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18話 魔法学校の同級生
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魔法学校に入学した。
学校での日々は概ね楽しく過ぎていった。魔法学校には様々な年齢の人がいる。
私は8歳ではあるけれど中身は20代後半でもある。同じような年齢の人がいてよかった。
エルネスティーネとは同じクラス。ハウルは魔法騎士科なので校舎は違うが上の学年のラインハルト様も交え、ランチをしたりしている。
ゲオルグは何故か魔法学校の先生をしている。私が在籍している間は先生として校内で私を守るらしい。もちろん魔法学の授業もしている。
ゲオルグの授業はわかりやすいと人気がある。さすが天才魔導士だ。
そして何故かトーマスとジェフリーも生徒として学校に通っていた。しかも同じクラス。護衛のつもりだろうか?
「ねぇ、トム、なんでいるの?」
「ゲオルグ様のご命令です」
「護衛?」
「それもありますが、魔法を習えと」
なんだそれ?
「ジェリーも?」
「はい。魔法を習えと言われました」
どうやらゲオルグはトーマスとジェフリーにも魔法を習わせるつもりらしい。まぁ、確かに護衛で同じクラスに潜入するならせっかくだし、魔法も習うべきね。
「あれ? あなた達?」
「あっ、エルネスティーネ様、お久しぶりです」
トーマス達とエルネスティーネは知り合い? 私が驚いているとエルネスティーネがクスリと笑った。
「このふたりはうちがバウムガルテン王国から預かって鍛えていたの。エデルの護衛になるためだったのね」
そうだったのか。しかし、ふたりが私を誘拐したのは1歳の時。そこからダウム家で修行したとしてもエルネスティーネは3歳くらいのはず。でもこの感じは全く3歳ではない。エルネスティーネは本当は何歳なの?
「ねぇ、ティーネは本当は何歳なの?」
「9歳よ」
9歳か。
エルネスティーネの言葉にトーマスとジェフリーが難しい顔をしている。
「やっぱり違うの?」
「違わないわよ」
エルネスティーネは涼しい顔だ。
「エルネスティーネ様はお小さい時から魔法で普通に大人と会話してましたもんね」
ジェフリーの言葉にトーマスが慌てふためく。
「お前、それは……」
トーマスとジェフリーは移動魔法で消えた。
逃げたな。どうやらふたりは瞬間移動または姿を消す魔法を身につけたようだ。
◆◆◆(トーマスとジェフリー)
「全く、エルネスティーネ様の魔法は外部に漏らしちゃならねぇって言われていただろう。喋ったとわかったら俺達消されてしまうぞ」
「ごめんよ。つい。でもエデル様は優しいから俺達を庇ってくれるよ。それにエルネスティーネ様の魔法のことも、知っているかもしれないしね」
「そうだな。知っていることを祈ろう。お前、これからはダウム家の秘密は喋るんじゃねぇぞ」
「あぁ、口が裂けても言わない。貝のように硬く口を閉ざすよ」
こいつ、本当に大丈夫かとジェフリーは心配していた。
ダウム家で修業した時に見たこと聞いたことを誰かに漏らしたら海な沈めて鮫の餌にすると言われていたのだ。
それなのにおっちょこちょいのジェフリーはエデルガルトにエルネスティーネがもの心ついた時から魔法で普通に喋れたことを暴露してしまったのだ。
まぁ、エデルガルトはエルネスティーネの秘密をすでに知っていたので今回はお咎めなしだったが、次はないと後からエルネスティーネに脅され泣いたとか泣かなかったとか……。
「アニキ、エルネスティーネ様はやっぱり怖いな」
「あぁ、鬼ババだ。鬼ババ」
「アニキ、それ聴かれたら鮫の餌だぜ」
トーマスは逃げた。
「アニキ~! 待ってくれよ~」
ふたりとも鮫の餌にはなりたくないようだ。
学校での日々は概ね楽しく過ぎていった。魔法学校には様々な年齢の人がいる。
私は8歳ではあるけれど中身は20代後半でもある。同じような年齢の人がいてよかった。
エルネスティーネとは同じクラス。ハウルは魔法騎士科なので校舎は違うが上の学年のラインハルト様も交え、ランチをしたりしている。
ゲオルグは何故か魔法学校の先生をしている。私が在籍している間は先生として校内で私を守るらしい。もちろん魔法学の授業もしている。
ゲオルグの授業はわかりやすいと人気がある。さすが天才魔導士だ。
そして何故かトーマスとジェフリーも生徒として学校に通っていた。しかも同じクラス。護衛のつもりだろうか?
「ねぇ、トム、なんでいるの?」
「ゲオルグ様のご命令です」
「護衛?」
「それもありますが、魔法を習えと」
なんだそれ?
「ジェリーも?」
「はい。魔法を習えと言われました」
どうやらゲオルグはトーマスとジェフリーにも魔法を習わせるつもりらしい。まぁ、確かに護衛で同じクラスに潜入するならせっかくだし、魔法も習うべきね。
「あれ? あなた達?」
「あっ、エルネスティーネ様、お久しぶりです」
トーマス達とエルネスティーネは知り合い? 私が驚いているとエルネスティーネがクスリと笑った。
「このふたりはうちがバウムガルテン王国から預かって鍛えていたの。エデルの護衛になるためだったのね」
そうだったのか。しかし、ふたりが私を誘拐したのは1歳の時。そこからダウム家で修行したとしてもエルネスティーネは3歳くらいのはず。でもこの感じは全く3歳ではない。エルネスティーネは本当は何歳なの?
「ねぇ、ティーネは本当は何歳なの?」
「9歳よ」
9歳か。
エルネスティーネの言葉にトーマスとジェフリーが難しい顔をしている。
「やっぱり違うの?」
「違わないわよ」
エルネスティーネは涼しい顔だ。
「エルネスティーネ様はお小さい時から魔法で普通に大人と会話してましたもんね」
ジェフリーの言葉にトーマスが慌てふためく。
「お前、それは……」
トーマスとジェフリーは移動魔法で消えた。
逃げたな。どうやらふたりは瞬間移動または姿を消す魔法を身につけたようだ。
◆◆◆(トーマスとジェフリー)
「全く、エルネスティーネ様の魔法は外部に漏らしちゃならねぇって言われていただろう。喋ったとわかったら俺達消されてしまうぞ」
「ごめんよ。つい。でもエデル様は優しいから俺達を庇ってくれるよ。それにエルネスティーネ様の魔法のことも、知っているかもしれないしね」
「そうだな。知っていることを祈ろう。お前、これからはダウム家の秘密は喋るんじゃねぇぞ」
「あぁ、口が裂けても言わない。貝のように硬く口を閉ざすよ」
こいつ、本当に大丈夫かとジェフリーは心配していた。
ダウム家で修業した時に見たこと聞いたことを誰かに漏らしたら海な沈めて鮫の餌にすると言われていたのだ。
それなのにおっちょこちょいのジェフリーはエデルガルトにエルネスティーネがもの心ついた時から魔法で普通に喋れたことを暴露してしまったのだ。
まぁ、エデルガルトはエルネスティーネの秘密をすでに知っていたので今回はお咎めなしだったが、次はないと後からエルネスティーネに脅され泣いたとか泣かなかったとか……。
「アニキ、エルネスティーネ様はやっぱり怖いな」
「あぁ、鬼ババだ。鬼ババ」
「アニキ、それ聴かれたら鮫の餌だぜ」
トーマスは逃げた。
「アニキ~! 待ってくれよ~」
ふたりとも鮫の餌にはなりたくないようだ。
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