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感謝されちゃいました
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私達はブランケンハイム邸に戻った。
ちょっと年をとったジークヴァルトみたいなクマさん系の男性と細身でスタイル抜群の美魔女が出迎えてくれた。
「聖女殿、この度は息子達ばかりでなく、我が領地の怪我人や病人を治してくれて感謝する。本当にありがとう」
大きなクマさんは私の手を握り号泣中。クマさん達は泣き虫なのだろうか?
隣にいた美魔女も目をうるうるさせながら私を見つめる。
「聖女様は我がブランケンハイム家の恩人。我がブランケンハイム家は末代まで聖女様にお仕えいたします」
いやいや、いらんて。末代までって言われても、私日本に帰るんだし。
「母上、アイリ殿が困っております。アイリ殿は我が主人。私はアイリ殿に生涯を捧げる覚悟でおります」
「当たり前です。ブランケンハイムの人間は聖女様の盾にならなくてはなりません」
いやいやだから重いって。この重い母子なんとかして~。
殿下は隣でクスクス笑っている。
「アイリ殿、ブランケンハイム家は皆熱いのでな。諦めてくれ」
「はー」
私はアルカイックスマイルで曖昧な返事をした。
屋敷の周りにはものすごい数の人がいて、私はみんなからものすごい歓待をうけた。
みんな野菜や果物や魚や肉を手に持っている。お供えか? しかもほとんどの人が号泣している。
そっか、さっきクマママが言っていたわね。回復魔法か。みんなに喜んでもらえてよかったわ。
「アイリ殿、皆あなた様に感謝しています」
ジークヴァルトはまた私の前で跪く。
「ジークが提案したからだわ。私はジークが言ってくれなければこの人達に回復魔法をかけることはなかったもの。感謝なら私ではなくジークにしていただきたいわ」
「そ、そんなことはありません。私などなんの力も……」
ジークヴァルトは赤い顔になった。照れているのかしら?
とにかく、ジークヴァルトの手柄にしておこう。ここにいる騎士全員に騎士の誓いなんてされたら大変だ。
しかし、前世に生きていた世界では回復魔法は当たり前に使われていた。そんなに感謝されても困る。
まぁ、魔法の無い日本でこんなことやったらマスコミに追い回されて大変だろうが、この国はまだ魔法があるし、マスコミはないからよかった。
「聖女殿」
後ろから呼ばれて振り向くと豹系の弟が立っていた。確かリュディガーだったかな。
「先程はありがとうございました。またこの手が使えるなんて夢のようです。もう戦いに参加できないと腐っていましたが、聖女殿のおかげで再び騎士として戦うことができます」
もう、戦い好きなんだな。私は誰も戦わせたくない。
「リュディガー卿、命は落としてはいけませんよ。怪我なら私がいる間はいくらでも治せますが、でも、亡くなった人を生きかえらすことはできません。死なないでね」
戦うことだけが騎士の仕事ではない。早く魔獣や魔物が入り込まないようにしないといけない。
ブランケンハイム家のランチはかなりのボリュームだったがとても美味しかった。
クマママはこれを食べてあんなにスリムだなんてびっくりだ。今度来た時にゆっくり美魔女の秘訣を聞こう。
領地の皆さんから沢山もらったお土産はマジックボックスに入れた。王宮に戻ってからみんなで食べるとしよう。
さぁ、そろそろお城に戻りましょうか。
みんなに再会を約束し、私達は光に包まれ粒子となり消えた。
ちょっと年をとったジークヴァルトみたいなクマさん系の男性と細身でスタイル抜群の美魔女が出迎えてくれた。
「聖女殿、この度は息子達ばかりでなく、我が領地の怪我人や病人を治してくれて感謝する。本当にありがとう」
大きなクマさんは私の手を握り号泣中。クマさん達は泣き虫なのだろうか?
隣にいた美魔女も目をうるうるさせながら私を見つめる。
「聖女様は我がブランケンハイム家の恩人。我がブランケンハイム家は末代まで聖女様にお仕えいたします」
いやいや、いらんて。末代までって言われても、私日本に帰るんだし。
「母上、アイリ殿が困っております。アイリ殿は我が主人。私はアイリ殿に生涯を捧げる覚悟でおります」
「当たり前です。ブランケンハイムの人間は聖女様の盾にならなくてはなりません」
いやいやだから重いって。この重い母子なんとかして~。
殿下は隣でクスクス笑っている。
「アイリ殿、ブランケンハイム家は皆熱いのでな。諦めてくれ」
「はー」
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屋敷の周りにはものすごい数の人がいて、私はみんなからものすごい歓待をうけた。
みんな野菜や果物や魚や肉を手に持っている。お供えか? しかもほとんどの人が号泣している。
そっか、さっきクマママが言っていたわね。回復魔法か。みんなに喜んでもらえてよかったわ。
「アイリ殿、皆あなた様に感謝しています」
ジークヴァルトはまた私の前で跪く。
「ジークが提案したからだわ。私はジークが言ってくれなければこの人達に回復魔法をかけることはなかったもの。感謝なら私ではなくジークにしていただきたいわ」
「そ、そんなことはありません。私などなんの力も……」
ジークヴァルトは赤い顔になった。照れているのかしら?
とにかく、ジークヴァルトの手柄にしておこう。ここにいる騎士全員に騎士の誓いなんてされたら大変だ。
しかし、前世に生きていた世界では回復魔法は当たり前に使われていた。そんなに感謝されても困る。
まぁ、魔法の無い日本でこんなことやったらマスコミに追い回されて大変だろうが、この国はまだ魔法があるし、マスコミはないからよかった。
「聖女殿」
後ろから呼ばれて振り向くと豹系の弟が立っていた。確かリュディガーだったかな。
「先程はありがとうございました。またこの手が使えるなんて夢のようです。もう戦いに参加できないと腐っていましたが、聖女殿のおかげで再び騎士として戦うことができます」
もう、戦い好きなんだな。私は誰も戦わせたくない。
「リュディガー卿、命は落としてはいけませんよ。怪我なら私がいる間はいくらでも治せますが、でも、亡くなった人を生きかえらすことはできません。死なないでね」
戦うことだけが騎士の仕事ではない。早く魔獣や魔物が入り込まないようにしないといけない。
ブランケンハイム家のランチはかなりのボリュームだったがとても美味しかった。
クマママはこれを食べてあんなにスリムだなんてびっくりだ。今度来た時にゆっくり美魔女の秘訣を聞こう。
領地の皆さんから沢山もらったお土産はマジックボックスに入れた。王宮に戻ってからみんなで食べるとしよう。
さぁ、そろそろお城に戻りましょうか。
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