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久しぶりにゆっくりしよう
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*ただのイチャイチャ回でございます*
楽しい時間を過ごし、用意してくれた部屋に行く事になった。
「おおばぁばとねりゅ。じぇっとも~」
リュカはおばあ様にしがみついて離れない。
「あらあら、私も好かれたものね。今夜はリュカとジェットは私が預かるから2人でゆっくりなさいなさいな」
おばあ様はにっこり笑う。
リュカとジェットはコクンコクンと頷いている。
「じゃあおばあ様よろしくお願いします。おやすみなさい」
リカルド様は私の手を引っ張る。いやにあっさり引き下がったな。
リュカとジェット大丈夫かな?
「行くよ」
「おばあ様、皆さんおやすみなさい。リュカ、ジェット、良い子にしてるのよ」
なんだか後ろ髪引かれるがリュカはバイバイとばかりに手を振る。
おばあ様も笑顔だ。
「大丈夫よ。任せて」
そう言われたら消えるしかない。私とリカルド様はおばあ様の部屋を出た。
私たちに用意された部屋はかなり広い客間だった。
部屋の中にその部屋専用のバスルームがあり、湯浴みができる。
最近毎日温泉に入っているので温泉じゃないのがちょっと残念だ。
「ミディア一緒に入ろう。最近全然一緒に入ってないからたまにはいいよね。今日はふたりでゆっくりしよう」
ふたりでゆっくりしよう? 何をするんだ?
いやいや、考えすぎだな。ただ単純にゆっくり過ごすという事だろう。
「嫌です。ひとりで入りたいです」
「ひとりじゃ髪も洗えないだろう? 早く早く」
ほんとにこの人は私の言うことなんか何も聞かないんだから。
あっという間にドレスを脱がされ、湯船につからされた。
湯船には薔薇の花びらが沢山浮いている。浴室の中は薔薇の香がする。
「ミディアの方が薔薇より綺麗だよ」
私より綺麗じゃない薔薇なんてないだろう。反論しても負けるので笑っておこう。
それにしても、エマのエクササイズのおかげか、本当にリカルド様筋肉がついてきなぁ。胸板が厚い。
実は私はしゅっとした細マッチョより、もうちょい厚みのある鍛えた感じの筋肉質の人の方が好みなのでちょっと嬉しい。
ぼ~っと浸かっていたらいつのまにか髪を洗われていた。
「ありがとうございます。私もリカルド様みたいな金髪が良かったなぁ」
「私はミディアの黒い髪が好きだよ。意志が強そうで神秘的で。ミディアの紫の瞳も好きだな」
「ありがとうございます」
誉め殺すつもりか?
延々と誉められそうなので遮ってお礼を言っておいた。
「さぁ、そろそろ上ろう」
そう言うので立ちあがろうとしたら、抱っこされた。
ちょっと待って! 恥ずかしいよ~。
脱衣所でタオルに包まれる。リカルド様がパチンと指を鳴らすと髪も身体もすっかり乾いてしまった。
「この魔法本当に便利ですよね。私もできるようになりたいです」
「必要な時は私がしてあげるから習わなくていい」
いやいや、自分でやりたいのよ。
そんなこと思っていたら、また抱っこされて寝台に連れて行かれた。
「夜着! 夜着を着たいです!」
「どうせすぐに脱ぐんだしいらないよ」
脱がない! 脱がない!
「さぁ、ゆっくりしよう」
やっぱりあのゆっくりしようはそういうことか。
「リュカもジェットも気をきかせてくれたんだな。明日の朝はゆっくりでもいいし、今夜は久しぶりにゆっくりしたいな」
今夜は久しぶりにって、一昨日も朝までコースでしたけど。中1日は久しぶりなのか?
「ミディア愛してる」
リカルド様は私の頬を両手で挟み上を向かせ濃いキスをする。
さすがに2児の母ともなれば鼻で息をするのも上手くなったわ。
あ~これから長い夜がはじまるのか。
「ミディア……」
今夜も色っぽい顔だなぁ。こんな顔されると逃げられない。
さぁ、朝まで回復魔法をかけながら頑張りますか。
嫌じゃないのよ。でもね、部屋から出てきた時のみんなの生温かい視線がどうにも恥ずかしいの。
明日もみんなにそんな目で見られるんだろうな。
「ミディア、何を考えてるの? ちゃんと私を見て」
はいはい。見ますよ。素敵です。今日もカッコいいですわ。
どうかキスマークは見えないところにお願いします。そんなことを祈りながらリカルド様に身を任せた。
その夜、私が眠りにつけたのは『コケコッコ~』と鶏さんの声が聞こえてきてからだった。
*ミディアは心ではこんなことを言ってますがちゃんとリカルドと楽しい夜を過ごしてます。
今夜も濃く愛し愛されてますが、R18ではないので、そこは皆様のご想像にお任せいたします*
楽しい時間を過ごし、用意してくれた部屋に行く事になった。
「おおばぁばとねりゅ。じぇっとも~」
リュカはおばあ様にしがみついて離れない。
「あらあら、私も好かれたものね。今夜はリュカとジェットは私が預かるから2人でゆっくりなさいなさいな」
おばあ様はにっこり笑う。
リュカとジェットはコクンコクンと頷いている。
「じゃあおばあ様よろしくお願いします。おやすみなさい」
リカルド様は私の手を引っ張る。いやにあっさり引き下がったな。
リュカとジェット大丈夫かな?
「行くよ」
「おばあ様、皆さんおやすみなさい。リュカ、ジェット、良い子にしてるのよ」
なんだか後ろ髪引かれるがリュカはバイバイとばかりに手を振る。
おばあ様も笑顔だ。
「大丈夫よ。任せて」
そう言われたら消えるしかない。私とリカルド様はおばあ様の部屋を出た。
私たちに用意された部屋はかなり広い客間だった。
部屋の中にその部屋専用のバスルームがあり、湯浴みができる。
最近毎日温泉に入っているので温泉じゃないのがちょっと残念だ。
「ミディア一緒に入ろう。最近全然一緒に入ってないからたまにはいいよね。今日はふたりでゆっくりしよう」
ふたりでゆっくりしよう? 何をするんだ?
いやいや、考えすぎだな。ただ単純にゆっくり過ごすという事だろう。
「嫌です。ひとりで入りたいです」
「ひとりじゃ髪も洗えないだろう? 早く早く」
ほんとにこの人は私の言うことなんか何も聞かないんだから。
あっという間にドレスを脱がされ、湯船につからされた。
湯船には薔薇の花びらが沢山浮いている。浴室の中は薔薇の香がする。
「ミディアの方が薔薇より綺麗だよ」
私より綺麗じゃない薔薇なんてないだろう。反論しても負けるので笑っておこう。
それにしても、エマのエクササイズのおかげか、本当にリカルド様筋肉がついてきなぁ。胸板が厚い。
実は私はしゅっとした細マッチョより、もうちょい厚みのある鍛えた感じの筋肉質の人の方が好みなのでちょっと嬉しい。
ぼ~っと浸かっていたらいつのまにか髪を洗われていた。
「ありがとうございます。私もリカルド様みたいな金髪が良かったなぁ」
「私はミディアの黒い髪が好きだよ。意志が強そうで神秘的で。ミディアの紫の瞳も好きだな」
「ありがとうございます」
誉め殺すつもりか?
延々と誉められそうなので遮ってお礼を言っておいた。
「さぁ、そろそろ上ろう」
そう言うので立ちあがろうとしたら、抱っこされた。
ちょっと待って! 恥ずかしいよ~。
脱衣所でタオルに包まれる。リカルド様がパチンと指を鳴らすと髪も身体もすっかり乾いてしまった。
「この魔法本当に便利ですよね。私もできるようになりたいです」
「必要な時は私がしてあげるから習わなくていい」
いやいや、自分でやりたいのよ。
そんなこと思っていたら、また抱っこされて寝台に連れて行かれた。
「夜着! 夜着を着たいです!」
「どうせすぐに脱ぐんだしいらないよ」
脱がない! 脱がない!
「さぁ、ゆっくりしよう」
やっぱりあのゆっくりしようはそういうことか。
「リュカもジェットも気をきかせてくれたんだな。明日の朝はゆっくりでもいいし、今夜は久しぶりにゆっくりしたいな」
今夜は久しぶりにって、一昨日も朝までコースでしたけど。中1日は久しぶりなのか?
「ミディア愛してる」
リカルド様は私の頬を両手で挟み上を向かせ濃いキスをする。
さすがに2児の母ともなれば鼻で息をするのも上手くなったわ。
あ~これから長い夜がはじまるのか。
「ミディア……」
今夜も色っぽい顔だなぁ。こんな顔されると逃げられない。
さぁ、朝まで回復魔法をかけながら頑張りますか。
嫌じゃないのよ。でもね、部屋から出てきた時のみんなの生温かい視線がどうにも恥ずかしいの。
明日もみんなにそんな目で見られるんだろうな。
「ミディア、何を考えてるの? ちゃんと私を見て」
はいはい。見ますよ。素敵です。今日もカッコいいですわ。
どうかキスマークは見えないところにお願いします。そんなことを祈りながらリカルド様に身を任せた。
その夜、私が眠りにつけたのは『コケコッコ~』と鶏さんの声が聞こえてきてからだった。
*ミディアは心ではこんなことを言ってますがちゃんとリカルドと楽しい夜を過ごしてます。
今夜も濃く愛し愛されてますが、R18ではないので、そこは皆様のご想像にお任せいたします*
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