。
「ジェットを呼びましょう。もしく本当に薬漬けでも、ジェットなら治せるわ」
王妃様はジェットに浄化させる気だな。
そもそもドラール家行きを勧めたのは私だし、私も何もしないわけにはいかない。しかし、何をすればいいのか?
「とりあえず明日、移動魔法でジェニナック王国のスボレキサント公爵家に行く事になったの。私とオーウェンとリカルドとジェットで行こうと思っていたのだけれど、ミディアはどうする?」
王妃様が私の肩に手を置いた。
「ミディアは今回は留守番だ」
リカルド様が言い切った。
でも、なんだか気になる。
「リカルド様、私も行きます。ウィリアム殿下をドラール家にお願いしたのは私です」
リカルド様は何か考えているようだ。
「わかった。でも絶対私から離れないようにね」
久しぶりに会うウィリアム殿下はどうなっているのだろう?
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