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おばあ様かっこいい♡
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軽食はサンドイッチだった。
特にローストビーフのサンドイッチは美味しかった。
お腹いっぱいとまではいかないが、なんとか落ち着いたので私たちはおばあ様の元に戻ることになった。
さっきと同じように扉の向こうにはおばあ様がいる。
王妃様が扉をノックして、みんなが来たことを伝える。
扉が開くとそこにはさっきと同じ人とは思えない程、元気でエネルギッシュに書類と格闘しているおばあ様がいた。
おばあ様なんて言ったら叱られそうだ。まさに王太后様。
王妃様と並ぶと神々しくてちょっと怖いくらいだ。
「あら、待っていたわよ。ミディアローズ、もう大丈夫なの?」
「はい。大丈夫です」
「そう。しっかり食べて体力をつけなさいね。あなたには使命があるのだから」
使命? なんだろう? 私に使命なんてあるのか?
私は毎日が楽しければそれでいい。平和でみんなが幸せならそれでいいのだけれどな。
「これからはフェノバールに時々会いに行くわ」
「えっ? フェノバールにですか? リュカは?」
リュカが次期国王になるなら、この王宮で暮らさなきゃならないのではないのか? リュカはまだ小さいし、できるならフェノバールで一緒に暮らしたい。
「リュカはフェノバールで暮らすわよ。国王になると言ってもまだ先の話よ。必要な時に行ったり来たりすればいいわ。移動魔法があるでしょう。それと、リュカが次期国王になる話はまだ秘密よ。アンソニーにはそのうち話すけど、ベルナルドには絶対内緒。あれは口が軽いから」
ベルナルド? 誰?
王妃様を見ると「確かに」と頷き、爆笑している。
とするとベルナルドは国王陛下か。おばあ様は自分の息子なのに信用していないんだな。
「リュカが国王になるまでの間は私がこの国の指揮をとるわ。リカルド、あなたも公爵として動かすわよ。王太子に戻れとは言わないから安心しなさい。ミディアローズは今まで通り自由に動いてちょうだい。あなたの思いつきは素晴らしいもの。一緒にこの国を女性や子供に優しい国にしましょう。何かあったらその都度お願いしますから」
身体が元気になったからかおばあ様はイキイキしている。王妃様も嬉しそうだ。
王妃様は小さい頃から陛下の婚約者として教育を受けるため、王宮に通っていたのでおばあ様との太い絆みたいなものがあるのだろう。
「私もお手伝いさせていただきますわ」
「当たり前よ」
おばあ様と王妃様はカッコいい女性同士でいいなぁと思う。
「まだ、目に見えて生活が変わるわけじゃないのよ。リュカもジェットもまだ小さいし、今まで通りでいいから何も心配しないでちょうだい」
おばあ様は私が不安そうな顔をしていたので、頭ををぽんと撫でて安心させてくれた。
厳しくも怖くもない。とても優しい気がする。
髪の色と目の色がリカルド様やリュカと同じせいかもしれない。とても安心する。
私はすっかりおばあ様のファンになってしまった。
「王太后様、ミディアと呼んで下さいませ」
「そう、うれしいわ。では私のことはおばあ様と呼んでね。王太后様なんて他人行儀で嫌だわ。ミディア、仲良くしましょう」
私にそう言ってウインクした。
きゃ~! 素敵! 素敵!
おばあ様、私はあなたについていきます!
なんだかよくわからない使命も頑張ります!
舞い上がる私を見ているリュカとジェットは楽しそうだ。
リカルド様? リカルド様はちょっと呆れてるみたい。
「ミディア、1番は私だよ。わかってる?」
「はい」
そう返事をするとにっこり笑ってくれた。
あんなに怖いと思っていたおばあ様が実はめちゃくちゃかっこよくて大ファンになってしまった。
案ずるより産むが易しだったなぁ。
そしてそのあと、みんなでわいわいと楽しくおしゃべりし、そのまま王宮に泊まる事になった。
そういえば夜会どうなったのだろう?
国王陛下のことみんなほったらかしだわ。
特にローストビーフのサンドイッチは美味しかった。
お腹いっぱいとまではいかないが、なんとか落ち着いたので私たちはおばあ様の元に戻ることになった。
さっきと同じように扉の向こうにはおばあ様がいる。
王妃様が扉をノックして、みんなが来たことを伝える。
扉が開くとそこにはさっきと同じ人とは思えない程、元気でエネルギッシュに書類と格闘しているおばあ様がいた。
おばあ様なんて言ったら叱られそうだ。まさに王太后様。
王妃様と並ぶと神々しくてちょっと怖いくらいだ。
「あら、待っていたわよ。ミディアローズ、もう大丈夫なの?」
「はい。大丈夫です」
「そう。しっかり食べて体力をつけなさいね。あなたには使命があるのだから」
使命? なんだろう? 私に使命なんてあるのか?
私は毎日が楽しければそれでいい。平和でみんなが幸せならそれでいいのだけれどな。
「これからはフェノバールに時々会いに行くわ」
「えっ? フェノバールにですか? リュカは?」
リュカが次期国王になるなら、この王宮で暮らさなきゃならないのではないのか? リュカはまだ小さいし、できるならフェノバールで一緒に暮らしたい。
「リュカはフェノバールで暮らすわよ。国王になると言ってもまだ先の話よ。必要な時に行ったり来たりすればいいわ。移動魔法があるでしょう。それと、リュカが次期国王になる話はまだ秘密よ。アンソニーにはそのうち話すけど、ベルナルドには絶対内緒。あれは口が軽いから」
ベルナルド? 誰?
王妃様を見ると「確かに」と頷き、爆笑している。
とするとベルナルドは国王陛下か。おばあ様は自分の息子なのに信用していないんだな。
「リュカが国王になるまでの間は私がこの国の指揮をとるわ。リカルド、あなたも公爵として動かすわよ。王太子に戻れとは言わないから安心しなさい。ミディアローズは今まで通り自由に動いてちょうだい。あなたの思いつきは素晴らしいもの。一緒にこの国を女性や子供に優しい国にしましょう。何かあったらその都度お願いしますから」
身体が元気になったからかおばあ様はイキイキしている。王妃様も嬉しそうだ。
王妃様は小さい頃から陛下の婚約者として教育を受けるため、王宮に通っていたのでおばあ様との太い絆みたいなものがあるのだろう。
「私もお手伝いさせていただきますわ」
「当たり前よ」
おばあ様と王妃様はカッコいい女性同士でいいなぁと思う。
「まだ、目に見えて生活が変わるわけじゃないのよ。リュカもジェットもまだ小さいし、今まで通りでいいから何も心配しないでちょうだい」
おばあ様は私が不安そうな顔をしていたので、頭ををぽんと撫でて安心させてくれた。
厳しくも怖くもない。とても優しい気がする。
髪の色と目の色がリカルド様やリュカと同じせいかもしれない。とても安心する。
私はすっかりおばあ様のファンになってしまった。
「王太后様、ミディアと呼んで下さいませ」
「そう、うれしいわ。では私のことはおばあ様と呼んでね。王太后様なんて他人行儀で嫌だわ。ミディア、仲良くしましょう」
私にそう言ってウインクした。
きゃ~! 素敵! 素敵!
おばあ様、私はあなたについていきます!
なんだかよくわからない使命も頑張ります!
舞い上がる私を見ているリュカとジェットは楽しそうだ。
リカルド様? リカルド様はちょっと呆れてるみたい。
「ミディア、1番は私だよ。わかってる?」
「はい」
そう返事をするとにっこり笑ってくれた。
あんなに怖いと思っていたおばあ様が実はめちゃくちゃかっこよくて大ファンになってしまった。
案ずるより産むが易しだったなぁ。
そしてそのあと、みんなでわいわいと楽しくおしゃべりし、そのまま王宮に泊まる事になった。
そういえば夜会どうなったのだろう?
国王陛下のことみんなほったらかしだわ。
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