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12話 前国王陛下、王太后殿下と会いました
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生まれ変わりの事実をカミングアウトした次の日、クラウベルク王国の前国王陛下と前妃殿下に謁見することになった。
おふたりは私が転生していることはすでにギルベルト陛下から聞いていて知っているらしい。
前世のエデルガルトの時は、クラウベルクに留学中にお世話になっていたし、ライムントとのことも温かく見守ってくれていた。
ライムントに公爵位を与えるから、このクラウベルク王国に嫁いできて欲しいと言ってくれていた。
それがあの魅了の事件のせいで国王代理になり、頼りないアーベルのせいで女王になってしまった。
ライムントは王配になってもいいと言っていたが、クラウベルク王国側も色々事情があったようであの時は待ったがかかっていた。
私が死んでからライムントも亡くなってしまい、クラウベルク王国も困っていたのかもしれない。
◆◆◆
「前国王陛下、並びに王太后殿下にご挨拶申し上げます」
「堅苦しい挨拶はよい。エデル久しいのう」
前国王陛下は玉座から降りて私の傍に来て頭を撫でる。
「お久しぶりでございます。ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」
「エデル、なんだかより可愛くなったわね」
王太后殿下は苦笑しながら私を抱きしめた。
「よく戻ってきてくれたわ」
「ほんとによく戻った。神に感謝しなくてはならんな」
お二人はそうおっしゃるが、私は時を戻して欲しかった。転生など全く望んでいない。
「本当は私達も昨日エデルに会いたかったのだ。しかし、ギルとヴェルが先に自分達と話をしてからにしろと言いよってな。エデルに会うのが今日になってしまった。今日はエデルの好きな菓子をたくさん用意したから、ゆるりと過ごしてくれ」
前国王陛下は嬉しそうに目を細めた。
私はなぜか前国王陛下の膝の上に抱っこされたままお菓子を食べさせられている。
小柄ではあるが8歳児はまぁまぁ重い。足は痛くないのかしら?
「重くないですか?」
「ん? 何を言うか。エデルは羽根のように軽い。さぁ、菓子をたくさん食べなさい」
貴族令嬢の褒め言葉『羽根のように軽い』もらい、私は目の前のフィナンシェを頬張った。
「私達は娘もいないし、孫も男ばかりだからエデルが小さくなってまた私達の前に現れてくれて本当にうれしいの。もう、いなくならないでね」
王太后殿下に至っては涙ぐんでいる。
「はい。1日も早く犯人を捕らえて安心して過ごしたいと思っています」
私の言葉にお二人は驚いているようだ。
「犯人? あの時、始末したのではないのか?」
「はい。あの時の犯人は全てライが成敗しましたが、生まれ変わってからも何度も狙われています」
前国王陛下は腕組みをして何かを考えているようだ。しばらくの沈黙の後口を開いた。
「うん。結界を張ろう。エデルの身体に結界を張る。狙ってきたやつに跳ね返る術を付与しよう」
は? なんだそれ? いやいや身体に結界って? 魔法大国だけあって考えることが訳わからん。
「我が国でエデルに危害を加えようなどという奴にはそれくらいの、いやそれ以上のことをしてやってもかまわん。捕らえたら生かせておいて、死にたいと思うくらいの罰を与えてやればいい」
前国王陛下はヤバイ系の人だったのね。
まぁ、この国にいる間は安全なようだし、なんとか捕らえたい。そして私を殺したい理由が聞きたい。
「もう、そんな難しい話はこれくらいにしましょう。エデルには影を100人くらいつければいいわ」
100人もいらんだろう。妃殿下は以前から私を可愛がってくれていたが、小さなエデルになったせいか余計に増長して過保護が増している気がする。
「そうだわ、エデル。ラインハルトと結婚しない? ラインハルトはライムントの生まれ変わりだし、昨日記憶を思い出したのでしょう。もう、エデルをバウムガルテン王国に帰したくないわ。ここにいてくれる方が嬉しいのだけれど」
はぁ~? またややこしいことを言ってきたな。
「王太后、そんなことを急に言ったらエデルも驚くだろう。ここにいる間に決めればいい。ラインハルトにこだわらなくてもいいが、ラインハルトと結婚してくれれば私も嬉しい」
前国王は王太后殿下の肩に手を置いた。
それから少し世間話をして謁見は終わった。
疲れたわ。
自室に戻り、普段用のドレスに着替えて伸びをした。
コンコン
「夕食の前に着替えましょう」
メアリーが侍女達を連れてやってきた。
王家の侍女達のゴッドハンドにより、私はどんどん可愛くされていく。
自分でいうのも変だがこれは天使の域だと思う。
これではラインハルトやハウルが私を好きになるかもしれないなと自負する。
まぁ、外見だけなんだけどね。中身はおばさんだけどね。
私が暗殺されないでライムントと結婚していればアロイスくらいの年の子供がいてもおかしくない。
支度が終わったのでダイニングに向かう。廊下でラインハルトが待っていた。
「お姫様、エスコートいたしましょう」
ん? 冗談か? 笑えないわね。ここは乗っとくしかないか。
「ありがとうございます」
ラインハルトの手に手を乗せた。
「エデル、私の気持ちは前世から何も変わっていない。たとえ記憶が戻らなかったとしても私はエデルしかないし、エデルを選んだはずだ。今のエデルにも好きになってもらえるように頑張る」
なんだこれは? 愛の告白?
私が黙っているとラインハルトは優しい微笑んだ。
「困らせたな。すまない。今すぐどうと言うわけではない。エデルが我が国にいる2年の間に決めてくれれば嬉しい。だめかな?」
だめではないが……。
「はい。今はまだ8歳ですし、恋愛感情はどうかわかりませんが、仲良くしたいと思います。ラインハルト様もハウル様もアロイス様も……」
「昔のようにライと呼んでほしい」
「ライ様?」
「様はいらない」
いやいや、一応次期王太子だし、年上だ。婚約者でもないのに様なしはだめだろう。
「今はまだライ様ですわ」
私はふふふと笑っておいた。
廊下を進み角を曲がるとハウルが腕組みをして、壁に寄りかかり待っていた。
「兄上、抜け駆けですか?」
「あぁ、エデルは私の婚約者だから
な」
ラインハルトの言葉にハウルは眉根を寄せる。
「それは前世の話でしょう。エデル、兄上より私の方がいいぞ。兄上はいずれ国王になる。兄上と結婚したらエデルは王妃だ。エデルは王妃なんて嫌だろ?」
「嫌ですね」
即答してしまった。
ハウルはラインハルトを見て勝ち誇ったように口角を上げている。
「じゃあ、お前が王太子になればいい。エデル、私はエデルが私を選んでくれるなら王太子なんかにならないよ」
うわぁ~。何言ってるんだ。
「早くダイニングにまいりましょう。ギルベルト様とヴェル様が待ってますよ」
2人はどちらが私をエスコートするか揉めている。
馬鹿か?
私はひとりでさっさとダイニングに向かって歩きながら今日何回目かわからないため息をついた。
***
夜にもう1話いけそうです。頑張ります。
おふたりは私が転生していることはすでにギルベルト陛下から聞いていて知っているらしい。
前世のエデルガルトの時は、クラウベルクに留学中にお世話になっていたし、ライムントとのことも温かく見守ってくれていた。
ライムントに公爵位を与えるから、このクラウベルク王国に嫁いできて欲しいと言ってくれていた。
それがあの魅了の事件のせいで国王代理になり、頼りないアーベルのせいで女王になってしまった。
ライムントは王配になってもいいと言っていたが、クラウベルク王国側も色々事情があったようであの時は待ったがかかっていた。
私が死んでからライムントも亡くなってしまい、クラウベルク王国も困っていたのかもしれない。
◆◆◆
「前国王陛下、並びに王太后殿下にご挨拶申し上げます」
「堅苦しい挨拶はよい。エデル久しいのう」
前国王陛下は玉座から降りて私の傍に来て頭を撫でる。
「お久しぶりでございます。ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」
「エデル、なんだかより可愛くなったわね」
王太后殿下は苦笑しながら私を抱きしめた。
「よく戻ってきてくれたわ」
「ほんとによく戻った。神に感謝しなくてはならんな」
お二人はそうおっしゃるが、私は時を戻して欲しかった。転生など全く望んでいない。
「本当は私達も昨日エデルに会いたかったのだ。しかし、ギルとヴェルが先に自分達と話をしてからにしろと言いよってな。エデルに会うのが今日になってしまった。今日はエデルの好きな菓子をたくさん用意したから、ゆるりと過ごしてくれ」
前国王陛下は嬉しそうに目を細めた。
私はなぜか前国王陛下の膝の上に抱っこされたままお菓子を食べさせられている。
小柄ではあるが8歳児はまぁまぁ重い。足は痛くないのかしら?
「重くないですか?」
「ん? 何を言うか。エデルは羽根のように軽い。さぁ、菓子をたくさん食べなさい」
貴族令嬢の褒め言葉『羽根のように軽い』もらい、私は目の前のフィナンシェを頬張った。
「私達は娘もいないし、孫も男ばかりだからエデルが小さくなってまた私達の前に現れてくれて本当にうれしいの。もう、いなくならないでね」
王太后殿下に至っては涙ぐんでいる。
「はい。1日も早く犯人を捕らえて安心して過ごしたいと思っています」
私の言葉にお二人は驚いているようだ。
「犯人? あの時、始末したのではないのか?」
「はい。あの時の犯人は全てライが成敗しましたが、生まれ変わってからも何度も狙われています」
前国王陛下は腕組みをして何かを考えているようだ。しばらくの沈黙の後口を開いた。
「うん。結界を張ろう。エデルの身体に結界を張る。狙ってきたやつに跳ね返る術を付与しよう」
は? なんだそれ? いやいや身体に結界って? 魔法大国だけあって考えることが訳わからん。
「我が国でエデルに危害を加えようなどという奴にはそれくらいの、いやそれ以上のことをしてやってもかまわん。捕らえたら生かせておいて、死にたいと思うくらいの罰を与えてやればいい」
前国王陛下はヤバイ系の人だったのね。
まぁ、この国にいる間は安全なようだし、なんとか捕らえたい。そして私を殺したい理由が聞きたい。
「もう、そんな難しい話はこれくらいにしましょう。エデルには影を100人くらいつければいいわ」
100人もいらんだろう。妃殿下は以前から私を可愛がってくれていたが、小さなエデルになったせいか余計に増長して過保護が増している気がする。
「そうだわ、エデル。ラインハルトと結婚しない? ラインハルトはライムントの生まれ変わりだし、昨日記憶を思い出したのでしょう。もう、エデルをバウムガルテン王国に帰したくないわ。ここにいてくれる方が嬉しいのだけれど」
はぁ~? またややこしいことを言ってきたな。
「王太后、そんなことを急に言ったらエデルも驚くだろう。ここにいる間に決めればいい。ラインハルトにこだわらなくてもいいが、ラインハルトと結婚してくれれば私も嬉しい」
前国王は王太后殿下の肩に手を置いた。
それから少し世間話をして謁見は終わった。
疲れたわ。
自室に戻り、普段用のドレスに着替えて伸びをした。
コンコン
「夕食の前に着替えましょう」
メアリーが侍女達を連れてやってきた。
王家の侍女達のゴッドハンドにより、私はどんどん可愛くされていく。
自分でいうのも変だがこれは天使の域だと思う。
これではラインハルトやハウルが私を好きになるかもしれないなと自負する。
まぁ、外見だけなんだけどね。中身はおばさんだけどね。
私が暗殺されないでライムントと結婚していればアロイスくらいの年の子供がいてもおかしくない。
支度が終わったのでダイニングに向かう。廊下でラインハルトが待っていた。
「お姫様、エスコートいたしましょう」
ん? 冗談か? 笑えないわね。ここは乗っとくしかないか。
「ありがとうございます」
ラインハルトの手に手を乗せた。
「エデル、私の気持ちは前世から何も変わっていない。たとえ記憶が戻らなかったとしても私はエデルしかないし、エデルを選んだはずだ。今のエデルにも好きになってもらえるように頑張る」
なんだこれは? 愛の告白?
私が黙っているとラインハルトは優しい微笑んだ。
「困らせたな。すまない。今すぐどうと言うわけではない。エデルが我が国にいる2年の間に決めてくれれば嬉しい。だめかな?」
だめではないが……。
「はい。今はまだ8歳ですし、恋愛感情はどうかわかりませんが、仲良くしたいと思います。ラインハルト様もハウル様もアロイス様も……」
「昔のようにライと呼んでほしい」
「ライ様?」
「様はいらない」
いやいや、一応次期王太子だし、年上だ。婚約者でもないのに様なしはだめだろう。
「今はまだライ様ですわ」
私はふふふと笑っておいた。
廊下を進み角を曲がるとハウルが腕組みをして、壁に寄りかかり待っていた。
「兄上、抜け駆けですか?」
「あぁ、エデルは私の婚約者だから
な」
ラインハルトの言葉にハウルは眉根を寄せる。
「それは前世の話でしょう。エデル、兄上より私の方がいいぞ。兄上はいずれ国王になる。兄上と結婚したらエデルは王妃だ。エデルは王妃なんて嫌だろ?」
「嫌ですね」
即答してしまった。
ハウルはラインハルトを見て勝ち誇ったように口角を上げている。
「じゃあ、お前が王太子になればいい。エデル、私はエデルが私を選んでくれるなら王太子なんかにならないよ」
うわぁ~。何言ってるんだ。
「早くダイニングにまいりましょう。ギルベルト様とヴェル様が待ってますよ」
2人はどちらが私をエスコートするか揉めている。
馬鹿か?
私はひとりでさっさとダイニングに向かって歩きながら今日何回目かわからないため息をついた。
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