魅了が解けた元王太子と結婚させられてしまいました。 なんで私なの!? 勘弁してほしいわ！

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【閑話】リュカの独り言（リュカ視点）

　エマが来てからママはまた鍛錬を始めた。
　ママが心配なパパは本当はママが鍛錬してスリムになるのが嫌なのだ。
　これ以上ママが可愛いくなったらママに言いよるお馬鹿さんが増えそうだからだ。

　ママは普段はぱっと見は公爵夫人には見えない。服装も綿や麻のワンピースなので、ちょっとお金持ちの平民の娘と思っている人もいる。
　領地の人はみんな知っているが他所からきた人によく口説かれている。まぁ、鈍感なママは全く気がつかないけどね。

　そんな時は影からすぐにパパに連絡がいき、その人は何やら災難に合うみたい。

「やっぱり閉じ込めておきたいな」とパパは独り言をよく言っている。

　この前もアーサー様に「ミディアに邪な気持ちを持った者はすぐに心臓が止まるような魔道具を作ってくれ」と言ってドン引きされていた。

　いくらママが好きでも何もしてない人を殺しちゃダメだよね。

　最近ママはちょっと悩んでいる。なぜかというとひいおばあちゃんにあうからだ。
パパはひいおばあちゃんが苦手らしく行きたくないとゴネているがそうもいかないだろう。

　ひいおばあちゃんは元女王。ひいおじいちゃんが亡くなったあと体調を崩して退位した。

　でも、じぃじがあんなだから心配みたいだ。ばぁばがいなかったら絶対じぃじは国王なんかできないだろうな。

　でもさ、ひいおばあちゃんに会ったらちょっとめんどくさいことになるんだよね。パパは本能でそれがわかっているから会いたくないんだろうな。
　もちろんママはなんにもわかってないけどね。そこがママのいいとこといえばいいとこなんだけどね。

　多分、ひいおばあちゃんは僕らと同じようなチカラを持っているはず、王家の中の選ばれし者はみんなこのチカラがある。
　ちなみにじぃじは選ばれし者じゃないからこのチカラはない。

　ひいおばあちゃんにあうのは楽しみでもあるんだけどめんどくさくもあるな。

　ひいおばあちゃんの痛いところはジェットに治してもらおうと思うんだけど、元気になったらばぁばより厄介だなぁ。

　さて、どうしたものか？

　とりあえずボクが大きくなるまではパパやアーサーやエマにママを守ってもらわなくちゃね。

　そろそろあの子にもきてもらおうかな。