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14話 もう離さない(ラインハルト視点)
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全くエルネスティーネには困ったものだ。あいつがエデルガルトの護衛になると聞いた時は、驚いたが安心もした。あいつが傍にいるならと。
しかし、あんなにエデルガルトに傾倒するとは思わなかった。
エデルガルトは私のものなのに……。
私とエデルガルトが初めて会ったのは私がまだ13歳の時だった。魔力が強く、魔法学校を飛び級で卒業し、中で研究をしていた時、エデルガルトが留学してきた。
エデルガルトはバウムガルテン王国の王女だった。彼女の祖国はそれ程魔法が盛んではなく、使えても生活魔法くらいだと言う。
しかし、平和すぎるくらい平和な国なので、国王はすっかり平和ボケで危機管理が甘い。だから自分は国を守る為の魔法を学びに来たと言った。
私より4歳年上だったのだが、私は精神年齢が老けているのでそれ程歳の差は感じなかった。いつしか、私達は思い合うようになった。
エデルガルトには弟がふたりいた。第1王子のエアハルトがいずれ国王になる。エデルガルトが他国に嫁ぐのは可能だ。彼女は私の父母に気に入られていたし、兄の婚約者とも仲が良かった。私はいずれ臣籍降下し公爵となり、エデルガルトはクラウベルク王国の私の元に嫁いでくることになるはずだった。
あんなことがあるなんて誰が思っただろう。魔法大国のクラウベルクの王族の男は皆、精神拘束魔法無効化の処置をされる。禁忌になっているとはいえ、それを使い国を乗っ取ろうと思う者はいつの時代にもいる。備えあれば憂いなしだ。バウムガルテン王国の王族も無効化の魔法をかけていると勝手に思っていた。
「ライ、困ったことになったわ。弟のエアハルトが変な女に引っかかって、卒業パーティーで冤罪をかけて婚約破棄をしたらしいの。一旦国に戻るわ」
「私も行く」
思わずそう言って、私の移動魔法でバウムガルテン王国に飛んだ。
その時のエデルガルトはまだ移動魔法が使えなかった。
王宮に到着すると、てんやわんやになっていた。
「エデル、よく戻った」
国王が迎えてくれた。
「お父様、お母様は?」
エデルガルトは妃殿下がいないのを不審に思っているようだ。
「あれは、病で王妃宮にいる」
「病?」
エデルガルトは怪訝な顔をした。
「姉上、おかえりなさいませ。ライムント殿も一緒でしたか。私の婚約者のミアです」
エアハルトが挨拶をし、女を紹介した。
「ミアです。よろしくお願いしまぁす」
女は上目遣いで目をぱちぱちさせながら私を見ている。
ははん、そうか。私は女を無視し、エデルガルトに耳元で囁いた。
「エデル、魅了の魔法だ」
「えっ?」
「今から解除する。国王は浅いからすぐ解けるだろう。エアハルト殿は深くかかっているようなのですぐには無理だ」
私はすぐに無効化の魔法で魅了を解いた。
城中の男の魔法は解けたが、エアハルトだけは予想どおり深くかかっていた為、完全に解けてはいなかった。
女に魅了封じの魔法をかけた。
「魅了の魔法よ。この女を捕えなさい!」
エデルガルトが叫ぶ。正気に戻った騎士達に女は取り押さえられた。
「助けて! エア。私は魅了の魔法なんか使ってないわ!」
「姉上! 何を言っているのですか! ミアがそんなことをするはずがない!」
エアハルトはエデルガルトに詰め寄り殴り掛かろうとしたので、私は拘束魔法をかけた。
「誰かお母様を見てきて!」
エデルガルトが叫ぶ。
正気になった国王は何が起こったのか理解できずにぼんやりしている。
妃殿下はミアという女を毛嫌いし、エアハルトと婚約者の婚約破棄も、女との結婚を認めなかった為に魅了の魔法にかかった国王の命令で自室に幽閉されていた。
それからは早かった。
エデルガルトは国王にエアハルトを廃嫡させた。そして国王を退位させ、第2王子のアーベルを王太子にし、エアハルトの婚約者だった令嬢をアーベルの婚約者にした。
そしてアーベルが成人するまで自ら国王代理となり、国を改革した。私もエデルガルトの改革を手伝う為に王宮に留まり手足になった。
アーベルが成人し国王になったら私と共にクラウベルクに戻り結婚するつもりでいた。1日も早く改革を終わらせたかったのだ。
しかし、エデルガルトは人気が出過ぎてしまった。元々国王になどなりたくなかったアーベルは議会を巻き込み、エデルガルトを国王にしてしまった。
私は他国の王配になることはできない。クラウベルクの王族は他国へ永住することは禁じられている。
それでもエデルガルトと結婚する為に何か手立てはないかと策を練っていた時、エデルガルトが暗殺された。
刺された刃物には回復魔法無効化の付与があり、助けることができなかった。
私はそれまで天才魔導士と呼ばれていた。自分の魔法でできないことなどないと自負していた。
なのに、愛する人を助けられなかった。なぜあの時、無効化を無効化する魔法をかけなかったのか。
自分がしっかりしていればエデルガルトは助かったのに。悔やんでも悔やみきれなかった。
私は捕らえたミアに致死量になるほどの自白剤を飲ませた。
ミアは面白いくらい喋った。
ミアはクラッセン王国から来た間者だった。バウムガルテン王国のグロウ男爵がクラッセン王国の国王と手を組み、ミアを娘ということにしてバウムガルテンに潜入させた時、クラッセン王国の国王が言ったそうだ。
『バウムガルテン王国がクラッセン王国の属国になったら、男爵にこの国を任せる』と。
そしてミアにはクラッセン王国で死ぬまで贅沢をさせやると。
だが、クラッセン国王の計画は失敗した。ミアは処刑されたと見せかけて、身代わりをたて、逃げた。
そして再びエデルガルトのパレードに現れ、クラッセン国王の命令でエデルガルトを殺害した。
エデルガルトの敵を討ちたい。私は頭に血が上り、バウムガルテンとアーベルを頼むとエデルガルトに言われたことなどすっかり忘れていた。
そして、ミアを斬り殺し、移動魔法でクラッセン王国に飛び、出会いかしらに国王を殺し、側近や魔導士、とにかく国王の傍にいるものは全て殺し、氷魔法でクラッセン王国の王宮を凍らせた。
全てが終わった後、エデルガルトの墓で殉死した。
エデルガルトを母から紹介された時、酷い頭痛がした。
稲光が身体を貫いたような気がし、頭の中をライムントの記憶が駆け巡った。
私の目の前にエデルガルトがいた。まだ小さくてこの世のものとは思えないくらい可愛い。私は誰だ? ライムントは死んだ。だったら私は?
私がラインハルトとライムントの記憶と意識を融合させるまで私は固まったままだった。
生まれ変わったのだ。
私は兄の嫡男として生まれ変わったのだ。
「ライ、どうだ?」
父に聞かれた。父は知っていたようだ。
「はい。全て思い出しました。兄上、いや、父上、私は生まれ変わったのですね。そしてエデルも。エデル、もう二度と離さない。お前を亡くして生きていけるわけなどなかった」
手を伸ばしエデルガルトを抱きしめた。それなのにエデルガルトは私の身体を押し退けた。
「よくも私の最後の願いを反故にしたわね。敵討ちなんてしなくてよかったし、殉死なんて、私は望んでなかったわ」
そうだった。私は約束を破った。
「し、しかし、私は、エデルがいない世界で生きるなんて……」
どうしよう。どうすればいい。私は頭を抱えた。
「まぁ、いいわ。生まれ変わったのだし、私達は別人だもの。許してあげる」
「エデル~」
私は許されたと安堵し、エデルガルトに縋りつきまた泣いた。
父上が私の頭をポンポンと撫でる。
「この国でもエデルは狙われるかもしれない。犯人がまだみつかっていないのだ。我が国も護衛や影は付けるが、お前達もエデルを守ってほしい。ライ、今度はエデルを死なせない。お前も死ぬなよ」
「はい」
私は頷いた。
もう二度とエデルガルトと離れるつもりはない。今度こそエデルガルトを守り、幸せにする。
エデルガルトをなくすなんて、あんな思いをするなんてもう嫌だ。
もうバウムガルテン王国には帰さない。
私は生まれ変わらせてくれた神に感謝した。
***
夜にもう1話更新予定です。
しかし、あんなにエデルガルトに傾倒するとは思わなかった。
エデルガルトは私のものなのに……。
私とエデルガルトが初めて会ったのは私がまだ13歳の時だった。魔力が強く、魔法学校を飛び級で卒業し、中で研究をしていた時、エデルガルトが留学してきた。
エデルガルトはバウムガルテン王国の王女だった。彼女の祖国はそれ程魔法が盛んではなく、使えても生活魔法くらいだと言う。
しかし、平和すぎるくらい平和な国なので、国王はすっかり平和ボケで危機管理が甘い。だから自分は国を守る為の魔法を学びに来たと言った。
私より4歳年上だったのだが、私は精神年齢が老けているのでそれ程歳の差は感じなかった。いつしか、私達は思い合うようになった。
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「ライ、困ったことになったわ。弟のエアハルトが変な女に引っかかって、卒業パーティーで冤罪をかけて婚約破棄をしたらしいの。一旦国に戻るわ」
「私も行く」
思わずそう言って、私の移動魔法でバウムガルテン王国に飛んだ。
その時のエデルガルトはまだ移動魔法が使えなかった。
王宮に到着すると、てんやわんやになっていた。
「エデル、よく戻った」
国王が迎えてくれた。
「お父様、お母様は?」
エデルガルトは妃殿下がいないのを不審に思っているようだ。
「あれは、病で王妃宮にいる」
「病?」
エデルガルトは怪訝な顔をした。
「姉上、おかえりなさいませ。ライムント殿も一緒でしたか。私の婚約者のミアです」
エアハルトが挨拶をし、女を紹介した。
「ミアです。よろしくお願いしまぁす」
女は上目遣いで目をぱちぱちさせながら私を見ている。
ははん、そうか。私は女を無視し、エデルガルトに耳元で囁いた。
「エデル、魅了の魔法だ」
「えっ?」
「今から解除する。国王は浅いからすぐ解けるだろう。エアハルト殿は深くかかっているようなのですぐには無理だ」
私はすぐに無効化の魔法で魅了を解いた。
城中の男の魔法は解けたが、エアハルトだけは予想どおり深くかかっていた為、完全に解けてはいなかった。
女に魅了封じの魔法をかけた。
「魅了の魔法よ。この女を捕えなさい!」
エデルガルトが叫ぶ。正気に戻った騎士達に女は取り押さえられた。
「助けて! エア。私は魅了の魔法なんか使ってないわ!」
「姉上! 何を言っているのですか! ミアがそんなことをするはずがない!」
エアハルトはエデルガルトに詰め寄り殴り掛かろうとしたので、私は拘束魔法をかけた。
「誰かお母様を見てきて!」
エデルガルトが叫ぶ。
正気になった国王は何が起こったのか理解できずにぼんやりしている。
妃殿下はミアという女を毛嫌いし、エアハルトと婚約者の婚約破棄も、女との結婚を認めなかった為に魅了の魔法にかかった国王の命令で自室に幽閉されていた。
それからは早かった。
エデルガルトは国王にエアハルトを廃嫡させた。そして国王を退位させ、第2王子のアーベルを王太子にし、エアハルトの婚約者だった令嬢をアーベルの婚約者にした。
そしてアーベルが成人するまで自ら国王代理となり、国を改革した。私もエデルガルトの改革を手伝う為に王宮に留まり手足になった。
アーベルが成人し国王になったら私と共にクラウベルクに戻り結婚するつもりでいた。1日も早く改革を終わらせたかったのだ。
しかし、エデルガルトは人気が出過ぎてしまった。元々国王になどなりたくなかったアーベルは議会を巻き込み、エデルガルトを国王にしてしまった。
私は他国の王配になることはできない。クラウベルクの王族は他国へ永住することは禁じられている。
それでもエデルガルトと結婚する為に何か手立てはないかと策を練っていた時、エデルガルトが暗殺された。
刺された刃物には回復魔法無効化の付与があり、助けることができなかった。
私はそれまで天才魔導士と呼ばれていた。自分の魔法でできないことなどないと自負していた。
なのに、愛する人を助けられなかった。なぜあの時、無効化を無効化する魔法をかけなかったのか。
自分がしっかりしていればエデルガルトは助かったのに。悔やんでも悔やみきれなかった。
私は捕らえたミアに致死量になるほどの自白剤を飲ませた。
ミアは面白いくらい喋った。
ミアはクラッセン王国から来た間者だった。バウムガルテン王国のグロウ男爵がクラッセン王国の国王と手を組み、ミアを娘ということにしてバウムガルテンに潜入させた時、クラッセン王国の国王が言ったそうだ。
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そしてミアにはクラッセン王国で死ぬまで贅沢をさせやると。
だが、クラッセン国王の計画は失敗した。ミアは処刑されたと見せかけて、身代わりをたて、逃げた。
そして再びエデルガルトのパレードに現れ、クラッセン国王の命令でエデルガルトを殺害した。
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そして、ミアを斬り殺し、移動魔法でクラッセン王国に飛び、出会いかしらに国王を殺し、側近や魔導士、とにかく国王の傍にいるものは全て殺し、氷魔法でクラッセン王国の王宮を凍らせた。
全てが終わった後、エデルガルトの墓で殉死した。
エデルガルトを母から紹介された時、酷い頭痛がした。
稲光が身体を貫いたような気がし、頭の中をライムントの記憶が駆け巡った。
私の目の前にエデルガルトがいた。まだ小さくてこの世のものとは思えないくらい可愛い。私は誰だ? ライムントは死んだ。だったら私は?
私がラインハルトとライムントの記憶と意識を融合させるまで私は固まったままだった。
生まれ変わったのだ。
私は兄の嫡男として生まれ変わったのだ。
「ライ、どうだ?」
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「はい。全て思い出しました。兄上、いや、父上、私は生まれ変わったのですね。そしてエデルも。エデル、もう二度と離さない。お前を亡くして生きていけるわけなどなかった」
手を伸ばしエデルガルトを抱きしめた。それなのにエデルガルトは私の身体を押し退けた。
「よくも私の最後の願いを反故にしたわね。敵討ちなんてしなくてよかったし、殉死なんて、私は望んでなかったわ」
そうだった。私は約束を破った。
「し、しかし、私は、エデルがいない世界で生きるなんて……」
どうしよう。どうすればいい。私は頭を抱えた。
「まぁ、いいわ。生まれ変わったのだし、私達は別人だもの。許してあげる」
「エデル~」
私は許されたと安堵し、エデルガルトに縋りつきまた泣いた。
父上が私の頭をポンポンと撫でる。
「この国でもエデルは狙われるかもしれない。犯人がまだみつかっていないのだ。我が国も護衛や影は付けるが、お前達もエデルを守ってほしい。ライ、今度はエデルを死なせない。お前も死ぬなよ」
「はい」
私は頷いた。
もう二度とエデルガルトと離れるつもりはない。今度こそエデルガルトを守り、幸せにする。
エデルガルトをなくすなんて、あんな思いをするなんてもう嫌だ。
もうバウムガルテン王国には帰さない。
私は生まれ変わらせてくれた神に感謝した。
***
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