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【閑話】国王陛下ジャックに会う1(国王陛下視点)
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*長くなりそうなので何話かに分けますね。貯めずに書きながら投稿しているので、何話になるか? 国王視点が終わったらミディアパパ視点を書いてミディア視点に戻す予定です*
「モダフィニル辺境伯、急にごめんなさいね」
「いえ、王妃殿下においでいただいていて恐悦至極にございます」
「この人は今日から3ヶ月国王じゃないので、不敬なんて気にせず、ただの50歳のおじさんだと思って働かせて。3ヶ月経ったら迎えにくるわ」
王妃がモダフィニル辺境伯と話をしている。モダフィニルは元々は宮廷騎士団で団長をしていた。子供の頃からの私の側近だ。今は王妃の手前難しい顔をしているが、きっと私を客人としてもてなしてくれるだろう。
「陛下、逃げない様にサボらない様に監視に影をつけておりますので3ヶ月、自分と向き合い平民になった気分で生きてください。だれもあなたを助けてはくれないわ。私は国王だなんて言っても頭のおかしなおじさんだと思われるだけよ。辺境伯、あなたはこの人とは最後の日まで会ってはだめよ。甘やかしちゃうでしょ。では、私はこれで」
王妃には私の考えていることなど手にとる様にわかるみたいだ。
きつく念押しをし風の様に消えてしまった。監視がつくのか。影だとさぼれないな。私はがっかりした。
「辺境伯、それで私は何をするのだ?」
痛っ、何かで打たれたように痛い。
「陛下、辺境伯閣下に偉そうにしたら警策で打てと王妃様に言われております。謙虚な態度でお願いします」
影が抑揚のない話し方で言う。
「陛下、どうかされましたか?」
「いや、なんでもない」
影の声が聞こえていないであろう辺境伯の問いに私は慌てて誤魔化した。
私は辺境の地で見張りの仕事を与えられた。
辺境伯は恐縮していたが、王妃にああ言われ、影までつけられては仕方ない。
国境の高台でただ外に変化はないか双眼鏡で見張る仕事だ。簡単だし、私でもできる。
何かあれば、伝書で連絡する。それだけだ。
暇で眠くなる。しかし、居眠りをすると影に警策で打たれる。影に話しかけても無視される。
いつも人に囲まれていた私はひとりでいることが恐怖になってきた。
仕事は基本休みはない。朝になると、夜勤の者が起こしに来て交代する。夜になると夜勤の者を起こし交代する。食事は時間になると所定の場所に置かれている。移動魔法で運んできているのだろう。それを食べるだけだった。
1週間くらい経ったある日、見覚えのある男が現れた。
「今は、国王陛下じゃないそうだから、敬わないぜ」
なんだこいつ。
「俺はリカルドに随分世話になった。あんた、リカルドを国王にしたいらしいな」
「お前はだれた?」
「誰でもいいだろ。国王陛下じゃないただのおっさんが俺の名前なんて知らなくていい」
そいつはそう言って私の隣に腰を下ろした。
「俺は子供の頃からずっとリカルドに庇ってもらっていたことに気がついていなかった。それが普通だと思っていた。だから何をやっても許されると思っていた。まぁ、悪く言えば俺のやらかしはリカルドが頭を下げて揉み消してくれていたんだよ」
何を言っているのか? 何が言いたいのかよくわからん。
「あんたもさ、あんたのやらかしを王妃様やリカルドや宰相あたりがもみ消してるんだよ。知らなかったか?」
「知らないも何も私は別にやらかしてなどいない」
「裸の王様だな。知らないのはおっさんだけだ」
不敬なやつだ。3ヶ月が過ぎたら絶対捕らえてやる。
「俺はやらかしちまった時に罰として廃籍されてよ、平民の中に放り出された。きっとまたリカルドが助けてくれると思っていたのに、あいつは助けにこなかった。何をやってもうまくいかない。あいつは俺を見捨てたんだ。そもそも俺がこんな目になったのはあいつのせいだとリカルドを恨んだ」
思い出した。こいつは……。
「けどよ、流れていったフェノバール領であいつに再会したんだ。あいつは俺を見つけて喜んだ。俺を一度捨てたことをすっかり忘れていた様だった。俺はリカルドによっかかって生きることにした。適当に働くふりをしていればなんとでもなる。でもな、しばらくして、あいつ若い女と結婚したんだ。その女が生意気でうるさい女だった」
ミディアローズか、確かに生意気でうるさい、痛いところをついてくる奴だ。
「あの女が来てからリカルドは変わった。昔馴染みの俺よりあの女を大事にした。気がついたら俺は弟に見つかりここに連れてこられた。またリカルドが迎えに来てくれると思ったんだけどあいつはこない。今度こそ本当に捨てられたと思った」
何が言いたいんだ? リカルドの悪口を言いたいのか?
「ここに来てから俺はリカルドの悪口を言いまくった。でもな、ここには王都から流れてきたやつも沢山いてな、そいつらからリカルドの話を聞かされたんだ。あいつは魔法が解けたあと、1年経っても意識が戻らず、意識が戻ってからも身体が動かず3年も寝たきりだったと、王家はそのままリカルドを王太子にしていたが、あいつは自分から廃籍を申し出た。仕方なく王家は廃嫡にした。廃籍にはしなかった。そして自ら災害でどうにもならなくなっていたフェノバール領の領主になったと」
「そうだ。廃嫡すると決まった時、私たちは温暖で豊かな南の領地を与えるつもりだった。しかしあいつはそんな生ぬるいことではダメだとまだ身体が治っていなかったのに、酷い頭痛や身体の痛み、めまいや吐き気があったのに、ひとりでフェノバールに行った」
私はリカルドの責任感と強い気持ちが眩しかった。
私ならあんな目に遭って、あんな後遺症を負いながらフェノバールになんかいかない。その時も次期国王はやっぱりリカルドしかいないと思った。
弟のクリストファーは私に似て怠惰で依頼心が強い。母の様な妃を娶らねば国王などつとまらない。身に余る役目はつらいものだ。
「俺は何にも知らなかった。リカルドは恵まれている。だから俺ひとりくらいどうにでもできる。俺はあいつにずっと依存して、そして思い通りにならなかったらあいつを罵っていた。リカルドは形ばかりの領主で誰かがやっていると思っていた。でもみんなあいつがやっていた。痛む身体を騙しながらあちこちに行って頭を下げて助けてもらい、自ら領民に混じり、体を動かした。そうやってフェノバールを立て直したとここに来た時に父や弟やクリストファーにさんざん言われ、なじられたよ」
あの姿を知っている者はリカルドを悪く言うやつを許せないだろう。
そもそもリカルドは何も悪くない。謀反を起こそうとした奴らは私が間抜けな国王だからつけいる隙があると思ったのだろう。
謀反犯は魅了の魔法でリカルドや側近を取り込み、王宮に入り込み私に魔法をかけようとしていたそうだ。
あの時、宰相が諜報のために学園に潜入させていた息子があの女の違和感に気づかなければ、我が国は大変なことになるところだった。
そのことで宰相の息子に褒美をとらすと言ったら『魔法にかけられていることまで突き止められなかったのに褒美などいらない。自分にもっと諜報の力があり、魅了の魔法だと気がついていたらリカルド様をこんな目に合わせる事はなかった。本当なら罰を受けなくてはならないくらいだ』と言っていた。
いや、私が間抜けな国王でなかったらそんな事は起きなかった。
悪いのは全て私なのだ。
私はこの時初めて自分の罪に気がついた。
*警策とは座禅の時にお坊さんが持っている棒です。国王はサボったり偉そうにすると影にこれで打たれます*
「モダフィニル辺境伯、急にごめんなさいね」
「いえ、王妃殿下においでいただいていて恐悦至極にございます」
「この人は今日から3ヶ月国王じゃないので、不敬なんて気にせず、ただの50歳のおじさんだと思って働かせて。3ヶ月経ったら迎えにくるわ」
王妃がモダフィニル辺境伯と話をしている。モダフィニルは元々は宮廷騎士団で団長をしていた。子供の頃からの私の側近だ。今は王妃の手前難しい顔をしているが、きっと私を客人としてもてなしてくれるだろう。
「陛下、逃げない様にサボらない様に監視に影をつけておりますので3ヶ月、自分と向き合い平民になった気分で生きてください。だれもあなたを助けてはくれないわ。私は国王だなんて言っても頭のおかしなおじさんだと思われるだけよ。辺境伯、あなたはこの人とは最後の日まで会ってはだめよ。甘やかしちゃうでしょ。では、私はこれで」
王妃には私の考えていることなど手にとる様にわかるみたいだ。
きつく念押しをし風の様に消えてしまった。監視がつくのか。影だとさぼれないな。私はがっかりした。
「辺境伯、それで私は何をするのだ?」
痛っ、何かで打たれたように痛い。
「陛下、辺境伯閣下に偉そうにしたら警策で打てと王妃様に言われております。謙虚な態度でお願いします」
影が抑揚のない話し方で言う。
「陛下、どうかされましたか?」
「いや、なんでもない」
影の声が聞こえていないであろう辺境伯の問いに私は慌てて誤魔化した。
私は辺境の地で見張りの仕事を与えられた。
辺境伯は恐縮していたが、王妃にああ言われ、影までつけられては仕方ない。
国境の高台でただ外に変化はないか双眼鏡で見張る仕事だ。簡単だし、私でもできる。
何かあれば、伝書で連絡する。それだけだ。
暇で眠くなる。しかし、居眠りをすると影に警策で打たれる。影に話しかけても無視される。
いつも人に囲まれていた私はひとりでいることが恐怖になってきた。
仕事は基本休みはない。朝になると、夜勤の者が起こしに来て交代する。夜になると夜勤の者を起こし交代する。食事は時間になると所定の場所に置かれている。移動魔法で運んできているのだろう。それを食べるだけだった。
1週間くらい経ったある日、見覚えのある男が現れた。
「今は、国王陛下じゃないそうだから、敬わないぜ」
なんだこいつ。
「俺はリカルドに随分世話になった。あんた、リカルドを国王にしたいらしいな」
「お前はだれた?」
「誰でもいいだろ。国王陛下じゃないただのおっさんが俺の名前なんて知らなくていい」
そいつはそう言って私の隣に腰を下ろした。
「俺は子供の頃からずっとリカルドに庇ってもらっていたことに気がついていなかった。それが普通だと思っていた。だから何をやっても許されると思っていた。まぁ、悪く言えば俺のやらかしはリカルドが頭を下げて揉み消してくれていたんだよ」
何を言っているのか? 何が言いたいのかよくわからん。
「あんたもさ、あんたのやらかしを王妃様やリカルドや宰相あたりがもみ消してるんだよ。知らなかったか?」
「知らないも何も私は別にやらかしてなどいない」
「裸の王様だな。知らないのはおっさんだけだ」
不敬なやつだ。3ヶ月が過ぎたら絶対捕らえてやる。
「俺はやらかしちまった時に罰として廃籍されてよ、平民の中に放り出された。きっとまたリカルドが助けてくれると思っていたのに、あいつは助けにこなかった。何をやってもうまくいかない。あいつは俺を見捨てたんだ。そもそも俺がこんな目になったのはあいつのせいだとリカルドを恨んだ」
思い出した。こいつは……。
「けどよ、流れていったフェノバール領であいつに再会したんだ。あいつは俺を見つけて喜んだ。俺を一度捨てたことをすっかり忘れていた様だった。俺はリカルドによっかかって生きることにした。適当に働くふりをしていればなんとでもなる。でもな、しばらくして、あいつ若い女と結婚したんだ。その女が生意気でうるさい女だった」
ミディアローズか、確かに生意気でうるさい、痛いところをついてくる奴だ。
「あの女が来てからリカルドは変わった。昔馴染みの俺よりあの女を大事にした。気がついたら俺は弟に見つかりここに連れてこられた。またリカルドが迎えに来てくれると思ったんだけどあいつはこない。今度こそ本当に捨てられたと思った」
何が言いたいんだ? リカルドの悪口を言いたいのか?
「ここに来てから俺はリカルドの悪口を言いまくった。でもな、ここには王都から流れてきたやつも沢山いてな、そいつらからリカルドの話を聞かされたんだ。あいつは魔法が解けたあと、1年経っても意識が戻らず、意識が戻ってからも身体が動かず3年も寝たきりだったと、王家はそのままリカルドを王太子にしていたが、あいつは自分から廃籍を申し出た。仕方なく王家は廃嫡にした。廃籍にはしなかった。そして自ら災害でどうにもならなくなっていたフェノバール領の領主になったと」
「そうだ。廃嫡すると決まった時、私たちは温暖で豊かな南の領地を与えるつもりだった。しかしあいつはそんな生ぬるいことではダメだとまだ身体が治っていなかったのに、酷い頭痛や身体の痛み、めまいや吐き気があったのに、ひとりでフェノバールに行った」
私はリカルドの責任感と強い気持ちが眩しかった。
私ならあんな目に遭って、あんな後遺症を負いながらフェノバールになんかいかない。その時も次期国王はやっぱりリカルドしかいないと思った。
弟のクリストファーは私に似て怠惰で依頼心が強い。母の様な妃を娶らねば国王などつとまらない。身に余る役目はつらいものだ。
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あの姿を知っている者はリカルドを悪く言うやつを許せないだろう。
そもそもリカルドは何も悪くない。謀反を起こそうとした奴らは私が間抜けな国王だからつけいる隙があると思ったのだろう。
謀反犯は魅了の魔法でリカルドや側近を取り込み、王宮に入り込み私に魔法をかけようとしていたそうだ。
あの時、宰相が諜報のために学園に潜入させていた息子があの女の違和感に気づかなければ、我が国は大変なことになるところだった。
そのことで宰相の息子に褒美をとらすと言ったら『魔法にかけられていることまで突き止められなかったのに褒美などいらない。自分にもっと諜報の力があり、魅了の魔法だと気がついていたらリカルド様をこんな目に合わせる事はなかった。本当なら罰を受けなくてはならないくらいだ』と言っていた。
いや、私が間抜けな国王でなかったらそんな事は起きなかった。
悪いのは全て私なのだ。
私はこの時初めて自分の罪に気がついた。
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